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8月号  「ひらパー」 挑戦してきましたよ!! Ⅴol.67

8月号  「ひらパー」 挑戦してきましたよ!! Ⅴol.67  

みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。  

さて、今年の8月はなんと言ってよいのか、近年最悪の月でしたね!毎週末は、台風やら豪雨やら天候不順に悩まされ、各店売り上げもいまいち芳しくない状況だと拝察いたします。ただ、広島地区の方々の事を思うと胸が痛み、逆に彼らの事を思えばまだまだ私たちは頑張らねばと思う次第です。
 

 


昨日のTVのお天気予報を見ると、すでに東日本では最低気温が10℃前後となり、秋の気配 となりつつあると報道されていました。でも、いまはまだ8月ですよ! 昨年は、残暑厳しく9月中旬まで“猛暑、猛暑!”という事で、お年寄りが熱中症で緊急搬送!という報道が毎日のように繰り返されておりました。  



毎年、今年の夏は異常気象で・・という文言が飛び交い、過去50年来最高の雨量だったとか、そのような表現も数多くされております。2~3年前までは、ゲリラ豪雨 とか言われておりましたが、今回の広島地区での土砂災害の主因は、『破壊豪雨』 と私は表現したいと思います。本当にお気の毒な事だと思います。  





ただ、今月は悲しいことばかりではなく、喜ばしいこともありましたよ。それは、ドリーム久宝寺店のオーナーであり、そしてかつて私がDCS本部社長在任中の専務として支えていただいた三島氏の還暦お祝い会を開かせて頂いた事でした。
     



4年前、私の還暦祝いをみんなで開いていただいて、昨年12月は新川さんが、そして今回三島さんが60代突入という事で、改めて3人それぞれ年を食ってきたなという思いがよぎったものでした。

 

ただ当の本人は意気軒昂で、年を感じさせないオシャレな親父でございます。その三島さんが、お祝い会翌日にみんなに対して下記のような礼状を送って頂きました。






 常々、加盟店のみなさんや私の周りの人たちに、口癖のように話すことの一つに “仲間がいる大切さ、仲間がいる頼もしさ、そして仲間がいる有難さ!” という思いがあります。 『仲間というものは、有難いものです。仲間のおかげで、悲しみや苦しみは半分になり、楽しさや感動は二倍になる!』(作者不詳)
 改めて、そう思えるひと時でした。

 



さて、もう一つ8月は楽しいことがありましたよ。それが、今月のテーマの『ひらパー』行きでした。大阪・京都地区以外の方は、いまひとつ馴染みのない遊園地なのですが、これまた非常に楽しかった。  



現在、私には5歳と3歳になる孫がいるんですが、まだ残念ながらジェットコースターなどは無理がありますので、今回何年か先の予行演習として、西田社長の次男坊
喬都くん(小5)と長女 琴子ちゃん(小3)を伴って過日8/19に行ってまいりました。

 




 それは、それは、本当に楽しかったです。遊園地に行くのも久しぶりで、確か『ひらパー』(昔は、枚方菊人形展といったものです。)に行ったのは、30年ぶりぐらいだと思います。幼い子供三人と嫁さん共々、暑いなか、今より少なかった遊戯施設で楽しく、苦しく遊んだ記憶があります。いま一度、アルバムを引っ張り出して 見てみたいものです。     



さて、そもそもなぜ?いまさら、遊園地なの・・? という事になりますが、実は、今月初旬の日経新聞を読んでいた時に、下記のような記事が掲載されておりました。



       USJ に挑む、ひらパー 「官兵衛」が、ガチンコ集客 !

         < 日経MJ ・ 8月4日記事 「 戦略を読む 」 から >
 



映画「ハリー・ポッター」がテーマの新エリア登場でにぎわうユニバーサル・  スタジオ・ジャパン(USJ・大阪市)。2014年度の入場客数は開業した2001年 度以来、過去最高を更新する勢いらしい。  



そんなUSJの周辺にあって、老舗遊園地「ひらかたパーク」(大阪府枚方市・  ひらパー)が健闘している様だ。  

 




USJ のハリポタへの投資額450億円。これに対して、ひらパーの今年度の  投資額は、1億円強。 ひらパーの運営会社の親会社は京阪電気鉄道で  遊園地への設備投資に関しては慎重らしい。 悪くいえば渋ちんだ。  



それでもひらパーの7月の入園者数は前年同月比2割増で、ハリポタ開業後  も好調を維持している様だ。  



集客アップの立役者は4月に園長に就いた俳優の岡田准一さんだ。  



「枚方市出身の岡田さんと組むことで、少ない  

      宣伝予算でも話題を提供できている」  

                     と担当者は言う。  



岡田さんの園長就任はお飾りではない様だ。  



与えられた使命は、年間入場者数の100万人 超え(2013年度は95万人)で、達成できなければ解任らしい。  



NHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」で主役を張る俳優でも加減しない様だ。

   



ちょっと三枚目なポスターや、CM出演に加え、集客への提案もする。  園内の絶叫マシンのスリルを高めるために客が着装するアイマスクには  岡田さんの目元の画像がプリントしてある。  この「兄さんアイマスク」(750円)、発売3ヶ月で販売枚数が一万枚を超えた。  



岡田さんの園長起用が当たった理由について、電通若者研究部の吉田将英  代表は「本当にやっている、ガチンコ感が消費者に伝わり、口コミが広がった」
 と分析する。知人同士の口コミの訴求力は強い。  



ニールセンが昨年実施した消費者調査では、情報源として最も信頼できると  回答したのは「知人からの推奨」(84%)で6年前に比べて6ポイント上昇した。  



2001年のUSJ登場以降、関西の遊園地は閉園が相次いだ。 ひらパーは数々  の話題作りを仕掛け、客を呼び込んできた。  例えば、2011年に取り組んだ  世界一への挑戦。  



一斉に水泳帽をかぶった人数、シャツの襟を立てた人数でそれぞれ達成し、  ギネスブックに認定された。  



USJはハリポタに続いて、数年内に新アトラクションを導入する方針だ。  一方、ひらパーは低予算で対抗する方針に変わりはない。  



資本力のある巨大企業に対抗せず、身の丈に合った規模の経営を進める  べきなのは、遊園地に限った話ではない。  



人口減少が進む今日、ひらパーの取組みから学ぶことは多い。

                          ( 編集委員 永井信雄 )                                     という事でありました。
 



そして、『ひらパー』についてコメントした鈴木昂司氏のHPを開いてみると、下記のような注釈がありました。新聞記事と重複する部分がいくつかありますが、ご一読いただきたいと思います。
     



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突然ですが、「ひらかたパーク」(以下、ひらパー)をご存知だろうか? 

関西圏の人には、「ひらパー」で通じる程、誰もが知る遊園地なんです。日本にココだけしかない絶叫マシーンがある訳でもない大阪府枚方市にある老舗の遊園地です。



東の「東京ディズニーランド」(以下、TDL)は誰もが知る“全国区”、西の「ユニバーサルジャパン」(以下、USJ) は、知名度ではTDLには劣るものの、“そこそこ全国区”。 ひらパーは、ローカル色満載の遊園地。



「USJ」 は450億円を投資し、「ハリーポッター」がテーマの新エリアを登場させて話題を集めて集客数を伸ばしています。一方、「ひらパー」の投資額は1億円強。「USJ」 にお客様を奪われていると思いきや、7月の入園者数は前年対比2割増。ハリポタ開業後も好調を維持しているとの事。



好調の要因は枚方市出身の俳優である岡田准一さんを“お飾り”ではない園長にむかえ、CM出演やポスターは当然のこと、集客の提案などを行うことで、年間目標入場者数達成すべく使命が与えられているそうです(目標未達ならば解任)。



ちなみに、帝国データバンク2013年の遊園地・テーマパーク経営企業の実態調査によれば、収入高の大きい企業(収入高によって幾つかに区分)ほど、増収傾向にある。この背景には、大手企業は新アトラクション導入などで集客したものの、他と差別化
できなかった小規模の企業は苦戦したことがあげられます。



少し、「ひらパー」について説明しますね。もともと「ひらパー」は各種の話題づくりで集客を実現してきた遊園地なんです。開園は1912年。(大正2年) 東京浅草・花やしきに次いで、日本で2番目に古い老舗遊園地。 



2000年以降、不況や少子化の影響を受け業績が悪化したものの、“ブラックマヨネーズ”の小杉さんを「ひらパー兄さん」に任命し、テレビCMや広告でプロモーションを展開。また、来園者とギネス記録に挑戦したり、“ひらパー兄さん選挙”を展開したり しています。



ちなみに、ギネス挑戦は・ジーパン白シャツ一斉襟立て人数世界一・スイムキャップ一斉着用人数世界一など、「なに、そのしょーもない挑戦!」と思われそうな記録への挑戦に、ノリのよい関西人を巻き込み、来園者と遊園地側が一緒になって楽しんでいます。 その他にもイベントが目白押し状態なんです。  



このように、大手とは同じ土俵で戦わない方針で事業を運営したきた実績があるのです。  資本力で勝る大手とは正面から戦わないやりかたは、今後の小規模商店の生き残り方を示唆しているのではないでしょうか。  

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という事でございます。鈴木氏の説明にあるように大手とは真っ向勝負しない、いわゆるランチェスター戦略からすると、『弱者の戦略』を選択しなさいよ!という事だと思います。



さらには、『ひらパー』 のイベント企画やサービス向上立案にあたって、常に現場スタッフが関わっていると聞いております。「現場のみんなが当事者意識をもつ」・「現場のみんなが考える」・「現場のみんなが意見をぶつけ合う」・「現場のみんなが汗をかく」・「現場のみんなが努力する」・・・・こうした一見当たり前のことを当たり前のようにやっているからこそ、必ず100%結果が出てくるのではないでしょうか。




実際に、大型観覧車に乗りこむときに、若い女の子が笑顔で紙製うちわを一人一人に手渡ししてくれました。そして、一言ずつ声掛けして、「約10分ほどの所要時間ですが、クーラーが入っていないのでこのうちわで涼を取ってください。」


 



渋ちんな会社ですから、観覧車に冷暖房装置は備えない。しかしながら、現場の声として汗かくお客様を見たとき、安価な紙製うちわでもお渡ししては?!という事なんでしょうね。本当に、ローカルといっても細かいところにも気配りができている、そう感じました。



そして、さらにはちゃっかりしているのは、その紙製うちわに「兄さんアイマスク」のCMをしっかりと入れており、10000枚販売実績の貢献もしているようです。さすが、京阪電鉄!京商人と大阪商人のダブルは、無敵です。



さて、ここで私が新聞記事に刺激され、好奇心をもって出かけて体験したことで、はっきりと確認できた事があります。



それは、

『「現場力」 こそが、この時代に勝ち抜く最大の競争力の源泉である。』 ということです。



現場に目線を合わせ、現場に深く入っていき、それぞれの持つ現場の問題点を探り当て、そしてカイゼンを重ね、さらにはお客様の反応を常に意識しながら、ひとりひとりのスタッフが 「ナレッジワーカー」 となりうるよう努力されんことをお願い致しまして今月の投稿を終えたいと思います。                            



       今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。                               それでは、ごきげんよう さようなら