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8月号  「ひらパー」 挑戦してきましたよ!! Ⅴol.67

8月号  「ひらパー」 挑戦してきましたよ!! Ⅴol.67  

みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。  

さて、今年の8月はなんと言ってよいのか、近年最悪の月でしたね!毎週末は、台風やら豪雨やら天候不順に悩まされ、各店売り上げもいまいち芳しくない状況だと拝察いたします。ただ、広島地区の方々の事を思うと胸が痛み、逆に彼らの事を思えばまだまだ私たちは頑張らねばと思う次第です。
 

 


昨日のTVのお天気予報を見ると、すでに東日本では最低気温が10℃前後となり、秋の気配 となりつつあると報道されていました。でも、いまはまだ8月ですよ! 昨年は、残暑厳しく9月中旬まで“猛暑、猛暑!”という事で、お年寄りが熱中症で緊急搬送!という報道が毎日のように繰り返されておりました。  



毎年、今年の夏は異常気象で・・という文言が飛び交い、過去50年来最高の雨量だったとか、そのような表現も数多くされております。2~3年前までは、ゲリラ豪雨 とか言われておりましたが、今回の広島地区での土砂災害の主因は、『破壊豪雨』 と私は表現したいと思います。本当にお気の毒な事だと思います。  





ただ、今月は悲しいことばかりではなく、喜ばしいこともありましたよ。それは、ドリーム久宝寺店のオーナーであり、そしてかつて私がDCS本部社長在任中の専務として支えていただいた三島氏の還暦お祝い会を開かせて頂いた事でした。
     



4年前、私の還暦祝いをみんなで開いていただいて、昨年12月は新川さんが、そして今回三島さんが60代突入という事で、改めて3人それぞれ年を食ってきたなという思いがよぎったものでした。

 

ただ当の本人は意気軒昂で、年を感じさせないオシャレな親父でございます。その三島さんが、お祝い会翌日にみんなに対して下記のような礼状を送って頂きました。






 常々、加盟店のみなさんや私の周りの人たちに、口癖のように話すことの一つに “仲間がいる大切さ、仲間がいる頼もしさ、そして仲間がいる有難さ!” という思いがあります。 『仲間というものは、有難いものです。仲間のおかげで、悲しみや苦しみは半分になり、楽しさや感動は二倍になる!』(作者不詳)
 改めて、そう思えるひと時でした。

 



さて、もう一つ8月は楽しいことがありましたよ。それが、今月のテーマの『ひらパー』行きでした。大阪・京都地区以外の方は、いまひとつ馴染みのない遊園地なのですが、これまた非常に楽しかった。  



現在、私には5歳と3歳になる孫がいるんですが、まだ残念ながらジェットコースターなどは無理がありますので、今回何年か先の予行演習として、西田社長の次男坊
喬都くん(小5)と長女 琴子ちゃん(小3)を伴って過日8/19に行ってまいりました。

 




 それは、それは、本当に楽しかったです。遊園地に行くのも久しぶりで、確か『ひらパー』(昔は、枚方菊人形展といったものです。)に行ったのは、30年ぶりぐらいだと思います。幼い子供三人と嫁さん共々、暑いなか、今より少なかった遊戯施設で楽しく、苦しく遊んだ記憶があります。いま一度、アルバムを引っ張り出して 見てみたいものです。     



さて、そもそもなぜ?いまさら、遊園地なの・・? という事になりますが、実は、今月初旬の日経新聞を読んでいた時に、下記のような記事が掲載されておりました。



       USJ に挑む、ひらパー 「官兵衛」が、ガチンコ集客 !

         < 日経MJ ・ 8月4日記事 「 戦略を読む 」 から >
 



映画「ハリー・ポッター」がテーマの新エリア登場でにぎわうユニバーサル・  スタジオ・ジャパン(USJ・大阪市)。2014年度の入場客数は開業した2001年 度以来、過去最高を更新する勢いらしい。  



そんなUSJの周辺にあって、老舗遊園地「ひらかたパーク」(大阪府枚方市・  ひらパー)が健闘している様だ。  

 




USJ のハリポタへの投資額450億円。これに対して、ひらパーの今年度の  投資額は、1億円強。 ひらパーの運営会社の親会社は京阪電気鉄道で  遊園地への設備投資に関しては慎重らしい。 悪くいえば渋ちんだ。  



それでもひらパーの7月の入園者数は前年同月比2割増で、ハリポタ開業後  も好調を維持している様だ。  



集客アップの立役者は4月に園長に就いた俳優の岡田准一さんだ。  



「枚方市出身の岡田さんと組むことで、少ない  

      宣伝予算でも話題を提供できている」  

                     と担当者は言う。  



岡田さんの園長就任はお飾りではない様だ。  



与えられた使命は、年間入場者数の100万人 超え(2013年度は95万人)で、達成できなければ解任らしい。  



NHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」で主役を張る俳優でも加減しない様だ。

   



ちょっと三枚目なポスターや、CM出演に加え、集客への提案もする。  園内の絶叫マシンのスリルを高めるために客が着装するアイマスクには  岡田さんの目元の画像がプリントしてある。  この「兄さんアイマスク」(750円)、発売3ヶ月で販売枚数が一万枚を超えた。  



岡田さんの園長起用が当たった理由について、電通若者研究部の吉田将英  代表は「本当にやっている、ガチンコ感が消費者に伝わり、口コミが広がった」
 と分析する。知人同士の口コミの訴求力は強い。  



ニールセンが昨年実施した消費者調査では、情報源として最も信頼できると  回答したのは「知人からの推奨」(84%)で6年前に比べて6ポイント上昇した。  



2001年のUSJ登場以降、関西の遊園地は閉園が相次いだ。 ひらパーは数々  の話題作りを仕掛け、客を呼び込んできた。  例えば、2011年に取り組んだ  世界一への挑戦。  



一斉に水泳帽をかぶった人数、シャツの襟を立てた人数でそれぞれ達成し、  ギネスブックに認定された。  



USJはハリポタに続いて、数年内に新アトラクションを導入する方針だ。  一方、ひらパーは低予算で対抗する方針に変わりはない。  



資本力のある巨大企業に対抗せず、身の丈に合った規模の経営を進める  べきなのは、遊園地に限った話ではない。  



人口減少が進む今日、ひらパーの取組みから学ぶことは多い。

                          ( 編集委員 永井信雄 )                                     という事でありました。
 



そして、『ひらパー』についてコメントした鈴木昂司氏のHPを開いてみると、下記のような注釈がありました。新聞記事と重複する部分がいくつかありますが、ご一読いただきたいと思います。
     



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突然ですが、「ひらかたパーク」(以下、ひらパー)をご存知だろうか? 

関西圏の人には、「ひらパー」で通じる程、誰もが知る遊園地なんです。日本にココだけしかない絶叫マシーンがある訳でもない大阪府枚方市にある老舗の遊園地です。



東の「東京ディズニーランド」(以下、TDL)は誰もが知る“全国区”、西の「ユニバーサルジャパン」(以下、USJ) は、知名度ではTDLには劣るものの、“そこそこ全国区”。 ひらパーは、ローカル色満載の遊園地。



「USJ」 は450億円を投資し、「ハリーポッター」がテーマの新エリアを登場させて話題を集めて集客数を伸ばしています。一方、「ひらパー」の投資額は1億円強。「USJ」 にお客様を奪われていると思いきや、7月の入園者数は前年対比2割増。ハリポタ開業後も好調を維持しているとの事。



好調の要因は枚方市出身の俳優である岡田准一さんを“お飾り”ではない園長にむかえ、CM出演やポスターは当然のこと、集客の提案などを行うことで、年間目標入場者数達成すべく使命が与えられているそうです(目標未達ならば解任)。



ちなみに、帝国データバンク2013年の遊園地・テーマパーク経営企業の実態調査によれば、収入高の大きい企業(収入高によって幾つかに区分)ほど、増収傾向にある。この背景には、大手企業は新アトラクション導入などで集客したものの、他と差別化
できなかった小規模の企業は苦戦したことがあげられます。



少し、「ひらパー」について説明しますね。もともと「ひらパー」は各種の話題づくりで集客を実現してきた遊園地なんです。開園は1912年。(大正2年) 東京浅草・花やしきに次いで、日本で2番目に古い老舗遊園地。 



2000年以降、不況や少子化の影響を受け業績が悪化したものの、“ブラックマヨネーズ”の小杉さんを「ひらパー兄さん」に任命し、テレビCMや広告でプロモーションを展開。また、来園者とギネス記録に挑戦したり、“ひらパー兄さん選挙”を展開したり しています。



ちなみに、ギネス挑戦は・ジーパン白シャツ一斉襟立て人数世界一・スイムキャップ一斉着用人数世界一など、「なに、そのしょーもない挑戦!」と思われそうな記録への挑戦に、ノリのよい関西人を巻き込み、来園者と遊園地側が一緒になって楽しんでいます。 その他にもイベントが目白押し状態なんです。  



このように、大手とは同じ土俵で戦わない方針で事業を運営したきた実績があるのです。  資本力で勝る大手とは正面から戦わないやりかたは、今後の小規模商店の生き残り方を示唆しているのではないでしょうか。  

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という事でございます。鈴木氏の説明にあるように大手とは真っ向勝負しない、いわゆるランチェスター戦略からすると、『弱者の戦略』を選択しなさいよ!という事だと思います。



さらには、『ひらパー』 のイベント企画やサービス向上立案にあたって、常に現場スタッフが関わっていると聞いております。「現場のみんなが当事者意識をもつ」・「現場のみんなが考える」・「現場のみんなが意見をぶつけ合う」・「現場のみんなが汗をかく」・「現場のみんなが努力する」・・・・こうした一見当たり前のことを当たり前のようにやっているからこそ、必ず100%結果が出てくるのではないでしょうか。




実際に、大型観覧車に乗りこむときに、若い女の子が笑顔で紙製うちわを一人一人に手渡ししてくれました。そして、一言ずつ声掛けして、「約10分ほどの所要時間ですが、クーラーが入っていないのでこのうちわで涼を取ってください。」


 



渋ちんな会社ですから、観覧車に冷暖房装置は備えない。しかしながら、現場の声として汗かくお客様を見たとき、安価な紙製うちわでもお渡ししては?!という事なんでしょうね。本当に、ローカルといっても細かいところにも気配りができている、そう感じました。



そして、さらにはちゃっかりしているのは、その紙製うちわに「兄さんアイマスク」のCMをしっかりと入れており、10000枚販売実績の貢献もしているようです。さすが、京阪電鉄!京商人と大阪商人のダブルは、無敵です。



さて、ここで私が新聞記事に刺激され、好奇心をもって出かけて体験したことで、はっきりと確認できた事があります。



それは、

『「現場力」 こそが、この時代に勝ち抜く最大の競争力の源泉である。』 ということです。



現場に目線を合わせ、現場に深く入っていき、それぞれの持つ現場の問題点を探り当て、そしてカイゼンを重ね、さらにはお客様の反応を常に意識しながら、ひとりひとりのスタッフが 「ナレッジワーカー」 となりうるよう努力されんことをお願い致しまして今月の投稿を終えたいと思います。                            



       今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。                               それでは、ごきげんよう さようなら

7月号  あらためて原点回帰 現場第一主義!!   Ⅴol.66

7月号  あらためて原点回帰 現場第一主義!!   Ⅴol.66



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 今年の夏も全国で梅雨明けし、いよいよ夏本番といったところですね。これから秋雨前線が南下する9月下旬まで猛暑の続く毎日と思われます。毎年同じことを言ってると思いますが、ビールや飲料水を販売する我々にとっては、この暑さは大いに切望するところです。 ただし、熱中症は要注意です。

 みなさん水分補給などお体ご自愛いただきご商売にご精進いただきたいと思います。



 

 

 さて、先日日経流通新聞の記事で2014年上半期のビール系飲料の成績内容が発表されておりました。



  「 上半期ビール系飲料、出荷量最低! 豪雨響き6月6.5%減! 

   ビール大手5社が発表した1~6月のビール系飲料の課税済み出荷量は

   前年同期比1.2%減の1億9685万ケース(大瓶20本換算)だった。

   前年割れは2年連続で、1992年統計開始以来、1~6月としては

   過去最低を更新した。

   6月の出荷量が天候不順などで大きく落ち込み、割安な第三のビールなどが

   苦戦したのが響いた。・・・・  ( 後 略 )  」



                     とありました。



 今年の場合、天候不順という事もありましたが、今後消費志向の多様化や人口減少の経緯から見て長期的に消費量の微減は毎年避けられない環境下にあります。

 「じゃ、これから我々はどのように商売していくんだ?!」 という事になるんですが、その答えは皆さんもうすでにご理解いただけていると思います。

 

     『 酒屋からの脱皮 低粗利益路線からの脱皮 』 であります。



 ただし勘違いしないことは、ビール系飲料を低価格販売しながら酒屋の概念を払拭することが大事であるという事です。パラダイム(発想)の転換が必須となってきます。粗利益ミックスの考え方が重要となります。

 そこのところは、前月号でご案内いたしましたように、本年9月9日の2014年秋季勉強会でしっかりと学んでいただきたいと思います。



 

    ここをクリックでPDFファイルにてご確認頂けます



さて今月号のテーマは、『あらためて原点回帰 現場第一主義!!』 とさせていただきました。



 ちょっと仰々しいフレーズになっておりますが、敢えてあらためて・・・とあるのは、すでに皆さまご承知の通り昨年の10月より私の業務デスクを一階のドリーム東大阪店に移動させております。特に、この6月からはほとんど東大阪店の現場業務に従事しております。





 64歳にして、あらためて現場に入り、若いスタッフたちと毎日楽しく仕事をさせて頂いております。今後向こう6年間、70歳まで健康に留意して、また現場の連中の足手まといにならぬよう気を付けて働き続けていきたいと思っております。



 そして、この歳にして現場に回帰した理由は下記の通りです。





  2020年まで、現場の仕事に従事する目的は、3つです。





   ① 今後2020年に向かって大きく変遷していく流通小売業界の中で、

     あらためて現場からの視点でドリーム・酒匠米匠チェーンの生き残り策の

     模索とあるべき姿確立のため・・・



   ② 長年直営店舗でありながら、コアな部分からの人材育成や現場指導を

      怠っていたため東大阪店の売上低迷が続き、今後抜本的な経営改革が

      必要となるため・・・



   ③ これは私的な理由ですが、ドリーム東大阪店の前身であるイノウエ酒販、

      さらには創業時(1920年『酒舗 うめや』)から、

      記念すべき100周年をクリアし、101年目からの新しい後継者を

      育成し、バトンタッチしていくため・・・




以上の事由にて、ドリーム東大阪店の現場で日々精進してまいりたいと思っております。



  



 さて話は変わりますが、この度現場に入っていろいろと気づかされることが、多々あります。最近、配達もちょくちょく実施しております。先日、軽トラで三軒ほど配達を終えて店舗に帰ってきたところ、回収空瓶が全くありませんでした。20数年前配達をバリバリやっていた頃は、ガラス瓶の空容器が結構ありました。キリンレモンや三ツ矢サイダーの30本入りの瓶ケースなど。



 今や、紙パック製品や缶製品が中心で空容器の回収が不要となっています。些細な事なんですが、こんなことにも気づかされることがあるんです。という事は、大きな潮流として空容器の回収が無ければネットショップで私どもの商品はさらに取扱いが可能となってまいります。



 イノベーション(技術革新)が、商流や生活・文化のあり方まで変えていくのです。これが『進化』と言うのではないでしょうか。進化に対して、われわれ退化しないよう何とかお客様をしっかりと見続けて付加価値を創造していかなければなりません。



 話を東大阪店の仕事に戻しまして、配達以外に私の現在の主たる業務は、夏ギフトの包装です。頑張って包装していますよ! その作業の中にも様々な気づきがあります。宅急便用紙の添付間違いやのし紙の内容の確認など・・・お客様のクレームが来る可能性のある失敗事項が、そこに潜んでいます。



  



 こんな時に、『トヨタのカイゼン』意識 が非常に役立ちます。ここで、その内容をご説明すると長々となりますので、また機会があれば定期開催の『ギフト勉強会』の中で、『カイゼン』の重要性と具体的な手法について、ギフトという切り口でお話ししてみたいと思います。

           〔EX〕お持ち帰りと発送の包装パターンの違いなど



 





 さて東大阪店では、『着眼大局 着手小局』 の考えで、取りあえず小さなカイゼンに着手したり、段上店長や松藤チーフの法人営業やポスティング、レジでのギフト提案一声かけ運動など様々な努力の結果、今年の夏ギフトの途中経過は下記のような数値内容となりました。



 

     拡大版はここをクリック



 まだまだ、和歌山のシバモリさんや江川さんのレベルには、追いつけませんが上記にあるように、利益額ベースで昨年対比121.6%は、立派なもんだと自負しております。そこで、自慢げにドリーム鴻池店さんに上記のデータを送付しましたところ、下記のような昨年対比表が返送されてまいりました。



 

     拡大版はここをクリック



 内容を拝見して、嬉しいような、負けて悔しいような 『上には上がいる』 もんだなと、これまたちょっとした感動を覚えました。昨年302万円の売上が、今年は400万円 何と利益額ベースでは昨年対比142%なんですからね。さらに驚くべきは、売上を昨対132%と伸ばしつつ、全体の粗利率を1.5%増やされております。



 鴻池店の松本社長のギフト強化の決断は、和歌山県の酒匠米匠シバモリさんの店舗訪問からスタートしています。柴森店長のお話や店舗内のギフト展開事例を参考にしながら、今年5月にレイアウト変更を実施して夏ギフト期に備えた訳です。



 



 トヨタのカイゼンの中で、『 まねから入って、まねから出よう 』 というフレーズがあります。我々チェーン仲間の良いところは、お互いの成果やノウハウを共有できることです。ただし、最初はまねからスタートしてもその次は自店のオリジナルを交えて新しいジャンルへと進化させることにあります。



 鴻池店の次なる課題とは、どのようなものなのでしょうか? その答えは、今現在ご来店いただいているお客様の心理や行動パターンを観察することで、自ずからアクションプランが出来上がってまいります。それが、『気づきの大切さ』 なのです。それが 『 現場第一主義 』 の真骨頂なのです。



 しっかりと店舗内に人的アンテナを張り巡らせて、お客様の購買心理を読み取ることが大事な要件となります。



 最後になりますが、そのように感度の良いアンテナを持つことで、気づきとカイゼンを繰り返し、自由闊達な雰囲気を醸成していき、今まで業績不振の理由を不毛な価格競争や商品のせいにせず、気づきから来る革新的なサービスや付加価値を創造することで、案外見つけられなかった売上や利益を見出すことが出来るのではないか という事を提言いたしまして、今月の投稿を終えたいと存じます。



 

           今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。



PS.先日から 高知の新米 武市さんの南国育ちの出荷が始まりました。

   試食をしましたが しっかりしたもちもち感もあり ほんのり甘みもあっておいしく頂きました。

   高知県からお米を届けてくださる高生連さんからコメ便りが届きました。

   高知のお米が順調に育っていると報告です。

   詳細は 下記よりご確認ください。



      高生連からのコメ便り5号はココをクリック

 

6月号  『 利益率を押し上げる工夫を! 』  Ⅴol.65

6月号  『 利益率を押し上げる工夫を! 』  Ⅴol.65



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さてこの6月、日本国内外あちこちで盛上ったあのサッカーワールドカップも日本敗戦の中で終わってしまいました。と言っても、これからブラジルでは決勝リーグが始まるんですが、やはりイマイチ気合が入りませんよね!



 私としては、この忙しい時期に寝不足から解放されてお中元ギフト包装に専念できますので、それなりに良いんですけどね。でも、7/14の最終戦 リオネル メッシ VS ネイマールの決勝対決試合(?)は、しっかりと見たいものです。やはり、優勝はブラジルですかね。

 



それにしても終わってしまったことですからボヤキはしませんが、鳴り物入りの割には日本代表本当にふがいなかったですね! キリンビールさんもスポンサーとして、がっかりですね。世界の壁は厚かった。

 



 私のような年(64)になりますと、最近若い衆に 「人生というものは、勝ち負けの尺度で測るものではないよ。結果じゃなくて、プロセスだよ。」って、カッコつけて話しするものですが、ただスポーツの世界はそんなものは一切通用しない。『勝って何ぼの世界』 なんですよね。



 そしてスポーツ選手も、その時代、時代の中で世代交代して若いスタープレーヤーへと新陳代謝していくのですね。マラドーナから、メッシへ、そしてロナウジーニョからネイマールなど次なる人材と話題には事欠きません。これが伝統の力と申しますか、日本のホンダ!しっかりせーよ! 口達者だけやったら、アカンぜよ! ACミランの10番が泣いてるよ!







 さて話題は、ゴロッと変わりまして世代交代と言えば、みなさんすでにTVや新聞でご存知のように、サントリーの社長がローソンの新浪剛史氏(55)に今年10月交代するという事が発表されました。それも子会社じゃなくて総本山のサントリーホールディングの社長という事で・・・。

 



 新浪氏については、2013年10月号 『 2020年のあるべき姿 』 Ⅴol.57 [ココをクリック] で私なりにご紹介しておりますが、今回の詳細については、東洋経済オンラインネットの中で述べられていますのでご覧いただきたいと存じます。 http://toyokeizai.net/articles/-/40922 ( ココをクリック )





 それでは、話しを私たちの身の丈B5サイズに縮小しまして今回のテーマであります 『 利益率を押し上げる工夫を!』 についてお話させていただきたいと思います。

 

さて毎年この時期になりますと、ドリーム本部主催の秋季勉強会(本年9/9予定)の準備第一弾として研修会のテーマ及びサブテーマ決定のための会議を開いております。過日、本部スタッフ全員で喧々諤々と意見を述べ合う中で、以下のテーマに決定いたしました。

 



 上記、研修テーマのベースとして今年の行動スローガンであります

 

  

                     を具体的に絡めております。 





 今年はギフト元年と銘打って、2014年上半期のギフト販促について様々な経緯の中で 『近くて便利 まちギフト』パッケージ が誕生いたしました。これを機にこれまで各加盟店様におかれまして、年中ギフトの販促強化を推進された結果、順調に売り上げ・利益を増やされておられる店舗さまが多数ございます。

 

       

 特筆すべきは、粗利益率の向上が判を押したように各店成果として表れてきております。このように今まで特段意識的に力を入れて販売してこなかったカテゴリーをチェーンの仲間みんなでヤイヤイとギフト・ギフトと言っているうちに何か形になってくるんですよね。



 そしてみんなで同時進行しているものですから、他店の成功事例などをすぐに取り入れてより効果的な販促活動が実施できる。これが良いんですよね! ただ中には、立地環境や客層が違うなど取り巻く環境の違いなどで行動に移せておられないお店もございます。



 でもそれでも良いのではないかなと最近現場を回るなかで感じることがあります。やはり店舗の広さとか立地状況の厳しさなど物理的にどうしようもない現実もあります。ただ少しずつでもギフト強化は実施して頂きたい。売り上げ全体の粗利益率を上げるために! と思います。



 そして何よりもギフト以外でも粗利益率を高める工夫をどのように心掛けているのか! なかなか日常販売活動の中で意識されているお店は少ないと思われます。これからの時代は間違いなく低粗利率の店舗は、ふるいにかけられて淘汰されていくのです。



 皆さんの周りにあるドラッグストア・ホームセンター、ファミレスやコンビニ、アパレルや旅行観光業、様々な業種において今や『量より質』の転換を推進し、粗利益率の改善を達成しております。

 



 粗利益率を上げるといってもそう簡単に上がるものではないと皆さんお感じになっておられます。その通りです。汗水流しての努力だけでは達成できません。お客様に相対して様々な工夫がいるのです。そのためには、日々のルーティンワークをこなしながらしっかりと販売技術や商品知識取得など専門性を高めていかなければなりません。そして、その工夫された内容をどのようにお客様に情報提供していくのか、伝える力が不可欠となります。そして、その販促パターンをチェーン仲間全員で共有することです。



 また適正な在庫量のあり方や鮮度管理不良からくる見切りや廃棄ロスの問題、心のこもった接客、その他様々な要件で粗利益率というものは上下してまいります。

 



 今回の秋季勉強会では、そのような要件を一つずつ一つずつ洗い出して、そしてその問題を改善していく中で結果として売り上げは芳しくなくてもしっかりと粗利益額は確保できる、そのようなお店作りのあり方が明確になる研修内容にしてまいりたいと思っております。



 また、今年の夏ギフトについて好成績を出された加盟店様のプレゼンテーションも予定しております。今年もいよいよ折り返し地点に差し掛かりました。来年の一月に2014年後半は自店にとって何か弾みとなる半年であったと回顧できるイメージを持ってご商売に精進して頂きたいと思います。





 そのためにも是非とも9月9日の秋季勉強会にご参加賜りますようお願い申し上げまして、今月の投稿を終えたいと思います。



               月もご覧いただきまして誠に有難うございました。



 〔P.S〕 

 

                              

         まずは、ご報告まで・・・・。

5月号『 まちギフト版夏ギフトいよいよスタート! 』 Ⅴol.64

  5月号『 まちギフト版夏ギフトいよいよスタート! 』 Ⅴol.64



 みなさん、こんにちは!今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 いよいよ今年もお中元ギフトのシーズンに突入してまいりました。みなさん準備の方は、順調に進んでいるでしょうか。私もこの徒然日記の原稿を書き終えるとすぐにドリーム東大阪店の約600軒ほどあるお中元ギフト前回お買上げリストをプリントアウトして、ダイレクトメールセットの封入作業を実施する予定です。

 



 前回もお話ししたと思いますが、封入作業中に今まで登録されていなかった新しいお客様のリストが出てくると、順調に新規客が増えているんだなとささやかな喜びを感じながら作業しております。

思い起こせば、このリスト発送システムは、15年前にドリーム加盟店が共同開発したシステムで、毎年改善やバージョンアップを続けながら、年々レスポンス率(リピート受注)の高いものに出来上がってきていると実感いたしております。

 



 この中元期も新しく酒匠米匠加盟店様数店が、このギフト支援システムのソフトを導入され、ギフト拡売に意欲を持たれております。

以前より言い尽くされております『マスマーケティングから、ワンツゥワンマーケティングへ』そして『トロール網漁法から、ピンポイント一本釣り漁法へ』、様々な表現方法がありますが、成熟化した商環境下、量よりも質を意識した販売戦略の転換が重要視されております。



 そのような中でギフト支援システム導入店様が、うまくそのパッケージを活用され、夏ギフト売上及び利益を大幅増されんことを楽しみにしております。



 ただ、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は、



「 I T化やシステム化と言われる時代になればなるほど、接客が大事になる。お客様と接するスタッフ各人の他店にない高度な接客能力が重要となる。」

   とお話しされています。



 当然のことながら、我々とて同じことで『ハイテク』(ギフト支援システムなど)を駆使して、『ローテク』(高度で尚且つ泥臭い接客)でお客様の安心と信頼を得る販促活動に徹しなければなりません。特に、セブンイレブンなど大手流通業に対抗するならば、到底『ハイテク』では敵うはずもなく、いかに『ローテク』の部分でお客様の心を掴むか
ということになります。





その格好の最たる商材が、『夏ギフト』 となる訳です。



 “ 近くて便利 まちギフト、まかせて安心 まちギフト ” であります。

  





 さてギフト販促システムとして、もう一つ今夏注目されるのが、『 新規法人獲得DM大作戦 』 と銘打って今回各店にて展開される販促パッケージです。タウンページデータを活用して地域に点在する各業種の法人及び個人商店に向けて夏ギフト購入のアプローチを実施するものです。

  



 この販促パッケージの内容については、

 来る6月6日 明石市民会館会議室にて『2014夏ギフト勉強会 』 として 詳しく解説する予定となっております。



当日の研修プログラムについては、下記の議題をご覧いただきたいと思います。兵庫地区以外の加盟店様におかれましては、ご希望店に限り、随時各種資料やご説明を個々にてご案内してまいりたいと存じます。



<ココをクリック(拡大版へ)>




 さて、ここで夏ギフトの売場展開例をご紹介いたしたいと思います。まだまだギフト商品や各種POPの掲示が経過途中で未完成ですが、ご参考にしていただきたいと思います。

 



 上記の鴻池店様では、17年ぶりに店内改装され、ギフト売場スペースを現在の5倍に拡張し、また店舗入口すぐにコーナー展開されて、今後のご商売のあり方としてギフトカテゴリーにかける思いが強く伝わってまいります。あとは、販売スタッフの 『 専門性と伝える力 』 にかかってまいります。これが、先述の『ローテク力』の真価となってくるのです。



 時代の変遷のなかで、我々地域に根ざす商人は常に新しい商品・サービスをお客様に提供し続けることを求められています。商品に関しては、大手流通業やメーカーでもありませんのでなかなか新製品開発は難しいものがあります。しかしながら、サービス・接客など商品に絡む付加価値の提供は、些細なことからでも提案することができます。



 逆に言えば、その部分にしか我々の生き残る術は存在しないのです。常にお客様の喜びと満足につながる何かをイメージしながら、夏ギフト販促に取り組んでいただきたいと思います。



 ちなみに、東大阪店では昨年の6月~8月までの3ヶ月のギフト売上が、540万円でした。2014年全体のギフト売上高目標は、昨年対比114%に設定していますので、今年の夏ギフト売上高目標は620万円としています。利益額に換算しますと約20万円の増額となってきます。是非とも達成したいものです。





 さあ、『 まちギフト版 夏ギフト 』 いよいよスタートです!!盛夏には、各地から勢いのある、そして手応えを感じられる成果報告を頂けることを期待しております。そして、秋の全国研修会において各加盟店様から夏ギフトについて、頼もしいプレゼンテーションを聞かせていただくことを楽しみにいたしまして今月の投稿を終えたいと思います。





      今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。



 





 <ココをクリック(拡大版へ)>

4月号  『 リーダーに贈る17の言葉 』  Ⅴol.63 



    4月号  『 リーダーに贈る17の言葉 』  Ⅴol.63 



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



いよいよ今年もゴールデンウィーク、大型連休突入といったところですね。世間では海外旅行者数が昨年より20%増ということで、行楽ブームが消費税増税後と言えども活況を帯びているようです。日本全国、野山においては百花繚乱と申しますか、華やかな木々やな草花が咲き誇り、本当に短い春を通り越してまるで初夏の陽気に日本列島が包まれてております。





 そんな陽気の中で、相変わらず私の方は、あちこちと加盟店訪問やエリア会議への参加などで走り回っております。先日、4/16に岐阜・愛知のエリア会議の帰阪中、名神高速道路上で岐阜県から滋賀県へ入ったところにある湖東三山SAに、たまたま休憩のため駐車したところ、奇遇にも下記のようにピッタリと走行距離24万Kmで止まっておりました。

 



 過日、2012年6月号(←ここをクリック)にて、北陸の出張中に20万Km越えを投稿しておりましたが、あれから一年と十ケ月経過して地球一周分(約4万Km)を走行したことになります。本当にタフな車だと思います。ここまで来たら、あと三年頑張って、30万Kmの大台までホンダアコードの老体鞭打ちながら、チャレンジしてみようかなと思います。当然、車だけではなく、私自身の心身ともに、ということも伴いますけどね・・・。



 さて話は変わりますが、全国で肉体老化のなか強い精神力で、今もなお現場最前線で奮闘されているアスリートや経営者が数多くおられます。ご存知、80歳にしてエベレストに3度目の登頂を果たされた三浦雄一郎さんがそうです。



 経営者としても意気軒昂でまだまだ若い者には負けんぞ!という方も多数おられます。その中のお一人を今回ご紹介いたしたいと思います。私の場合、お会いしたこともありませんし、お店にて飲食したこともない方なんですが・・・。

 



 私が話題にするのも恐れ多いのですが、そうです! 江戸前 鮨処 「すきやばし次郎」 店主 小野二郎 さんなのです。





 三日前自宅にて、いつものように夜中にゴソゴソ起きだしてWOWWOWの深夜番組を見ようと思いましたら、たまたま小野二郎さんのドキュメンタリー映画
「二郎は鮨の夢を見る」 (デビッド・ゲルブ監督)が放映されておりました。約1時間20分の放映時間でした。内容としては、時間の経過が忘れるほど印象的なドキュメントでしたので、そこで映画解説の記事を添付しておきたいと思います。



 [ 解 説 ]

 

 アメリカ人監督のデビッド・ゲルブが、東京・銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で寿司職人の小野二郎さんに密着したドキュメンタリー。大正14年(1925年)生まれで現在も現役の小野二郎さんが店主を務める「すきやばし次郎」は、「ミシュランガイド東京」で7年連続の三ツ星を獲得し、ヒュー・ジャックマン、ケイティー・ペリーら世界のセレブも訪れる名店として知られる。その寿司に感銘を受けたゲイブ監督が、3カ月にわたり二郎さんに密着。二郎さんの仕事に対する誠実な姿勢や、父を超えようと切磋琢磨する2人の息子との師弟関係などを描き出していく。

 



聞くところによると、ミシュランガイドで三ツ星を獲得されている世界中のお店の中で、最高齢の料理人が小野二郎さん(88歳)という事らしいです。このことは、ギネスブックにも登録されているとのことです。

 また、お時間がありましたらレンタルビデオ屋さんでDVDを借りられて視聴されてはいかがでしょうか。



 私の場合、夜中であるにもかかわらず、目がさえて思わず見入ってしまい、あっという間の80分でした。本当に小野二郎さんの仕事に対してのひた向きさとお人柄に感銘いたしました。業種は違えども同じ自営業者として見習うべき事柄が多々ございました。東京へ行った時に、是非とも立寄って暖簾をくぐってみたいものです。ただ、一貫2000円の鮨は、さすが手が出ませんね!



 そこで、小野二郎さんの握りを召し上がった感想を述べた記事がありましたので、ご紹介しておきたいと思います。週刊朝日編集長 長友佐波子氏のコメントですが、その中で 『 たかが鮨、されど鮨 』 その凄さを感じ取っていただきたいと思います。



 





 さて、鮨の話はこれぐらいにして今月のテーマであります 『 リーダーに贈る17の言葉 』 についてお話を進めてまいりたいと思います。

 



  (談) 佐々木常夫氏  (株) 東レ経営研究所 元 代表取締役社長

  

 

 この本との出会いは、ひょんなことからであります。実は、某薬メーカーに勤める長女が、この4月に東京に転勤することになりました。家内が引っ越し手伝いのため、娘と一緒に部屋の片づけをしていた時に娘の本棚から出てきたのが、この一冊の本でした。



 家内が、さりげなく読んでみようかなと思ってページをめくり始めたようです。専業主婦の家内が、読むにはピンとこないタイトルだったのですが、何か目に留まったようです。読み終えてから、私に是非とも読んでみては・・・ということで、差し出されました。娘から、借りた本ということで。



 読んでいくにつけ、内容もさることながら、佐々木氏の生きざまについて深く感銘したのでありました。そのプロフィールにある波乱万丈の人生の中で執筆された書籍ということで、本当にカジュアルでありながら、リアリティな深みのある内容でした。



 是非とも、皆様にも読んでいただきたい内容で、経営者の方々だけでなく日々現場で働く全国の仲間の方々にお奨めしたいと思います。内容についての感想やコメントについては来月5月号にて述べたいと思いますが、まずは皆さんにインターネットで『佐々木常夫氏』でクリックして、彼のプロフィールを知って頂きたいと思います。



 今月号は、前段が長すぎて最後は尻切れトンボになってしまいましたが、続きは次月号でしっかりとそのリーダーシップのあり方やそれとは別に紙面がありましたら、今月末TBS局で始まりました『ルーズヴェルト・ゲーム』でのリーダーシップを含む人間ドラマについてお話しさせていただきたいと申し上げて、今月の投稿を終えたいと思います。



       今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。 

3月号  『 春季勉強会を終えて 』  Ⅴol.62

 3月号  『 春季勉強会を終えて 』  Ⅴol.62

 

 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。

 



 さて3月も残り数日となってまいりました。各店、消費税増税前の駆け込み需要やプライスカード変更などで、毎日慌しくお仕事進めておられることと存じます。4月に入ると自動的に閑古鳥が鳴く状態となりますので、今は大変ですがしっかりと競合店に売り負けしないよう頑張って頂きたいと思います。



 そして、3月から4月と言えば毎年卒業式と入学式に代表されるように『別れ』と『出会い』が混在する時期でもあります。私どもの職場に置き換えてみますと、長年現場に従事して頂いていた学生諸君が社会人となり、退職する時期でもあります。



 せっかく慣れ親しんだ職場スタッフが卒業していくのは、店側にとって大変辛いものがあります。というのも、また新しいバイト諸君に仕事を一から教えていかなければならないからです。毎年の事ではありますが、これもまたどの業種においても同じことが繰り返されているように思います。



 それよりも、卒業したバイト諸君がいよいよ真の社会人として入社した会社で適応努力され、結果として会社から評価される人材となるようエールを送りたいと思います。 新社会人、がんばれよ!!  



 確か、中島みゆきさんが作詞作曲された歌で40年前に

歌われた 『 時 代 』 という曲に、このような歌詞がありましたね。

 

  

 

 さて、4月と言えば毎年お話ししているのが、桜の話です。日本全国で、最初に開花宣言されるのが高知市 高知城の標本木 です。 TVなどで報道されているので、皆さんご存知だと思いますが、今年も3月18日に開花第1号が発表されました。3月26日現在で、満開の状態だそうです。

 



 ちなみに、北海道の洞爺湖温泉では桜の見ごろが5月20日ごろということですので、本当に日本という国は南北に細長い国土であると思います。同じ時期に真っ白な雪また雪の北海道の原野があると思えば、満開の桜咲く南国の公園があるという様々な自然が織りなす我がニッポンであります。



 話は変わりますが、先日その開花宣言第一号の高知の 高生連 (高知県生産者連盟) 様から、2014年 お米便り第一号が送付されてまいりました。その便りの一部をご紹介いたしたいと思います。ご一読下さい。



  〔平成26年産 高生連からのコメ便り 1号〕  

    



 3/18に全国のトップを切って高知城の桜の開花宣言が出て、高知でも春がいよいよそこまで来ました。

現在生産者は育苗と田んぼの準備に忙しい毎日です。

 「今年の三月は三寒四温だね」と生産者の村上さんは言っていましたが、まさにそんな感じです。

 日中の気温が高くなると育苗ハウス内の苗を焼いてしまう心配があるので温度管理に気を使う毎日が続きますが、今年も無事に田植えを迎えて欲しいものです。



【3/17 南国市の西村昭夫さんのコシヒカリのポット苗】



3/4の播種から2週間ほど経ちました。現在1.5葉程の苗がきれいに揃っています。

午後3時半ごろの地温が25℃、育苗ハウスのサイドのビニールは開けてあります。

 



【3/18 香南市の村上信一郎さんのコシヒカリのプール育苗と苗踏み】



プール育苗は育苗ハウスの中にビニールを敷いて簡易のプールを作り、その中に苗箱を並べて育苗する育苗方式です。プール内の水が苗箱の培土にかかるくらいの水深を保ちます。水の保温効果があるので、朝から夕方までハウスのサイドビニールを開けっ放しにしていてよく、また灌水作業もしなくて良いので省力化、また苗立枯病の抑制効果もあります。数年前から村上さんもプール育苗にして苗の揃いが良くなりました。また苗踏みもしています。毎日8時頃ハウスのサイドビニールを開けに来た時に、ヒモを付けた角材を苗箱の上から引っ張ります(苗踏み)。この程度の強度だと苗が折れるようなことは無く、かえってその刺激で苗の軸が太くなり根張りも良くなります。(「米作りは気合だ!」と村上さん)

 



  以上、お米便り第一便でした。今後、稲穂の刈取りまでの現地報告を第五便まで届けていただけるようですので、その都度情報提供してまいりたいと思います。ちなみに、第二便はハウスで育成された苗をいよいよ田んぼに植え付ける田植え情報となると思います。お楽しみに!



  前置きが長くなりましたが、今回のテーマは 『 春季勉強会を終えて 』 ということでお話を進めてまいりたいと思います。今年の春季勉強会も例年通り、3/11の兵庫地区勉強会から始まり、4地区にて開催させていただきました。





上記のタイトルにて、それぞれのブレゼンターから貴重なお話を頂くことができました。当日ご参加いただきました方々から、特に好評でありましたのが神戸市の奈良酒店 奈良氏からの発表でした。わざわざ大阪会場までご足労頂き加盟店仲間にアピールされた内容は、臨場感溢れるものでした。



 現場で様々な不安やリスクを負う中で、お客様からちょっとしたありがたい言葉をかけて頂いた事で、奈良さんの商売人としての進むべき方向性が見定めることができた事やご自身の取り組まれた内容やプロセスを数値にして
『 見える化 』 させてきた事など、参加された加盟店さまの一人一人が今後体験されるであろう事をこと細かくお話しいただけました。





 そこで、当日参加者からの勉強会感想アンケートの一部をご紹介いたしますと、



高砂市 春日野商店 滝本雅代さん

・本日は経営者や店長向けの勉強会なのに、私のようなパート店員が

 参加させていただきありがとうございました。経営者の方々の工夫や

 努力をいろいろと聞かせてもらえて大変勉強になりました。 

 「近くて便利!」 春日野商店にも車を持たない義理堅いお年寄りの

 ギフトのご用命があります。 (まだまだ数は多くありませんが・・)

 これから、近所の方々にギフトの事なら春日野商店に! と言って

 もらえるよう頑張りたいと思います。本日は、ありがとうございました。



               

神戸市 酒倉庫 おのや 尾野太志社長

・初めて聞く事が多く大変勉強になりました。また、勉強会に参加されて

 いる人たちが全て明るく、前向きでチェーンのチーム力の素晴らしさを

 感じました。また、奈良酒店のお話で数字を正確に出し、よくそこまで

 前向きにがんばるなーと思いました。

 私自身なまけすぎで、恥ずかしさを感じました。今まで社員にまかせ

 今日の会議、感謝しています。ありがとうございました。



和歌山市 えがわ店 森本紘平チーフ


・いかにギフトが重要か、ギフトに力を入れるには、どのようなものが

 必要か、基本的なことをしっかり再認識できて良かったです。

 『まちギフト』これからオリジナルブランドとしてやっていく方向性や

 戦略を知ることができました。うまくいかないこともあると思いますが、

 めげずに繰り返し繰り返しやっていきたいと思います。

 それとお店のハイブリッド化と同時に自分自身の課題であるスピード

 と工夫のハイブリッド化を進めたいと思います。



岐阜市 日乃出屋店 市橋幸治店長

・ギフト強化のためには、専門性が必要!これが基本であり、欠けてい

 ると、単なるギフトコーナーになってしまう事が良く解かりました。

 奈良さんのお話は、自分の店舗に合った話だったので身近に感じまし

 た。ある程度のロスを恐れない事やチラシや販促活動を継続的に実施

 していかなければならない事を教わりました。

 愛知県の毎月のエリア会議だけでは、なかなか感じない、大人数での

 勉強会に緊張感と迫力を感じました。取りあえず、ギフトアドバイザーの

 資格を取得します。本日は、ありがとうございました。





 以上、アンケートの一部を掲載させていただきました。他にもたくさんの熱いメッセージのある感想が寄せられていて、本当に皆さん今回の勉強会でこれからの酒屋がチャレンジすべき次なる一手が明確に見えてきたのではないでしょうか。



 地域に根ざすお店として、その地域のお客様からギフトを通じて、まず相談してもらえる絆を育み、プロとしての知識と接客をフルに使ってお客様と会話を通じて満足し、喜んで頂くことが大事になります。そして、そうした姿勢が、商売の安定の基盤である生涯顧客を増やすことにつながるのではないでしょうか。



 4月1日から消費税が8%となります。そして来年の10月1日からは、さらに10%に引き上げられます。今後、私ども流通業の行く末は間違いなく閉塞感が漂っていくこととなります。さらには、日本社会が人口減少・超高齢化へとひた走るなか私どものような零細店舗は、ふるいにかけられ生き残りのための努力や方策が求められます。



 まさしく優勝劣敗が鮮明になっていく中、前回もお話しいたしましたように『変化対応業』として進化していくために、今回の春季勉強会で学んだことは全て行動に移していかなければなりません。『行動なき勉強会では意味がない』 のです。



 今後、現場において具体的に行動するために、ご不明な点やご要望など、本部スタッフに対してどしどしお問合せ下さり、本部・加盟店ともども地域のお客様満足のため、ギフトブランディングシステム開発に取り組んでまいりましょう!



 最後になりましたが、今回の勉強会を通じて行動するためのいくつかのキーワードが出てまいりました。そのキーワードを常に意識して従事して頂きたいと思います。そして、そのいくつかを下記に列記いたしましたので、再度その意味合いを理解して頂きたいとお願い致しまして今月の投稿を終えたいと存じます。



    今月もご覧頂きまして誠にありがとうございました。



 





  

       (↑クリックするとウィキペディアのページへ)

   



   





   *優先順位を決めて、可能なものから取得していきましょう!



   

2月号  『 近くて便利 ● まちギフト 』  Ⅴol.61

  2月号  『 近くて便利  まちギフト 』  Ⅴol.61

 

 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて2月も月末になってきますと、朝晩の冷え込みとは別に日中は春めいた少し暖かな日差しとなってまいりました。  街路樹の木枝、一本一本に目をやりましても新芽がちらほら見えてきて、いよいよ春が来るー! って感じですかね。

 



 ただ、今年の春はのんびりと構えていられないのが現実です。ご存知、消費税の増税対策が3月に入ると本格化してまいります。各店のみなさん、対策スケジュールの準備は万全でしょうか? 未だに漠然としておられるお店は、早急に本部スタッフに相談いただき段取りして頂きたいと思います。



         『 備えあれば、憂いなし 』   ですからね。



 さて先日、日経MJの消費分析欄の消費増税前特需関係の記事にこのような見出しがありました。



 『 まとめ買い 4割の消費者が意向あり  今月下旬から本格化 』



 「4月の消費税引き上げ前に、消費者はまとめ買いするのだろうか?マーケティングサービス会社 ドゥ・ハウス(東京・港区)は、レトルト食品、お茶、ペットフード、服飾品など合計41品目カテゴリーについて、まとめ買いの有無や時期、チャネル、ブランドを調査した。

調査では、まとめ買いが本格化するのは2月下旬、最大化するのは3月下旬で、普段と同じチャネルで、普段と同じメーカー・ブランドの商品が購入される可能性が高いと考えられる。」 とありました。



 また、まとめ買い調査41品目中 ベスト5 をピックアップ致しますと、第1位が「シャンプーなど洗面・バス用品」、2位が「インスタント食品」、3位「化粧品」、4位「油・砂糖など基礎調味料」そして、やはり第5位に「ビールなどアルコール飲料」となっております。

 



 いろいろと参考になる記事がありましたが、私なりにまとめてみますと次の3つとなります。





〔 ポイント① 〕  もっともまとめ買いしたいカテゴリーは、

            「インスタント食品」で、アルコール飲料も

            上位ランクに入っている

〔 ポイント② 〕
  まとめ買いは2月下旬に始まり、

            増税直前の3月下旬に最大化する

〔 ポイント③ 〕
  まとめ買いは、「普段購入しているのと同じ店」

            傾向であるが 購入金額が高くなるため、 

            近隣の低価格店を探し求める



 上記のポイントを参考にされて、増税前販促を準備万端のうえ、積極果敢に取り組んでいただきたいと思います。



 さて本題になりますが、今月のテーマは、『近くて便利 まちギフト』 とさせていただきました。



 2014年に入り、当チェーン今年の取組みとして、ギフトブランディング戦略の構築が最重要課題として申し上げてまいりました。

 そして、皆様方からネーミングを公募し、審査して頂きました結果、『近くて便利 まちギフト』 に決定いたしました。



 



 『 名は体を現わす!』 と申しますが、地域密着店を目指す私どもドリームチェーンにまさしく相応しいネーミングになったのではないでしょうか。ただし、『 仏造って、魂入れず 』 とも申します。名前倒れにならぬよう今後肉付けをどのようにしていくのかが非常に重要な課題となります。



 ブランディング戦略とは、ネーミングを決めてなんとなくブランドになったように思うようでは、まだまだでその本質や目的をもっと掘り下げて素晴らしいパッケージになるようみんなで知恵を出し合いながら努力してカタチにしていきたいと思います。

 

 そこで、参考にしたいのが 『ローソンマート』 なのです。この業態は、未来型CVSといわれて期待される店舗であると言われています。私どものレベルとは、とても太刀打ち出来るものではありませんが、その進化する中に大いに参考にすべきことが多く存在いたします。

 



 先日、日経MJにて 『ローソンマート』 が紹介されておりましたので、その記事を掲載したいと思います。

 

 「ローソンは小型スーパー事業に参入する。コンビニエンスストアの2倍弱の売場に生鮮や加工食品、日用品などをそろえる。身近にスーパーが無い消費者が多い住宅街を中心に2014年度に100店を出す。24時間営業に加えて、チケット販売や公共料金支払いなど非物販サービスの提供などで通常のスーパーとの違いを出し、3年以内に500店規模まで拡大する計画だ。」



 「最大手のセブンイレブン・ジャパンの‘ひとり勝ち’状態が続くコンビニエンス業界。同社が単一業態で効率性を高めて成長を続けるのに対して、ローソンは立地や顧客層に合わせて業態を変える“マルチフォーマット”で挑む。通常のローソンに加えて、“ナチュラルローソン”、“ローソンストア100”、そして4つ目の業態として小型スーパとしての 『ローソンマート 』 がスタートした。」



 この記事を見てすぐにネットで 『 ローソンマート 』 を検索しますと、下記のような 『 6つの進化 』 という案内が掲載されておりました。





■ローソンマート 6つの進化



(1)生鮮品強化

ローソンファームの青果類、中嶋農法で栽培した野菜などの

高付加価値商品や季節の旬の青果、精肉、水産加工品の

品揃えを強化します。

 

 

(2)出来たて商品の強化

店舗内で作るおかず、惣菜類の商品を強化し、持ち帰りに便利な

パック販売を実施します。今後は手作りおにぎり・サンドウィッチ、

店内淹れたてコーヒーなどの導入を予定しています。

 

 

(3)非物販サービスの拡充

ATM(3月~)や電子マネー(6月~)、公共料金支払い(下期以降)

などのサービスの導入を実施します。さらに、今後はLoppiの導入を

予定しています。

 

 

(4)幅広い価格設定

「節約」と「ちょっと贅沢」の二極化ニーズに対応した幅広い価格設定

を実現しました。

 

 

(5)店舗大型化

売場面積を従来の「ローソンストア100」の約1.5倍~2倍(60坪~70坪

程度)に拡大し、通路幅を広く確保することで明るく見通しの良い売場

を実現しました。

また、取扱いアイテム数を約3,800アイテムから約5,000~6,000アイテ

ムに拡充し、比較購買していただける品揃えを実現しました。

 

(6)ロゴマーク・ユニフォーム

 


 いかがでしょうか。常にお客様目線で進化し続けるローソン。その進化する中で、私たちはそこから何を学ぶべきか! それは、仕事に取り組む考え方と戦略性ではないでしょうか。



 そして私たちが進化すべき内容は、商品戦略として『こだわりのお米・ギフト・酒類』、販売戦略として『外商の強化』であります。取りあえず当面は、この2つのテーマにて体質改善を促進していかなければなりません。そして、その中で特に有望視されるのが、『ギフト』 ということなんです。

 



 まだまだ初歩的なギフト戦略 『 まちギフト 』 ではありますが、地域のお客様に対して私たちにしか語れないその価値をお伝えしながら、お客様との絆を深めていき大手流通業者とは違ったパッケージに仕上げていかなければなりません。その結果として、自店の進化の一つとして貢献し、店舗運営の健全化へと繋がっていくものと信じております。



 そのためにも、3月11日(明石市民会館)から始まるドリームチェーン各地区春季勉強会に参加して頂き、今年から本格的にスタートする 『 近くて便利  まちギフト 』  を習得し、自店にてカタチあるものにしていただきたいと思います。



    ここをクリックすると拡大版へ



 最後になりますが、当チェーンの特色の一つとして、『 強制・強要・ノルマの排除 』 を常に標榜いたしております。時に場面によっては、強制的に販促活動に着手して頂きたいと思う事が多々ございます。しかしながら、やらされてやるようでは、なかなか成果が出ず、また長続きいたしません。



 だからこそ、強制・強要・ノルマを課すことは一切いたしません。常に主体性を重んじております。今後とも本部からは、様々な提案・アドバイスをまだまだ不十分ではありますが発信し続けていきたいと思っております。皆様には、その内容を参考にされて
『自ら考えて行動する』 という強い意志のもと、今年の 『近くて便利 まちギフト』 にチャレンジして頂きたいとお願い申し上げまして、今月の徒然日記を終えたいと思います。





     今月もご覧頂きまして誠にありがとうございました。

1月号 『 生存者メリットについて 』 Ⅴol.60

1月号 『 生存者メリットについて 』 Ⅴol.60



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて1月も、この間正月休みが終わったかと思うと、あっという間に2月に入ろうとしております。 『光陰矢のごとし』と申しますが、本当に月日の経つのは早いものです。



 さて、本部として必須でありますが、この時期に必ず確定すべきことがあります。それは、2014年ドリーム・酒匠米匠チェーンの行動スローガンの決定であります。今回、本部スタッフ全員で熟慮のうえ作成いたしましたのが下記の内容でございます。

 



 2014年行動スローガンの意味するものは、そこにあるフレーズを常に意識しながら一年の業務活動に従事するというものであります。今年の場合は、皆様方もご周知の通り、昨年から最重要カテゴリーとして
『365日年中ギフト』 の需要喚起のため、様々な試行錯誤しながらお客様へ提案をしてまいりました 『ギフト』に特化していこうという事になりました。



 そして、単なる 『 物 販 』 と言う範疇を超えて 『 サービス業 』 としてギフトを捉えて、販売活動の中で地域のお客様と更に絆を深めていこうという考えであります。そしてそのキーワードが 『 信頼・便利・相談 』
であります。当然のことながら、『 安価 』 ということも重要なファクターではあります。しかしながら、『 安価 』 は 必要要件ではありますが、必ずしも絶対要件ではありません。



 ここのところが、このギフトカテゴリーの面白いところでありますし、将来に向けての可能性を見い出せるところだと思います。 ただ、個々の専門性を高めることが求められるんですけどね・・・!



 さてここで話しは変わりますが、本部では昨年11月より毎月 『 オーナー会議 』 なるものを開催いたしております。その目的としては、今後の我々の業界の展望予測やその対応、そして当チェーンの今後のあるべき姿を模索し、それに向かって行動を起こしていくため、有志の加盟店オーナーを交えて西田社長はじめ本部スタッフとの意見交換会を実施しております。



 下記にありますのが、年頭に当たり先日実施された今年最初の会議の議事内容であります。ご一読下さい。

 

         ■拡大版はここをクリック

 東大阪の本部会議室で、毎月第2or第3月曜日に開催いたしております。お時間のお有りの方は参加自由でございますので是非ともご出席いただきたいと思います。



 さて、今回1月度会議の中でドリーム鴻池店の松本オーナーより、ドリーム・酒匠米匠チェーン行動スローガンの下で更に内容を具現化したドリーム鴻池店独自の2014年行動スローガンが発表されました。



           それは、 

                  『専門性と伝える力の強化』

                             というものでした。

 

 「本部が提唱する『お客様との関係性を深めるために』、鴻池店で働くスタッフ一人一人が専門的な知識と高度な接客技術、そしてお客様に喜んでいただける店舗発信情報の複合的な伝える力を強化していかなければならない」(松本オーナー談) ということでした。本当に納得のコメントでした。



 さて、話題を変えて前回もお話させていただいておりますように、東京オリンピックイヤーとなる2020年というのが、日本経済・社会の大きな節目となるのは間違いないと申し上げました。度々、日本国の人口問題を取り上げてまいりましたが、再度お話しすると2020年の国内人口全体は、2010年に比べて396万人減少いたします。一方、65歳以上の高齢者に限れば664万人増加いたします。

 

 昨今、日本経済の成熟化ということが言われて久しいですが、2020年となれば日本経済社会は成熟どころか、老熟期を迎えることとなります。今年は、2014年そして2020年、この6年間に私たちは自店の生き残りのため、今からどのように準備し、行動していかなければならないか を明確に打ち出していかなければなりません。



 その答えが本部が提唱する、そしてドリーム鴻池店が掲げる行動スローガンにあるのではないでしょうか。



 さて話しを今回のテーマの『生存者メリットについて』に移りたいと思います。



 先日、1月24日(金)付の日経新聞一面に 『三越伊勢丹大阪 3年で白旗 』 という記事が掲載されておりました。その続きに下記のコメントが掲載されておりました。



 「JR西日本と三越伊勢丹ホールディングスが共同経営する

 『JR大阪三越伊勢丹』が開業からわずか3年で

 百貨店の看板を下ろすこととなった。

 全国最激戦区とも呼ばれる大阪・梅田の百貨店戦争の中で、

 阪急うめだ本店、阪神梅田本店、大丸梅田店に続く

 地域4番店はレースから脱落した。

 百貨店の経営者は、勝てる店とそうでない店の見極めを

 今まで以上のスピード感で迫られる時代に入った。」

                              とありました。



 ここで、昨年の徒然日記6月号(クリックすると対象ページへ)にて私がコメントいたしておりました一部を転記いたしました。



  ・・・・・中略・・・・・   2013年6月

  さて、先述の複合商業施設 『 グランフロント大阪 』 ですが、4月オープン以降順調に集客しているようですが、何と言っても大阪人の気質として 『 熱し易く、冷め易い!』 と申します。今後どのように推移していくのか、まだまだ予断は許さないと思われます。

 いま 『 大阪流通戦争 』 といって、このデフレ消費低迷のなか、JR大阪駅前では流通各店がひしめき合っております。百貨店で言えば、まず阪急うめだ本店をはじめ、大丸梅田店、大阪三越伊勢丹、阪神梅田本店と各店あの狭い地域の中で営業いたしております。更には、周辺に大型専門店施設として『ルクア』や各種地下街モールが群立いたしております。 ・・・・・ 中略 ・・・・



 やはり、消費者の選択する目はシビアと申しますか、本当に難しいものですね。ただ、私がこの記事を読み返して見た時に、阪急うめだ本店をはじめ各百貨店や各モールの方々は厳しい中でもちょっとは『ニヤッ』とされたのではないでしょうか。



 というのも、三越伊勢丹も『腐っても鯛』という意味では、昨年の大阪店の300億円の売上げは、大きなボリュームがあります。各店その売上げの一部が自動的に流れてくるのですから思わず『ニヤッ』とするでしょうね。



 ここに『生存者メリット』が発生してくるわけです。先述いたしましたように、日本の人口は年々減ってまいります。当然の事ながら、消費も減少する訳ですから販売業者も自然と淘汰されていくのは摂理であります。

これからの6年間は、『 いかに利益を創出していくのか!』 の前に 『 いかに生き残るために何をしなければならないのか!』 が求められます。



 利益創出は当たり前のことです。しかしながら、その前に何を考え何をなすべきかをしっかりと把握していかなければなりません。まさにサバイバルレースなのです。しかも、密林ジャングルでのサバイバルであれば本人の精神力や創造力でクリアできるかわかりませんが、私たちの生き残りの絶対条件は、『お客様満足』という第三者がそこにおられる訳です。



 お客様の満足度は、年々高度化しております。そして多様化も・・・。更には速いスピードで変化しております。過去に私が講義を受けたあるセミナーで学んだことは、「物販・流通業は『変化対応業』である。」 ということでありました。



 2020年までの6年の中で試行錯誤しながら劇的に変化し、我々なりの新しい業態作りを目指して共に頑張って参りましょう。最後に今月号の締め括りあたりまして、昔よく口走っていた言葉を引用して今月の徒然日記を終えたいと思います。





 







           今月もご覧頂きまして誠にありがとうございました。

12月号 『 2013年を振り返る 』        Ⅴol.59

   12月号 『 2013年を振り返る 』        Ⅴol.59



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて今年もいよいよ残り数日となりました。振り返ってみると、今年もあっという間の一年であったように思えます。私にとって毎年同じことを言っているようですが、『東奔西走』をこの20年間繰り返し続けているといった具合で、これも裏を返せば、今年も健康に恵まれ、充実した毎日を公私とも過ごすことができたという感謝の気持ちで一杯です。



 そしてまた東大阪店に目をやりますと、今年もお歳暮ギフトの受注状況も順調に推移して、ご来店いただいているお客様に本当に感謝、感謝でございます。そして、ギフト需要の可能性については、この歳末に現場で従事しながら感じることですが、まだまだ伸びしろがあると確信いたしております。

 



 さて過日、月刊情報誌 「日経トレンディ」が、『 2013年ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2013年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。

 

 上記のボードをご覧いただければお分かりのように、見事ランキング1位に輝いたのは「コンビニコーヒー」でした。手ごろな価格、品質、近所で24時間いつでも買えるという利便性が多くの消費者に支持されたようです。今年、各コンビニチェーン間では、“コンビニコーヒー戦争”元年!ともいわれております。



 この10年で、タバコはコンビニで買うという購買文化を構築したように、続いて次は、缶コーヒー同様レギュラーコーヒーも全国5万店舗のコンビニで継続的に購入するという生活習慣をすり込んでいくこの提案力の凄さに圧倒され、危機感を感じざるを得ないところです。



 現実に、コーヒーに関しては他業種に対して少なからず深刻な影響を与えているようです。先日の日経新聞に掲載されていた日本マクドナルドホールディングスの業況についての記事をご紹介します。



 2013.12.19

 「日本マクドナルドホールディングスは、19日、2013年12月期の連結純利益が

 前期比61%減の50億円になりそうだと発表した。従来予想の117億円から

 半分以下に下方修正した。

 コンビニなど他業種を含む競争激化などを背景に、

 既存店売上高が11月まで5ヵ月連続減少するなど苦戦。リストラ策の一環で  

 来期に74店舗の閉鎖を決め、関連費用を計上することも利益を押し下げる。

 同社は、今年8月にも業績見通しを引き下げており、今回が2回目となる。同じ

 年度に業績予想を2回下げるのは2005年以来8年ぶりとなる。」  

                           とありました。

 

 自由競争の厳しさと激しさと申しますか、業種業態間を超越した競争の宿命がそこにあるのです。いわゆる「ボーダーレスの時代」の真っ只中にある訳です。私どもの商売の戦い方も、コンビニとは一線を画し、前々月号でもお話ししましたように地域のお客様に対し、『唯一無二の存在』にならなければ消滅への道へと歩むことになるのです。

 

 さて、前述のヒット商品ベスト10とはいきませんが、私どもドリームチェーンの2013年の出来事ランキングとしては、何といっても出来事ベスト1は、今春から始まった『365日 年中ギフトの強化』ではないでしょうか。一年の中で、6月・7月のお中元期、11月・12月のお歳暮期の間を埋める通年ギフト商材の開発と拡売が功を奏し、全店100%に近い店舗でギフト売上は大きく昨年対比を超えております。昨対300%を超える店舗も出現しております。



 おそらく来年は、さらに高みを目指してクォリティの高いギフトショップへと向上していくものと楽しみにしております。そして、地域のお客様に便利で喜んでいただける存在へと進化してまいりましょう。

 

 次に、私個人の2013年出来事ベスト1は、『東大阪店への現場参画』となります。今年の10月より、個人のパソコンと机を東大阪店の事務所に引越しして、本部の仕事と東大阪店の業務サポートの二束のわらじを履いて約3ケ月が経過いたしました。かれこれ10年ぶりの現場となりましたが、何とか新人(シルバー人材ですが・・・)のフレッシュさで頑張っております。



 現場復帰と言っても倉庫でお歳暮ギフトを包装しているぐらいで、まだまだ臨場感を持って取組めてはいませんが、お客様との距離間が縮まった分新しい発見が見え隠れしております。言葉では、よく『現場第一主義』とはいいながらも、本当に現場に腰をすえた考えになっていたのかと言われると改めて過去の経験値だけでは推し測れない、今現在の現場の大変さを実感させてもらっています。



 これから東大阪店で体得していく新しい現場像をしっかりと頭と体に叩き込み、それをベースにまた全国の加盟店様へのアドバイスに繋げていけるよう精進していきたいと思っております。



 そういう意味でも、今年の後半に現場に再突入したことは、今後の私自身の生き方にも大きくプラスになるものと期待しております。そして、再度現場を知り、お客様を知ることでドリームチェーンの新しいサービスの創造を目指していきたいと思っております。

  

 最後になりますが、今年12月12日に恒例の『今年の漢字』決定の話題をお伝えしたいと思います。

 

 皆さまご存知のように今年の漢字は、『 輪 』 であります。大勢としては、2020年東京オリンピック誘致成果を意識したものではありますが、清水寺 森清範貫主は 「 『 輪 』 には、大勢の人が手を握りあい円滑に回転していくという意味がある。皆が譲り合い支え合って、来年も震災復興など輪のつながりに努力していきたい」と話されております。



 今年も我々酒類小売業者にとって本当に苦しい試練の年となりましたが、何とか今年も年を越せそうです。これもドリームチェーンに集う仲間の支え合いがあっての賜物と思っております。



 そこで、皆さまお気づきかどうか分かりませんが、ドリームチェーンのチェーンを和訳しますと、『 輪 』 の集合体いわゆる鎖と解釈されるのです。この組織の意味を再度確認し、来年はさらに強固な鎖に進化させていこうではありませんか!



  お互いに切磋琢磨して、
    来年も一年一所懸命に頑張っていきましょう!


                               

 それでは、2013年の投稿もこれにて終了といたします。 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



  それでは、みなさま良いお年を!!  

  そして、来年もよろしく!!         井 上



  

11月号 『 40年前の山本酒店 』 Ⅴol.58

  11月号 『 40年前の山本酒店 』 Ⅴol.58



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。

 今年もいよいよ残り一ヶ月となりました。各店の現場では、月末特売デーやお歳暮ギフト受注などで千客万来(?)といったところで、賑わいをみせておられるのではないでしょうか。ドリーム東大阪店におきましても、順調に今年も法人大口ギフト客様のご注文をいただき、慌しく発送の準備をいたしております。

 この勢いで年末お正月商戦へとつなげていきたいと思っております。

 

 さて、今月の徒然日記のテーマは、『 40年前の山本酒店 』 とさせていただきました。実は、先日日経流通新聞を見ておりましたら、あの『セブンイレブン』 が、今年の11月で創業40周年を迎えたとの記事がありました。

 その特集記事の中で、日本で一番最初にコンビニを始められたセブンイレブン第1号店である東京都江東区の『山本酒店』の山本憲司オーナーのインタビュー内容を拝見し、ぜひ皆さまにもご紹介いたしたいと思いました。山本氏のターニングポイントをご覧下さい。





  ■ セブンイレブン 第1号店 「豊洲店」(東京・江東区)
     (旧) 山本酒店 1974年 5月開業

(40年の歴史を共に歩んできたセブンイレブン豊洲店の山本オーナーに聞く)

 『 商品切らさぬ発注心がけ! 』   『 店頭で感じるもの大事に!』

                           〔 日経流通新聞 11/13号より 〕

 



〔 記事内容から 〕



 セブン-イレブン・ジャパンの歴史は日本のコンビニエンスストアの歴史そのものだ。

 中小の個人商店主などが店の運営を担い、時代とともに変わる顧客のニーズに合わせて店のありようも変えてきた。

 1号店である豊洲店(東京・江東)のオーナーで、40年の歴史を共に歩んできた山本憲司氏にこれからのセブンイレブン像を聞いた。



+++++セブンイレブンを始めたきっかけはなんだったんですか?

 「19歳で家業の酒販店を継いだ時、売り上げの8割は配達だった。いくら店内に商品を並べてもお客様に来てもらう機会がなく、自らの努力が効果として見えにくいことに漠然と不安を抱いていた。そんな時にイトーヨーカ堂がコンビニエンスストアを始めるという記事を見た。『これだ!』と思い、すぐにやらせてほしいと手紙をだした



+++++40年間最も心掛けてきたことは何ですか?

 「商品を切らさないことだ。欲しい商品が無いことでお客の期待を裏切ることが商売で一番つらい。開業して最初の2年ほどは、何も買わずに店を出たお客に『何が無かったのでしょうか?』とひたすら聞いた。」

 「リスクがあるところにしか利益はない。コンビニに求められるのが消費期限が短い食品が多い限り廃棄は当然でる。それでも決して切らさぬように発注し続けることで、『この店は商品がいつもあるよね』と思ってもらえる。それが店に対するロイヤルティにつながる



+++++現在は5店舗を運営していますが?

 「複数の店を持つ理由は他チェーンの店が出店するなら、その前に自分が出るという競合を勝ち抜くためだ。半径500メートルの商圏人口は40年間で3倍になったが、コンビニも近くに16店増えた。

 「もう一つの理由は社員を店長にして、彼らの収入を増やしたいためだ。意欲のある人材にどんどん店を任せることで競争力が高まる。ただ、合計の売り上げや利益が増えても、1店1店に愛情を持って丁寧に店を作らないと長くはもたない。

 「各店の運営は基本的には店長に任せている。ただ、店舗を見ないで全体をマネジメントするのは不可能で、私も常に店頭に立ち、地域の人と接点を持つようにしている。商品発注でもデータだけでなく、店頭で五感を感じるものを大事にしている



+++++10年後のコンビニはどうなっていると思いますか?

 「40年前やめた宅配を再び始めるとは思っていなかった。ただ、高齢化社会を考えれば、配達しなくて済む待つ商売から、店を飛び出す商売を再びやるようになったのは自然なことだ。

 「コンビニは時代に密着し、移り変わるニーズに常に応えようと変革し続ける業態。10年たって初めて『随分変わった』と思えるだろう。我々はこれからも変化に対応して店そのものを変え続けていく。





 いかがでしょうか? 我々と同じ酒屋のおやじでありながら語られていることが、まるでセブンイレブン生みの親 現 名誉会長 鈴木俊文氏とまったく同じであります。いや、それ以上に現場の人間であるからこそ説得力が上回っております。

 このインタビューからの学びとしては、私達が今後地域で営々と商売をしていくための大切なファクターが覗うことが出来ます。

    それは、

  ① 現場第一主義 ② お客様第一主義 ③ チャレンジ精神 

  ④ 常に変化に対応 ⑤ 行動力  ⑥ 決断力
  などなどです。



 上記の要素を複合的に組み合わせ継続していく中で、いつか仕事や人生において劇的に好転していく事って結構あるもんですよね。山本オーナーの現在の繁栄は、40年前からの取組む姿勢・考え方から起因している、いわゆる必然性のあるものなんですね。大いに参考にしたいものです。





 さて話しは変わりますが、先日和歌山えがわ店様におじゃまいたしまして、お歳暮ギフトのことや月末特売チラシ、店頭精米の販促など色々とお話させていただきました。またその時に、江川さんの今の関心事が 『経営者とは、どうあるべきか!』 であるという事をお聞きしました。と言いますのも最近江川さんが、皆さまもご存知の京セラの現名誉会長の稲盛和夫氏の書籍を積極的に読んでおられて、その件でお互い意見交換いたしました。その時の江川さんの熱く語る姿を私は見て、生意気なようですが、江川さんの経営者としての感覚に、またより一層の命が宿ったように思えました。

 

 

 また、その時に二人で納得したことは、お互い仕事においても人生全般においても大切なことは、『考え方』 そのものであるということでした。 稲盛氏が、成和塾で若手経営者に講話する中で

 

 

                          と、お話しされております。



 確かに、熱意や能力は大事な要素であるし、不可欠なものでもあります。しかしながら、『考え方』 がまったく違う方向に向かっていったら、徒労に終わるし、逆に悪化へと向かうこともあると思います。そう考えると、40年前の山本氏、素晴らしい 『考え方』 をお持ちだったのだと拝察いたします。そして、現在も・・・。

 そこで、その考え方に大きく影響するのが 『人との出会い』 あるいは 『本との出会い』 なのかも知れません。山本酒店さんとセブンイレブンの鈴木俊文さん、江川さんと稲盛和夫さんの本、そして私とこの徒然日記を見ていただいている皆さん、お互い大いに刺激しあって 『あるべき考え方』 を模索していきましょう!



 最後に私の好きな詩集から、その一文をご紹介して、前半の部を終わりたいと思います。



 







 ( 後半の部 )

        【 2013年 お歳暮商戦のワンポンイト 】



さて、毎年この時期になるとアサヒビールさんが、外部コンサル会社に依頼して『今年のお歳暮傾向値』としてネット上で発表されております。「ハピ研」(青山ハッピー研究所)というんですが、今年も傾向値を調べて見ますとほぼ昨年と同じようなデータが出てまいりました。昨年のデータをベースに今年のお歳暮商戦の参考にご覧頂きたいと思います。



 まず、「この冬お歳暮を贈りますか?」という設問に対して、65.3%の方が贈答意向があることが確認されました。過去3年間の同時期に実施した調査では、2009年では63.1%、2010年が65.0%、震災のあった一昨年は54.9%とやや意向が下がったものの、2012年は60%台までギフト需要が持ち直し、2010年を凌ぐ贈答意向を示す結果になっています。

 このデータから感じ取れるのは、昨年から本部が提唱する『絆作りマーケティング』の一環としてギフト市場においても、最近では人との絆やコミュニケーションを大事にする傾向も高まっており、身近な家族や友人へのお歳暮ギフトなどを見直す人々も少なくないようです。



       

 次に世代別についてですが、『贈る予定がある』という声は、若い20代で25.8%と低調であったものの、既婚者の増える30代で39.3%と一気に上昇。さらに40代で44.7%、50代で55.0%と世代とともに徐々に増加し、60代で69.6%70代以上ではピークの69.8%を占めています。

 何と70代以上では、10世帯に7世帯の割合でお歳暮を贈られているわけです。

 このデータから何を検証するのか、そしてどう対策を講じるのかです。我々地域密着型の商いを展開する小規模店舗の実情として、どうしても高年齢層の顧客が中心となっております。これを逆にチャンスと捉えてみると、上記のデータ結果から『お歳暮ギフト』は、私どもの店舗においては、顧客(高齢世帯)ターゲットとして最適の商材となる訳です。



   



 さて次は、一家庭あたりの平均贈答件数は、「3.90件」。ちなみに過去5年間の平均贈答件数を振り返ってみますと、2008年が4.04件、2009年が3.96件、2010年が4.18件、2011年が3.99件、2012年3.62件であったことから、今年の贈答件数はやや微増傾向にあることがうかがえます。最も多かったのが贈り件数「2件」でした。

 やはり、虚礼廃止や節約志向のため、件数減少傾向にあるものの当チェーンにおいて着実に受注件数を増やしている店舗が数店あります。その店舗の活動内容を見てみますと、一家庭当たり一件しか受注できていない顧客に対して、若干のDM費用がかかっても必ず前回お買上リストを送付して受注件数を増やす努力をされておられます。

 ここでも、ギフト好成績店は、やはり新規客獲得活動と同時に、既存客を育てる手法を使っていると推察できます。



       



 そこで復習となりますが、私から加盟店の皆さんに『年中365日ギフト強化』をお奨めする理由をいくつか列記いたしたいと思います。

  

  

そのほか、参考にしていただきたいグラフや表を下記にご紹介しておりますのでご覧いただければ幸甚でございます。



 



 

  

 以上、お歳暮ギフトについての豆知識情報です。何か参考になりましたでしょうか。



 最後に、冒頭ご紹介いたしました40年前の山本酒店さんの行動力とその考え方を是非とも参考にされて、自ら進化するためにも、まずは目の前の年末ギフト商戦を戦っていただきたいと申し上げて、今月の徒然日記を終えたいと思います。



      今月もご覧頂きまして有難うございました。