4月号 『 自ら考えて行動する 』
みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を掲載いたしたいと思います。
先月もお話しましたが、この1カ月寒暖の差が大きく先日は関東で40数年ぶりの雪が降ったりして、本当に世の中どうなってんねん!と言いたいぐらいの天候不順。我々の商売に直接に 響くだけに何とかしてもらいたいものです。
ただ、アイスランドの大噴火や中国の地震に遭遇された方々から見れば、これくらいの事は、まだまだ有難いものです。
物事、プラス発想で考え今後とも人生を前向きに駆け抜けていきたいものです。
というわけで今月のテーマは、『 自ら考えて行動する 』 という事にさせていただきました。
このフレーズは、弊社の商品企画の西田が最近加盟店の店長諸君に叱咤激励の中でよく使っている言葉ですが、あらためてここで取り上げて「人が成長する過程でいかにこの言葉が重要であるか」という事をお話したいと思います。
先日、京都の野村屋さんから次のようなWeb記事をメールでいただきました。
ぶっちゃけた事を申しますと、彼からは毎月『徒然日記』を投稿するときに何かとテーマについてのネタを参考に頂いております。
野村屋さん、この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、今回頂いたメルマガの記事ですが・・・
東京の高級スーパー成城石井の社長 大久保恒夫氏のコメントです。
『 私はいろんな店を見てきた結果、
繁盛している店には
一つの共通点があることに気がつきました。
繁盛している店は、働いている人が明るい。
そして、どうしたらお客様に
喜んでもらえるかを常に考え、
それが売り場に置いて具体的に実行されている。
一言で言えば、従業員一人ひとりに
「商人魂」があるんです。 』
大久保恒夫(成城石井社長)
『致知』2010年4月号 特集「発展繁栄の法則」より
http://www.chichi.co.jp/monthly/201004_index.html
大久保恒夫氏はユニクロや無印食品の改革を成功させた企業再生の
名手として知られた方です。
大久保氏のいう「商人魂」という言葉が心に響きます。
世間でも、よくこの言葉が使われます。しかし、大久保氏の言うそれは 決して売り上げや利益を上げることに躍起になることではありません。
“ お客様に喜んでもらうにはどうしたらよいか。”
その一点に照準を定め知恵と工夫を絞り出す努力を「商人魂」と呼んでいるのです。
大久保氏はまたこうも言っています。
「人から何か言われて動くのではなく、お客様に喜んでもらう
ために何をしたらいいかを考えて、しっかり実行していく
……普通の店だと、上から何かやるべき指示がきて、
作業としてそれをしなければならなくなる。
その結果、店の人が始終、仏頂面をして働いているから、
お客様も楽しくないのだと私は思うんです」
大久保氏が一貫してやってきたのは、従業員にお客様志向、
現場志向を骨の髄まで教えていくことだったといいます。
しかし、それは「やらされ感」があっては上手くいきません。
その鍵を握るのは、そこに携わる一人ひとりがいかに自主的に喜んで
仕事に臨むか、いかに仕事を高めていくかです。
顧客満足に徹しきり、仕事やお客様の心と一体になれた時、本当の喜びを
味わうことができると大久保さんは教えているように思います。
商売に限らず、それぞれの立場で
仕事魂を身につける努力を続けていきたいものです。
上記にあるように、仕事のやりがいや達成感を感じられる人の共通点はここにあります。
それは、仕事を常に明るく楽しくされているということです。
仕事が楽しかったら、それ以上楽しい人生は無いでしょう。
では、そうなるためにはどうしたらいいのでしょうか。
それが、今月のテーマである
『 自ら考えて行動する 』 ように努力する事です。
その努力の積み重ねが、楽しい仕事・楽しい人生へと導くのです。
今回のネタ提供の野村屋さん!上記のフレーズを読んで何回もうなづいておら
れるんじゃないでしょうか。
言葉を体感するという事は、こういうことなんです。
自分の人生は、自分で変えていかなければなりません。
いま、楽しい人生を謳歌されている人は、まったく変える必要はありません。
でも、今ここにある現実を何とか変えたいと思っているのなら失敗を恐れず
他人任せにせず、自ら考えて行動すべきではないでしょうか。
なぜなら、自分の人生なのだから・・・。
しかしながら、常に悶々としながらも何も出来ないでいる人たちが
余りにも多すぎるのが現状ではないでしょうか。
仕事においても ① いつも不満を持ちながら、さりとて何もカイゼンしようとしない。
そして、会社や上司の指示が無ければ何も出来ないような人は、おそらくこれからの時代には、取り残されていくプロセスとなるでしょう。
② 逆に、努力して自分の身につけた能力を駆使して主体的に働いている人は 仕事に対して満足感や充実感が生まれ、気持ちよく働く事が出来ます。
いま、全国の加盟店のオーナー・店長・そして現場で働く皆さんが①及び②の選択を迫られている・・・
そんな時代になってきたように思えます。
こういう私もこの酒販業界で働きだして40年余りになりますが、常に①の選択をしてきたように思います。
ただ、その軌跡の中で様々な人たちとの出会いがあり、そして、そこで刺激を受け、②に移行できてきたのでは・・・と思います。
まだまだ努力不足で、言動不一致の人間ですが皆さんと共に笑顔の耐えないグループでありたいと心から願い、今月号を終えたいと思います。