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11月号   『 今がガマンの為所ですよ!』  Ⅴol.141

 11月号   『 今がガマンの為所ですよ!』  Ⅴol.141



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いやー参りましたよね。今年一年は、コロナに始まりコロナで終わる・・というよりも更にコロナが続くという様相になってきました。特に大阪においては
加速度的に事態が悪化 しているという状況であります。

 



 そんなマイナス要件に嫌気を指してか、昨日ドリーム東大阪店の納品先業務店がまた一店廃業されました。ご夫婦で営業されていたカラオケスナックです。今回のように零細な飲食店様は、なかなか
『 Go To イート 』 の恩恵も享受できず 「 座して死を待つ 」 といったような、本当にお気の毒としか言いようがありません。



 ドリーム東大阪店自身も他人ごとではないと危機感を持っておりますが、今年毎月の投稿の中でも再々申し上げているように、従来から 「 お米・ギフト・地酒・宅配 etc 」 の強化 を推進していたおかげで何とか業績悪化とならず、今のところ安定した内容となっております。

 



 例えば、今月に入って早い仕掛けが功を奏してか、冬ギフトの受注も昨年以上の数字を稼ぎ出しております。また「家呑み・家食需要」を反映してか、お米の特需効果もあったりして今のところ
売上・利益とも昨年対比110% を超えております。



 これといった目立った販促活動を行っている訳ではないんですが、敢えて言うと 『 凡事徹底 』 といったところでしょうか。CS向上のため基本四原則の徹底など、当たり前のことを日々当たり前に実践することの大切さであります。さらにもう一点は、時代の流れと申しますか、近年様々な要件で地域密着型の小型店が消えていっているという背景があるのも一因であると思います。



 生存者メリットと申し上げて良いのか、とにかく小型店の得意とする泥臭さを今風にアレンジさせながら、地道にコツコツと地元消費者の要望される商品・サービスを探り探り、視える化 ( 情報誌や店頭POPなど ) を意識してお客様にアピールする、その努力の積み重ねがお客様に共感を与え好環境を作り出す事が出来ると信じております。



 とはいえ、現実の風圧は我慢の限界を超えているのも事実であります。先日、毎日新聞を読んでおりますと次のような記事がございました。



 





 担当者は「『参加したくない』と回答した人の9割近くが感染への不安を理由に挙げた。忘年会のスタイルに変化が出ている」と分析する。  飲食業界を巡る状況は厳しさを増している。  



 全国でビアホール「銀座ライオン」を展開するサッポロライオン(同)では例年、11月ごろから100人規模のホールの予約が埋まっていくが、今年はまだゼロ という。大企業の忘年会や学校の同窓会などが見送られ、少人数の飲み会が中心になっている。  



 同社は5月以降、大皿料理から個々に料理を提供するコースを導入。宴会時間も従来の2時間や2時間半よりも短い1時間半のコースを設けた。それでも、これまでに系列の10店が閉店 した。担当者は「秋になって回復の兆しが見えたが、感染の再拡大で下がり始めた。これからもコロナ対策を徹底するしかない」と話す。  



 帝国データバンク(同)によると、11/20 時点の新型コロナ関連倒産は723件。このうち飲食店は110件と最多で、2番目のホテル・旅館の約1.7倍となっている。同社は 緊急融資や国の支援などで、この半年間なんとか持ちこたえている状態。



 年末商戦が『第3波』で冷え込めば、気持ちが切れる経営者が出てもおかしくない。倒産が急増する可能性がある との見通しを示す。





 いかがでしょうか。飲食店においては、一年の中で一番の稼ぎ時である忘年会・新年会がコロナ禍の中でスルーされる可能性が今年はあるのです。振り返れば、今年の1月2月コロナの初期、飲食店様は当然大打撃を受けた訳でございますが、それ以前の年末年始の宴会実績は十分に確保されておりました。



 そのため年初は、資金的にもまだ余力があったと推測されます。しかしながら今年の場合、年末年始において従来の売上・利益が稼げなかったら、来年の1月2月の経営状態は火を見るよりも明らかであります。来年は、飲食店中心に本当に厳しい一年のスタートとなるでしょう。 



 今月号は世相を反映してか、本当に暗い話しか出来ませんが、さらに深刻な問題として先日或るニュース番組での話の中で次のような内容の報道がありました。

 



 厚生労働省が毎月発表している自殺者統計によると、10月一ヶ月の自殺者数は2153人となり、昨年10月の1539人からすると614人増え、前年同期比40%増となってしまいました。その増えた600人余りの方々の自殺原因を調べるとほとんどが新型コロナの影響によるものといわれております。



 特に女性の数字は昨年対比82.6%も増加 したとのことでした。20代中心の子育て世代の方々がコロナの自粛ムードの中で近隣の公園などでの『ママ友』デビューが出来ず、一人自宅で悩まれたり、40代中心のパート世代の方々は、解雇や雇い止めのため子供の学費や生活費に困窮し自らの命を断ってしまう道を選んでしまったようです。本当に悲しい何とも言えない悲愴な思いであります。



 ちなみに10月の新型コロナの病気で亡くなられた方は、全国で一ヶ月188人となっております。当然のことながら、どちらの命も大切なものでありますが、コロナによる直接死亡者よりも間接的にダメージを受け、自ら命を断つ方の人数が多いという痛ましい結果が出ております。



 いま報道番組で問題になっている 感染予防と社会経済の活性化 の相反する矛盾がこのような数字を見るにつけ、事態の難しさを物語っております。



 ただ私は 『 今がガマンの為所だ! 』 と大きな声で、途方に暮れている全国の方々に呼び掛けたいと思うのです。私自身、心理学者でも何でもないんで偉そうな事は申せませんが、とにかく苦しい時は必ず一人で悩まずに周りの誰かにその胸の思いを語ることがまず最初の第一歩であると思います。その意識を持っていただきたいと思います。

 



 何かきれいごとで抽象的なフレーズでありますが、まず毎日毎日『コロナなんかに負けてたまるか!』 と強い意識を持ち続けることです。その強い思いの積み重ねが必ず何らかの行動を起こさせるのです。その行動の中で必ず人は自分にとって大切な人と出会うことになるのです。それが仲間のできるキッカケであると断言できます。



 今般周りが何かと騒がしく、時には心が折れそうな時も多々あろうかと思います。そんな時こそ、『 前向きなガマン 』 を心得てこの苦難の時代を乗り越えていきましょう。必ず、陽は昇ります!





 さて話しはゴロっと変わりますが、先月号でもお話しさせていただきましたように、創業100周年を機に社名変更や代表者変更など様々な手続きに10月は忙殺されておりました。まずは顧問の司法書士さんとの打ち合わせから法務局での社名変更手続き及び印鑑証明書の発行、さらには東大阪税務署に出かけ、酒販免許の切り替えや銀行、取引業者様との新規取引契約書作成、そして新会社の株券発行などなど
事業承継計画書 』 に基づき諸作業を何とか完了させることができました。

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 今回初めての大掛かりな 事業承継の実践経験 は、自分にとって大変勉強になりました。今後、もし加盟店様の中でご子息や第三者の方々への事業承継の必要性が発生した際には手前味噌になりますが、何らかのお手伝いは可能であると思います。いつでもお電話いただければ喜んで飛んでいきますよ!



 ということで、その計画書の締めくくり として11月初めに新社長の松藤夫妻と新専務の勝間田夫妻を招待して大阪市内のホテルレストランで食事会を催しました。まだ今のようにコロナ禍がひどくなっていなかった時期でしたのでギリギリセーフでした。



 奥さんたちも子供たちを実家に預けて久しぶりの食事会であったとのことでした。当日は二人の門出を祝して、さらには株式会社アクトコーポレーションの益々の繁栄とスタッフの健康を祈念して全員で乾杯いたしました。



 ちなみに乾杯酒はシャンパンといきたいところでしたが、目をむくほど高価でしたのでスパークリングワインで行いました。どっちみち私も含めて味の解らんメンバーばかりでしたので、これも安さを売り物のドリームらしいなとあきらめてもらいました。



 今回の飲み会で感じたのが、奥さんを含めて今後強い絆で結ばれ、仲の良い仲間 『 ワンチーム 』 として何十年先も頑張ってもらえるなという安堵感でありました。同時に今後数年の間に彼らに対して 経営者としての『心技体』 を厳しく叩き込んでいかなければならないという責任も自覚した次第であります。 



 そしてまた皆様方におかれましては、今後とも二人に対しまして何とぞ従来にも増してのご指導ご鞭撻の程、厚かましいお願いではありますが、よろしくお願い申し上げます。



 この歳末時の忙しい時に、今月号は終始暗い内容になってしまいましたが、最後に東大阪店のスタッフの『 笑 顔 』 をお見せして今月号を終えたいと存じます。



  今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。