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4月号 『 花の命は短くて・・・ 』

   4月号 『 花の命は短くて・・・ 』



みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 前回のテーマとして、『 アフター3.11を考える 』についてお話させていただきましたが、あれから1ヵ月経過したにもかかわらず、今なお東北地方では多数の行方不明者と被災者の方々が厳しい環境下に置かれておられます。連日の報道を聞くたびに、本当に痛ましい思いと『何とかならんのかい!』という憤りの思いが同時に沸き立ってくるのは、私だけではないかと思います。原発の問題など長期化する現況は覚悟しておりますが、何とか被災者の方々のために早急なる復興を願わずにおられません。



 さて話は変わりますが、先日4/22 から二日間千葉へ出張に出かけました。現地では、震災のため町全体が節電の影響で暗いイメージが漂っておりました。地下鉄に乗ると車両の蛍光灯は1/3 が外されており、また道路サイドのネオンやカンバンは、灯りを失っており、夜の8時ごろになると町並みは真っ暗な様相になっておりました。さらに宿泊先のホテルでは夜中震度4クラスの余震を何回か体感しながら眠っておりました。あらためて、大阪と千葉の地域差を痛感し帰阪した次第でございます。



 そんな気持ち的に曇天模様の雰囲気の中、一昨日茨木市の酒匠米匠こやま さんからお電話を頂き 『ほっ!』とするようなひとときがありました。それは、お店の前にある藤棚がいま満開になっているので、お花見はいかがですかというお誘いでした。



 当初、失礼な話ですが、『この時代、のんびりとした酒屋さん』やなと思いつつ、片手に好きなカメラを持ってそそくさと飛んで行きました。下記のスナップにもあるように小山酒店さんのお客様駐車場は、満開の藤の花の天蓋付なのです。 贅沢な話しですが、何かと大変なこの時代『心を和ませる』ひとときでした。







 写真撮影後、リビングでお茶をいただきながら、小山店主ご夫妻とお母さんといろいろとお話させていただきました。ただ、その内容はなぜか花鳥風月の話ではなく、お中元カラーチラシの件やこれからの酒販店の生き残りのあり方など、現実的な話に終始いたしました。そんな自分がわび・さびを理解できない情けない商売人の性と自認する一方、しかしながらこれもまた風情であると自分で納得しておりました。



 そこで、『藤の花』についてですが、小山さんのお母さんのお話では、藤の花は桜と同じように開花する期間は、ほんの一週間ほどであるとの事でした。また、花言葉は、『至福のとき』という事で、なるほど鑑賞しているときは本当に癒されて幸せな気持ちになれました。『 忙中閑あり!』 とは、まっこと!この事であると感じさせていただきました。



 また、その時ふと思い出したのが、学生時代の教科書で習った『花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき』というフレーズでした。昭和初期の小説家「林芙美子」さんの自伝『放浪記』という作品の中に出てくる言葉なんですが、本当に藤の花は、一年の内たった1週間花を咲かせる為に、残り350日余りをその準備に費やすんだなと改めて知ることが出来ました。

     



 そう考えると私たちの仕事も人生も同じようなもので、毎日毎日が充実して楽しめたり、達成感を感じたりできるものではありません。毎日苦しいけれど、ごく当たり前のことを当たり前に地道に日々続けながらこなして行く中で、ある時何か感動できる場面がやってくる。そんなものではないでしょうか。



 花の命には短いなりにかけがえのない重さがあるだろうし、そしてその花の美しさは、はかなさ故にさらに美しく感じられる、そう思うと感動という体験は、人生の中でその一瞬一瞬であるが故に感動といえると思います。



 ところが、人はつい毎日楽しみたい、毎日充実したいという矛盾する欲求の中で日々生活しているのが現実ではないでしょうか。人も植物も『自然の摂理』の中で生かされているんだと悟った時、喜びのある楽しい人生が送れると思います。



  『凡事徹底』 その延長線上に成果や感動があり、その繰り返しが『人の営み』であります。



 最後になりましたが、最近私がちょっぴり感動した事柄をご紹介して今月号を締めたいと思います。



 それは、4月25日の当社恒例の春季社長個人面談の場面のことでした。皆さんご存知の通り、昨年9月にドリーム本部の代表が井上から西田に交代いたしました。それゆえ今回の面談は、昨春と反対で私が西田社長の面談を受けるというシュチエーションでした。当然、そのための各種資料を用意して面談に臨んだ訳ですが、面談中いろいろと社長との会話の中で私なりに感動する事が多々ありました。



 その一つ一つをご紹介すると長々となりますので差し控えますが、結論として強く感じたのは



   『 私の決断は間違っていなかった。世代交代して良かった!』 です。



 また機会があれば、『徒然日記』の中で西田社長の思いをご紹介したいと思いますが、何よりも彼の考えの根幹を成すところが



 『 スタッフを大切に、会社を大切に、
    そして何よりも加盟店様を大切に思う、その強い意志 』

                 であります。

 仕事も人生も順調な時ばかりではありません。



 今はまさに、試練を真正面から受けている時なのでしょう。



   ただこのような時にこそ、あきらめず焦らず、
   しっかりと地に足をつけ、全国の仲間とともに、
   堂々と胸を張り、西田社長を先頭にして、
   明るく笑顔で立ち向かいたいものです。



                 今月もご覧頂きまして誠に有難うございました。