記事一覧

3月号 『 2012年 消費者の意識動向について 』 Vol.38

 3月号 『 2012年 消費者の意識動向について 』 Vol.38



    みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

  さて毎年この時期になると必ず気になることの一つが、桜の花見の見ごろ時期ということになります。先日、ネットで調べてみましたので、日本列島桜前線の予想図を掲載してみました。



  ちなみに満開日は、開花予想日から約5~7日後ということですので例えば大阪では、開花予想が3/31頃で、満開は4/5過ぎといったところでしょうか。

 

 来る4月6日は、西田社長の愛娘 琴ちゃんの入学式です。ピカピカの一年生という事で本当におめでとうございます。おそらく、小学校の桜もちょうど満開の時となるでしょうね!あとはお天気が晴れだったら最高ですけどね。また、記念写真が撮れたら拝見したいですね!



 そうそう、facebookにアップして下さいよ。  楽しみにしています。

 





 さて話しはガラッと変わりますが、皆さんもご存知のように去る3月11日で東日本大震災発生から丸一年が経過いたしました。そこで、その一年の中で震災後の全国消費者意識が、どのように変化していったのかという特集記事が、先日3/21付けの日経流通新聞に掲載されておりました。



 大局的に列記してみますと、 

 

                   ということらしいです。



 ちょっと漠然とした分かり辛い表現になっていますが、①の今後の日本人の価値観についてですが、かつては権力や肩書き、挑戦・成果、刺激・達成感などを積極的に求めていたものが、安心・安全、適合や帰属、そして安定感のある絆などに仕事や人生のあり方が変化していってるようです。



 例えば、「偉くなる」や「お金持ちになる」という価値観よりも「自分一人の幸せよりも、家族などみんなの幸せを考えたい」という考え方が芽生え、自分自身の幸せ(利己)よりも他者の幸せ(利他)を願う価値観を見ることができ、特に若い層ほど顕著であるらしいです。



 確かに私など1950年生まれ(俗に言う団塊の世代)の人間は、世の中が常に右上がりの時代をモーレツに突っ走ってきたため、向上心という美名の下に出世欲や金銭欲など自己主張や自己利益が前面に出ていたと振り返ってみればそう思います。

    ( ただし、日本の高度経済成長を支えてきたという自負はありますが・・・・)

 



 しかしながら、今の若者たち、とりわけ「草食系男子」といわれる方達は、どうも軟弱であると言われがちですが、「他人のためや社会貢献できる仕事につきたい」など、「より人間らしい」考え方が出来るようになっているというアンケート結果が出ています。



 また、そのような背景の中での消費意識として、「本当に必要なことにだけお金を使う」「ものを増やさない生活」「流行より、機能性」が当てはまってきます。大きな経済成長や可処分所得の増加が見込めないため、モノを増やさず、安易なマーケティングには反応せず、機能性や必要性を吟味して本当に必要な商品だけを購買する傾向が更に続くと予想されています。



 そして、これからの消費者は、生活満足度を高める方向として、「モノ」よりも経験や時間といった「コト」の消費が増加することが考えられます。例えば、余暇をショッピングで過ごすよりもお金のかからない食品メーカーを中心とした工場見学ツァ-や子供達の職業体験型テーマパーク『キッザニア』などは、その典型的な事例ではないでしょうか。

 



 それでは、我々の業種において上記でご説明いたしました大きな潮流に対して、どのように対処していけばよいのか、という事になります。具体的な戦術論は各々のお店によって多種多様化しますが、お客様への商売のあり方としては、『絆づくりマーケティング』が重要な意味を持ってまいります。



 かつて各地区のエリア会議でもご紹介いたしましたが、再度下記に『絆づくりマーケティング』『従来型マーケティング』との違いを表にしていますのでご覧いただきたいと思います。一つ一つを詳しくここで述べることはできませんが、じっくりとこの表を睨みながら皆さんがその違いを感じ取れたとき、今の、そしてこれから先の消費者の動向を理解できるものと推察いたします。

 



 例えば、2月から各店で販促展開いたしました「お取り寄せ名人」企画『北海道 富良野 蔵出しジャガイモ』についてですが、ある意味ジャガイモとしてはどこにでもある商品です。消費動向としては、我々のお店で購買するとしたら、本当に必要な商品ではない部類に入る筈です。しかしながら、全店であのような爆発的販売数量になるのは何故なんでしょうか?



 そこに、これからの継続的な販促のあり方、更にはお店そのもののあり方が問われてくると思います。その商品の機能性・付加価値性をキチッとお客様に提案し、ご説明すればお客様にとっても『生活満足度の向上』につながってくるのです。そして、その提案の連続性が顧客満足につながり、リピーターへの創出へと移行していくのです。 ( 「押し売り販売」と「提案販売」の違い )

        これが、『絆づくりマーケティング』 なのです。



 そこで、「その商品の機能性・付加価値性をキチッとお客様に提案し、ご説明する!」 そのためには、働くスタッフ全員がしっかりと商品に関わる知識や食べ方の提案、その価値を語らなければなりません。そのスキルをどのようにレベルアップさせていくのかが、これからの大きな課題並びにお店存亡の分岐点となってまいります。



 生涯顧客となっていただきたいお客様との『絆づくり』には、フレンドリーな愛想良さだけでは構築できません。プロの販売員として、お客様から信頼される提案型のスキルが、必要となってきます。お互い、死ぬまで勉強、勉強です。お客様の喜んでいただく笑顔をイメージして頑張っていきましょう!



 さて最後になりましたが、その『絆』について先日「春のセンバツ高校野球大会」の開幕選手宣誓において、石巻高校の主将の感動的なコメントがありました。その全文をご紹介して今月の徒然日記を終わりたいと思います。



 

 ■ 選 手 宣 誓 ( 全 文 ) 

 東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみにくれている方がたくさんいます。

   人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦いぬき、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。

                            平成24年3月21日

          選手代表 宮城県石巻工業高等学校 野球部主将 阿部翔人





 我々、酒販業に携わる者ができること、それは、全力で働き、勉強し、最後まであきらめないことです。今、元気に働くことができることに感謝し、全身全霊で、お客様のために、一生懸命働くことを誓います。

                          平成24年3月28日

              ドリーム21チェーン 加盟店・本部スタッフ一同



           今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。