記事一覧

12月号 『 酒屋版 八重の桜 』 Ⅴol.47

12月号 『 酒屋版 八重の桜 』 Ⅴol.47



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると聞いております。 いよいよ最後の追い込みといったところですかね。

 ただ、「チラシで安くしてもなかなか反応がなく売れない! でも、激安価格にしなければ全く売れない!」 といった嘆きの声が同時に聞こえてまいります。



 

               拡大画像はここをクリック



 今年も各店試行錯誤の中で日々努力し、営業してきた訳でございますが、ビール系飲料を中心にこれだけ安くしていっても、「 どれだけ価格を下げればいいのか、はたまた消費者の値ごろ感はどこまでいくのか?!」 という問題が立ちはだかり困惑する毎日であったように思います。

 本部といたしましても、問題解決策として 『 低価格販売プラス価値説明販売へのバランス移行 』 ということを常々きれい事のように申して参りましたが、なかなか現場では時間がかかり実現できない店舗も多数ございます。

 ただ、“ やるべきこと・やらなければならないこと ” は明確に出ている訳ですので、今後継続して我慢強く推進していくことが非常に大事なこととなってまいります。



 具体的には、2013年新年のご挨拶として社長の西田より皆様方へ 『 2012年の振り返りと2013年の目指すもの 』 と題して新年元旦にメールおよびHP上でコメントする予定でございます。是非ともご一読いただき、これから10年先のご商売のあり方についてのターニングポイントとなるこの1年を戦うための心得としていただきたいと思います。



 



 そこで今回の徒然日記では、チェーン全体としてではなく、私個人としての2012年の振り返りをしてみたいと思います。 よく巷では、この時期になると「今年の○○10大ニュース」と銘打って新聞やTVで報道されますが、今年の私個人の思い出に残る出来事、ベスト1 は、やはり長男の結婚式といったところです。

 

 



 高校3年生の頃から14年間付き合ってきて、やっとこさゴールインといったところで、親としてはヤレヤレといった具合です。ご存知のように家業の酒屋は継がずに自由気ままな仕事をしておりましたので、なかなか所帯を持てる所得には届かず、ここにきてやっと家庭がもてるようになったようです。

 しかしながら、私と違って一人の女性を14年間付き合い続けたことについては、「あっぱれ!」 と褒めてやりたいと思います。 俗に言う 「長すぎた春」 とならずに良かったです。

 

 次に、ベスト2ですが、やはり仕事関係になりますが、今年新しく加盟されたお店の方々とのご縁と申しますか、『仲間との出会い』となります。今年2012年は、なんと一年間で12店舗の新加盟がございました。そして、その数もさることながら、各店スタッフの方々が大変商売熱心の方ばかりで、私個人に留まらず私どもチェーン全体においても非常に刺激となる新規加盟店でございます。

 さらに特筆すべきは、その新規加盟店様の現場最前線で一緒に働く 『 奥様方の頑張り 』 であります。 

 現在全国のドリーム・酒匠米匠チェーン全国で63店舗の加盟店さんがおられますが、そのうち51店舗 (約8割) のお店では、経営者のご主人とともに奥様がお店を支えておられます。

 この投稿欄で再々申し上げておりますが、私自身毎月定期的に全国の加盟店様にお邪魔いたしております。その際に、いつも感心させられるのが 奥様方の接客力の素晴らしさと内助の功 と申しますか、お父ちゃんを支えるその頑張りなのです。 いつものことながら、本当に頭が下がる思いです。



 ここで、少し話題が変わりますが、先日年末恒例でありますNHK大河ドラマ『平清盛』が放映終了となりました。今回の『平清盛』は視聴率が低迷し、過去20年間の中で最低となる7.3%という状況でした。



 NHK大河ドラマでは世の中の景気が悪い年は、「女性が主役のドラマ」 が高視聴率を取るといわれているのを聞いたことがあります。そこで、来る年2013年は?と思いきや、やはり女性が主役の物語でありました。

  それが、幕末から明治維新の動乱の中で生き抜いた 『 新 島 八 重 』 の生きざまを描いた

    大河ドラマ 『 八 重 の 桜 』  なのです。 

 八重に扮する主演は、綾瀬はるかさんで私の持つイメージでは、力強い女性というよりもはんなりとした優しいイメージの女優さんですので、今回の彼女の演技力がどのように表現されていくのか楽しみにしております。

 どちらかというと、私は日本史というか日本の歴史が大好きな方なんですが、今回の新島八重さんのストーリーはまったく無知でして、ネットで調べてみますと『近代女性の先駆者』という言葉が出てまいります。

 京都 同志社大学の創始者が新島襄というのは皆さんご存知だと思いますが、そしてその妻が八重さんということなのであります。会津出身(旧姓 山本)でありながら、封建的風潮の強い京都の地で新島襄と再婚し、夫とともに教育現場において近代女性のあるべき姿を自らがお手本となって実践していったのでありました。

 まさしく同志社大学の名の通り、夫を同志として共に苦楽を共にしたといわれております。

 少しばかり、大河ドラマについてお話させていただきましたが、実はここで先述の 『 奥様方の頑張り 』 が、来年の大河ドラマにリンクしてくるような気がいたします。

 年末のこの忙しい時に 「それが、なんやねん?!」 と言われそうですが、この不景気な風潮は来年も間違いなく引きずってまいります。だからこそ、NHK大河ドラマじゃありませんが、不景気なときこそ『女性が主役』なのです。



    2012年の最後にあたって、単純明快なアドバイスをひとつ!!



 『 2013年は、発想転換という観点からも店舗運営や経営の最前線に奥さま(orパートさん)の存在を更に強化して女性の感性を最優先させていきましょう。そして、何よりも感謝の念を持って女性を大切にしていきましょう!』

 考え方として、当たり前のことなんですが、意外と労力としてだけのスタッフとして位置づけられておられるお店が多いと察します。今後、価格のみの競争から抜け出すお客様への価値提案に知恵を絞るキーワードは、『 女 性 』

 どうぞ、女性の考え、意見、提案を前面に押し出した2013年としていただきたいと思います。

    

 それでは、2012年の投稿もこれにて終了といたします。 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。

 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

 それでは、みなさま良いお年を!!  そして、来年もよろしく!!



(PS) これから東大阪店の現場に入って、お年賀ギフトの包装をしたいと思います。では、では・・・。

11月号 『 今年のお歳暮 豆知識 』 Ⅴol.46



    11月号 『 今年のお歳暮 豆知識 』 Ⅴol.46



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて、いよいよお歳暮ギフトの大量包装も始まり年末だなと思わせる今日この頃ですが、みなさんのお店では、いかがでしょうか。今年の歳末は、選挙がらみもあり、どのように推移していくのか今いち不透明なところがありますね。



 全体的には、日本全国津々浦々まで『節約ムード』といったところですので、今年の歳末商戦は本当に厳しい状況を覚悟しなければなりません。ただ、選挙も商売も最終的には『草の根運動』といったところで一人一人のスタッフの現場での頑張りに懸けるしかありません。来年、また会議にてお会いするときに何かひとつでも成果として報告しあえるよう頑張ってまいりましょう。





 さて、お忙しいときに誠に恐縮ですが、今月号の冒頭でのお話しは、先日11月19日に軽井沢に出掛けました事を徒然なるままにお伝えしたいと思います。



  実は、過日長野県上田市の酒匠米匠 現金屋様のご長男さんの結婚披露宴にご招待をいただき、いつもの通り車にて片道約500Kmを飛ばして行ってまいりました。さすが軽井沢は遠かったです。ひと山越えれば、群馬県ですからね。



 ただ、道中の車窓からは、何ともいえない素晴らしい晩秋の風景が流れるように目に飛び込んできて、長時間の車の運転の疲れなど吹っ飛んでしまいました。

 



  東名小牧JCTから、中央高速道に入り、恵那トンネルを越すとすぐ右手に南アルプス(赤石山脈)が見えてまいります。そして、一時間もすれば、諏訪湖の手前の岡谷市から、長野自動車道に入り、すぐに松本市に入ります。すると左側には、北アルプス(飛騨山脈)が雲の切れ間から見え隠れして、これまた何ともいえない壮大さを感じさせていただきました。



     

 

 さらには、佐久・小諸JCTを右折し、上信越自動車道に入り、いよいよ軽井沢ICに近づくとあの活火山で有名な浅間山が、見えてまいります。前日の雪でうっすらと頂上は、雪化粧しており紅葉との色の織り成すコントラストが何とも言えませんでした。



 そして、翌日は現金屋様のご子息堀内俊哉君(25)の結婚式です。式場は、プレストンコート軽井沢という星野リゾート系列のホテルでした。さすが、軽井沢と申しますか、大変自然環境に恵まれたお洒落な式場でした。私もこの歳になって過去にたくさんの披露宴に出席させていただきましたが、あのような自然に囲まれた中での挙式は初めてで本当に素晴らしいものがありました。



 

 

 上記の写真にもあるように、お似合いのお二人で彼らを肴に美味しいワインやお食事をいただき楽しい時間を過ごさせていただきました。 堀内社長、奥様 本当に有難うございました。

 そして、これからの若いお二人は、ご両親を助けて現金屋さんのご繁盛に貢献していただきたいと思います。

      お二人の今後ますますのご発展とご多幸を祈念いたしております。 お幸せに!!



  

 

 さて話しは、仕事の方に戻りまして今回のテーマは、『 今年のお歳暮 豆知識 』 とさせていただきました。



 毎年、この時期になるとアサヒビールさんが、外部コンサル会社に依頼して『今年のお歳暮傾向値』としてネット上で発表されております。「ハピ研」(青山ハッピー研究所)というんですが、一度検索してみてください。



 今回は、そのページに掲載されている内容を掻い摘んでご案内したいと思います。

              

 まず、「この冬お歳暮を贈りますか?」という設問に対して、60.1%の方が贈答意向があることが確認されました。過去3年間の同時期に実施した調査では、2009年では63.1%、2010年が65.0%、震災のあった昨年は54.9%とやや意向が下がったものの、この冬は60%台までギフト需要が持ち直しつつあることが伺えるようです。



 このデータから感じ取れるのは、昨年から本部が提唱する『絆作りマーケティング』の一環としてギフト市場においても、最近では人との絆やコミュニケーションを大事にする傾向も高まっており、身近な家族や友人へのお歳暮ギフトなどを見直す人々も少なくないようです。

             

 次に世代別についてですが、『贈る予定がある』という声は、若い20代で25.8%と低調であったものの、既婚者の増える30代で39.3%と一気に上昇。さらに40代で44.7%、50代で55.0%と世代とともに徐々に増加し、60代で69.6%70代以上ではピークの69.8%を占めています。

 何と10世帯に7世帯の割合でお歳暮を贈られているわけです。



 このデータから何を検証するのか、そしてどう対策を講じるのかです。我々地域密着型の商いを展開する小規模店舗の実情として、どうしても高年齢層の顧客が中心となっております。これを逆説的に捉えてみると、上記のデータ結果から『お歳暮ギフト』は、私どもの店舗においては、顧客ターゲットとして最適の商材となる訳です。

              



 さて次は、一家庭あたりの平均贈答件数は、「3.62件」。ちなみに過去4年間の平均贈答件数を振り返ってみますと、2008年が4.04件、2009年が3.96件、2010年が4.18件、2011年が3.99件であったことから、今年の贈答件数はやや減少傾向にあることがうかがえます。最も多かったのが「2件」でした。



 やはり、虚礼廃止や節約志向のため、件数減少傾向にあるものの当チェーンにおいて着実に受注件数を増やしている店舗が数店あります。その店舗の活動内容を見てみますと、一家庭当たり一件しか受注できていない顧客に対して、若干のDM費用がかかっても必ず前回お買上リストを送付して受注件数を増やす努力をされておられます。



  ここでも、ギフト好成績店は、やはり新規客獲得活動と同時に、既存客を育てる手法を使っていると推察できます。





 そのほか、参考にしていただきたいグラフや表を下記にご紹介しておりますのでご覧いただければ幸甚でございます。



 それでは、最後になりますが、私が加盟店の皆さんに『年中365日ギフト強化』をお奨めする理由をいくつか列記いたしまして、今月の投稿を終わりたいと思います。

  

           今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。



 





        クリックで拡大画像へ





10月号 『 消費秋冷え 強まる逆風 』 Ⅴol.45

10月号 『 消費秋冷え 強まる逆風 』 Ⅴol.45



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて、今年もあと数日で11月に入り、いよいよ秋深しといったところでしょうか。今回の風景画像は、昨秋に出掛けた西国三十三ケ寺 第十番札所 三室戸寺のワンショットを掲載してみました。



 

 みなさん、意外と思われるかもしれませんが、実は私し昔とった杵柄と申しますか、若い頃自前で自宅に暗室を構えたりして結構フォトグラフィックに、填まっておりました。イギリスにまで写真留学してプロのカメラマンになっておられた広島の酒匠米匠おかの・岡野さんのようにとはいきませんが、私のお気に入りの一枚です。



 さて本題に入りますが、今回はちょっと高尚に秋の俳句をご紹介しながら、すすめて参りたいと思います。



そこで、秋といえば

     『 物言えば 唇寒し 秋の風 』 が余りにも有名な句であります。



 ご存知、松尾芭蕉翁の俳句でありますが、解説としては



  「 人の悪口を言えば、なんとなく後味の悪い思いをするという例えで、

            余計なことを言えば災いを招く 」 とも言われております。



     



  ただ、ある本に書いてありましたが、芭蕉の句には教訓性を織り込んだものは、元々あまり見当たりませんので、ここでは素直に季節や風景を詠んだ俳句として解釈すれば、



   「 口を開けて物を言うと、秋風で唇が冷たく感じる季節となってきた 」  



 とさらっと秋の風情を感じさせてもらえる一句であると思います。さらに言うと、これから晩秋に

入り、冬へと向かっていく何か寂しい句でもあるように思えます。





  そこで、話はコロッと変わって、急にビジネスの世界の事になってまいりますが、その『秋の風』っぽい事が先日10月24日号の日経流通新聞第一面に掲載されておりました。



   そのタイトルが、『 消費秋冷え 強まる逆風 』 でありました。



 その紙面の一部をご紹介いたしましょう。



 『個人消費の減速感が強まっている。消費関連企業の景況感を示す日経消費DIの10月調査で、業況判断指数が前回に続き、2期連続で悪化。 東日本大震災からの回復感が高かった前年の反動もあるが、消費増税の動きや電力料金値上げ、日中関係の悪化などで消費者の支出意欲が減退し、売上や客数の落ち込みが急だ。 年末商戦は、前年並みとの見方が6割を超えたが、「秋冷え」が、影を落とす可能性もある。  (中略)   また、好調が続いたコンビニ業界でも風向きが変わり始めた。出店を競うコンビニも消費の先行きに警戒感を示す。 (後略) 』

                                   とあります。



 それでは我々の現場において、11月から始まるお歳暮・年末商戦は、どうなっていくんだろうか と危惧するところですが、私は余り心配しておりません。決して痩せ我慢ではありません。いつも口すっぱく言うように、『お客様の立場に立って、お客様の喜んでいただく事をイメージして業務に従事すれば、必ず結果はついてくる』 と確信しております。





 私が全国の加盟店様に毎月定期訪問して、経営者の方々と懇談する中でよくおっしゃる言葉が



  「 頑張っているのに、儲からない!」 「 頑張って、頑張って、頑張っているのに、儲からない!」



                             ということです。



 即座に私は、お答えします。

        「それは、頑張り方が間違っているから!」





 そもそも「頑張り方」を間違っていれば、売上や客数は上がらない。 まことに単純なことだと思います。 ただ、その正しい「頑張り方」を見つけ出すのが難しい。 そして、それを見つけ出しても、何らかの理由をつけて行動におこさない。 その繰り返しのような気がします。



 ここで、和歌山えがわ店さんや津田本店さん同様頑張っている店舗事例をご紹介しましょう。



 それは、本部の直営店でありますドリーム東大阪店です。



 



 ご存知の方もおられると思いますが、ドリーム東大阪店は20年前に現住所で酒DS業態でスタートし、昨年末に創業来、最大の危機が到来しました。それは、東大阪市に本社を置く地域密着型食品スーパー『MANDAI』(万代百貨店)が自社の146店舗目のお店としてドリーム東大阪店から車で2分のところに昨年12月にオープンしました。



 



 当然の結果として、今年の1月から売上及び客数は激減です。特にビール系飲料が20%ダウン、一般家庭用飲料水が10%以上ダウン、お米20%ダウンなど、ドリーム創業以来初めての赤字決算を今年は覚悟いたしておりました。



 ところが、お中元商戦前から徐々に売上・客数が回復してまいりまして (下記、表①参照) 何とか赤字陥落は免れる状態へと推移しております。 おそらく、各経費科目ごとに経費削減努力もいたしましたので、昨年、一昨年よりも収益が逆に向上する好決算となりそうな勢いです。







 いわゆる正しい「頑張り方」をしっかりと見つけ出して行動を起こせば、『何とかなる!』 んです。



 それでは、ドリーム東大阪店はどのような「頑張り方」をして回復していったのかを知りたいところだと思います。



 ご質問は大いに受け付けますので、この記事の右の下側にある コメント(0) <下記参照> をクリックして コメント記入欄に書き込んで投稿ボタンをクリックしてください。 少し書き込み方法が分かり辛いとは思いますが、よろしくお願いいたします。



 【コメントの記入方法】






 最後になりましたが、今までに何回か掲載した資料 『 自身の殻を打ち破る!』 ですが、今回もまた読み返していただきたい思いでご提示いたします。 その言葉の意味を一言一句しっかりと理解し、行動に移していただきたいと思います。

 

   

         それでは、今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。







     この画像を印刷する場合はココをクリック(PDFファイル)

9月号 『 安売りするな! 価値を売れ! 』 Ⅴol.44

9月号 『 安売りするな! 価値を売れ! 』 Ⅴol.44



 みなさん、こんにちは! 昔から、『 暑さ寒さも彼岸まで 』 とよく言ったもので、ここに来てやっとこさ朝晩涼しくなってきたように思えます。



 いよいよこれからは、『 味覚の秋・食欲の秋・そして年末商戦準備の秋 』 といったところでしょうかね。下記にあるように 『 焼さんまとキリンの秋味 』 のマリアージュ! この時期にしか口に出来ない組合せですので、大いにお試しあれ!

 ・・・秋味はメーカー終売になっていますが・・・(^_^;)

 

 さて、今月の徒然日記を寄稿したいと思います。今月のテーマは 『 安売りするな! 価値を売れ!』 とさせていただきました。 このフレーズは、ある書籍のタイトルなのですが、今月はこの本をご紹介しながらお話しを進めてまいりたいと思います。



 実は、この本、私は1400円支払って買い求めたものではありません。先日、好評のうちに終了いたしました2012年 秋季店長研修の加盟店発表 (
姫路店 田中店長 ・ 津田本店 津田店長 ) の準備打合せの中で、姫路店の田中店長からいただいたものです。



 彼は、毎月大阪で開催される月例エリア会議の帰りに大阪駅の本屋さんで必ずビジネス書を一冊買い求めて帰っているということです。今回の書籍は、その一冊でこの度の秋季研修のテーマと相通じるものがあるということで是非とも読んで見て下さいということでいただきました。

 
      クリックで拡大画像へ



 姫路の帰りの車の中で、パラパラッと走り読みをしてみましたら、案の定私たちの商売に当てはまることがたくさんあるなと思い、これはしっかりと読破しなければと思った次第です。また、同じく発表の準備打合せで同日帰りに三木市の津田本店さんに寄って津田店長と発表内容のチェックをいたしました。



 その後、津田店長に 「そらそうと、津田さんに読んでもらいたい本があるんやけど紹介するわ。」 といって先ほど田中店長にいただいた本を差し出すと、即座に津田さんから 「井上さん、ボクその本読みましたわ!」 ということで彼から本の内容について逆にお話しいただきました。

 
      クリックで拡大画像へ



 私は、皆さんもご存知のように年中全国の加盟店さんへご指導にお伺いいたしております。しかしながら、加盟店さんから逆にいろいろと教えられるということも多々あります。 今回もその通りで、しかも年中無休で頑張っている両店店長が、まったく同じ本を忙しい中でもちゃんと読んでおられることに感銘いたしました。



   『 類は、友を呼ぶ 』と申しますが、熱い人には熱い人が集まってくるんですね。





 さて、本題の 『 安売りするな! 価値を売れ!』 ですが、これはあくまでも本のタイトルでありますので、決して私は、安売りを否定するものではありません。要は、商品を販売するときに 『 安易に安売りするな!』 ということで自店の価値を訴求する前提の安売りは、大いにアピールするべきだと思います。



 家電業界最大手のヤマダ電機 山田会長は、「流通小売業で消費者が価値として捉える最大のものは、価格の安さである。」 とおっしゃっています。 ただし、『 安かろう、悪かろう 』 では、消費者は納得いたしません。



 また、販売業者としても、自店の売り物や強みが『安さだけ』では、将来のビジョンは見えてきません。やはり自店独自の付加価値をどう作り上げていくかが、この時代最大の課題となります。ちなみに、ヤマダ電機は住宅産業・不動産業に付加価値のひとつとして展開しようとしております。



 ちょっと話しが横道に逸れてしまいましたが、大事なことはいつも言う様に 安く売らなければならないものは、より安く、そしてしっかりと利益をいただくものは、その商品の価値を語れる知識等を持ってお客様に提案していかなければなりません。



 そのためにも、今回お奨めの 『 安売りするな! 価値を売れ!』 の本を購入されて是非とも『商品の価値』 というものを体系的に理解して頂きたいと思います。大変読みやすい本です。私の場合一日で完読出来ました。



 そこで、その本の内容全てをご紹介できませんので、最後に 『おわりに』のフレーズをご紹介したいと思います。





おわりに

 安売りせずに 「 価 値 」 で売る方法、伝わりましたでしょうか?

 世の中すみずみまでモノは行き渡りました。モノを売っていては、もう売れません。情報量も膨大になりました。他と同じことをしていたら、選んでもらえません。

 ボクたちを取り巻く環境は、めまぐるしく変わっています。
 だからこそ、これからの時代は、お客様との 「 関係性 」 が重要なのです。

 あなたにとって大切なお客様に出会い、そのお客様と素晴らしい関係性を築き、楽しくビジネスをすることが大事なのです。

 それが、これからの時代、成功するビジネスのキーワードになる。

 ひとつでも参考になることがあったら、すぐにやってみてください。
 やってみてダメだったら、変えればいいんですから。

 何もしなければ、何も変わりません。

 あなたのビジネスが圧倒的に輝いて、あなたとあなたの大切な人たちが
 しあわせになることを祈っています。

 最後まで読んでいただき有難うございます。



           今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。

8月号 『 商品を高くお買上げいただくためには?! 』 Ⅴol.43

 8月号 『 商品を高くお買上げいただくためには?! 』 Ⅴol.43



   みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 

 毎日暑い日が続きますネー! 今年も案の定、うだるような残暑厳しい年となってしまいましたが、我々飲料を取り扱う業者としては決して悪いことばかりではありません。



 ましてや、自然と相対峙してこの暑さの中でも秋の収穫を心待ちにされておられる米作農家の方々は、冷夏よりも陽が燦燦と照り続けるこの暑さこそ、糖度が増す品質の良いお米の源となる訳ですから、大歓迎といったところですかね。 ただし、何事にも限度はありますが・・・。(高温障害も大敵ですから・・・)



 さて話しは変わりますが、この時期子供たちにとっては今年の夏休みも残りわずかとなり、宿題仕上げのラストスパートといった具合ですが、我々本部のスタッフも夏の終わりを皮切りに今夏の中元期の総括やそのためのデータ取りなどで結構バタバタとしております。



 また、来る9月9日(日)の定例秋季店長研修の準備なども重なりまして、これからの10日間は資料作りに追われる毎日といった感じになると思われます。



 そこで、すでに皆さま方にもご案内しておりますが、あらためて今回の研修会のテーマをご案内いたしたいと思います。



 



 というテーマに基づいて、当日のプログラム内容を組み立てております。


             拡大版はここをクリック



 そして、今回のプログラムのメーンとして、外部講師として酒類の業務用市場のコンサルタントとして著名な㈱日本コンサルタントの山本稔氏をお招きして講演いただくことになっております。



 山本氏からは、小商圏内に点在する小規模料飲店様への新規開拓や既存料飲店様への顧客管理と申しますか、低価格面だけでなく如何に付加価値サービスで 『 顧客から、生涯顧客へ 』 に繋げていくのかを全国の繁盛業務用酒販店の事例などを取り入れてお話いただける予定でございます。



 また、加盟店活動事例発表といたしましては、ドリーム姫路市川台店の田中氏・酒匠米匠津田本店の津田氏より、さりげない外商活動にて好結果をもたらしたエピソードなどをお話いただきまして、その後参加者全員で意見交換をさせて頂きたいと思います。



 そこで毎年同じ事を申しますが、今回の研修で体得されたことを秋から年末商戦へとアグレッシブに具現化していくことが、この閉塞感漂う時代にこそ是非とも必要であると強く申し上げたいと思います。




拡大版はここをクリック

 上記、① ② については、全国のチェーン仲間同士で刺激し合い、そして情報交換していく中で「一皮、一皮、殻が剥けていく」 のではないでしょうか。その仲間が集う絶好の機会が今回の研修会であると思います。



 暑い日々が続く現場では、まだまだ多忙であるとは思いますが、是非ともご参加賜りますようお待ちいたしております。





 さて、話しは本題に入りまして、今回8月号のテーマについてですが、『 商品を高くお買上いただくためには?!』 といたしました。ただ、このように表現いたしますと、何かお客様に高く商品を売りつけるように思われてしまいそうですね。



 しかしながら、そうではなくてあらゆる商品には、低価格というのが全ての価値ではなく、それぞれの複合する価値がその商品に存在するわけですが、果たして私たちはその価値に気づいているのでしょうか? その価値を見つけ出そうとしているのでしょうか? そして、お客様にその価値をお伝えしようと努力しているのでしょうか? という訳です。

 



 残念ながら、私どもドリームチェーンでは「お酒のディスカウント」という切り口で、今日まで営業してまいりました。そのために、私たちは「安さが、お客様にとって最高の価値だ!」 と思ってしまっていることが、問題であるとここで申し上げたいと思います。



 先日、8月21日夜8時より月例兵庫エリア会議が開催されました。その会議議題の各店活動報告の中で、神戸市須磨区のデリバリーあだち・代表足立氏より、自店では「キリンのどごし350ml 1ケース」 2880円で販売していると報告がありました。さらに、同席しておられた同店店長の妹尾さんにお聞きしますと、その値段でも充分売れているとおっしゃっていました。



 



 そこで、神戸市兵庫区のなら酒店、奈良氏にその件で意見を求めますと、ひと言「自店では、ありえない!」とびっくりした表情で発言されました。ちなみに、なら酒店さんの特売価格は、2368円ということです。確かに私も2880円!!ということで、ビックリと同時に本当にうらやましい限りだと思いました。



 しかしながら、その当該商品(のどごし)の品質はどこでも同じなのに、お客様は何故価格が高くてもお買い上げされるのかという疑問を紐解けば、それはそこにデリバリーあだちさんのお客様への付加価値が潜在されているものだと頷かされました。



 その場で、私はホワイトボードに下記のような数式を書いてメンバーにお話しいたしました。



 



 上記のホワイトボードをご覧になって 「 何のこっちゃ?!」 (大阪弁ですが・・・) となる訳ですが、20年前のドリーム1号店東大阪店の事例をご紹介しながら、ご説明いたしたいと思います。



 20年前の酒販業界は、まだまだ全国小売酒販組合の力が強く、酒類価格の規制が根強く残っておりました。そこで、私は㈱船井総合研究所のご指導を受けながら、東大阪市で初めて酒ディスカウントをスタートさせました。



 当然のことながら、業界内では様々な軋轢があり、厳しい圧力や迫害に遭遇したわけですが、逆にその分お客様からは、予想以上の支持を得ることが出来ました。



 そのお客様の支持、言い方を変えれば『お客様満足』 ( C S ) ということですが、具体的に数値化してみると、先ほどの数式でその意味が理解できると思います。



 まず、東大阪店が打ち出したビール350ml缶1ケース価格が4280円でした。(ちなみに、その時代には、まだ発泡酒や新ジャンルは世に出ておりませんでした。) 当時の一般酒販店の販売価格が、5280円でしたので1000円の格差がありました。



 そこで、東大阪店では、店頭に大きなテント地の横断幕を掲げました。

 



 お客様満足は、100%を超えることが重要となりますので、当然東大阪店は、当時大繁盛いたしました。しかしながら、現在はどうでしょうか。お客様は、現在の東大阪店のビール価格に対して感動もしないし、当然満足もされておりません。 それは、次なる数式で分析できます。

 



 ここで、はっきりしているのは、常に時代と共に市場価値は流動的に推移しているということに気づかなくてはなりません。あだち店さんのように、速配デリバリーやお客様との良好な人間関係作りといった付加価値を提供することにより、販売価格を高めるという考えも私たちが選択する一つかも知れません。



 ただ、滋賀県のしくマルハチ店さんのようにビール系飲料は、客寄せ用カテゴリーと考え、店頭価格4080円で販売して地域最安値を実現されております。(当然、満足度100%超えとなります。) ただし、マルハチ醤油という製造直売の高粗利益商品(率約50%)を販売努力し、育成されているという戦略が同時進行されることが絶対条件となると思います。



 最後になりましたが、『顧客価値の創造』 とは従来からの課題となっていますが、今もって十分にそれぞれのお店の中で発揮されてはおりません。それには、そこに働くスタッフ一人一人に、特に店長や経営者の意識の問題があると思われます。



 販売するスタッフが価値というものに気づいていないものは、お客様に伝えられません。そして、伝えられていない価値にお客様が気づくということは、かなり難しいことだと思われます。



 いや、もしかしたら様々な情報入手手段から、かえってお客様の方がよくご存知かも知れない。そう考えると、プロの販売員とは、何ぞや!!   ということをお伝えして今月の投稿を終えたいと思います。



       今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。



7月号  『 風が吹いて~いるぅ~♪♪ 』 Ⅴol.42

   7月号  『 風が吹いて~いるぅ~♪♪ 』 Ⅴol.42



   みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



  今月のテーマは、『 風が吹いて~いるぅ~♪♪ 』 とさせていただきました。



           



 ご存知、NHKロンドンオリンピック・パラリンピック放送テーマソングとして3人組音楽グループ『いきものがかり』が歌っている歌詞の一節です。



 そこで今回は、、いよいよ始まりましたスポーツの祭典 『 2012 ロンドンオリンピック 』 関連のお話しをさせて頂きたいと思います。



 その前にそのテーマソングを歌っている『いきものがかり』のグループについてお話をしたいなと思います。



 私が、『いきものがかり』の歌に注目したキッカケは、やはり月並みですがNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」の主題歌からでした。



      



 それまでは、たまに耳にするぐらいの存在感で、ボーカルをやっているお姉ちゃんが「なかなか歌唱力のある爽やかな歌い方をする女の子やな-」という感じでした。 そんな中で、大ヒットとなった「ありがとう」の歌が流れてきたのでした。



 さらには、先述の歌の迫力や透明感だけでなく、その歌う歌詞の内容に即刻心打たれたものでした。もし皆さんも機会がありましたら「ありがとう」の歌詞の内容をじっくりご覧になって、心をひと時でも和ましていただきたいと思います。



 さてここで余談になりますが、皆さんすでにご存知であると思われます彼らのグループ名の由来について簡単にご説明したいと思います。



 



 まあ、そんな具合で今回のオリンピックテーマソング『風が吹いている』へとつながっていくのですが、この歌のまた歌詞がとても良いんですね。



 今回NHKの依頼で、このオリンピックのために水野さんが作詞作曲されたんですが、スポーツのジャンルにとどまらず、私たちの仕事に取り組む心構えや姿勢、更には人生のあり方、歩み方にまで拡げて見ていると本当に勇気や元気を与えてもらえる作品だと思います。



         

   



 さて、2012 ロンドンオリンピックのお話しをしましょう!



 



 いよいよ7月27日の開会式に始まって8月12日の閉会式まで、17日間の競技が行われる訳ですが、毎年一年一年参加国も増えて、今年は204の国々と地域から約一万人以上の選手がロンドンに集結しているそうです。



 日本からは、約300名超の選手たちが『日の丸』を背負ってこれから試合に臨む訳ですが、それぞれの選手がここに至るまでには、それぞれ300通りの栄光と挫折のドラマがあり、そしてこれからの17日間の中で集大成である究極と帰結のドラマが生まれる、それが4年に一度のオリンピックの醍醐味のように思えます。



 これから17日間、夜中眠いのに目をこすりながら、しっかりと日本から彼らにエールを送りたいと思います。そして彼らを応援することが、自分自身が元気になっていくような気がしてなりません。人々は、スポーツの祭典やどんなお祭りでも一緒になって楽しんで、そしてみんなで元気になりたいものなんです。



 さて話しは、今から48年前にさかのぼります。 そう、1964年東京オリンピックの年です。



  



 私が、今までの人生の中で克明にオリンピックを覚えているのが、1964年東京オリンピックからでした。ちょうど14歳の中学生の時代でした。



 ある日、学校から帰ると親父が何を血迷うたのか、当時とんでもなく高価であったカラーテレビを買っていたのでした。価格は、今でも覚えていますが約30万円ほどで、真空管入りのサンヨーカラーテレビ20インチ型でした。



 昭和39年ごろの大卒の初任給が、約6万円ほどでしたから、今の液晶テレビの価格と比べると本当にとんでもない価格であったと思います。



 もうお分かりだと思いますが、カラーテレビを買った理由は、東京オリンピックを見るためでした。



 そして、1964年10月10日。東京オリンピックの開会式が始まりました。開会宣言は、今は亡き昭和天皇でした。我が家には、恐らく20人以上の人が集まっていたような記憶があります。それから、連日私の友達やら、近所のおっちゃん、おばちゃんやらと『千客万来』の勢いでした。 兄の友達などは、頻繁に晩飯まで食って帰ったという有様です。



 肝心の酒屋の店舗には、誰もおらず、テレビのある二間続きの座敷には、いつも人だかりで母親がお茶菓子を出したりで忙しくしておったのを覚えております。 ただカラー放送時間は、まちまちで金メダル候補の種目だけに限られており、白黒放送の方が大半を占めておりました。



  

  今思えば、オリンピックや大相撲・プロレスなど、そのひとつひとつの対戦にみんなが一喜一憂する、その一体感というか、すごくシンプルなことに幸せ感を味わえた時代でした。 昭和レトロというのか、本当に懐かしい限りです。 



 さて、その東京オリンピックですが、調べてみると先ほどのロンドンオリンピックに比べて参加国は、95、参加人数は、約5000人ということで、ちょうど今回の半分の規模であったと記されております。



 メダルの数は、当時のソビエト連邦が96個、アメリカが90個、そして東西統一ドイツが50個、つづいて日本で29個という結果で、やはり当時の経済大国が上位を占めていたようです。



 ちなみに中国は、ベスト10にも入っておりませんでした。北京オリンピック金メダル獲得No.1に輝いた中国を見るとやはりスポーツのレベルも国の豊かさに象徴され、新旧交代というか時代の栄枯盛衰を痛感いたします。



 日本人の金メダリストとして特筆されるのは、当時『東洋の魔女』と呼ばれた「鬼」の大松監督率いる日紡貝塚の女子バレーボールチームの大活躍ぶりでした。宿敵、ソ連を決勝で撃破して金メダルを獲得した試合は、今でも脳裏に焼きついております。ちなみに当時のテレビ視聴率は66.8%という驚異的なものでスポーツ中継としては、未だに破られていないということです。



  



 という訳で、オリンピックのお話しといってもロンドンの話しではなく、私の思い出話になってしまい申し訳ありません。ただ、紀元前から古代オリンピックがあったように、世界各国今昔に関わらず人々の営みの中に常にスポーツというものが存在していたというのは間違いのないことだと思います。



 スポーツというものは、勝敗も含めて筋書きのないドラマであるといわれております。そこに選手たちは人生をかけて挑戦し、そして私たち観客は、そのひたむきで一生懸命な姿を見て感動し、拍手を送る一大ページェントであると思います。



 今回は、特段仕事に関しての話題やエピソードはありませんでしたが、次回8月号は「2012 お中元商戦」の総括や下半期における取り組み方針を打ち出す秋季研修について、お話しいたしたいと思います。



  最後になりましたが、近代オリンピックの生みの親であり、あの五輪のマークを考案したフランスのクーベルタン男爵が語った有名な言葉をご紹介して今月の徒然日記を終わりたいと思います。



 

 
    アスリートも我々商売人も立つ位置は、同じでありたいと思います。



            今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。

6月号  『新規加盟店 津田本店さんから学ぶもの!』 Ⅴol.41

 6月号  『新規加盟店 津田本店さんから学ぶもの!』 Ⅴol.41



   みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



  今月のテーマは、『新規加盟店 津田本店さんから学ぶもの!』 とさせていただきました。



 



 津田本店さんは、今春に加盟され、先日 6/1 ~ 6/3 の期間でリニューアルオープンされました。



その準備段階とオープン当日にお手伝いをさせていただく中で、私自身が何か大切なものを学ばせて頂いた事を報告がてらお話しさせていただきたいと思います。



 その前に、先日6/15に一年ぶりに北陸の加盟店さんに訪問させていただいた時のお話しをさせて頂きたいと思います。現地では、小矢部店・東となみ店・稲荷町店の各オーナー及び店長さんたちといろいろとお話させていただき、各店の奮戦ぶりをお聞きしてまいりました。

 また一年ぶりということもあり、皆さんに歓待いただき、美味しい鮎料理などご相伴に預かり、仕事を超えた人と人との繋がり、『 絆 』 というものを強く感じさせていただきました。本当に皆さま有難うございました。 お土産まで、頂戴いたしまして・・・・・。



 また、道中ちょっとしたハプニングがありまして、ちょうど富山市街地に入る手前、神通川の大橋を渡り終えたときに私の愛車 『ホンダ アコード 』 の走行距離メーターが、何と20万kmを突破いたしまして、その時何ともいえない感動を覚えました。地球一周が、確か4万kmだったと思いますので、何とこの9年間で地球5周を走破した瞬間でした。



 



 思い起こせば、北は千葉県から南は広島廿日市まで高速道路を行ったり来たりで、ちょっとした長距離貨物の運ちゃんと同じ業種かなと思わせるぐらいの走り方だったなと思いました。

 宮沢賢治の詩集じゃありませんが、「雨にも負けず、風にも負けず・・・・・」 そして、各地の仲間のもとへ東奔西走しながら、本当にこの9年間 『アコード』 と共に、仕事に人生にと突っ走ってきたなという実感です。

 しかも、スピード違反も7~8回いたしまして、90日の免停にもなったこともありました。しかしながら、これからもこの相棒の愛車で、あと地球2周、8年間(70歳まで)、残りの人生を駆け切って頑張ってみようかなと思う次第です。

ただし、自分自身の体力と気力、そして何よりも今後本部スタッフや加盟店の皆さんに煙たがられないというのが、大前提ですけどね・・・。



 さて、そこで今月の本題に入りますが、その愛車 『アコード』 で今年の3月に初めてお邪魔させていただいたのが、三木市の㈱津田本店さんでした。そして、津田社長でした。彼は、今年でちょうど40歳という、明朗快活な方で、責任感とモチベーションを持ち合わせた素晴らしい経営者と、その時に拝察いたしました。



 お店や津田社長のプロフィール及び考え方については、ちょうど酒販新聞で紹介された記事がありますのでご覧いただきたいと思います。



 
   クリックすると大きな画像でご覧になれます。

 私と津田さんとの出会いは、酒匠米匠システムのお問い合わせの電話からでした。その後、お店にお邪魔いたしまして、何時間も業界の話や津田本店さんの現状と課題についてお話いたしました。

 私は商売において、これまでいくつかの酒販店グループに参加させていただいて、おそらく1000軒以上の酒屋さんと意見交換など、たくさんお話しをさせていただく機会がございました。そんな訳で、自慢にはなりませんが酒屋さんのご主人と数時間お話しするだけで、その方の人物像が自然と見えてくるようになりました。

 津田さんの場合、典型的な『明・元・素』経営者のタイプで 「 明るくて、元気で、そして何より素直な人物 」 という印象でした。暗雲立ち込める暗いイメージのこの酒販業界の中で、本当に一生懸命頑張っている酒屋さんだなと感心させられて、特に奥さま共々その謙虚で素直なところに共感いたしました。

 早速、互いに意気投合いたしましてチェーン参加いただくことになり、冒頭ご紹介いたしましたとおり、今月始めにリニューアルオープンを実施いたしました。その準備の段階で、私共の本部スタッフも参加いたしましてオープンチラシや店舗レイアウトの改善などお手伝いさせていただきました。



           オープニングチラシの拡大版はこちらから



 そして、津田さんと一緒に開店準備をしていく中で、

『 なぜ、津田本店さんが地域の皆さまに愛され繁盛しているのか?!』

という理由が理解できました。



 



  それは、津田社長ご自身が、

   ① 売上不振で、売れない理由を 「 商 品 」 「 価 格 」 「 不 況 」 の
     せいにしていない ⇒  全ては、自店の取り組みに問題がある

   ② 「 売 る 」 視点から、「 買っていただく 」 視点に切り替えようと
     されている ⇒ お客様目線を常に意識する

   ③ 来店客の購買行動の変化を常に自分の目でチェックされている
        ⇒ 価格から価値へのバランス移行を察知する

   ④ 自店独自のコミュニケーション手法で地域のお客様との『絆』を
     深めようとされている ⇒ 地元自治会との連携活動

   ⑤ 行動は、スピーディに、そして独自のチラシ作成でお客様に情報
     提供を継続されている ⇒ 情報のフレッシュローテーション


           というように、私なりに解析し、箇条書きにしてみました。



 先出しの『酒販新聞』の記事の最後に、津田さんは 「 私は、負けない! あと20年以上は、酒販店経営を続けたい! 」 と述べられております。 本当に頼もしい限りです。



    『 念ずれば、叶う!』  20年後の津田本店さんが楽しみです! 



      ただし、私は生きていないと思いますが・・・。



                見届けは、西田社長に託します! よろしく!



  最後になりましたが、今の時代は確実に 『 不 況 』 です。しかしながら、それは『やり方不況』であって、商売のやり方を間違えなければ不況ではない! 現に、この環境下過去最高の収益をあげている企業やお店は多数あります。

 それは、いつの時代も 人の 『 絆 』 『 情 感 』 だけは、変わらないという事実! だから、お客様を信じて、そして何よりも自分自身を信じて、自ら鼓舞してこの困難な時代を乗り切っていこうではありませんか!



 津田本店さんが、述べられているように仲間との深い交流の中で明日の酒屋像構築を目指すことを宣言して、今月の徒然日記を終えたいと思います。





   今月もご覧いただきまして誠に有難うございました。

5月号 『 お米倶楽部の目指すもの! 』

  5月号 『 お米倶楽部の目指すもの! 』 Vol.40


 みなさん、こんにちは! 今月も遅くなりましたが、徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 今月のテーマは、『 お米倶楽部の目指すもの! 』 とさせていただきました。

 さて、昨年のちょうど今頃に広島県庄原市東城町にて第24回東城町田植え交流会に参加した模様を昨年の5月号「徒然日記」でお伝えしたと思います。田植えした田んぼは、あいがも農法で日本農業賞を受賞された藤本さんの稲田でした。


 藤本さんの経歴や昨年の交流会の様子は、また2011.5月号「徒然日記」でご覧下さい。

そして、あの田植え交流会をキッカケに関西の加盟店の有志が集まり、お米についての第1回勉強会が今年の1月22日に開催されました。当日の出席者は、18名でお互いお米にまつわる商品知識やお米販売についての意見交換が、熱心に交わされました。

 


 そして、その後有志のメンバーによって『お米倶楽部』の骨格作りがなされ、今年の5月25日からドリーム本部ホームページに、各店の活動状況や配布情報誌のご紹介とテータのダウンロードなどが、お米倶楽部部員以外の方々にも情報共有が出来るよう掲載されることになりました。

 

 それぞれのバナーの内容については、皆さん本部ホームページを開いて閲覧頂きたいと思いますが、ここでは、冒頭の『お米倶楽部とは?』の掲載内容についてご紹介いたしたいと思います。

 

 以上のように、お米というカテゴリーをどのような付加価値でお客様にアピールをしていくのか、そしてアピールするためにどのような専門知識や機能性を持ち合わせなくてはいけないのかをしっかりと自覚しなければなりません。

 安易にお酒がダメだから、お米を強化して売上や利益を確保しようと思っても消費者は我々が思う以上に賢くなっているし、シビアでもあります。

 だからこそ余計に我々はプロ意識を持ってお客様を上回る知識や提案能力を備えていかなければならないのです。そこに本当の意味での高度化するお客様との信頼関係が構築されると確信します。

 商品をただ物としてだけで販売する能力しかないお店は、いずれ淘汰されていきます。その商品に付加価値を付けることにより、お客様の購買につながり、そしてそこに自店の新しい生き残りが生まれると認知していただきたいと思います。

 その付加価値を発見したり創造することが、これからのあなたの新しい仕事となっていくことをお伝えして今月の投稿を終わりたいと思います。


     今月もご覧頂きまして誠に有難うございました。

4月号 『 酒屋版 学問のすゝめ 』 Vol.39

4月号 『 酒屋版 学問のすゝめ 』 Vol.39

みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて、4月上旬の菜種梅雨の期間も終わり、桜の花が散り、そしてGWを間近に控えてきますと、いよいよ初夏が近づいてきたなと思わせる陽気になってまいりました。



 そして、桜の花が終わると、次は『藤の花』です。確か昨年の4月号(クリックで2011年4月へ)でご紹介したと思いますが、大阪府茨木市の酒匠米匠こやま店さんの駐車場の藤棚は、今まさに満開になっていると思われます。今年も、訪問させていただいて藤棚の下で美味しいお茶でもいただきながら、今年の春の最後を満喫したいものです。



 

 

 さて仕事現場に戻りますと、これからGW商戦を皮切りにお中元商戦に向けた夏への準備をしていかなければなりません。今年の夏は猛暑になるのか、冷夏になるのか、農家の方々には及びませんが、われわれの商売もお天気という自然現象に影響される業種ですよね。



 そこで、現在の日本経済の晴れ・くもり・雨を占う記事として、本日の日経流通新聞一面に掲載されていました内容の一部をご紹介したいと思います。



 まず 『 震災1年 消費に春 』 『 おしゃれ支出に余裕 』 『 客数 上昇幅 過去最大に 』 のタイトル記事に注目しました。そして、詳細な記事としてこのようなコメントが掲載されておりました。



 「個人消費の回復基調が鮮明になってきた。消費関連企業の景況感を示す日経消費 D I の4月調査で、現在の業況判断は2008年秋のリーマンショック以降で最も高い水準を更新した。昨年3月の東日本大震災の反動もあるが、客数・売上高とも増加する業種が目立ち、ファッションやレジャーなどでは、消費心理の余裕も見える。ただ、所得が伸びない中、価格以上の品質を見極めようとする選別志向は、根強い。」  とあります。



 



  この記事を見たとき、「ホンマかいな?」 と思いたくなるような内容でした。私たちの業界では、あり得ない傾向と思いがちなんですが、実はCVSや大手スーパーなどの大手組織小売業では、わずかではありますが右上がり傾向であると明記されております。



 ということは、私たちの業界というよりは業種・業態が、徐々に時代の流れの中でお客様離れが進行しているという事を残念ながら認識しなければなりません。



 この現状をしっかりと見極めていく中で、私たちが日々漠然と業務をこなしていくだけでなく、商売のあり方について軌道修正していくことの必要性をまず感じていただきたいと思います。



 そしておそらく皆さんは、すでにそのように感じてはいるけれど 「 じゃ、どのように軌道修正を・・・?」 となる訳ですが、残念ながら即効性のある近道はありません。



 ただ、前述の新聞記事の最後にあったように 「・・・・・・。 ただ、所得が伸びない中、価格以上の品質を見極めようとする選別志向は、根強い。」 とあります。そこにヒントというか、お客様の不変のニーズがあり、商売の原点があると確信します。お客様と商品の品質や付加価値について楽しく会話し、購買につなげるということが、これからの時代はお店やスタッフに求められるということです。


前月号で申し述べたと思いますが、



 「その商品の機能性・付加価値性をキチッとお客様に提案し、ご説明する!」 そのためには、働くスタッフ全員がしっかりと商品に関わる知識や食べ方の提案、その品質・価値を語らなければなりません。そのスキルをどのようにレベルアップさせていくのかが、これからの大きな課題並びにお店存亡の分岐点となってまいります。



 そこで、今月号のテーマであります 『 酒屋版 学問のすゝめ 』 となる訳です。



 



 ちょっとここで話しは変わりますが、みなさんご存知のように元祖 『学問のすゝめ』 の作者といえば、江戸末期から明治初期において活躍された武士でもあり、教育者である『福澤諭吉翁』があまりにも有名であります。東京六大学の『慶應義塾』の創設者でもあり、現在の一万円札にも登場する人物です。



 



  『学問のすゝめ』の初編出版は、明治5年で彼が37歳の時でした。本の販売実績は、最終的に300万部以上売れたとされ、当時の日本の人口が3000万人ほどであったことから、実に10人に1人が読んだことになります。現在のような大規模な流通販路や広告宣伝が難しかった時代においては、驚異的なベストセラーであったといえます。



  私の場合、学生時代にパラパラと読んだ程度で全文を読破しておりませんが、その一部のサビの部分をご紹介すると



   

という一節が、一般的に良く知られているところだと思います。 そして、意外にこの言葉は福澤諭吉の言葉ではなく、アメリカ合衆国の独立宣言からの引用であるということを御存じない方も多いかと思います。



  また、この引用に対応する下の句とも言える一文は、

 

                                であります。  



つまり、

    「 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言われている。

      人は生まれながら貴賎・上下の差別ない。  

      けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人・愚かな人や

      貧乏な人・金持ちの人・身分の高い人・低い人とある。  

      その違いは、何だろう?  

      それは甚だ明らかだ。  賢人と愚人との別は、

      学ぶと学ばざるとによってできるものなのだ。

      人は生まれながらにして、貴賎・上下の別はないけれど、

      ただ学問に勤めて物事をよく知るものは貴人となり、富人となり、

      無学なる者は貧人となり、下人となるのだ。」

                         という事です。





  大意として学問の有無が人生に与える影響を説いており、日本国民の行くべき道を指し示した。



    したがって 『学問のすゝめ』 なのです。



  ただ、私としては 「 無学なる者は貧人となり、下人となるのだ。」 とあるのは、いささか異論はあるのですが、福澤翁が言わんとする意味は理解できます。



  というのも、明治時代まで 265年間続いた江戸時代に確立された士農工商という身分制度のため、立身出世という夢や目標が持てない時代から、明治維新において様々な制度改革が実施される中 『頑張れば、道は開ける!』 という考えの中で、向学心が高揚されたように思えます。





 さて今回のテーマを 『学問のすゝめ』 にさせていただいた真意は、皆さんほぼご理解いただけていると思いますが、この厳しい商業環境の中で再々お話ししていますように、お客様と私たち販売スタッフとの接点が徐々に薄れていく現状で、再度お客様との会話を通じたコミュニケーション作りが重要となってまいります。





 そのためには、プロとしての意識やスキルを身につけなければなりません。毎日、煩雑な業務をこなして時間に余裕が無いとは思いますが、お店の生き残りのため商品知識の習得や販促技術の向上、また接客応対のトレーニングなどにチャレンジしていっていただきたいと思います。



 



 そこで今回 『学問のすゝめ』 第一弾として、チェーンの重要カテゴリーの一つとしております「お米カテゴリー」の知識・販売向上のサポートとして、ホームページ上に 『寺小屋』 を開設いたします。





 名称は、『 お米倶楽部 』 と名づけまして、お米についての商品知識や情報提供のあり方、また米穀業界の大きな流れについての時事などを継続的にお伝えしてまいりたいと思います。(5月25日スタート予定)



 



 今回の取り組みをキッカケに是非ともお米についての造詣を深めていただき、お客様のために、そしてお店のために、更には自分自身の人生を豊かにするためにも、是非とも『お米のプロ』を目指していただきたいと思います。



 最後になりましたが、ドリーム本部といたしましても



       『 教育は、全ての業務に優先する!』 



という一念にて、皆さまをご支援させていただくことをお伝えいたしまして今月の徒然日記を終わりたいと思います。



      今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

3月号 『 2012年 消費者の意識動向について 』 Vol.38

 3月号 『 2012年 消費者の意識動向について 』 Vol.38



    みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

  さて毎年この時期になると必ず気になることの一つが、桜の花見の見ごろ時期ということになります。先日、ネットで調べてみましたので、日本列島桜前線の予想図を掲載してみました。



  ちなみに満開日は、開花予想日から約5~7日後ということですので例えば大阪では、開花予想が3/31頃で、満開は4/5過ぎといったところでしょうか。

 

 来る4月6日は、西田社長の愛娘 琴ちゃんの入学式です。ピカピカの一年生という事で本当におめでとうございます。おそらく、小学校の桜もちょうど満開の時となるでしょうね!あとはお天気が晴れだったら最高ですけどね。また、記念写真が撮れたら拝見したいですね!



 そうそう、facebookにアップして下さいよ。  楽しみにしています。

 





 さて話しはガラッと変わりますが、皆さんもご存知のように去る3月11日で東日本大震災発生から丸一年が経過いたしました。そこで、その一年の中で震災後の全国消費者意識が、どのように変化していったのかという特集記事が、先日3/21付けの日経流通新聞に掲載されておりました。



 大局的に列記してみますと、 

 

                   ということらしいです。



 ちょっと漠然とした分かり辛い表現になっていますが、①の今後の日本人の価値観についてですが、かつては権力や肩書き、挑戦・成果、刺激・達成感などを積極的に求めていたものが、安心・安全、適合や帰属、そして安定感のある絆などに仕事や人生のあり方が変化していってるようです。



 例えば、「偉くなる」や「お金持ちになる」という価値観よりも「自分一人の幸せよりも、家族などみんなの幸せを考えたい」という考え方が芽生え、自分自身の幸せ(利己)よりも他者の幸せ(利他)を願う価値観を見ることができ、特に若い層ほど顕著であるらしいです。



 確かに私など1950年生まれ(俗に言う団塊の世代)の人間は、世の中が常に右上がりの時代をモーレツに突っ走ってきたため、向上心という美名の下に出世欲や金銭欲など自己主張や自己利益が前面に出ていたと振り返ってみればそう思います。

    ( ただし、日本の高度経済成長を支えてきたという自負はありますが・・・・)

 



 しかしながら、今の若者たち、とりわけ「草食系男子」といわれる方達は、どうも軟弱であると言われがちですが、「他人のためや社会貢献できる仕事につきたい」など、「より人間らしい」考え方が出来るようになっているというアンケート結果が出ています。



 また、そのような背景の中での消費意識として、「本当に必要なことにだけお金を使う」「ものを増やさない生活」「流行より、機能性」が当てはまってきます。大きな経済成長や可処分所得の増加が見込めないため、モノを増やさず、安易なマーケティングには反応せず、機能性や必要性を吟味して本当に必要な商品だけを購買する傾向が更に続くと予想されています。



 そして、これからの消費者は、生活満足度を高める方向として、「モノ」よりも経験や時間といった「コト」の消費が増加することが考えられます。例えば、余暇をショッピングで過ごすよりもお金のかからない食品メーカーを中心とした工場見学ツァ-や子供達の職業体験型テーマパーク『キッザニア』などは、その典型的な事例ではないでしょうか。

 



 それでは、我々の業種において上記でご説明いたしました大きな潮流に対して、どのように対処していけばよいのか、という事になります。具体的な戦術論は各々のお店によって多種多様化しますが、お客様への商売のあり方としては、『絆づくりマーケティング』が重要な意味を持ってまいります。



 かつて各地区のエリア会議でもご紹介いたしましたが、再度下記に『絆づくりマーケティング』『従来型マーケティング』との違いを表にしていますのでご覧いただきたいと思います。一つ一つを詳しくここで述べることはできませんが、じっくりとこの表を睨みながら皆さんがその違いを感じ取れたとき、今の、そしてこれから先の消費者の動向を理解できるものと推察いたします。

 



 例えば、2月から各店で販促展開いたしました「お取り寄せ名人」企画『北海道 富良野 蔵出しジャガイモ』についてですが、ある意味ジャガイモとしてはどこにでもある商品です。消費動向としては、我々のお店で購買するとしたら、本当に必要な商品ではない部類に入る筈です。しかしながら、全店であのような爆発的販売数量になるのは何故なんでしょうか?



 そこに、これからの継続的な販促のあり方、更にはお店そのもののあり方が問われてくると思います。その商品の機能性・付加価値性をキチッとお客様に提案し、ご説明すればお客様にとっても『生活満足度の向上』につながってくるのです。そして、その提案の連続性が顧客満足につながり、リピーターへの創出へと移行していくのです。 ( 「押し売り販売」と「提案販売」の違い )

        これが、『絆づくりマーケティング』 なのです。



 そこで、「その商品の機能性・付加価値性をキチッとお客様に提案し、ご説明する!」 そのためには、働くスタッフ全員がしっかりと商品に関わる知識や食べ方の提案、その価値を語らなければなりません。そのスキルをどのようにレベルアップさせていくのかが、これからの大きな課題並びにお店存亡の分岐点となってまいります。



 生涯顧客となっていただきたいお客様との『絆づくり』には、フレンドリーな愛想良さだけでは構築できません。プロの販売員として、お客様から信頼される提案型のスキルが、必要となってきます。お互い、死ぬまで勉強、勉強です。お客様の喜んでいただく笑顔をイメージして頑張っていきましょう!



 さて最後になりましたが、その『絆』について先日「春のセンバツ高校野球大会」の開幕選手宣誓において、石巻高校の主将の感動的なコメントがありました。その全文をご紹介して今月の徒然日記を終わりたいと思います。



 

 ■ 選 手 宣 誓 ( 全 文 ) 

 東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

   人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。

                            平成24年3月21日

          選手代表 宮城県石巻工業高等学校 野球部主将 阿部翔人





 我々、酒販業に携わる者ができること、それは、全力で働き、勉強し、最後まであきらめないことです。今、元気に働くことができることに感謝し、全身全霊で、お客様のために、一生懸命働くことを誓います。

                          平成24年3月28日

              ドリーム21チェーン 加盟店・本部スタッフ一同



           今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。