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2月号  『 生存者メリットについて 』  Ⅴol.96

   2月号  『 生存者メリットについて 』  Ⅴol.96



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さて、2月4日の立春も過ぎ、春めいた気候になるかなと思いきや、ドカ雪が降ったりと本当にこの時期は寒暖の差が激しい時期となっております。これから3月にかけて三寒四温とはよく言ったもので、くれぐれも体調管理には気を付けて頂きたいと思います。

 



 さて、ドリーム東大阪店では、懸案の平成28年度の決算が終わり、やれやれといったところでございます。内容としては、前月号でもお話しさせていただいたように全体として減収増益という結果でした。売上としては、店頭売上が昨年対比93.5%と苦戦 し、宅配売上としては昨年対比111.6%といった具合の好成績でトータルでは、売上昨年対比97.5%でありました。



 ただ、利益率が1.1%アップとなり、売上総利益は昨年対比104.9%の増益となりました。さらに販売管理費については昨年対比96.1%で、結果として営業利益は大幅な増益となり、昨年後半に競合店の出現や店頭交通規制というマイナス要素がありましたが、この決算内容を見た時に、取り敢えず胸を撫で下ろしております。



 この好結果を踏まえて、昨年から学ぶところといたしましては、やはり粗利益率の向上というものがいかに大事であるかということでございます。日本社会全体、特に我々の酒販業界においてマイナス成長の時代において、20年前からの営業形態(薄利多売構造)の延長線上で商売をすることがいかに危うい事であるかという事が再確認出来ました。

 



 1970年代から『薄利多売』 とかつてあの天下のダイエーが合言葉のように豪語していたのが懐かしい限りです。そして、そのダイエーも今や消えようとしています。(今年、イオンの岡田社長は、2018年にダイエーの名称を完全に消滅させると発表しています。) 時代は変わったのです。 



 時代が変わったといえば、しょーもない話をいたしますが、先日2月14日に4人の女性からチョコレートを頂きました。かつて、30年ほど前、私が37、8歳の若いころチョコレートだけでも12~3個は貰っておりました。北新地のクラブのママさんからは、ブランドもののトランクスをプレゼントされ、カミさんに問い詰められ、大変な思いをしたのを覚えております。(笑) いまや男としての迫力がなくなりました。 時代は変わったのです。



 今では、月一回二人の孫を連れて回転ずし屋で寿司をつまむのが何よりの楽しみという具合で、年齢と共に人生の楽しみ方が変化していくのを実感しています。これからもこの4人の女性から毎年プレゼントしていただけるのを楽しみにしております。そして5人目として孫からもらったりしてね。プレゼントされる相手が時代と共に変化することはこれもまた楽しいものです。



 ただ時代が変わることにより変えなければならない事と、いつの時代になっても変えてはいけない、無くしてはいけない大切な事も多々あるということも肝に銘じておきたいと思います。

 



 さて、今月のテーマは 『生存者メリット』 についてお話ししたいと思います。かつて24年前の平成5年4月25日にドリーム東大阪店は、この東大阪市宝持の地にて酒DSとしてオープンいたしました。様々な諸問題やリスクを抱えてオープンに至ったわけですが、その分開店すれば予想以上の賑わいが待っておりました。



 いつの世も誰もが摩擦や危険を感じ取って、その殻を破ろうとしない、しかしながらそこにチャレンジすることの難しさと打ち破るための英断、そしてその後好結果が出た時の面白さ、これがハイリスク・ハイリターンであります。そのためには、打って出る勇気と情熱 が必要となります。その結果、うまくいけば 『先駆者メリット』 というご褒美がもらえます。先にやったもん勝ちです。



 ところが、今この時期・時代に酒DSを開業しようとするものなら、それはチャレンジではなく、『無謀』 というものであります。このことは誰もが理解できることです。しかしながら、現在既存店舗として営業を続け、いまだにかつての『薄利多売』の発想 から抜け出せないお店がたくさん存在します。



 問題は、ここからです。新店を出すことは、『無謀』 と分かりながら、自店の中では以前と同じやり方を続けているのに『無謀』 と思えていない、ここに殻を破れないもどかしさがあるのです。相田みつをさんの言葉にこのような詩があります。

 “ そのうちに そのうちに 弁解しながら 日が暮れる ”



 先日、1月31日にドリーム東大阪店の近くにある酒DSが倒産いたしました。自己破産されたその理由は知る由もありませんが、考えられることとしてはやはり安さ一辺倒のご商売をされていたのではないかと憶測ではありますが、そう推察されます。そして、この事象は『薄利多売』の怖さを物語っております。

 



 そのお店は、ある意味、時代の変化についていけなかったのだと思います。結果として、2月に入ってドリーム東大阪店にそのお店のお客様が来店されたり、問い合わせがあったりと着実に新規客が増えております。人様の不幸に乗じて、ということで複雑ではありますが、有難いことです。



 これが本日のテーマ、『生存者メリット』 であります。過酷な商売の世界、生き残ることが大事であります。生き残ってこそ、メリットが享受されるのです。去っていく反対の立場でなく、本当に良かったなと思います。



 そこで今回新規のお客様として会員登録いたしました方々の傾向を見ますと、見事にある属性が見当たります。それは、ほとんどが宅配を求めるお客様 なのです。今のところ、約20軒ほどの新規顧客の中、料飲店が半数の10軒、一般顧客が残り10軒となっております。



 そして、一般顧客の方々のほぼ全員が、配達希望のお客様で、しかも有難いことに平均配達単価が約15000円となっております。あるお客様は、ドライの大瓶2ケースとアクアブルー500ml 4ケース(約3万円)という内容の配達で月一回は発注していただけるということでした。



 店頭に来られて持ち帰りのお客様は、皆無でした。全てが配達希望のお客様であります。 ということは、店頭テイクアウトの顧客は、ドリームに来ずに近くの食品スーパー(万代)やドラッグストア(スギ薬局・キリン堂)へと流れているのだと思われます。ここに『生存者メリット』 のヒントがあるのです。

 

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 料飲店においても夜8時まで土日でも配達してもらえるということで、ほとんどのお客様が、価格交渉なしで取引を開始することが出来ました。利益率も15%前後は確保できております。



 ここで、この一連の流れを総括してみますと、もしドリーム東大阪店が日ごろから「喜んで配達します!」 という配達サービスを情報として地域にお知らせしていなかったら、例え競合店が閉店したとしても自店のお客様へと取り込めなかったのではと推察されます。



 また一般顧客においても全てとは言いませんが、宅配希望の方々は単価が大きいということもデータ上、如実に出ております。当然特売ののどごし2ケースすぐに持ってこい!というお客様もおられますが、グロスで考えると今後の店舗運営の中では、業務用市場の開拓も含めて配達機能の強化は急務であると考えます。



 『生存者メリット』 を期待しておとなしくじっと待っていても、常日頃から地域のお客様の付加価値ニーズを探し求め、装備していく努力を怠っていたら、そのメリツトもやってこないということです。



 私は先述20数年前の『先駆者メリット』 を得るため、多大なるリスクを背負ってチャレンジしてきたことをお話いたしました。しかしながら、それ以上に『生存者メリット』 を享受するための生き残り方を実践する方が、はるかに難易度が高いと最近痛感いたしております。いわゆる「いけいけどんどん」では、ダメなんですね。会社を、そして店舗を継続させていく事が 『本当の力』 なんですね。

 



 ご夫婦だけで営業されてるお店におかれても、やはり数値管理のスキルが必要とされ、経営全般を見極めていく中で黒字経営を確保することが重要であると思います。できるだけ経費をかけず、自店の身の丈に合った販促活動や自店の強みを見つめ直しすることで、お客様の要望にお応えできる店づくりを目指す必要があります。



 東大阪店では、今回の競合店の閉店に伴う一連の新規顧客獲得の中で再確認することができた宅配サービスの強化、今年はこの部分に焦点を当てて、更に利益率のアップを目指してスタッフ全員で繁盛店を目指してまいりたいと思いまます。



 最後になりますが、生き残りというテーマでこの徒然日記の中でも度々進化論としてご紹介してまいりましたあのイギリスの生物学者チャールズ・ダーウィンの言葉を借りて今月の投稿を締めたいと思います。



         今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

 

 

 

1月号  『 今年もよろしくお願い申し上げます。』  Ⅴol.95

  1月号  『 今年もよろしくお願い申し上げます。』  Ⅴol.95



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さて2017年新年もあっという間に1ヶ月が過ぎようとしています。お店の方は、今年もご多聞に漏れず1月はヒマな日々が続いております。毎年のこととはいえ、お正月三ケ日を挟んでこれだけの売上格差があるのは、本当に精神的に疲れます。あの歳末期の忙しさが懐かしく思えます。



 ただ繁忙期にあれだけ精いっぱい頑張ったんだから、閑散期にはゆっくりと心身とも、はんなりと充電することも大切だなとも思います。人間やはり息を吐けば、吸うことも大切なことでもあります。 といっても、東大阪店では12月末が決算期となっておりますので、月初に在庫調べを実施して、ただいま忙しく2016年の決算書作成に励んでおります。

 



 おかげさまで、一昨年よりも売上は2.5%ほどタ゜ウンしましたが、利益率が1.1%アップしたことと経費削減の甲斐あって営業利益は増益となる見通しです。いわゆる減収増益といったところです。ただこのコラムにて再三お話ししておりますように、交通規制の関係で昨年下半期の数値が極端に劣化したため、今年の営業活動はかなりの苦戦が予想されます。 そこで “ だから、どうするんだ!”  ということなんですが、焦らず、じっくり構えて対策を講じたいと思います。その内容は、追々お話しさせていただきたいと思います。



 話は変わりますが、先日1/22に大相撲初場所が幕を閉じました。結果は、大関 稀勢の里が初優勝 という快挙を成し遂げて大いに盛り上がりました。普段から感情を表に出さない不愛想な関取ですが、さすが優勝が決まった時のインタビューで涙をキラリとひと筋流したのには、心が動かされるものがありました。

 



 また25日には、横綱に推挙され何と19年ぶりの日本人横綱誕生ということで日本中が沸きに沸いたということであります。稀勢の里関のようにどんな世界でもスポットライトを浴び、光さすものもあれば、影を落とすものがございます。何を言わんかと申しますと、大関琴奨菊の大関陥落ということでございます。相撲に関心のおありの方はご存知かと思いますが、この初場所が琴奨菊のカド番でありました。



 残念ながら5勝10敗という負け越しの結果で、大関陥落ということになりました。そこで、ここで質問です。昨年1月の初場所の優勝力士は、誰だったか?ご存知でしょうか。 まさしくその大関琴奨菊だったのです。この徒然日記でも昨年の1月号冒頭でおめでたい話題として掲載させていただきました。当時、『コトバウアー』ブームで日本中を熱くさせたものでした。

 



 勝負の世界というものは残酷なもので結果がすべての世界です。華々しい優勝から、一年後には厳しい現実が待っておりました。ただ、その後の記者会見で琴奨菊関は、「気持ちをしっかり切り替えて、今後やるべきことをやる。負けて終わりじゃないから。辞めたら終わりだから。しっかりと気持ちを立て直してやっていきたい」 と、引退はせずに関脇として3月の大阪場所10勝以上を目指して相撲を取り続ける考えを示されました。



 心の折れない強い信念そして柔和な優しい人柄と一生懸命のガブリ寄りで相撲界きっての人気者である琴奨菊関には、今後とも持ち味である 『ネバーギブアッブ』 という信条で相撲を取り続け、我々を楽しませていただきたいと強く願っております。



 そして琴奨菊同様、厳しい現実にさらされている東大阪店でも関取を見習って、笑顔でこの苦境を克服して次なる高みを目指してまいりたいと思います。これからも東大阪の地で商いをしていく中で、予想だにしない出来事が数々起きてくるとは思います。



しかしながら、自分たちの周りには、同じような環境の中で努力し、それに立ち向かい、次なるステージに立ち上がっている人々がいらっしゃることを常に意識して頑張ってまいりたいと思います。



 今回は、年初にあたり今後様々な活動を実施していく中で、その行動する前の 『 心構え 』 として琴奨菊関の思いに重ね合わせてお話しさせていただきました。お互いに物事の内容やスケールの違いはありますが、今年一年商いをする者として、この
『 心構え 』 というものをあらためて熟考していただきたいとお願い申し上げまして今月の投稿を終えたいと思います。



  今月もご覧いただき誠にありがとうございました。



   [ 追 記 ] 今年一月初旬に近畿大学 総合社会学部の学生さん ( 田中・笹部・田中各氏 ) より、下記の情報雑誌の取材を受けました。その時の記事内容が掲載されておりますので、よろしければご一読いただければと思います。

 

12月号  『 2016年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.94

  12月号  『 2016年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.94



 みなさん、こんにちは! いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。

 

さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。 いよいよ最後の追い込みといったところですかね。





 東大阪店でも12/22 ~12/25 までの4日間歳末大売り出しを開催いたしました。なかなか昔と違って月末チラシを配布したからといって爆発的に売り上げが増えるという時代は終わった! という考えは、皆様と意を同じくするところであります。

 

       ◆ココをクリック(PDFファイル)◆



 ただ多くは期待していなかったのですが、今回新規のお客様もチラホラご来店いただいたりして、さすが歳末期だなという感覚であります。また、その新規のお客様の購買内容を見ていますとギフトや地酒関係が多いのに驚かされました。



 近隣にお菓子や飲料水・ビール系飲料地域最安値のドラッグストアが出現したのも起因していると思いますが、お客様のドリームに求める商品内容が変化してきたかなというのが最近の感触です。そこら辺を今後の販促ポイントとして来年は強化していかなければいけないと分析いたしております。



 さて、話は変わりまして私事でございますが、先日毎年恒例の年末お墓参りを行ってまいりました。年寄りじみたことを言うようですが(年寄りですけど・・・)、お墓の前に立つと何か身がしまる思いがいたしまして、ご先祖様への一年間の感謝と同じく来る年も家族の無病息災・家内安全そしてお店の商売繁盛をお願いして線香をあげてまいりました。



 私の場合、お墓参りは年に6回は必ずお参りしております。春秋のお彼岸、両親の命日、そしてお盆と今回の年末という内訳であります。このルーティンは、何十年間変わらず続けております。ただ墓地の周りは年々様変わりし、横には阪神高速道路が出現し、2年前には何と日本一高い(300m)商業ビル『あべのハルカス』 が誕生いたしました。 ご先祖さんもビックリ! といったところでしょうか。

 



 この墓地は俗に『阿倍野斎場』 と言いまして、正式名は『大阪市営 南霊園』 であります。明治7年完成したと文献ではありますが、井上家の場合大正時代に大阪市から墓地権を取得したと聞いております。当時大阪市中央区の松屋町通りにて酒屋を営業していた関係で権利を得たということらしいです。



 最近、お墓参りをされている方々の様子を見ていますと、5~10人ほどの家族三世代で来られている方がほとんどありません。核家族化が進行していることが原因なのでしょう。またお墓参りという風習が希薄化しているのも事実だと思います。何か日本文化の大切なものが一つ一つ無くなりつつあるのが寂しい限りです。



 私の幼少のころは、お墓参りに行くよ! となると、学校の遠足のように前の晩からワクワクしていたのを覚えています。何故なら、お墓の横には、天王寺動物園があり、お墓参りの後に必ず行っていたのです。はっきり言ってご先祖さんに手を合わす意味なんか、まったくどうでも良かったのです。(いや、少しはありましたけどね・・・)



 さらには、向かいの近鉄百貨店の10階大食堂でのお子様ランチ(なぜか日の丸の国旗が立ててありました)とホットケーキを食べるのが子供にとって何とも言えない至福の時間でありました。この一連の行事を今後とも子供たちから孫へと引き継いでもらいたいと願っております。時代が、ホットケーキからミックスピザに変わってもね。

 





 ちなみに私は生まれてこの方66年間、現住所である東大阪市横沼町から一度も住民票を移したことがありません。おそらくこれからもないと思います。ということは、私の人生最初で最後の引っ越し先は、この阿倍野のお墓ということになります。早ければあと数年後には、お世話にならないといけませんので、(意外としぶとく100歳まで届いたりしてね・・・)今後のお墓参りに関しては新たな気持ちでお墓の清掃を心がけたいと思います。



 さて、今年も12月初旬に月刊情報誌 「日経トレンディ」が、 『 2016年 ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2016年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。私たちの業界には、それほど関係するものは見当たらないようでしたが、この1年を思い起こしながら振り返り、何かの参考にしていただければと思います。

 

 



 そして、国内で発生した2016年 10大ニュースとして取り上げられた事としては、今年4月に熊本で発生した大地震(4月号でも取り上げました)、それと現在も引き続き話題となり、また来年の都議会選を睨んだ新党結成なども話題豊富な小池新都知事、そして何よりも今夏日本中を感動の渦となしたリオ五輪日本選手団、さらに上記にあるように功罪両面を兼ね合わせたポケモンGO旋風etc 今年も喜怒哀楽さまざまな出来事や事件がありました。読売新聞社提供資料から画像だけですが、下記に列記しましたので振り返っていただきたいと思います。

   

    

     

    

       

        

    

      

      

       



 さて、ドリーム東大阪店2016年5大ニュースといえば、まず第一位になるのが今年9月の段上前店長の退職であります。バイト時代を含めると約12年間ドリームに従事してもらっていたのですが、本人の将来に向けての人生設計を真剣に考えたうえでの退職申し出でありました。



 約半年間の引継ぎなどを踏まえてお互い何のわだかまりもなく、彼の第二の人生へと送り出しました。一昨日の日曜日も久しぶりに子供二人を連れてお店に遊びに来てくれました。年明けにゆっくりとお互いの近況報告を兼ねて、飲み会をしようということで別れました。

 



 さて、第二位となるのが、松藤店長の成長であります。特にこの3ヶ月は段上君の空白を見事にリカバリーしてくれて、恐れていた上得意様の顧客離れもなく、スムーズに移行することが出来ました。逆境を克服して自らのスキルを向上させてくれたと喜んでおります。



 第三位は同じくスタッフ関係になりますが、“待ち人来たる!” と申しますか、段上君の後任に10月より入社いたしました勝間田チーフの登場です。以前、学生時代に当店でのバイト経験があり、即戦力としてこの3ヶ月間頑張ってきてくれました。まだまだ「若気の至り」ということで考えの甘いところも多々ありますが、今後の教育次第でパートの堀井さん共々、松藤店長を支える頼もしいスタッフになると確信いたしております。



 第四位は、23年ぶりのサインポールパネルの張り替えであります。以前にもこのコラムにてご紹介いたしましたが、広島の中尾さんのおかげで小規模事業者持続化補助金制度活用に応募し、合格通知を頂き、費用をかけて思い切って下記の通りパネル交換いたしました。

 



 後述いたしますが、このパネルの差し替えは単なる新品に交換したというものだけではなく、今後のドリーム東大阪店の目指すべき方向性を広くお客様にアピールするものであります。そういう意味では第一位に挙げられる内容でもあります。



 さて第五位でありますが、ちょっと暗い話になりまして申し訳ありませんがこのコラムでも再々お話ししていますように店舗前面道路の交通規制問題であります。この規制は、場合によって致命傷になりかねない大きな出来事であります。しかしながら長年商売をしておりますと予期せぬ困難がある日突然ということが多々ございます。

 



 先述の熊本大地震もそうです。この窮地をいかに克服するか、熊本の皆さんもドリーム東大阪店も今後とも前に向かってやるべき事をしっかりと見定めて、次なるステージを求めてまず行動していかなければなりません。



 以上、ドリーム東大阪店における今年の大きな出来事でした。特に第四位に挙げましたパネル変更内容は2017年の営業活動において大きな指標となり、2017年3月までに作成する
『 Remake 2020 』 の中核テーマとなります。

    



 そこでさらにその内容を具現化していく、いわゆるトヨタのカイゼン 『 視える化 』 を推進していく所存であります。例えば、数値目標として2020年までに東大阪店では、売上粗利益率を20%台に引き上げていく高い目標を掲げていきます。



 そして、それが達成した暁には共に数値達成を成し遂げた若いスタッフ達に、経営権も含めた権限の委譲を実施したいと思っております。そして、その2020年までの活動プロセスを私だけでなく、東大阪店だけでもなく、本部や全国の加盟店様と共に、共有・協働して目指すべき目標を達成したいと願っております。



 そのためにも、今後とも皆様方には現場に基づいた忌憚のない御意見・御提案を、来る年も頂戴できますようお願い申し上げまして、本年の『徒然日記の締め』 とさせていただきたいと存じます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



     それでは、みなさま良いお年を!!  そして、来年もよろしく!!

  

11月号 『 落葉のメカニズム 』 Ⅴol.93

11月号  『 落葉のメカニズム 』   Ⅴol.93



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて冬ギフト商戦もいよいよ佳境に入ってきましたね。皆さんのお店では、冬ギフトの動きはいかがでしょうか。私の聞くところでは、もうすでに新規のお客様で30件口を受注したという店舗もあり、チラホラとあちこちで悲喜こもごもの冬ギフト商戦がスタートしているようです。

 



 ドリーム東大阪店でも、先日当店大口NO.1 でありますお客様が、ご来店いただき クッキーセットPAW-30 ( 税込 1609円 ) 238セット 382,942 円をお買い上げいただきました。端数の942円は値引きさせていただいても十分利益があり、大変ありがたいギフト注文でした。

 



 東大阪店では、すでに何回もボヤいていますようにドラッグチェーン『キリン堂』の近隣出店や店舗前の交通規制などで先行きの暗い話ばかりしてまいりましたが、このような景気の良いギフト売上などがありますと何かホッとする気持ちでいっぱいです。



 現に先月10月の売上高は、上記の影響で昨年対比89.6%という厳しい結果でしたが、11月に入り、ギフトが始まりますと昨日までで 97.5%と売上回復 が見られます。通常のビール系やお菓子・飲料水などは店頭を中心に相変わらず厳しい数字ですが、冬ギフトのおかげで何とか凌いでおります。

 



 逆に言えば、十数年前からギフトカテゴリーを強化していなかったら、東大阪店どうなってしまったのだろうと今考えれば本当にコワイ話です。そんな訳で、最近ギフトを始めたばかりの加盟店様もすぐには成果が出ないとは思いますが、我慢強くコツコツとお客様にギフトに関する情報伝達を繰り返すことで、必ずや自店を助けてくれるカテゴリーに育っていくと信じて頑張っていただきたいと思います。 



 さて、今月のテーマは 『 落葉のメカニズム 』 とさせていただきました。話は変わりますが、最近徒然日記に投稿する際のテーマを何にするか、いろいろと悩んでおります。と言いますのも、いつも参考にしていました日経MJ新聞(日経流通新聞)をくまなく見ていましても、最近の記事は我々のような零細店舗が参考にできるような内容が全くありません。



 かつて、シャッター商店街の中で、頑張っている八百屋さんとか、魚屋さんなどなど紹介記事があり、それなりに刺激材料となっていました。 しかしながら、最近は元気な地域食品スーパーですら、生き残りのためイトーヨーカ堂やイオングループの系列下に入らざるを得ない状況が続き、小売り流通業界での寡占化が進んでおります。そんな記事ばかりです。 本当に厳しい時代です。



 そんな訳で、今回皆さまへのお仕事の参考になるようなネタがありませんので、『 紅葉と落葉 』 についての話題とさせていただきました。



 先日、お休みをいただきまして久しぶりに家内と一緒に 『 紅葉狩り 』 と洒落込んで琵琶湖湖岸の禅宗永源寺派の総本山「永源寺」へ行ってまいりました。場所としては、酒匠米匠しくマルハチ店様の近くになるんですが、帰りに松茸ご飯や土瓶蒸しなど食しまして、『 忙中閑あり 』 ゆったりとした一日を過ごさせていただきました。

 



 永源寺境内のお庭のそれぞれの木々が、黄色や赤色に染まり本当に見事な紅葉でありました。そして、ヒラヒラと落葉するシーンを見ると本当に風情のある日本の風景そのものでした。そこで、その時の会話の中で、家内に
「なぜ、葉っぱって落ちるか知ってるか?」 と聞いてみると 「あまり深く考えたことがないわ」 という返答でした。



 今まで何十年間紅葉を鑑賞し、その美しさに感動を味わいながらも意外とその落葉のメカニズムをご存知の方は少ないのではないでしょうか。当たり前のことですが、そんなメカニズムのことを考えて紅葉鑑賞していると遊び心がないというか、無粋なことですよね。



 ただ、敢えてお話しするとその落葉の風情とは裏腹に植物の 『 生命 』 に対する非情な営みがあるんですね。と偉そうに言っても私も生物学者ではありませんので、詳しく論理的に説明できませんので、いつも通りウィキペディアで調べてみますと次のように解説されておりました。

 

 



 気候温暖な地域では、常緑樹といって常に青々とした葉っぱが実っています。その営みが通用する地域環境なんですね。しかし環境の厳しい地域や季節になると、落葉樹はその自然の厳しさに生き残るために自らが生存のためのメカニズムを確立していくのです。何かを犠牲にすることにより、本体が生き残りを図る、これが
『 ダーウィンの進化論 』 にある自然の摂理なんですね。



 それともう一つ、環境が厳しい時代に考えなければならない大事なことが、『 断・捨・離 』 であります。これを実行するのが、また至難の業なんですが、この言葉の解説については来年ゆっくりとお話ししたいと思います。



 ちなみに、地球上に存在する長寿命の動植物を調べてみますと、圧倒的に植物が多く、現在確認されている中では、世界最長の樹齢として、なんと9550歳という樹木があります。

 



 てっきり、日本の屋久島・縄文杉(約2600歳)かなと思っていたのですが、やはり世界中には、しぶとい生き物が多数あるということですね。



 このように考えますと、昔から世界中の生き物が生き残りため、また種の継続と進化のため、様々な犠牲と努力と工夫を怠りなく実践していることが伺えます。じゃ、私たちは毎日の仕事の中でどのようなシンキングワークを実践しているのでしょうか。 考えさせられるところです。



 最後になりましたが、私の好きな俳句と申しますか、禅僧・良寛禅師の辞世の句をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。

 



今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

10月号   『  視える化を推進・・・ 』    Vol.92

10月号   『  視える化を推進・・・ 』          Vol.92



  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 今月は、月末に2016年冬ギフト前回お買い上げリストDMの発送準備作業や「小規模事業者持続化補助金」申請のための各種資料作成があるため、早いめの投稿とさせていただきました。



 さて先月は、どうも気持ちがブルーになっていたこともあり、あまりプラス発想の記事内容ではありませんでしたが、今月はお天気もいよいよここにきて秋晴れの日々が続き、『 天高く馬肥ゆる秋 』 といった気分で投稿したいと思っております。



 とは言いながら、私の気持ち的にはまだ120%晴れ晴れとはいきませんが、取り敢えず年末商戦に向かって前向きに取り組んでいこうという気合だけは十分に入っております。

 



 話は変わりまして、先日些細なことですが、ふと自分の人生を象徴するような気づきがありました。 といいますのも、最近私の仕事が現場での従事が中心になってきましたので、仕事靴の傷みがひどくなり、靴を買い替えるローテーションが短くなってまいりました。



 革靴と違い、スポーツシューズですので靴底のラバーが薄っぺらになり、雨の日には若干水が浸み込むことがあり、靴を脱いで靴底を見ながら、しみじみと「ABCマート」でまた新しいのを買うか と思っておりましたら、同じ靴底でも、かかとの方はさほど傷みが少なく、薄っぺらになっているのは、つま先の方だけでした。要は、つま先に重心がかかっているということなんですね。



 本当に些細なことなんですが、これが自分の生きてきた証しだなとふと思い、改めてこの66年間慌ただしく 『 前のめり 』 で人生やってきたなという実感がありました。若いころ、以前にもお話ししましたが、ラグビーをやっていたという経験から、常に倒れるときは前に前にという習慣が身についているのかもしれません。



 良い意味では前向きに、悪い意味では落ち着きのない行動パターンで、今後残された人生、できることなら靴底全体が平均的にすり減る生き方に軌道修正していきたいと思っています。

 



 さて、今回のテーマは  『 視える化を推進・・・ 』 とさせていただきました。 皆さんご存知かと思いますが、『 視える化 』 という考え方は、世界のトヨタ 『 カイゼン 』 プログラムの重要なファクターの一つです。 最近では、小池百合子新都知事の初登庁時の記者会見の中でも使われていました。



 都庁での部署間縦割り行政から各部署横軸的な情報共有、その為の 『視える化』 の推進が、まず改革の第一歩とお話しされておりました。都庁のような大きな組織となると、他部署の仕事の内容が日常的にお互い把握されておらず、様々な弊害が生じていると語っておられます。そのためにも、業務のビジュアル化を促進して互いに情報共有し、相乗効果を生み出すことにより、都民へのサービス向上を目指すというものです。



 我々の日常の仕事においても、 『視える化』 は、非常に重要な意味を持ち常に意識しながら仕事をしなければなりません。例えば、お客様がかつて地方の温泉旅行に行った時に飲んだ地酒が美味しくて、その味が忘れられない。後日、自店に来店され、日本酒コーナーで探されていて、もし無ければそのままお店を退出される場合があります。

 



 接客スタッフがその場にいなくても上記のようなPOPが掲示されていれば、お客様は自然とスタッフにお問い合わせいただけます。これが、お客様への 『 視える化 』 なんです。その他、一般的ですが、大型店舗やパチンコ店の駐車場を思い起こしてください。駐車場スペースに白線が引いてなければ、どうなるのでしょうか。駐車場は大混乱です。ちょっと白線を引くだけで縦列駐車がスムースに実施できます。その発想を倉庫やお店・事務所に活用すれば整理整頓が自然に実行できます。これが
『 視える化 』 効果 なんです。



 ドリーム東大阪店では、この度10/1より新人社員が入社いたしました。かつて学生時代にアルバイトとして従事していた勝間田君という21歳の若者です。東大阪店では、毎年新人採用というほどの会社規模ではありませんので、業務終了後のレジ閉めや閉店方法のマニュアル書など全く用意していませんでした。全てが、口移しです。

 



 今回、これでは習得スピードが遅滞したり、さらには正確に理解できないという不備がありました。早速マニュアル作りを実施して、それに基づいて指導した結果、入社二週間で松藤店長や私がいなくてもアルバイト、パートさんに指示して店開けやレジの立ち上げ、さらには夜のレジ閉めや計算、その他閉店作業ができるようになりました。



 これも、『 視える化 』 なんです。 また来年年初より、下記の作戦名で東大阪店では中長期経営計画書の策定に取り掛かります。これも、『 視える化 』 なんです。目的は、いくつかありますが、そのうちの一つに将来の店舗ビジョンを 従事するスタッフ全員が共有することにあります。もちろん、パートさんやアルバイト諸君にも共有してもらいます。

 



 楽しく働き、そして地域のお客様に喜んでいただくことを使命として感じ取れるスタッフを育成する。そのことが今後のチャレンジ課題としていきたいと思います。そして、それを実行するのは、私ではなく将来の中核となるべき松藤店長に委譲 していきたいと思っております。



  『 Teaching is Learning !』 ということであります。松藤店長には、是非とも部下を育てながら、自らも成長していってもらいたいと願っております。彼らの成長の延長線上にドリーム東大阪店の繁栄があると信じているからです。そのためにも、この
『 視える化 』 という考え方 を店舗風土として根付かせていきたいと思っております。



 さてここで、『 トヨタ式の虎の巻 』 (若松義人著)から引用いたしまして、「3つの視点で理解する視える化」について論理的に解説したいと思います。

 



 



 てな具合で 『 虎の巻 』 では、解説されています。と言っても、漠然としているので具体的にどういうこと?! ということになりますが、例えばアルバイト諸君に仕事を教えるときに、教えたことが何度言ってもうまく出来ないって事がよくありますよね。
「何度言ったら、わかるねん!」 とむかついた時ってありません?



 まさしく、そこなんです。カイゼンすべきは、教える側・店側にあるんですね。そこのところが全然わかっていなかった。いま反省しても仕方ないんですが、この年で再度現場に復帰した機会に、そこのところを再考しながら若手育成に励みたいと思っております。



 即効力のあるマニュアル作りや経営者や会社側が目指す思想哲学の深い部分まで、『 視える化 』 を推進していきたいと思っております。今、時代は混沌としております。特に我々の業界は、流通小売業という大きな枠組みの中で 『 篩 い (ふるい) 』 にかけられております。何とかふり落とされないようしがみつけるものは何でもしがみつく。そのハングリーさでこの難局を切り抜けていきましょう。



 そのためにも、人の体と同じで健康体を維持するためにも、健全な数値を常に、『 視える化 』 していかなければなりません。些細なことからでも構いません。要は、常に物事ビジュアル化が必要であるということです。



 私でよければ、貴店の課題を 『 視える化 』 するために、いつでもご相談に応じます。遠慮なさらず、お気軽にお申し出いただければと思います。当然ながら、相談料は無料です。(笑) ただ、再々お話ししています通り、現在現場従事ですのでご希望通りの日程でお受けできないかもしれませんのでご了承いただきたいと思います。



 さあ、いよいよ 『 冬ギフト商戦 』 突入です! しっかりとお客様の消費動向を見極めて、自店の提案内容・接客サービスを 『 視える化 』 しながら、自店の 『 コ ト 』 をアピールして、実りある年末商戦にならんことを祈念いたしまして今月の投稿を終えたいと思います。



          今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

9月号  『  心は、秋雨前線模様・・・ 』  Vol.91

9月号  『  心は、秋雨前線模様・・・ 』  Vol.91



  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。





 さて、今月のテーマは 『 徒然日記 』 創刊以来初めて “ネガティブなタイトル ” で始めたいと思います。







 その前にその秋雨前線なんですが、どうなっているんですかね。今年の初秋は・・・。夏には北海道中心の台風が矢次ざまに来襲。そして、昨日台風18号が南太平洋で発生し、いよいよ西日本でもこれまた4~5日後には直撃というような報道がなされておりました。



 さらには、秋雨前線が日本列島に例年にない長期停滞が続き、鬱陶しい日々が続きます。今年6月の梅雨は幸いにして適度なお湿りがあった程度で、そんなに憂鬱になったりしなかったのですが今年の秋の始まりは最悪の状態でスタートしました。

 



 ただ今の私を憂鬱にさせている原因は、天候のせいだけじゃなくドリーム東大阪店の売上低迷が大きな要素を占めております。この半年の寄稿においても、再々ボヤキに近い内容でご紹介してまいりました。相変わらずお客様来店環境の劣化のため、現在進行形で店頭売り上げが激減いたしております。



 救いとしては、外販売上が昨年対比125%(粗利益額ベース)と順調に推移しているのですが、いかんせん店売りが・・・。ここにきて近年味わったことのない焦燥感や危機感を感じております。決して挫折感や自信喪失というものではないんですが、これが日々刻々と変化していく現場の怖さであると体感しております。



 今春までは、売上・利益とも順調な推移を見せていたのが、店舗周辺環境の一瞬の変化において、ここまで内容を悪化させてしまうのかと考えされらる毎日です。売上全体の数値的な落ち込みは昨年対比95%位なんですが、私にとっては、20~30%ダウンしたようなダメージでとらえています。

       



 先日より今月号のテーマとして例月通り楽しい元気になるフレーズを考えておりました。内容としては、1ヵ月遅れのお盆休みを利用して家内と長崎ハウステンボスへ一泊旅行に出かけた時のエピソードや9/13 に開催されました2016 秋の勉強会の振り返りなど復習を兼ねておさらいをする予定でした。



 そして10/1 からスタートする全ての労働者に適用される最低賃金(時給)の引き上げについてお話しする予定でした。また、人件費高騰による我々零細店のダメージとその対策など、いろいろと原稿のネタを準備しておりました。さらに、投稿最後の締めくくりとして、現場は様々な困難極まる諸問題を抱えていますが、自分自身と仲間を信じて共に打ち勝って行きましょう!



  といつもなら終わるんですが、今回は違います。 そんな気分になりません、なれないんです!

     ( ちょっと、やけっぱちになっていますが・・・)



 



 私も人間ですから、喜怒哀楽という感情を持ち合わせております。落ち込むときは、落ち込みます。人は、生まれて死ぬまで喜怒哀楽という感情の出し入れで人生を全ういたします。その喜怒哀楽の配分は、人それぞれ違います。 4つの感情を25%ずつ平均的に出し入れして生きていく、これもその人の生き方です。



 私の場合、平均的な人生は面白くないということで、若い時から、ある時はカラ元気であっても、ある時は自分にプレッシャーをかける意味でも常に 『明・元・素 』 を心がけてきました。 考え方も常にプラス発想を意識し『哀』 という感情を限りなく0%に近づけていこうという努力もしてきました。



 でも最近歳を取ったせいなのか、『哀』 という感情も大事な要素であると、そして決して必要悪ではない、生きていく上での重要な感情であると思えてきました。私は仕事を通じて勢いのある時は、
『哀』 イコール「敗北」であったり、「後退」であったり、「弱気」であったりと忌み嫌っておりました。

 



 でもその考えがある限り、本当の意味での相手の悲しみや苦しみを十分に理解できていなかったんだなと自省しています。これからは、自分自身が真っ正面から、その
『哀』 と向き合って受け入れることで、自分にとっては『哀』 であっても、相手方にとっては 『 愛 』 として受け入れられる事があるんだと信じて受け入れる努力をしたいと思います。  ( 年寄りのダジャレですけどね・・・)

    





 てな訳で、今回の投稿はポジティブ転じてネガティブ秋雨前線模様で終わります。



                 今月もご覧いただき誠にありがとうございました。



 [ P S ]  

    今回の投稿でいろいろと考えさせられたことは、毎回の原稿内容が

    常にコンサルティング的な要素を含まなければならないというような

    勘違いをしていたような気がします。 常に成功事例やみなさんを

    唸らせるような事柄を記事にしなくては! という思いが強く、当初の

    投稿の趣旨であっ た 『 徒然なるままに日暮らし硯(すずり)に向かいて、

    心に映りゆく由無し事をそこはかとなく書きつくれば・・・ 』 という意味を

    忘れてしまっていた と反省しています。いわゆる心身ともに余裕が無く

    なってきているという のか、カッコつけてしょーもない使命感や義務感で

    投稿していたような 気がします。 次回からは、もっと気楽に自分自身が

    楽しく投稿できるよう身辺整理をして臨みたいと思います。

    それでは、また来月に・・・・・。

    つくづく現場には、『哀』 が多いとネガティブに考える毎日です。(笑)

    

8月号『 2020年に向けて・・・』Vol.90

     8月号『 2020年に向けて・・・』Vol.90



 みなさん、こんにちは!今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて、今年のお盆も終わり、今期の夏ギフト商戦は終幕へと近づいております。そして来月は秋のお彼岸ギフトに始まり、すぐに11月12月のお歳暮ギフト商戦へと突入してまいります。残暑厳しい今日この頃といいながら、すぐに年末がやってきます。毎年思うことですが、年々春期と秋期の期間が短くなってきているような気がしてなりません。みなさん、どう思われますか?

 



 また この時期になりますと、今夏の総決算ということで6~8月までの売り上げ等の数字が気になるところです。特にギフトカテゴリーの進捗がどうなんだろうということで東大阪店での数値を拾い上げました。残念ながら、3カ月の全カテゴリー総売上としては、昨年対比96.5%でした。ただ、粗利益率が0.8%上がっていますので粗利益額ベースとしては、101.9%でありました。総利益額目標が昨年対比110%でしたので目標には遠く及びませんでした。



 原因としてはいくつか挙げられますが、やはり前月号で申し上げました通り、ごく近くの距離に競合店(ドラッグストア)が開店したことと、店舗前面道路が自転車専用レーンとなってしまったことが痛手となりました。また全国の加盟店様にも共通することだと思われますが、昨年7月からスタートした 『 地域振興券 』 の影響なども昨年対比割れを起こした要因となっているのではないでしょうか。

 



 ただ、夏ギフトに関しましては、売上額が昨年対比105.8%、粗利益額としては108.6%と、売り上げ全体から見ると若干ギフトに関しては健闘したのではないかなと思います。要因としては、やはりギフトという特性から先述の来店条件の悪化であっても目的買いとしての要素があり、来店条件環境の変化があってもあまり影響されないという結果でありました。



 要は、ギフトに関しては準備・仕掛けをキッチリとしておけば、それなりの売上と利益が確保されるという結果であります。本部からの提案で様々なギフト情報伝達ツールが用意されております。また前回お買い上げリスト(ギフト支援プログラム) を活用することにより、いわゆるバケツの穴を小さくしてリピーター化が促進されます。

 



 このように厳しい商環境の中でも、やり方を習得し、やるべきことをしっかりと実施していくことで望ましい数字が実現されると思います。まだまだスキマは、たくさん潜んでいます。この酒販業界に吹き荒れる様々なマイナス要素を受け止めて悲観的に嘆くよりも前向きに仲間とともにやるべきことをしっかりとやっていく事が肝要であると思います。『 必ず道は開けます!』



 とは言うもののこれから9月以降は、一時的にギフト需要が落ちる時期ですので全体的に厳しい売上高になるのは必至です。毎年恒例ではありますが、9月は夏の支払いもありますし、日々の売上は悪いし、ため息の毎日となりますね。(
トホホ・・・)









 さて、先月もお話ししたと思いますが、最近日本全体の景気が芳しくないというか、アベノミクス効果が陰りを見せて消費者の購買心理は悪化しているようで、再びデフレ志向に回帰する流れとなってきています。流行語用語でこれを
『安値ミクス』 と命名されているようです。



 かつての 『 プチ贅沢 』 はどこへやら・・・。先日ある新聞記事にスターバックスについて次のような記事がありました。

 



 さらにアパレル業界は我々酒販業界以上に事態は深刻なようです。有名百貨店やショッピングセンターにテナントとして出店しているオンワードや三陽商会、ワールド、TSIホールディングなど大手4社だけで、2015年度からの2年間でテナント閉店は、なんと1600店以上に上る見通しであると報じられております。

 



 やはり衣食住の中でも節約志向が反映し、ある程度のデザインや着心地感があれば、ユニクロやしまむらで十分であるということなんですね。本当に厳しい時代になってまいりました。ただ今はまだ2020年の東京オリンピックに向けての特需が4年間続きますので、これでもまだましな方なのです。



 東京オリンピック特需のリバウンドが始まる2021年以降の日本経済は、どうなっていくのでしょうかね。ただ私の場合は、年も年になってまいりましたので、それを見届けずにあの世へおさらばという具合になっているかもしれません。しかしながら、とりあえず2020年までは、燃焼し尽くす覚悟で全力疾走で駆け抜けていきたいと思っております。



 そこで今月のテーマは、『 2020年に向けて・・・ 』 とさせていただきました。

 



 さて、みなさん、今回のリオデジャネイロ(ポルトガル語で「一月の川」という意味) のオリンピックご覧になられましたか?私は、毎晩夜遅くまで目を擦りながら「ニッポン!チャチャチャ!」 としっかりと様々な競技の選手たちにエールを送っておりました。



 地球の裏側の我々日本国民の熱い声援に触発されたのか、今回のオリンピックでは史上最多のメダル(41個)を獲得するに至りました。絶好調の日本選手たちです。それに比べ、8月の東大阪店の業績は、絶不調です。(ガックリ・・・)でも開き直って頑張ります!



 さて、スポーツ競技は「筋書きのない感動のドラマ」 と申しますが、本当に毎晩のように泣かされました。彼らの勝利に対するひた向きな努力と情熱、そしてその執念、その結果彼らが金メダルを獲得し、日の丸がセンターポールに掲揚されたことに感動する私たちでありました。

 



 さらにその後、そこに行きつくまでの過去の練習風景を何年間のドキュメントとしてTVで特番放映されるのを見て、これまた感動の涙涙であります。みなさん、一生懸命努力されてきたんですね。そして競技前日、異口同音に選手たちが口にするのは、「日本の皆さんに夢と勇気と感動を与えたいと思います。」 というコメントでした。



 何かきれいごとのような模範解答のようでありましたが、競技終了後、まさしくその言葉通り 『 夢と勇気と感動 』 を頂きました。その言葉の重みをズッシリと感じさせていただきました。



 また、若手の選手たちはさらにこんな言葉を話されていました。

「次の東京オリンピックでは、もう一つ上の色を目指します。そのためにもこれからの4年間練習に精進し、努力したいと思います。」 とありました。

もうすでに2020年を視野に入れ目標設定されているんだなと感心させられました。



 開催地も東京ということで、各種後援団体もあらゆる強化策を練り、選手たちをバックアップしていくであろうと思われます。そこで、ふと考えてみますとこの関係性は、あたかも2020年を目指して生き残りを図るための加盟店様とドリーム本部との関係性と同じであると思ってしまいました。



 本部も加盟店様の強化プログラムの素案作りを始めなければなりません。加盟店様もコンセプトシートなどを使って自店の目指すべき目標設定を自他ともに表明していかなければなりません。とにもかくにも、まず目標を明確にカタチにしていかなければなりません。

 



 東大阪店では、過日広島の米匠酒匠なかお店の中尾さんから 『 小規模事業者持続化補助金 』 制度の案内を情報として頂き、なお且つ申請にあたり様々なアドバイスや参考資料の提示をいただき、国へ申請いたしました。無事各改善事項の許可をいただき、今秋には具体的な店舗体質改善のための広報活動事業を始めることになりました。



 そこで、この機会に助成金活用の短期的な改善にとどまらず、2020年に向けての抜本的な経営戦略改善を策定し、東大阪店スタッフとともに実現させていこうということになりました。具体的には、まず
『 粗利益率の向上 』 です。ただ冒頭でもお話ししました通り、時代はデフレ化へとUターンしております。ここが厄介なところです。



 しかしながら、そのデフレの流れだけは、しっかりと把握しつつも 『お客様離れしない粗利益率の向上 』 を目指します。その前提として必ず避けて通れないのが、『 高度なお客様満足の実現 』 です。それが成し得なくて粗利益率の向上はあり得ません。じゃ、高度なお客様満足ってなに?!ってことなんですが、難しく考える必要はありません。

 



 上記にあるように、『 近くて便利 まかせて安心 』 なのです。一見 『まちギフト』 のキャッチコピーでは?と思われますが、この考え方、コンセプトは我々地域密着型の店舗にとって全ての業務活動にかかわる大事なキャッチコピーなのです。



 例えば、業務店の新規獲得においても 『 安くてお得! 』 という発想で入ると安易な営業活動になってしまいます。健全な利益率も確保できません。当然、きれいごとで商売できる料飲業界ではありませんので、当初は値段で勝負!という発想が必要な場面もあるでしょうが、最終的には『 近くて便利 まかせて安心 』 へとお客様満足内容を増幅せていかなければなりません。



 一見このキャッチコピーのどこが高度なお客様満足につながるのか? と思われるかしれませんが、実は奥が深いフレーズなのです。『 近くて便利 』 は、コンビニエンスストアの顧客満足の典型でありますし、今後日本が更に高齢化社会になるという環境の中では極めて重要なファクターです。



 『 まかせて安心 』 は、高級スーパーや専門店の売り物であります。イカリスーパーなどは、野菜コンシェルジュが野菜・総菜売り場で様々な調理の提案や相談受付をしております。当然ワイン売り場ではソムリエさんが常駐しております。我々のお店ではどうでしょうか?地酒をお客様に熱く語れるスタッフがいるでしょうか。

 



ということは、販売スタッフが商品知識習得や付加価値提案力のスキルアップを実施することにより、お客様がお米やワイン・地酒そしてギフト等の購買にあたり、頼りになる存在となりえるのです。『 まかせて安心 』 ということは、そういうことなんです。



 なかなか理屈でわかっていても実践することは叶わないのは重々理解はしておりますが、その難問にこれから数年かけてチャレンジしていかなければなりません。そう、2020年
金メダルを目指して共に頑張ってまいりましょう。そのことが最終的に2021年以降のお店生き残りに直結するのだと言い切りたいと思います。



 最後になりますが、今回のリオオリンピックでメダルダッシュの先鞭をつけた日本柔道!柔道競技だけで 金 3個 銀 1個 銅 8個 という華々しい成果を挙げられました。しかしながら、その選手たちの雄姿を見ずに昨年の1月に他界されました指導者 斉藤 仁 さんの生前の言葉をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。

 

           今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

7月号 『  豊平川の鮭の遡上って?! 』 Vol.89

 7月号   『  豊平川の鮭の遡上って?! 』 Vol.89



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。





 いよいよ、夏 真っ盛り!! 毎日暑い日が続きますが、みなさんお元気で夏商戦、頑張っておられますか。

この時期、年々最高気温が更新されておりますが、熱中症にならぬようお体ご自愛ください。



 という私もちょっとここにきて夏バテ気味で、毎日包装包装・配達・荷受け等々で疲労困憊、満身創痍といったところでしょうか。年々体力が低下するにもかかわらず、仕事の量が更に増えるといったパンパンの状態です。



 ただ、この年になっても健康で一生懸命働かせてもらっているということに対して、とても有難く感謝しなければなりませんね。東大阪店の業績数値も良好ですし、疲労とは裏腹に毎日楽しく仕事をしており、人生晩年の生き方として大変充実いたしております。



 さて話は変わりますが、先月日経MJで今年の上半期 ヒット商品番付が発表されておりました。内容は下記のとおりですが、安倍首相が進めているアベノミクスによるデフレ脱却とはなかなかいかないようです。



          

    



 いかがでしょうか。 かつてアベノミクス初期に盛り上がった 「ちょい高消費 」 は、すでに過去のものとなりお客様は再び安値を求める様相となってきたと分析されているようです。そうですよね、われわれ日々商売をしていても、景気が良くなってきているという実感がまったく無いですよね。



 前月お話しさせていただいたようにイギリスEU離脱など世界情勢を見ても地球全体がデフレ傾向にあるのは間違いないでしょう。今後十数年間、世界的にデフレ化による不景気が続くのは避けられないと思います。



 昨今われわれチェーンにおきましても、日本国の人口減少という動向を見て、量よりも質の向上というものを標榜し店舗体質のカイゼンに取り組んでまいりました。しかしながら、それは『 品質向上 = 高値提案 』 ということではなく、やはりリーズナブルな安価提案も継続的に同時訴求していかなければなりません。



 いわゆる再三申し上げてまいりました 『 粗利ミックス』 の徹底 につきます。東大阪店では、この2年と6ヵ月をかけて当時年間粗利益率14.0%を15.5%へと引き上げてまいりました。さらには、今後3年と6ヵ月後2020年に向けて、粗利益率18.0%達成を目標にして活動内容を具現化してまいりたいと思っております。



 2020年までは、日本経済も東京オリンピック需要ということで、ごまかしながらも何とか景気は維持していけると思います。しかしながら、オリンピック開催後の日本経済について明るい話題が見えてまいりません。おそらく予想だにできない不況に直面することは必至であります。



 その時に粗利益率15%以下の加盟店様におかれましては、大変な状況に追い込まれると推察されます。どうぞ、あと3年と6ヵ月の間に粗利益率アップのための行動を速やかに実施していただきたいと思います。



 その行動内容については、例年開催されております2016秋季勉強会 [ 9/13 (火) 新大阪 開催 ] にて事細かくご提案させていただく予定となっております。ただ、先んじて東大阪店では、東大阪店オリジナル戦略
『 リメイク 2020 』 と銘打って当面2020年までと、次に2020年以降の中長期事業計画を立案し、間違いなくやってくるであろう不況期対策を今から準備怠りなくしていきたいと思っています。

   



 その当面の数値目標が、粗利益率18.0%なのです。その他にいくつかの数値目標がありますが、今年の9月よりの事業計画書作りの中で、具体化していきたいと思います。また機会があれば、その進捗状況をこのブログの中で随時ご紹介してまいりたいと思います。







 さて、今月のテーマは、『 豊平川の鮭の遡上って?!』 とさせていただきました。遡上って言葉は、普段なかなか使わないんですが、読み方は「ソジョウ」って読みます。いわゆる川の下流から上流に向かって上っていくということなんですが、みなさんご存じ「鮭は川で生まれ、海に出て、再び生まれた川に帰って来ます。そして、上流域で産卵し、その後命尽き鮭の一生が終わります。」



 例えば、北海道における各河川から海に出た鮭たちは、春 北に向かいオホーツク海で過ごします。その後 ベーリング海へと向かい、アラスカ湾でUターンして千島列島沿いに南下し、平均約4年の歳月をかけて生まれた故郷の河川へと産卵のため帰るのです。



 鮭が生まれた川に帰ってくることを 『 母川回帰 』 と言うらしいのですが、広い広い海原に出た鮭はたくさんある河川の中で、なぜ生まれた川を見つけることができるかという素朴な疑問がわきます。その答えは、いろいろ諸説があるらしいのですが、一番有力な説が「生まれた川のにおいを覚えている」 ということらしいです。

 



 今回このテーマにしたキッカケは、最近レジに入っていて来店されるお客様の動きを見たり、接客時の会話の中で旧来(スリープ客)のお客様がまたボチボチと来店され、お買い物いただいているという実感があります。そして、そのほとんどが、ギフト購入客であります。



 お客様と鮭とを同じにするのは大変失礼な話なんですが、ドリーム東大阪店の旧顧客の 『 母川回帰 』 が少しずつ現れているのでは・・!! という淡い期待と分析をしております。



 私が30代の時に、ある経営セミナーに参加し、その時経営コンサルタントの先生からお聞きしたのが、『豊平川の鮭の遡上』 の話でした。その話になぞらえて 『基本四原則の徹底』の大切さを説いておられたのを記憶しています。今から30年も前の話ですのでうろ覚えでしかありませんが、その言わんとする内容をお話ししたいと思います。



 さて豊平川は、山岳地帯を抜けて石狩平野に至り、広大な扇状地を形成しています。アイヌ人はその扇状地の様子をサッ ・ポロ ・ペツ(乾いた大きな川) と呼び、これが「さっぽろ」の地名語源となったとされています。そして江戸中期ごろから、鮭の漁場として栄えていたといわれています。 



 近年、昭和30年ごろまでは漁場として賑わいをもたらしていたということですが、そのころから豊平川に上る鮭がピタッといなくなったのです。理由は明らかです。北海道の中心都市として高度経済発展を目指す中で人口がどんどん増え、その結果市民の生活排水などが垂れ流しとなっていったからなのです。



 いわゆる 『川のにおい』 が変わってしまったのです。そのため鮭は、自分の生まれた川を見つけることができなくなったのです。その後、十数年間は鮭の遡上は見られず、昭和49年から
『カムバックサーモン』 という市民運動が始まり、昭和54年までに川の水質改善がなされ、稚魚が放流され、その3年後から豊平川に数十匹の鮭の遡上が見られてきたのです。そして、平成7年には6600匹の鮭が確認されました。



 北海道の他の河川に比べるとまだまだ遡上数は一ケタ違いますが、札幌市民の努力がきれいな川を取り戻し、鮭やその他諸々の生命体の復活を成し遂げたのです。



 いかがでしょうか。いま現在のわれわれの店舗に当てはめた場合、様々な商環境の変化の中でお客様離れが始まり、来店客数減が深刻な状況となっております。再び回帰現象を起こすためには、その環境や流れを変化させなければなりません。



 その変化のためには、いろいろな要件が必要とされますが、まずは基本四原則の徹底(QSCF) と新しい商材の提案となります。そしてその2点の共通するキーワードは、『居心地の良さ 』 ではないでしょうか。



 単なるお店の清潔感というものだけではなく、フレンドリーな会話や接客がお客様の心を和まさせていただける、そのようなスタッフ ( ご夫婦二人だけでもOK!) がいるお店。是非ともお客様の遡上がどんどん促進されるお店作りを目指して日々精進していただきたいと思います。



 店舗風土や企業風土というものは、豊平川のように悪化するときは一気に劣化しますが、再び好転させようとしても長い時間と努力が必要となります。かつて私も本部の仕事に忙殺されていたという言い訳がありますが、長年手間をかけてこなかった東大阪店をこの2年半の間、基本4原則を中心に店舗風土浄化のため頑張ってまいりました。



 しかしながら、まだまだ道半ばです。 『 リメイク2020 』 ドリーム東大阪店では、先述の『 居心地の良さ 』 を中心に据えたコンセプトで、この秋より新戦略を練ってまいりたいと思います。今後とも、現場を通じてドリーム・酒匠・米匠チェーン加盟店皆様のリードオフマンとなれるよう努力することをお伝えいたしまして、今月の投稿を終えたいと思います。

     



今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

6月号   『 青天の霹靂 (へきれき) 』    Vol.88

  6月号   『 青天の霹靂 (へきれき) 』    Vol.88





  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 

 毎日うっとうしい日々が続きますが、皆さんお元気で夏ギフト商戦頑張っておられますか! 今年の夏ギフト需要の流れや傾向としては今始まったばかりですので何とも言えませんが、東大阪店におきましては、どうも出足はいまいちのようです。



 昨年ご注文いただいたお客様が今年もご来店いただけるかどうか常に不安の中で、しかしながらお客様を信じて大いに期待感を持って業務に励んでおります。そういう意味では、ご注文のレスポンスを高めるという手法として、やはり前回お買い上げリスト(ギフト支援プログラム)の活用は、大変頼りになるシステムであると自負しております。



 先日も東大阪店のギフト顧客として最上位のお客様がご来店いただき、スイーツエモーションアソートギフトSAW-30 (半額以下ギフト) を230セットご注文いただきました。一括会社納品でありますし、また熨斗紙が外のしということで、メーカーの方で包装済み商品を調達していただきました。あとは、倉庫でひたすら熨斗紙貼りに集中して作業し、下記のようにダンボールに再納品して明日お得意様納品予定となっております。それと手提げ袋も240枚添付いたします。。

 



 お支払金額は、締めて37万円ということで、前もって即金で頂戴し大変ありがたく思っております。こちらのお客様とのギフト受注は、2年前にさかのぼります。もともと当店での個人顧客で一回の購入額もビールやワイン等々で2~3万円ぐらいお買い上げいただいておりました。



 2年前の夏に店内のギフト商品をご覧いただき、そして当店スタッフとの会話の中で、B3ギフトチラシをお見せしながら、ご案内したところ上手くご購買につながったということです。10年以上前から御ひいきにしていただいているにもかかわらず、何らかの理由で2年前のギフト購買につながったのです。

 



 残念ながら、その理由はいまだお聞きはしておりませんが、さらに親しい関係性を構築する中で今後の大いなる参考のため、どのような理由で当店ギフトを選んでいただけたのか、必ずヒアリングしたいと思っております。



 ただ、はっきりしているのは、店内外にかかわらず、育成したい商材を常に露出し、商品情報を出し続けることの大切さを改めて痛感しております。やはり情報を出し続けていれば、どこかの段階で成果につながるものと確信しております。



 なかなか今回のようなうまい話は、常日頃あるものではありませんが、大なり小なり可能性は常に継続的にあるものだと信じてギフト商戦、頑張っていただきたいと思います。皆さんの奮闘を大いに期待しております。



 



  今回なぜこのような言葉をテーマにしたかといいますと、仕事も含めて人生長く生きていますと、『 ある日突然!』 と言うような事が多々経験することがあります。ちなみに私の人生は、意外と波乱万丈なプロセスがありまして、18歳の時に母親の急死に始まりまして、様々な 『 青天の霹靂 』 を経験いたしております。



 ただその都度、その時代の周りの方々から物心とも、いろいろとお世話を頂き難関を乗り越え、今の私があると感謝いたしております。おかげさまで、その経験を基に図太くなったと申しますか、危急存亡の折でも少々のことではうろたえることなく対処できるようになってまいりました。



 その秘訣とは、やはり 『 明・元・素 』 にあるのではないかと思います。笑顔を絶やさず、常にるく気で直であれ! ということであります。3つ目の素直というところは私自身若干疑問が残りますが、何とかこのマインドで人生楽しく過ごしております。



 最近経験した 『 青天の霹靂 』 と言えば、ドリーム東大阪店前の車線規制の件です。専用駐車場がない東大阪店自身にも問題があるんですが、平成5年開業以来なんとか店頭前側道車線にお客様の車を停車していただき、お買い物をしていただいておりました。

 



 それがこの4月より、自転車専用レーンとなり、ブルーラインで塗られてしまいました。決して、停車禁止ではないんですが、やはりお客様の心情としては停め辛いものとなってしまいます。大阪府が決定したものですから、一零細商店の生活や営業権など交通安全という大きな観点からは無視されてしまうのです。



 毎年、キッチリと個人・法人とも府民税を納付し、何も世間様に悪いこともせず頑張って商いを続けているのに、『ある日突然!』 です。そのため、今年1~4月まで昨年対比100%超であった来店客数が、なんと5月、6月は85%までに減少してしまいました。何とか外販売上が昨年対比120%と健闘していますのでトータルでは100%近くまで確保しておりますが、何ともし難い辛いものがございます。



 しかしながら、泣き言など言ってられません。前回もこのコラムでお話ししましたが、人生七転び八起き、山あり谷あり、ということで次なる高みを目指していろいろと方策を打ち出してまいりたいと思っております。





 さて、東大阪店と比べられないほどスケールの違う 『 青天の霹靂 』 が先日イギリスで発生いたしました。皆さまご存じ 『 イギリスの “ EU離脱 ” 』 であります。国民投票で決定したことではありますが、僅差での離脱決定は、イギリス国内だけでなく、世界中で様々な混乱や不安を巻き起こしております。

 



 私は遠いヨーロッパ各国の社会・経済・政治のお国事情など詳しく知る由もありませんが、E U ( European Union ) (ヨーロッパ連合体 現在28ケ国) という組織の設立目的や運営状況については、漠然としてではありますが理解しているつもりです。



 最近では、シリア内戦による難民が地中海を越えて多数トルコ・ギリシャ・イタリアを経てヨーロッパに流れ込んでいるという報道を幾たびか、TVなどで聞いております。その対処策として、E U が中心となり、各国に対して難民受け入れ態勢を取っております。

 



 そんな中で新たに生じる各国の難民・移民対策に対する雇用・社会保障費等の負担増が逆に従来の国民からの不満が噴出するという日本国内では考えられないことが、陸続きのヨーロッパでは大きな社会問題として影を落としているという背景があるようです。これが今回の離脱の一因にもなっているのです。



 今後2年間の猶予の中で、具体的な離脱条件やその後の金融政策・貿易協定を少しずつ決定していくものと思われますが、間違いなく世界中が同時不況の方向へと進んでいくのは間違いないと思います。そして、我々の日本経済にとっても、輸出産業に依存している関係上、今後円高傾向が続く中、企業収益の悪化のため長期的に日本国全体が不景気風に吹き晒されてくるのは避けられない状況になると思われます。



 聞くところによりますと、例えば為替レートが 1 円高くなるだけで、あの世界のトヨタの企業収益が、なんと400億円減益になると聞いております。じわじわと国民生活へ影響し、節約志向が蔓延し、国内消費の低迷へと進んでいくものと思われます。そして私たちはそれに対して備えなければなりません。

 



 毎回同じことを申しますが、もう量を追うことはできません。だから、質を高めなければなりません。利益率を高めていかなければなりません。消費者は、安価で質の高いモノを求めます。その矛盾をどのようにクリアして顧客満足を実現させるかが、私たちの今後生き残りのための大きな課題となってまいります。



 そのためには、みんなで情報共有し、さらに英知を結集することで次なるステップへ駆けあがる事が出来るのだと思います。



 今回のイギリス離脱問題を我々ドリームチェーンの組織の在り方というものに重ね合わせたときに、各店それぞれが組織に属することで生じるメリット・デメリットを天秤にかけて、その本部・組織の必要性というものを再度考えていかなければならないと思うのです。



 今回の件で、イギリスが自国の独自性や自尊心・ナショナリズムを主張するがためにヨーロッパの中で孤立化しないよう望むと同時に、時代の変遷とともにEU本部のあり方も進化しなければなりません。それは、我々ドリームチェーンにおきましてもまったく同様でありまして、本部・加盟各店の相互信頼の下で組織運営をうまく実践していかなければなりません。



 最後に私が組織運営を好循環させるため、常々念頭に置いている言葉をご提示して今月の投稿を終えたいと思います。



 



   今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

5月号『  ニッチビジネス Part 2 』   Vol.87

5月号『  ニッチビジネス Part 2 』   Vol.87



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて東大阪店では、いよいよ待ちに待った夏ギフトシーズン到来ということで店内外では、ギフトショップの様相を呈しております。ギフト商品が大量に積み上げられますと、ギフトパッケージが華やかなものですから店内が一気ににぎやかで明るくなってまいります。そして松藤店長を先頭に販売スタッフも元気よく、気合いを入れてギフト拡売に取り組んでいく雰囲気となってまいりました。

 



 今年の東大阪店での夏ギフト売上目標は、685万円(6~8月) [昨年対比111%] (ギフト個数3500セット)と設定しております。今年に入って現在のところギフトに関しては好調で、1/1から5/20までのギフト売上は132万円で昨年対比176%という数値で推移いたしております。

 

 平常月ということで売上高の基礎数は小さいので、まだまだ手放しで喜べるレベルではないのですが、夏ギフト商戦突入の勢いとしては、いい意味で弾みがつくことを期待しております。そして改めてこの酒販業界の苦境期に、かつて十数年前よりギフトカテゴリーに特化してきて本当に良かったなと安堵しております。



 さて先日、その夏ギフトちらしの件でお聞きしたいことがありましたので、京都の酒匠米匠 高木酒店 高木くんに電話いたしました。彼の声を聴くのがなんと三年ぶりということで懐かしく、しばらく電話越しに語らっておりました。そこで言われたのが 「たまには、井上さん顔見せに店に来てくださいよ!」 という言葉でした。



 そういえば、高木さんに限らず、二年前から東大阪店の現場で従事するようになり、全国の加盟店さんにお伺いする時間や余裕がなくなり、なかなかお会いする機会がなくて大変申し訳なく思っております。



 ただ私としては、今までスーツ姿で偉そうにご指導させていただいたのが、作業着で前掛けをし、現場最前線で働くことにより、今改めて現場の大変さやご苦労が20数年ぶりに体感できて逆に全国の皆さんと思いが共有できているように感じています。

 

 私は、従来よりこれからの時代は、売上より利益を重視した体質改善を実施していかなければならないと常々申し上げてまいりました。しかしながら、自分自身がいざ現場に立ってみますと改善したつもりでも、当初はなかなか数値に現れない。ただ、頭でわかっていてもなかなか形にしていけないのが、現場の直面する一番難しいところであると痛感いたしました。 いわゆる『 机上の空論 』 では、ダメであるということです。





 私の成功体験は、20年前のものであって今はそんなものは通用しない。そしていま自分自身がもう一度原点に立ち返って、ご来店されるお客様の声に耳を傾け、また現場に精通されている全国の加盟店様より逆にアドバイスいただいて、再度これからのドリーム・酒匠米匠チェーンの方向性や在り方について明確に打ち出していかなければならないと強く思っております。



 幸いにして東大阪店では、この2年間におきまして何とか苦しみながらも先述のギフトカテゴリーの伸びなどが功を奏し、2年前より 利益率が 2.0% 向上し、手前味噌ではありますが年間粗利益額で約300万円増益となってまいりました。 『 念ずれば叶う!』 当然実行が伴わなければならないことなんですが、利益率を上げるという強い思い、この 思い続ける! という不退転の心構えが大事であると思います。

 



 そして、現場で実践する中で達成したこの2%粗利益率アップの要因を加盟店の皆さんに今後フィードバックしていくことが次なる自分の役割であると思っております。なかなかお伝えする機会や場面が少なく、焦る気持ちはございますが、加盟店様の方から何かありましたら、ご一報いただければ私なりのアドバイスはさせていただく所存でございます。どうぞ、お気軽にお電話いただきますようよろしくお願い申し上げます。



 さて、店舗の増益ということでは、先日日経MJ新聞 (4/18付) に『食品スーパー増益相次ぐ!』 とありました。その記事のさわりをちょっと転記いたしますと、

 



 とりわけ、各社その中でやはり比較されるのが、春季勉強会でも発表いたしましたようにイオングループとセブン&アイHDであります。イオングループの昨年の売上高は、8兆1,767億円で、営業利益額は、1,769億円でありました。そして、セブン&アイHDは、売上高6兆457億円で、営業利益額は、イオンの2倍の3,523億円でありました。

 



 やはり今回もセブン&アイHDの財務体質の良さが他企業よりも群を抜いている状況であります。セブン銀行やコンビニのセブンイレブンの業績がすこぶる好調で、収益性の高い事業部門を持つということはとても大事なことであると物語っております。



 私どもの店舗で落とし込みますと、収益性の高いカテゴリー(ギフトや店頭精米など)をいかに育成していき、売上高に占める構成比率を高めていく事が大切で、その努力を怠ってはなりません。その努力の結果として、売上高が横ばいであろうが粗利益率を高めることにより収益性を向上させることができるのです。



 セブン&アイHDのような最大手であろうが、私どものような零細店舗であろうが、生き残るための考え方ややり方はまったく同じであるということであります。なぜなら、そこにおられるお客様は、まったく同じ消費者であり、そのお客様ニーズを常に把握し、さらにはこちらから様々な生活提案できる店舗・企業こそが最終的に存在感を示せるものとなるのです。



 またさらには、大手ではマネのできない小回りの良さのような強み・売り物を兼ね備えれば、なおさら地域のお客様の支持を得ることにつながってまいります。それが、先月号でもお話いたしました『ニッチビジネス』なのです。



 今月号で我々の業種・業態において、どのようなニッチビジネスの手法があるのか、お話しする前に先日あるウェブサイトで 『 隙間産業の見つけ方と具体的な例!!』 というタイトルで説明がありましたので、まずはその記事をご紹介いたしたいと思います。



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  こんにちわ起業マンでっす!☆

  起業するなら、まず狙いたいのが隙間産業ですよね。

  だれも気づかなかった隙間を見つけてやろうと毎日

  考えながら生きてます。

  隙間産業とはなんなのか。ニッチ市場とも言いますよね

  あと実際に隙間産業で起業したのはどんなものがあるのか。

  いろいろ考察していきます。

    

 ・特定の用途、目的や趣味などに特化したものなので消費者の絶対数が少ない

 ・マイナーなもので、誰も仕事に結びつけようとは考えられなかった事

 ・収益になりづらく、市場としての魅力がないもの



  21世紀の今日。もうほとんどの事がサービスや商品になっていますが、

  それから取りこぼされた、いわば仕事にならないような些細な事。



                  これが隙間産業です。



  そしてこれらはもちろん仕事にする事は難しいんですけど、これらに手を加え

  付加価値をつけて、もしビジネスに出来れば、競合のいない状態で

  独占できるという夢のビジネスに一転するのです。



  なんかすばらしい事ですね。リサイクルにも似てますね! 

  ゴミ同然の誰も見向きしなかったものを拾い手を加えて売る。



  死んでいるアイデアがどうすれば蘇ることができるのか。

  色々考え出すと楽しくなってきます!!



   実際どんなことがあるの??

   実際隙間産業とはどんな形で行われてるのか。



  もちろんこれらは全て実際にビジネス化している人がいるので既に

  隙間産業ではないかもしれませんが、どんな感じで見つけたのかの方法や

  発想は参考になると思います。



    

  事業がうまくいってない起業マンがいました。



  ある日恋人の付き添いでフリーマーケットに足を運び、つまらなそうに

  荷物持ちをしていると、ふと展示されていた着物が目に入りました。



   そして値段を見てビックリ。そんなに豪華な物ではないものの、

  数千円で売っていました。

  そしてそれを外国人客が買って行くのを見て、すぐさま起業マンは20万円を

  銀行から下ろしてきて、フリーマーケット内の着物を買い占めました。

   そしてそれをインターネットで販売したところ、驚くように売れ、その後は

  着物の転売で成功したのです。



  当時はまだそういったものがありませんでした。



   しかし着物を国にもって帰りたいという外国人は多くいました。

  でもその多くは、お土産で買うには値段が高すぎて断念していたようです。

  そして中古の着物は溢れかえっている状況。



   そうして中古の着物を販売するオンラインショップは、 隙間産業として

  ビジネス化されました。

  需要はあっても、高価で売れなかった着物を中古で仕入れて安価で販売した。



   また、ネットショップも外国人向けとして数ヶ国語で観覧できるようにし、

  ただの着物ショップではな く、「 お土産専用 」 としました。

 

   これが手を加えたところで、付加価値になったんですね。

  そして気軽に着物が買えるようになり、今では自分の 部屋着用として

  買う外国人旅行者も増え、喜ばれているそうです。



    

   ある移動販売のおにぎり屋さんがありました。しかしそこは激戦区。

  ランチタイムはもう戦争です。



   移動販売は味も値段もそうですけど、一番は 、「 場 所 」 ですよね。



  学校、ビジネス街などランチタイムに人が多い場所。

  そして、移動販売店やお弁当屋さん、飲食店の少ない穴場。



  正直そんな集客を独占出来るようなところがあればすごい事になります。

  500円の弁当を100個売れば5万円ですからね。

  土日休んで月20日のランチタイムだけ働いても100万の

  売上を独り占めです。



  そんな事を考えてたおにぎり屋は仕事後いつものようにパチンコ屋に。



  いつものように売れ残ったおにぎりを食べながらパチンコをしていると、

  ふとひらめきます。

    

  パチンコは長い人だと一日中打っています。

  ご飯の時は40分だけ休憩が出来て、その間席を離れられますが、

  基本ノッているときは運、流れが変わるのを恐れて

  席を立たず、何も食べずに打ち続ける人も多いです。



  そんな時に片手で食べられるおにぎりだったらいけるかもしれない・・・。



  そしてパチンコ屋に営業をかけ、見事店の敷地内での販売の

  許可を取りました。



  これで、そこの客は独占状態。成功を収めました。

  見込み客はいるのに店がない場所を見つける。

  こういったアイデアも隙間産業の一つですよね。



    

  これらの例を見ると、

  「 なくて困ってる 」 と 「 あったらいいな



  これが隙間産業、ニッチ市場を見つけるヒントになります。

  そしてそれらは無限におちています。



  もうアイデア拾い放題。 しかしそれらはすべて「訳有りアイデア」



  これをどうビジネスに変えるのかは頭を使い、そして実際に行動に

  移すことしかありませんね!



  とりあえずこういうアイデア出してくの面白いですね!

  楽しんで行きましょう!!!


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  という具合の記事でした。何かのヒントにしていただければと思います。



 さて話題は我々の業界に戻しますと、以前にもお話ししたと思いますが、我々のような弱小店舗が大手と張り合って生き残るということは、至難の業です。でも現実に小さいながらも着実に地域に根を張って、元気に頑張っておられる商店主は全国にたくさんおられます。



 では、そのようなお店はなぜ残っているのか、そこに答えがあります。全国各地それぞれの地域に大小さまざまな店舗が同じ業種であっても共存できるのは、何故なんでしょうか。



 ここで、緊急報告なんですが、われらが仲間ドリーム鴻池店のごく近くに 『 やまや 鴻池店 』 が今月末、数日後にオープンいたします(車で約2分)。 かつて 『 ドリーム鴻池店 』 にも、創業来この20年間いろいろな危機がありました。それを松本オーナーを先頭に各スタッフたちの頑張りで、その困難を打ち破ってまいりました。



 今回も厄介な問題であるのには間違いありません。しかしながら、松本オーナーとお話をさせていただいても強力な競合店出現にもかかわらず焦りや戸惑いはありません。何故なら自店の進むべき方向性や店舗コンセプトをしっかりと把握し、地域の消費者に対して自店の売り物を常日頃からアピールされているからです。

 



 その売り物とは、『 近くて便利 ドリーム鴻池店 』 『 まかせて安心 ドリーム鴻池店 』 なんですね。いつもお話しするように、『やまや』と対抗して差別化を図るというよりも、ドリーム鴻池店の独自性を地域のお客様にアピールして、『やまや』とは違った酒専門店のあり方を構築していこうとされております。



 その一つの取り組みとして、先述の 『ニッチビジネス』 の発想を前面に押し出されておられます。今後のドリーム鴻池店さんの取り組みに注目していきたいと思います。他人事のようですが、この取り組みこそが冒頭お話いたしました今後のドリーム・酒匠米匠チェーンの目指すべき姿の序章であると思えるからです。



 次月は、是非とも 『 ドリーム鴻池店 』 夏期奮戦記をお伝えして具体的に手法をご紹介することをお約束して今月号を終えたいと思います。



             今月もご覧いただき誠にありがとうございました。