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7月号 『 2009 上半期を振り返って・・・ 』

   


みなさん、こんにちは! 毎日暑い日々が続きますが、まさに我々の店舗
では、お中元ギフト商戦の真っ只中!
 みなさん気合を入れてがんばっておられると拝察いたします。

ただし、夏バテしないようしっかり水分補給してくれぐれもお体ご自愛
いただき、夏の商戦を乗り切っていただきたいと思います。

 さて、今年も7月に入り早や半年が過ぎてしまいました。そこで今月の『徒然日記』は、ちょうど1年の折り返しにあたって、この6ケ月の業界の流れを振り返ってみたいと思います。

 そこで、今年の初めにメールにて、皆さまへの新年ご挨拶メッセージの中で、下記の5項目の内容で本年1年の予想と傾向をお話しさせていただいていたと思います。

〔新年の挨拶メール〕
    『 新年明けましておめでとうございます。
    ・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・
さて、ここで2009年のお客様の買い物動向について予想してみますと

    雇用の悪化、消費の低迷、先行き不安で購買意欲が縮こまってくる

    1円でも食品は安いところで買いたい。
   しかしながら『良品・安価』が大前提

    食品大手小売業もなりふり構わず
   「他店が安ければ価格を下げます」戦略

    買い物が、とにかく 『実質本位』 となり、
    ぜいたくで余分な物は買わない

    安心・安全な商品やスタッフ、
    情報提供が常にあるお店で買い物する

     ・・・・・・』

 上記内容が「予想通り」と申しますか、ズバリその通りになってしまいました。

残念ながら、たった半年間で日本経済が良くなる筈もなく、の雇用の悪化もさらに深刻さを増しております。

 最近の株価の動向に見られるように企業も若干の回復傾向が見られますが、それも『派遣切り』などに見られる人件費を中心とした経費の圧縮にて持ち応えているという状態です。本来の業績の回復から来るものではないといえるでしょう。

そのような状況下、消費が低迷し にあるように、消費者は『不要・不急』のものは、買わなくなり のように食品を中心とした生活必需品などの商品を少しでも安いところで買おうとする傾向が出てきております。

最近、食品スーパーで激安298円の昼弁当がバカ売れという現象もこのような背景があるからです。

 また、にあるように食品大手小売業(イオンやイトーヨーカ堂など)は、積極的に低価格化へ走りディスカウント店を増店しております。
ただ、さすがに大手といっても収益性の悪化は避けられず次なる課題を模索しているという状態です。

 そのような状況下で、大手が強化しようとしているのは、PB商品の開発と構成比の拡大という流れになっております。

 例えば我々の取扱商品でいえば、この夏の需要期と消費者の第三ビールへの移行増というタイミングで、第三ビールをサントリーが製造メーカーとなり、イトーヨーカ堂(セブンイレブン他も)では、『ザ・ブリュー』 そしてイオングループでは『麦の薫り』というPB商品を発売し、しかも通常価格100円という激安感であります。

 そして予想ではありますが、おそらくその価格でも利益率は20%以上は確保しているものと思われます。


 このように、大手小売業は次々と消費者の求める低価格と
品質の満足度を高めながら生き残りを図ってきております。
他業種では、ユニクロや靴のABCマート、家具のニトリなども
同じコンセプトで好業績を残しております。


 よそのお店の話は、もういい! それでは、このような環境の中で私たちの店舗では、どのように戦っていけばよいのか!? という切実な問題となってきます。

 はっきり言って、『特効薬』という答えはありません。しかしながら、世界を見ても過去の歴史から見ても必ずしも力のあるもの大規模なものが生き残っているわけではありません。現実に地元の消費者の支持を得て小さくても生き残っている店舗は日本全国数多くあります。

 常にお客様のニーズをその日々の業務の足元の中で見つけ出し、それを具現化することが今私たちに課せられた問題であると認識しなければなりません。その認識することからから『カイゼン』は始まります。

 先の話になりますが、今年も来る 9/15・16 に秋季一泊研修が大阪にて開催されます。今年の厳しい商環境下でのセミナーですので、我々本部のスタッフとしても万全の体制でより具体的な中身の濃い勉強会にしてまいりたいと思っております。

 そして、更に厳しく激変する小売業界の中で、ドリームチェーンの皆さまが何とか勝ち残れる対策をご提案し、上記の ⑤の項目に値するお店を目指して、共にチャレンジしながら進化を遂げてまいりたいと思っております。

 最後に、これから下半期において、常に念頭に置きながら仕事をしていかなければならない「3つのポイント」をご提示して今月のお話を終わりたいと思います。

①基本四原則の徹底(フレンドリー・クリンニネス・品揃え・鮮度管理)
 ・当たり前のことですが、この基本が各店なかなか実施できていない。
 ・過去の例から見ても愛想の悪い店、不潔で掃除のできていない店等々、
江戸時代から存続できている店舗はありません! 

②ドリーム本部が提唱する商品戦略に対して疑問をもたず、取りあえずやってみる。
 ・本部の提案する低価格販売とこだわり販売のミックス販売を強化する。
 ・これも当たり前のことですが、問題は時代の流れに沿ってその二つの販売バランスを常に変化させることです。

③今年上半期に実施してきました『総合情報力の強化』を更に進化させる。
 ・商品情報に始まり、生活提案情報などお客様とお店をつなぐレール、それが『情報提供』となります。
 ・情報なき店舗は、間違いなく時代から取り残されていきます。 お客様から見放されていきます。『情報提供』の消滅は、お店の死を意味します。


 *今月号は、少し抽象的な内容になってしまいましたが忙しい時期でもありますので、サラッと読んでいただいて、その後は秋の一泊研修やエリア会議にて大いに意見を戦わせていきましょう!

6月  『仲間と共に人間力を鍛えましょう!』

みなさん、こんにちは! 今月の『徒然日記』を投稿したいと思います。
さて、いよいよ6月のうっとおしい梅雨のシーズン到来といったところ
ですね。 関西では、今週末に入梅宣言が出されるようです。

 といっても、現場の我々はジメジメしていられません。これより、お中元商戦突入といったところで先行加盟店によっては、既に大口の新規受注があったとの報告をいただいております。

今年のお中元商戦の取り巻く環境は決して良いものではありませんが、『発想の転換』ひとつで売上は必ず伸ばす事が出来ると確信します。そして、その『発想の転換』への大事なキーファクターが『仲間の存在』なのです。

今回の『徒然日記』のテーマは、茂原店の飯塚店長(33)の或るメッセージ(本人から許諾済み)をご紹介しながら 『仲間と共に人間力を鍛えましょう!』という内容にしたいと思います。


さて、みなさん! 皆さんの周りで人間的に魅力的な人・人生を楽しく生きている人(決して経済的に裕福であるという事ではなく・・・)ってのは、どんな生き方をしているんでしょうね。


私は、いよいよ来年3月で還暦(60歳)を迎えます。この年までに、様々な方たちと出会いそして語らってきました。その中で、上記の人生を楽しく生きてる人の共通点をいくつか感じています。


それは、生き方そのものが 『良い考え方』『良い感情の持ち方』『良い行動の仕方』の三つが身についているのです。『良い考え方』とは、必ず可能性から考える事です。どうすればうまくいくのかを無意識に考えられる事です。逆にうまくいかない人は問題から考えます。出来ない理由を無意識に並べていきます。


次に『良い感情』とは、“楽しんでする”とか“喜んでする”という感情です。よくないのは、“いやいやする”とか“不平不満をもってする”という感情です。


また『良い行動』とは、“気づいたらすぐにする”とか“きびきび動く”という行動です。失敗する人は“引き延ばす”とか“だらだらする”ということになります。


だから、人生を楽しめる人は何をしても楽しめるのです。そのような習慣が身についているのです。楽しめない人は、何をしても楽しめないのです。楽しめない習慣が身についているのです。そして残念な事に、そのことに本人は気づいていません。真面目すぎる人ほど、無意識にうまくいかない方法で必死にがんばっているのです。


  『人は、なかなか自己に気づきません。』 しかし、人間は、人と人との関わりの中で生きています。自分中心に考えるのをやめ、いつだって相手の事を考えなれければ、人生は何ひとつうまくいきません。それを気づくことです。  だから、それを気づかせてくれる『仲間の存在』が必要なのです。


最後になりましたが、ここで冒頭申し上げておりました茂原店の飯塚店長と本部の西田とのメールのやり取りの文面をご紹介いたしたいと思います。やり取りの内容は、西田の方から飯塚店長に彼のスキルとモチベーションアップのため『偉人たちの名言』(もし皆さんの中で興味がおありでしたら、西田にお問い合せ下さい。)を送付した返信メールです。


読み終えたあと、飯塚店長へのメッセージがありましたら是非とも[コメント]欄へメッセージをよろしくお願いいたします。

飯塚店長の笑顔はこちらへ

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From: ドリーム茂原 飯塚      To: クリエイト 西田様
Subject: 偉人たちの名言

お疲れ様です。 今日メール見ました、早速店のパソコンで見て見ようと、思いクリックしたら、

全然動かなく、オーナーにお願いして、事務所のパソコンで見ました。

知らない偉人ばかり、名前は聞いたことのある方もいましたが、名言はほぼ知りませんでした。

 この中で、自分が一番好きな名言は、トーマス カーライルの

      「すべての大偉業は、最初は不可能だと言われた」 です。

自分にも夢はあります。昔から自分の店を出す事です。バイクが好きで一時期整備士の

勉強もしたことがあります。でも途中で投げ出してしまいました。

 自分は中学を卒業してすぐに就職をして、いろんな職業を転々としました。

そんな中13年前に茂原に引越してきて、ドリームに就職しました。今考えたらドリームに就職

していなければ、今こうして、パソコンも打つ事も出来なかっただろうし、漢字や数字なども、

小学生レベルしか解からなかったと思います。

 今仕事をしてて、楽しいです。自分の知らないことを1つ1つ勉強でき、自分なりに成長して

いける環境もあり、自分が解からなくとも、力や知恵をくれるグループの皆さんがいます。

、まだまだレベル的に低い自分ですが、一日でも早く自分の夢を勝ち取りたいと思います。

    この名言を見た時に凄く熱い気持ちになりました。

この気持ちをいつまでも忘れず、茂原店のため頑張っていきたいと思います。

西田さん、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
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5月 『 選 択 と 集 中 』

みなさん、こんにちは! さて今年のGWは、高速料金1000円キャ ンペーンで始まり、マイカー族行楽の話題で終わった感がありますね。

 その分、期間中われわれの日々の売上が、微妙に影響する事になり、各加盟店Iにおいては、地域や個店の差で悲喜交々のようです。

  ここで速報ですが、全国加盟店で5月第1週目の売上伸び率 NO.1 は、鶴見店の昨対117%でした。ちなみに、客数は昨対126%でした。

 そんな訳で、今月の徒然日記は大阪地区の鶴見店活動事例をご紹介しながら、つれ づれなるままに書きしたためて参りたいと思います。

     さて今月のテーマは、『選択と集中』というフレーズにしてみました。

みなさん、ご存知のように今の日本経済は世界同時不況という厳しい状況下にあります。

 そして、日本の大企業のトップは口を揃えたように 『これからの我が社は選択と集中というキーワードでこの難局を切り抜けていきます。』 とコメントされておられます。

 この 『選択と集中』 というビジネス戦略が、前月にお話しいたしましたランチェスター戦略の中の 『弱者の戦略』 ということになります。

日本を代表する大企業が弱者という事はどういうことなのか!ということですが、強者(大企業)であってもこの不況下では『弱者の戦略』 を取らなければ生き残れない時代にあるということです。

 それでは、『弱者の戦略』とは、どういう戦い方なのか? いくつかの戦法があるのですが、22年前キリンビールに大敗し、低迷していたアサヒビールが断行した戦略『弱者の戦略』 の中の 『一点集中主義の法則』 をご説明したいと思います。

 いわゆる強者(キリン)に勝つためには、総合的に優位に立つことは難しいので何か一つでも相手を負かしてNO.1の商品を育てていくため、会社全体で全エネルギーを商品開発に集中させたのです。そこで誕生したのが「アサヒスーパードライ」なのです。

 その後の結果は、もうすでに皆さんはご存知のことと思います。

さて、われわれのチェーンにおいても規模こそ違いますが、その『一点集中主義の法則』を用いて成功している店舗があります。

 それがドリーム鶴見店の「お菓子戦略」なのです。


鶴見店のお菓子担当者は、岩本香名さんというパートさんです。

 昨年の春、ある会議に参加していた岩本さんは、鶴見店の売上や客数アップのため何か良い方策がないかと思案しておられました。 そこで、まず考えたのが目標とする店舗の設定でした。

そして目標として決めたのがドリーム鴻池店でした。

しかしながら、当時鶴見店と鴻池店の月間売上高の差は、ほぼ倍に近いものでした。 

( 鶴見店:鴻池店=1000万円:1900万円 )

いくら彼女が頑張ろうが、その差を縮めても追い抜く事はできない・・・、それなら自分が担当する『お菓子カテゴリー』 だけでも追いついて追い抜こうと作戦を立てました。

   この作戦が 『一点集中主義の法則』 なのです。

(ちなみに、この手法で織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を打ち破ったのは有名な話です。)


 昨年2店の4月度お菓子売上高は、65万円:94万円と全体売上同様かなりの差はありましたが、その後この1年間で鶴見店は、お菓子に集中して知恵と努力を積み重ねられました。 (内容は、エリア会議でご紹介します。)

 その結果、何と先月4月に鴻池店のお菓子売上高(100万円)を上回り、103万円の売上を達成されました。

 さらに副産物として店全体の売上や他のカテゴリーの売上増も達成し、店全体に活気が戻ってまいりました。

そこで、次に火が付いたのが鴻池店で、鶴見店に今後負けてなるかと危機感をもって巻き返しを図ろうとされております。

 関西地区では、鶴見店と鴻池店のお菓子売上が他店に比べてダントツの成績を出されております。

 お互い良い意味でのライバル関係がこのような結果となっております。

 かつての巨人軍の長島選手・王選手の関係に似ています。これをランチェスター戦略の『二眼レフの法則』と言います。

この意味は、また次回に・・・。

〔 ま と め 〕
今回の話の中で、是非とも参考にしていただきたいのは、仕事においても人生においても、いい意味でのライバルを持つ事の大切さ、そしてそこで生まれるお互いの刺激が人を成長させてくれるという事。

また、混迷する時代の中でアレコレ漠然と悩むのではなく、まずひとつずつ出来る事から着手して、そこにエネルギーを集中させて、まず得意分野を完成させていく事の重要性を学んでいただきたいと思います。

*最後に、皆さんにおたずねいたします。

あなたにとって、いま身近な存在で良きライバルを持っておられるでしょうか?
もしくは、これを機会にどなたかにイメージされるでしょうか?
もし良ければ、投稿いただければ結構かと思います。 では・・・。

   〔次回、6月度は『人間力を鍛えよう』という題材で茂原店飯塚店長をご紹介いたします。〕

4月 バランス~三位一体

 春ですねー! この数日、暖かくなってきましたので時々車から自転車に乗り換えて出勤しています。
そこで気が付いたのが、まず同じ通勤ルートであるのに通勤手段が違うだけで景色がぜんぜん違って見えることです。


 たとえば、自転車で通勤している間に見える桜の木で、今までじっくりと見えてなかった蕾の一つ一つが見えるんです。
こいつは、明日開くかな・・・とか 去年まで、桜の木全体に目をやる事はあっても蕾の動きまで見ることも無かったし、関心も無かった。
でも、じっくり見るとその蕾に何か愛着を感じ、応援したくなるというか 早く気合いを入れて花咲けよー とかね!

 『コブクロ』 の影響ですかね。♪♪「消えそうに 咲きそうな 蕾が 今年も僕を待っている」♪♪ なんかイイ感じですねー。


 そこで学んだのが、仕事ってスピードが要求される事が多いんですが、人生ってのはスピードが速すぎると何か大切なものが見えなくなってしまう時がある。だから階段に踊り場があるように、たまに立ち止まって周囲を見て息を整えて、また一歩前に踏み出す。

 世の中、うまく出来ていて人間の知恵って大したもんだと思います。かく言う私も今このコメントを書いてる事自体が「人生の踊り場で立ち止まり、周りをじっくりと見渡している時」かも知れませんね。

 前置きがまたまた長くなりました。さて、今月の『徒然日記』を掲載いたしたいと思います。
今回のテーマは、『バランス』です。人生においても仕事においても『バランス』が大切ですよ!という事を徒然なるままに書いてみましよう。

 先ほどの前置きで述べた「スピード」も、ある時は速く・ある時はゆっくりと・・・緩急の『バランス』が肝心なんですよね。ここでチョッと固い言葉ですが、みなさん
『三位一体』(さんみいったい)という言葉をご存じでしょうか。

『三位一体』・・・キリスト教の教えからの語源なんですが、「三つのものが、しっかりと結びついてある一つのことが出来上がる」ということなんです。

 例えば、先日春のセンバツ高校野球が終わりましたが(ちなみに長崎清峰高校が優勝)やはり優勝するチームは、①攻撃力 ②守備力(投手力含む) ③団結力(チームワーク) の三つが『バランス』良く取れている事がよくわかります。

 経営においても、以前ある経営セミナーで私が教えていただいた中で、「成功する企業は、三つの要素が優れている」と言われておりました。 それは、①人財力 ②資金力 ③情報力 という三つのキーワードです。

 そこで今年の新春フォーラムのテーマを思い出していただきたいと思います。③情報力 を高めるということで 『総合情報力』を強化しよう!という事でした。そして、その総合情報力も三つのキーワードに区分されるという事でしたね。 

   ①情報提供力の強化 ②売場情報力の強化 ③接客情報力の強化 



いわゆる「情報のトライアングル」ということは、取りも直さず『三位一体』ということなのです。

 ただ問題は、その三つのキーワードがうまくクリアできるのかという事ですが、なかなか三つともうまくいく筈がありません。三つともうまくバランス良く推進できるものではありません。

 そこで、次に大事なのは『ランチェスター戦略』の一つである『弱者の戦略』をどのようにうまく活用していけるのかという事になります。難しく考える必要も無く、また単なる外国の理論という事でよそ事として冷めた目で見ることでもありません。これこそ、『バランス』の商売なのです。

 列記とした大衆理論で、規模の大小に関わり無く、世界中で活用されている『やり方』なのです。これを是非とも今年のテーマである『総合情報力』とともに、皆さんにしっかりと学んでいただきたいと思います。⇒ 次回、機会があればご説明いたしたいと思います。

 もうすでに『弱者の戦略』について、ご存じの方は是非ともこの記事を読み終わった後、コメント欄にクリックして、何かご意見や事例説明など頂ければ有難いと思いますのでよろしくお願いいたします。

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3月 『人間の覚悟』

 最近、季節がら雨の日が続いてどうも売上に響いて・・・とボヤいておられる加盟店さんの声が聞こえてきそうな毎日ですね! ただ、この季節一雨ごとに春の陽気が増してきますので良しとしましょう。

 さて、今月の『徒然日記』を掲載いたしたいと思います。

前回、二月号はブログという割りに長々と書いてしまい静波店の沼野姉さんに「井上社長は、しゃべりも長いし書くのも長い」と言われてしまい、私も「その通り!」と思いましたが、今更この性格は直りようもないので勘弁して下さい。その他、たくさんの方からご意見・ご感想をいただきありがとうございました。

 そんな訳で、3月のテーマは“人間の覚悟について”に してみました。
ちょっと硬い言葉になってしまいますが、徒然なるままに何か想うところを書いてみたいと思います。

 先日、千葉の出張の帰りに新幹線の中で久しぶりに五木寛之さんの本を読みました。
タイトルは、上記と同じく『人間の覚悟』(新潮社)です。なかなかスタンスのしっかりした内容になっていて改めていろいろと勉強させていただきました。

 内容を克明にご紹介しますと、また長いと言われそうですので、心に刻まれたフレーズの一つを述べたいと思います。
 その言葉は、『下山の哲学』というもので、社会や経済の状況、また人それぞれの人生を『山』に例えて、登山道・下山道という捉え方でそれぞれの生き様や覚悟について書いておられました。

 「人生、山あり谷あり」で、特に谷に向かって“どん底”にある時のその人の持つ覚悟というもので、その先の人生は決定されるものと表現されておられます。

 私は仕事柄、この十数年全国を回らせていただき加盟店のスタッフ、特にオーナー様や店長様達の人生模様を間近で客観的に拝見し、仕事やプライベートでの『喜怒哀楽』を臨場感をもって感じさせていただいております。

 その中で実感するのは、人は下り坂に入り、もがき苦しんでいる時にこそ本当の真価が問われ、そして何かを克服した時今まで以上の器の拡がりを見せるものだと感じました。

 しかし、克服するエネルギーを沸き立たせるには『覚悟』が不可欠なのです。全国のオーナー・店長・そして仲間の皆さん、ボヤキやあきらめ、そして他人事や責任転嫁の中から何も明るい未来は開けません。

 私も36歳の時まで、酒屋を継いだことに後悔をし、井上家の犠牲になったと常に思いながら商売をしておりました。しかも、既に嫁さんと三人の子供がいながら・・・です。

 ただある酒屋さんとの『出会い』の中から過去をいつまでも引きずっている自分を発見し、そして『覚悟』を決めたのです。今日から、俺は家業を楽しんで商売していこう と・・・。

それからは、お察しの通り、おもしろいほど商売も人生も好転していきました。そして、現在もそれが続き、こうして皆さまに対してこのように偉そうな言葉を申し上げられている自分があります。

 なぜ今回のテーマに『人間の覚悟』を選んだかと申しますと、来月の4月1日でもって若干30歳という
若さで代表取締役社長に就任するドリーム八千代店の樫山雅一君に対してのメッセージとしたかったのです。
その他、姫路店の田中司君(29)にも・・・。
              ( 来春3月社長就任予定 )


 そして、跡取りでなくても全国のお店で店長として、チーフとして頑張っておられる若いスタッフの皆さん! 日々の仕事の中で悩んだり、苦しんだり、イヤになったりすることは、当たり前なんです。決して悪い事ではなく、それが人生なのです。大いに谷底を体験する事です。

 しかしながら、悩んだ末にある時 『覚悟』というものを持ち得た時に貴方たちは劇的に成長し、進化していく事でしょう。  それが『下山の哲学』なのです。

 そんな成長していくみなさんの姿を見れることを大いに期待し、楽しみにしていきたいと思います。 最後に、『覚悟』の次にあるものは『目的・目標』ということを付け加えて終わります。

 〔P.S〕
  もし良ければ、4/1より新しい転機となる樫山店長に何かエールのメッセージを下記の書き込み欄に書いていただければ幸甚です。よろしくお願いいたします。

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2月 人の出会いを大切に!

みなさん、こんにちは!井上です。
この度、本部の代表として、また一個人として加盟店の皆さまと定期的に情報のキャッチボールをやってみたいなと思い、一念発起いたしまして、ブログを開設いたしました。
そして、そのタイトルは『徒然日記』と命名いたしました。

今後は、毎日とはいきませんが定期的に(最低月一回)徒然なるままに日々の中で感じた事や出来事、また全国の加盟店様のご活躍やプロフィール、さらには業界ニュースや世界の時事などアレコレと持論を述べていきたいと思っております。

大阪のオヤジが何か語ってるなという感じでご理解いただけましたら有難いです。

さて、今回は第1回目ということもあり、余り仕事っぽくないものをテーマにしたいと思います。

今年の各店販売戦略などは、来週からの各地区新春フォーラムにてご提案する予定ですので今回は、この『徒然日記』のサブテーマであります“人の出会いを大切に!”という事を題材にお話ししてみたいと思います。

読み終えるのに恐らく10分ほど要すると思いますがお付き合いのほどお願いいたします。


さて、上記の言葉をご覧になった事がおありでしょうか?多くの方が、この一編の詩をすでにご存じかと思いますが・・・、そうです「相田みつを」さんの『にんげんだもの』という
詩集の中の一つです。


私とこの詩集との出会いは、今から20年前のある方との出会いが始まりでした。
そして、その方のお名前は、『山田義重』氏という方でした・・・。
そうです、その方をご紹介するのに過去形を使わざるを得ないのが残念でなりません。
山田氏は、15年前51歳という若さで無念の病死を遂げました。

自分の人生にとって、山田氏とのこの劇的な5年間を全てここでお話しは出来ないのですが、先ほどからの“出会い”の部分について、お話ししたいと思います。

22年前、所用で大阪空港から鹿児島へ行く際、空港の書店でたまたま買い求めた本が『アサヒビールの挑戦』という書籍でした。
ちょうど業界に「スーパードライ」がデビューする一年前です。
その中に、これからのアサヒビールを変革させる『七人の侍』の話がありまして、実はその中の1人に山田氏の名前が入っていたんです。
当時、全国に100支店以上あるアサヒビールの中で、若くして新宿支店長であった山田氏の業績全国トップ支店の武勇伝が紹介されていました。
その時は、メーカーと小売屋との違いはありますが同じ業界人として、その活躍ぶりを見ますとスゴイ人がアサヒさんにいるもんやなーと思う程度でした。

まさか、その人と出会えるなんて・・・。

その半年後、偶然の偶然で大阪支社副支社長として赴任されてきた山田氏と、ある方の紹介で初めてお会いしました。
その時のインパクトというものは、本当にスゴイものでした。

関東弁(標準語とは言いません)で熱く語られるそのノリは、まさしく関西人のソウルそのものでした。私もまだ30代の頃でしたから、訳もわからず何やら熱く語ったように覚えております。
お互いすぐに意気投合して、その夜他のメンバー達と『北の新地』で飲み歩きしました。

その時、同席されていた福地支社長(後に社長に就任され、現在NHK会長を歴任)から「井上さん、この山田君はおそらく近い将来弊社の社長になる男だよ!」とこれまたホロ酔いかげんで熱くお話しされておられました。

前置きが長くなりましたが、なんせこの山田氏のスゴイのは肩書きで仕事はしていなかったという事です。

ある時、アサヒさんと大阪府小売酒販組合幹部との宴席で、ある筆頭幹部が酒屋特有のメーカーいじめの理不尽な言動があり、正義感が暴走してお膳をひっくり返してその酒屋さんと殴り合いをするぐらいの人でした。

私もその時同席していましたので後から止めに入った事を覚えております。

そんな出来事も山田氏との5年間のお付き合いの中でのほんの一例でした。


実は、本題はこれからなんです。


その山田氏から、ある日一冊の書籍が宅急便で送られてきました。てっきりイメージとしては、ビジネス書かと思い、開封してみると実はそれが相田みつを詩集『にんげんだもの』だったのです。

いつもお会いして話しをする事は、営業のテクニックや業界のあるべきビジョンなど、現実的な話題ばかりだったので、その本のタイトルを見た時、本当に意外でした。

早速、大阪支社へお礼の電話をした時に、

山田氏から
「井上さん、あなたの商売に対する情熱やこだわりには、いつも感服しています。前向きな取り組みや積極性に共感もします。
しかしながら、私があなたを客観的に見た時、どうも危なっかしいところが多々あります。
階段の踊り場のように、たまに立ち止まって自分の『生き方・生きざま』について考える時間が大切ですよ。
人も動物も植物も『根っこ』が、あるかないかで成長度合いが決まるものです。
急ぐほど足を取られることが人生にはつきものなんですよ。」


という返事をいただきました。

私はその時受話器を持ちながら手が震えていたのを覚えています。

まだ本の中身を見てはおりませんでしたが、山田氏の私への人生のアドバイスがこの本に全て凝縮されていると感じさせられました。

自分自身のうぬぼれからくる情熱やこだわりに何の意味があるのか、自己中心的な前向きさに誰が共感してくれるのか、本当に自分の未熟さに情けない想いをいたしました。

いわゆる『目からウロコが・・・』という衝撃でした。


今もなお、その人生のテーマは克服できず、試行錯誤の毎日ですが、私の人生の根底を変える山田氏との『出会い』と、今では形見となってしまった一冊の本が今の自分を形成してもらえたのではと自戒し、心より感謝しております。

人は、この情報化社会の中で多様なニュースソースを基に情報収集し、様々な知識を蓄え成長していきます。しかし、それ以上に毎日繰り返される『人との出会い』の中にこそ、真の成長が形成されると、私は信じて疑いません。

人は、『出会い』の中から、『何かを気づき』そして努力して成長していくと痛感いたします。

どうぞ皆さまにも、人生の素晴らしい出会いが、これからもありますよう心から願います。

“人の出逢いを求め、楽しみそして大切に!よき出逢いを・・・”

最後に、その相田みつをさんの『にんげんだもの』から詩の一節を引用して第1回目の投稿の結びとしたいと思います。

        〔故山田義重氏へのレクイエムとして捧ぐ〕

2009年 謹賀新年

 みなさま新年明けましておめでとうございます。
旧年中はドリーム本部に対しまして多大なるご協力、ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。 本年も昨年同様、ご協力、ご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。  

さて昨年一年を振り返りますと、原油の高騰に始まり、9月にはアメリカのリーマンブラザーズの経営破綻に端を発する世界的な金融、経済危機が世界に広がり日本経済の市況に重大な影響を及ぼしました。また、私共の取り扱っております食品に関しましては、中国産冷凍ギョーザ事件に始まり事故米の流通が発覚するなど、改めて「食の安全性」が注目される一年でありました。

 また上記にありますように恒例の清水寺管長の直筆で昨年
一年を表わす言葉として『変』というキーワードに決定した事は
ご周知のことと存じます。

 その代表的な『変』の一つとしては、バラク・オバマ氏が初め
ての黒人系アメリカ大統領として選任されたことであります。

彼の選挙キャンペーン中のスローガンは『Change』であったの
はご承知の事と存じますが、その変化するという意味の本質は
時代の変化に対応しながら進化するという事であり、また進化するためには『Challenge』 挑戦していかなければならないという事を意味していると思います。

 また私が大切にしている言葉の一つで『先憂後楽』という言葉があります。これは、中国北宋時代の政治家の言葉で「時代の憂えに先じて憂え、時代の楽しみに後れて楽しむ」という事で、平たく言えば今この苦しい時代に人より先に努力すれば、必ず後々良い事がありますよ!という事だと解釈しています。

 嵐が去るのを待ってじっと身を小さくして縮こまり嘆き憂えていても事態は改善しません。ここで、この個人消費低迷の時代に耐えながら、いかに経費をかけずに挑戦していくかが今年の我々に課せられたテーマではないでしょうか。

 『耐挑後楽』 私の造語になりますが是非とも今年の課題にしたいと思います。

さて、ここで2009年のお客様の買い物動向について予想してみますと
 ① 雇用の悪化、消費の低迷、先行き不安で購買意欲が縮こまってくる
 ② 1円でも食品は安いところで買いたい。しかしながら『良品・安価』が前提
 ③ 食品大手小売業もなりふり構わず「他店が安ければ価格を下げます」戦略
 ④ 買い物が、とにかく 『実質本位』 となり、ぜいたくで余分な物は買わない
 ⑤ 安心・安全な商品やスタッフ、情報提供が常にあるお店で買い物する

以上、その他にもキーワードはあると思いますが上記のような流れの中で、今年のドリーム・酒匠米匠チェーンの販売戦略を構築していかなければならないと痛感いたしております。

 と同時に昨秋店長一泊研修にてご提案いたしました『カイゼン』というテーマの下、加盟店様自体が自店の店舗活性化のため 『お客様満足』 を前提とした変革への挑戦がいま求められています。
 今後、私ども本部といたしまして昨年同様今年も各地域差/個店の規模差/オーナー・店長の意識差など多様な要件の中で各加盟店に合ったきめ細かいご指導・ご提案を具体化してまいる所存でございます。
  ( 今年も各地区にて 2009 新春フォーラムにて発表予定です。)
       どうぞ今後とも皆様方の真摯なご意見並びにご指摘を賜わりますよう
       お願い申し上げるとともに、加盟店様のご繁栄ご多幸を祈念いたし
       まして新年のご挨拶とさせていただきます。         合 掌

                株式会社 ドリームクリエイトシステムズ 社員一同

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