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8月号   『 劇的に自分を変えるには・・・ 』  Ⅴol.126

 8月号   『 劇的に自分を変えるには・・・ 』  Ⅴol.126



 

 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて、今夏シーズンを振り返りますと、7月は長雨にたたられ、8月はいきなり猛暑の連続があり、お盆の時期には台風10号が日本列島を直撃し、昨年のような大きな被害はなかったものの帰省シーズンという事もあり、全国津々浦々で大きな混乱とマヒが発生いたしました。



 幸いにして、私たち現場の者はお盆時期仕事という方が多く、後日代休を取りゆっくりと休養日を過ごせたのではないでしょうか。結果、今回のような状況に巻き込まれることはなかったように思います。ただし、世の中でいう
9連休などとんでもない話ではありますが・・・。

 





 話しは変わりますが、みなさん今年の夏商戦はいかがでしたか。毎年8月下旬から9月上旬にかけて各店では、今年の夏の売り上げ状況などの振り返りをされているのではないでしょうか。ドリーム東大阪店では、6/1 ~ 8/20 までの夏ギフトの販売状況を総括する意味で、現在数値結果などを分析中であります。



 おおまかな数字でありますが、東大阪店では、全体売上が3ヶ月[6~8月] で 昨対95.5%、利益額ベースでは、昨対97.1%でありました。夏ギフト関係では、酒類ギフトが昨対106.2% で、食品ギフトが101.3% ということで、夏ギフトに関しては何とか健闘した結果となりました。



 ただし案の定、近隣大型競合店や天候の問題が大きな要因となり、アルコール全体では昨対90.8%、さらにはビール系飲料については、昨対88.5% と散々な結果となってしまいました。しかしながら、有難いことに高粗利益率のお米カテゴリーに関しては、昨対110.2% という事で、ギフト・お米などの粗利益ミックス効果で昨対粗利益額が97.1%で着地 した形となっております。





 もし、東大阪店においてお米やギフトを近年強化していなかったら、今頃どのような状況に追い込まれていたんだろうかと思うと ゾッとする ところであります。常に変化に対応して果敢にチャレンジすることの大切さをあらためて思い知ることが出来ました。



 とはいうものの、今もなお 酒屋魂は萎えてはいませんので、酒類強化のため店舗においては夏から秋へという事で、例年の定番となっております 『キリンの秋味や日本酒ひやおろし』 など秋の味覚フェアとしてお店全体の模様替えを実施いたしました。残暑まだなお厳しい時期ですが、東大阪店の雰囲気は、秋一色となってまいりました。

 





 さて今月のテーマは、 『 劇的に自分を変えるには・・・ 』 とさせていただきました。



 いよいよ10月1日の消費税増税のX デ ーが近づいてまいりました。来月9月は、その準備と対応でかなりの混乱が予想され、そのため日々の仕事に加え、準備のため振り回される毎日となるのではないでしょうか。



 通常の増税でも、ややこしいのに今回はそれに付け加え、軽減税率の導入そして消費税増税後のキャッシュレス5%還元といったさらに難儀な問題 に取り組まなければなりません。本当に、トホホホ・・・であります。政府は本当にわれわれ末端の弱小小売店の実態を理解できているのか、首をかしげるばかりであります。

 



 ただ、このようなことが現実に断行されていくわけですから、嘆いてばかりではいけません。その変化に対応できず乗り遅れることになれば、消費者からレッドカード を突き付けられることになりますので、何とかみんなで知恵を出し合いながら、この難局を乗り越えていかなければなりません。



 いまなお個人商店として頑張っておられる地域の酒屋さん、詳しい情報も入手できず、また簡易レジのシステム変更に伴う費用の発生で果たしてどこまで投資してついていけるのか、見当もつきません。資力も規模も脆弱なお店は、潰れても構わないと水面下では公認する国の施策です。これが今の世の中の実態です。



 これから日本の国は、どうなっていくんでしょうかね。世界的に見ても米中の貿易摩擦の影響で世界各国が業績不振に苦しみ、日本ではさらに円高が助長され、輸出産業企業中心に大打撃を被り、日本経済全体を圧迫してまいります。

 



 さらには、人口減少による人手確保のため人件費はさらに高騰し、各会社・商店の経営を圧迫し、中小企業中心に倒産・廃業が続出してくるという構図が見えてまいります。そのため、国民の可処分所得は減少し、さらに消費は冷え込んでまいります。



 そのような地球規模の大きな激変の流れの中で、皆さんのご商売を、さらには未来ある個々の人生をどう切り開いていけるんですかね。本当にこれからは大変な時代に突入していくと思いますよ。何か他人ごとのようですが、私の場合は戦後の昭和、平成と本当に平和で、それなりのはんなりとした時代のスピードの中で自分の人生を堪能させていただきました。悔いはありません。今振り返ればいい時代に生まれて幸せでありました。



 しかしながら、これからの若者たちの将来はどうなるのでしょうか。そして、目の前の問題として私どもチェーンにご参加いただいております加盟店様をどのように支えつつ、導いていて差し上げ、10年後笑顔で酒を酌み交わすことが出来るのか、そこが我々本部に課せられた大きな課題 となってまいります。

 



 20年ほど前、英国で発生した金融ビッグバン、その後全世界に広がり、その時代日本に現存した都市銀行、三和銀行・東京銀行・神戸銀行などが 『護送船団方式』 の崩壊 と共に消滅し吸収合併されていきました。アメリカでも歴史ある大手銀行もいくつか倒産いたしました。そして、大手同士が統廃合し、次への時代に大きく変身していったのです。



 今の時代は、金融界にとどまらず全業種においてビッグバンが巻き起こっております。そのような時代の中で、ちっぽけなお店でありますが、われわれもビッグバンを起こさなければなりません。加盟店同士で統廃合するという事ではなく、小さい店なりに何か新しい視点で商売 を続けていかなければならないのです。



 そして、その為にも将来に向けた視点を見定める一例として、10月8日開催の本部主催 『 秋の勉強会 』 にご参加いただき、視野を広げ頼もしい仲間と共にスキルアップしていただきたいと強く思います。時代は、待ったなしです。皆さんのご健闘をお祈りいたします。





 最後になりましたが、相対性理論で有名なドイツの物理学者アインシュタイン氏の言葉についてコメントされていた或るコンサルタント氏の言葉を引用させていただき、今月の投稿を終えたいと思います。



          今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

  







7月号『 商品を売るな 自分を売れ!? 』Ⅴol.125

7月号   『 商品を売るな 自分を売れ!? 』  Ⅴol.125



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いゃー、やっとこさ梅雨が明けました! 本当に今年の7月は、よく雨が降りましたね。先月号でもお話ししましたが、今年の梅雨入りは 観測史上一番遅い梅雨入り ( 6/26 ) となり、水不足で米作農家さんにとって深刻な事態になるのでは・・・と予測されましたが、どうしてどうして自然現象というものは不確実性そのものであり、何と遅い梅雨時期に入ってからは、皮肉にも毎日雨雨雨雨の連続でした。

 



 ちなみに昨年の近畿地方の梅雨明けは、7/9 でしたから今年の場合は遅れに遅れて24日となりました。米作農家さんにとっては、たっぷりの水とは裏腹に日照時間不足のため、光合成不良で登熟不良・着色米増加など品質低下が心配となってまいります。



 カラ梅雨となれば、水不足と高温障害でダメージとなり、長雨となれば日照不足で発育不良となり、本当に自然を相手にした仕事 というのは、大変だなとつくづく思えてまいります。そんな悪状況の中でも日本全国の農家の皆さんには何とか頑張ってもらいたいという思いでエールを送りたいと思います。



 といいながら、他人ごとではありません。農家さんとまではいきませんが、我々の商売もこの雨雨の連続で少なからず、厳しい状況 におかれております。先述の通り、昨年の今頃は梅雨も早く明けて、毎日毎日が猛暑の連続で日々の新聞やTVでも、熱中症患者の緊急搬送などが報道されておりました。今年は、そんなニュースはほとんど見聞きしておりません。ゆえに飲料水中心に売上不振となっております。



 地球温暖化の影響で、今年の夏も猛暑続きとなり、ビールや飲料水の需要が非常に高まると予想していたのですが、豈図らんやこのような状況であります。東大阪店でも、品不足を予想して大量のスポーツドリンクを買い込んでおったのですが、予想外となりました。( まだ、8月9月がありますけどね・・・)



 ただ我々の商売の有難いところは、飲料水やビール系が不調であれば、この時期夏ギフトをキッチリ対応すれば売上・利益に貢献することが出来ますし、、お米においても昨年30年度産の玄米を精米してお客様に供給することが出来るわけですから、商売のやり方を変えれば致命的な状況には至らないという有難い商業環境 にあります。



 いわゆるリスクヘッジできる商品・カテゴリーが存在するわけです。野菜作りやお米作りだけの農家さんにとってはリスクをまともにかぶってしまい、まるまる一年棒に振るということになります。本当にお気の毒なことであります。スポーツでいうなら、敗者復活戦のない競技のようなものですね。



 人の人生と同じで、仕事においても業種こそ違いがありますが、常に悩みや苦しみはつきものでそれを克服する中で進歩があり、達成した喜びと充実感があるのだと思います。まあ、お互い大変ですけど何やかやと毎日ボヤキながら前に進んでいきましょう!

 





 さて、今月のテーマは 『 商品を売るな 自分を売れ!? 』 という内容にさせていただきました。私が30代の頃によく流行った言葉ですが、その時代中小企業の経営セミナーに参加するとコンサルタントの先生がよく使われたフレーズであります。



 ここでイノウエ酒販時代、その言葉の内容を根性論で着実に実践 していたエピソードを一つお話ししたいと思います。



 当時、私が35歳、番頭さんの川口氏が28歳の時代です。イノウエ酒販では、当時年間販促の一つとしてワインの頒布会 ( 2本×6ヶ月 小売3000円/月) を実施しておりました。

 



 マンズワイン50口を目標に棒グラフの表を事務所に掲示して『達成するまでガンバロー!』 というスローガンポスターも壁に貼って意識高揚を図っておりました。そして、いよいよ販促期間最終日、閉店夜9時になって48口、あと2口となりました。



 川口氏が何とか50口へと、ということで夜遅く車を走らせて、いつも自分を可愛がってもらってる上得意様へ訪問して2口獲得して帰ってきたのが10時を過ぎておりました。そのお客様は、それまですでに2口ご注文をいただいているのにもかかわらず、さらに追加の2口でした。そして目標の50口達成! 店のシャッターを下ろした後、ふたりで祝杯を挙げたものでした。



 飲みながら、川口氏から受注の状況を聞くと、夜9:30ごろピンポンを押し玄関先でパジャマ姿のお客様に「何とかあと2口を!」 とお願いをするとお客様の方から「夜遅くまで大変やねー、注文してあげるから早よ帰って風呂にでも入り、ゆっくりしーや」 と言ってもらったとのことです。



 有難いお客様です。もうその段階では、商品が何かではなく、川口氏の日頃からのお付き合いのあり方が功を奏しての話であります。『 商品を売るな 自分を売れ 』 と言う訳です。



 そんな時代でありました。しかしながら今の時代、果たしてそんな売り方が通用するでしょうか? そこまで寛大に受け止めていただけるお客様が存在するのか、そして何よりもお客様の夜の私的な時間を無視 してまでの訪問販売が本当に正しい商人のあり方なのだろうか?



 売る側の立場で一生懸命 自分の働く姿 をお客様に見てもらえれば必ずお客様が共感し評価してもらえると誤解して接客していたのではないだろうか。お客様を信じるその思いは、今も間違いなく変わりません。しかしながら、いま思えば何か勘違いをしているのでは・・・と思う時があります。



 たまに川口氏と飲む機会があれば、当時の仕事を懐かしく語り合う時があります。古き良き時代の話であります。根性論で仕事を人生を駆け抜けた時代でありました。でも今は残念ですがそれは通用しません。商売のあり方が
『 売り手目線 』 から 『 買い手目線 』 に大きくバランスチェンジしたのであります。



 確かに売る側の接客技術は高めていかなければなりません。そしてたまには 『 根性論 』 が必要な時もあります。しかしながら、自分の価値を高めるだけで物が売れる、お客様が支持してくれる時代ではありません。原点に返ってやはり商品そのものの価値を高めること、さらには商品に付随する価値 が重要な時代となりました。いわゆる付加価値であります。



 例えば、EC (イーコマース・電子商取引) でのお買い物 の場合、スマホでアマゾンに入り、発注し商品購入が出来る時代です。しかも決済は銀行引き落とし。そこには、人がその商取引にまったく関与していません。『自分を売れ』 といっても人が介在しないのですから、どうしようもありません。人による接客が不要となる商取引、それが普通になってまいりました。

 



 さらには、購入した商品についてのトレーサビリティや使い方・レシピなど遥かに人が介するよりも正確 で幅広い情報サービスが享受できるわけですから、これから更にネット通販は伸びてまいります。地域の商店街での名物おやじの商売人は、あちこちで時代と共に消えてなくなりつつあります。



 さあ、そこでみなさんこれから私たちどうするの、そしてどうなるの ってことですが、心配無用ご安心ください。何とかなるんです。やせ我慢で言ってるのではありませんよ。ただし、一つ必須事項があります。それは、 『 努力して学習し、お客様目線で行動に移す』 ことです。 どこに向かって努力するのか、そして具体的にどのように努力するのか、それが問題なのであります。



 仕事でもスポーツでも勉学においても、大谷翔平さんのように能力のある人って生まれながらにして備わっているものでもないと思います。敢えて言うなら、能力のある人は
『 努力する能力 』 を持っている人なんだなと思います。



 どうも抽象的な言い回しになっていますが、具体的なヒントの一つとして今年10月に開催される本部主催 秋の勉強会に積極参加 されるのも次なる努力目標のキッカケとなるのではないでしょうか。日々、目の前の大事な仕事をこなしつつ、常に情報収集のアンテナを張り巡らせ、ある時は時間を作り、自ら赴いて体感することが非常に大事な行動となってまいります。是非とも万障繰り合わせてご参加賜りますようお待ちいたしております。



 最後になりますが、先ほど 「何とかなるんです。」 と述べておりました、その根拠は以前にもお話いたしました英国の生物学者チャールズ・ダーウィンの進化論を今もなお私は信奉し、実践しているからなのです。不変性のものは頑なに踏襲し、さらには時代と共に変えるべきは、常に変化することを心がけています。



  それでは、その有名な言葉を再度ご提示して今月の投稿を終えたいと思います。



     今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 

6月号 『 人も組織も、いずれ幕を閉じる』 Ⅴol.12

6月号 『 人も組織も、いずれ幕を閉じる』 Ⅴol.124



 みなさん、こんにちは!今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて毎年この時期になりますと今年のお中元ギフトの動向はどうなるのだろうとか、梅雨入りはいつから始まり、梅雨明けはいつ頃だろうとか、カラ梅雨になればビールや飲料水などの需要が増え、我々にとっては好都合なのですが、米作農家の皆さんは水不足や高温障害などで打撃を受けられるという困った状況になられるという微妙でデリケートな時期であります。

 



 最近のお天気情報によりますと、大阪地区においては近年観測史上一番遅い梅雨入りになるとの予報が出ております。という事は、梅雨の期間も短いことも予想され、今年も猛暑となり熱中症対策用のスポーツ飲料などがよく売れるという構図となってまいります。そこで、さっそく東大阪店では先日アクエリアス500mlを大量に仕入れておきましたよ。( 真夏時の品切れを予測いたしまして・・・)



 昨年の今頃は、大阪北部地震や豪雨で大変なダメージを受けた大阪地区ですが、いつの時代も常に大自然の現象に振り回される人間界であります。さて今年の夏は、『 吉 』 とでるか、『 凶 』 とでるか、どうか大災害だけは無いように願いたいものです。





 そしてこの時期、今年もう一つ昨年と違うことは、『 G20 大阪サミット 』 であります。6/28 ・6/29の2日間、インテックス大阪をメイン会場にして、日本として初の開催となるようです。

 



 G7 と違って、G20 でありますから参加国はどのような国々であるのか興味がありましたので調べてみました。当然G7の国々(日、仏、米、英、独、伊、加、EU)
がメインとなる訳ですが、そのほか 中国、インドネシア、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、韓国、豪州、トルコ、アルゼンチン、サウジアラビア、ロシア
の12ヶ国となり、また招待国として、その他6~8カ国、7~8機関合計35ヶ国・機関 となるようです。



 G20 の開催期間中は、各国首脳らと共になんと関係者ら 約 3万人もの外国人が来阪 されるといわれております。その中には、多くの海外メディアも含まれている訳ですから、これは彼らから大阪の魅力を世界に発信していただける絶好のチャンスであると思われます。大阪名物のたこ焼きなんかもね・・・。



 またG20開催について、物流等の影響やセキュリティなどの問題が取りざたされておりますが、そもそもG20で何を協議されるのか という事がいまいち不明でしたので、大阪府の広報を見ますと次のようなことが明記されておりました。





■ G20大阪・関西での開催意義等



 2025年大阪万博開催に向け、人類共通の課題解決を通じて世界への貢献をめざす、ここ?阪・関?で、各国 首脳が一堂に会し、経済分野をはじめ、エネルギー問題やテロ対策など、国際社会の共通課題について幅
広く議論されるG20を開催することは、大きな意義を持つ。





 とありました。難しい事はよう分かりませんけど、個別で米中首脳会談などもあり、トランプさんと習さんとで何とか貿易問題について進展があるよう願いたいところですね。まだ開催もされていないのに、私が言うのも何なんですが、どちらかと言うと
7やG20は、定期的なお祭り のようなもので毎回閉幕時の共同声明を見ても各国の思惑が絡み、内容が漠然としていて具体的な決定事項などまったく見当たらない有形無実のものとなっております。“大山鳴動して鼠一匹”そんな言葉がありましたね。



 とにもかくにも、大きな事件が起きることなく無事にこの2日間終わってほしいですね。そして、サミットが終わればいよいよ本格的なお中元ギフトのピーク を迎えてまいります。8月末までの夏ギフト商戦に体調万全にして臨みたいところです。



 そこで、弾みをつける意味で先日ドリーム東大阪店恒例の 『 夏ギフト商戦決起集会 』 をお得意先の焼き肉店で開催いたしました。3万人とまでいかず、たった7人の規模でありますが、集会後の共同宣言で 『今年の夏もガンバロー!』 ということで散会いたしました。

 



 最近、高齢者の老後年金生活について色々とマスコミ報道されておりますが、ありがたいことに私の場合、この歳になっても元気に働かせていただき、そして若いスタッフ達に囲まれ酒をのみながら、仕事やプライベートのことで熱く語り合えるという事は本当に幸せ者だなと実感いたしております。



 自営業の特権かなとも思います。自分の引退は自分で決めることが出来る、確かに現場での労働はこの歳になっては過酷な時も感じますが、スポーツジムでトレーニングしていると思えば、楽しいもので精神衛生上大変良好なものになっております。



 また現場に立ち続けることにより、全国の加盟店様との共通認識 を持つことができ、幅広く 『 悩みの相談室 』 を維持継続することもでき、本当に有意義なものになっております。かつて、この徒然日記でもご紹介いたしました東京の聖路加国際病院の故日野原名誉院長のように
『 生涯現役 』 を貫かれたその想いを私自身目標にしてこれからも精進してまいりたいと思っております。ただし、日野原先生のように105歳までは無理ですけどね・・・。

 





 さて話しは変わりますが、今月のタイトルは 『 人も組織も、いずれ幕を閉じる 』 とさせていただきました。



 先日、業界紙の記者さんからメールをいただき、私が三十代の時に加盟していた全国組織の酒販店グループSチェーンさん ( 当時全国500店加盟 ) がこの6月で組織を解散することになったという事でありました。そのメールを見た時に同じ酒販店組織を主宰する立場の人間として、やはりいつの時代も、どの国においても、人も会社もそして組織も、時代と共に生まれ、そして消えていく運命なんだなと感慨深く考えさせられました。



 そのSチェーンさんは、私の酒屋運命を変えたというよりも命を吹き込んでいただいたグループでありました。今こうして小さいながらもチェーンを運営しているドリームチェーンも全てそのSチェーン在籍の時に学んだことをベースに組織づくり、そして組織運営をさせていただいているといっても過言ではありません。



 そして、そのグループを主宰されておられましたN氏・S氏については、私のあこがれの存在でありましたし、師でもありました。お二人からは、男はどうあるべきか、経営者はどうあるべきか等々、酒屋以外についても人生観を常に考えさせていただいた存在でありました。



 そのグループが解散されるという事は、本当に寂しい限りでありますが、これを機会にお二人には改めて後日お会いさせていただいて、今日までの御礼と久しぶりになつかしい昔話などさせていただきたいなと思っております。



 

 



 私の生き方として大事にしている随筆のさびの一文であります。ドリームチェーンもドリーム東大阪店も他人事ではありません。いずれ、その時が必ず訪れるのです。そのためにも、人も組織も命ある時にその限りを知り、逆にその時までに悔いることなく、精いっぱい努力し、出来るだけ長くその存在感を光り輝くもの にしていく事の大切さをお伝えして今月の投稿を終えたいと思います。



   今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

5月号 『  令和元年の夏商戦を予想する  』 Ⅴol.123

 5月号 『  令和元年の夏商戦を予想する  』 Ⅴol.123



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて、毎日毎日暑い日が続いておりますが、みなさん体調管理は万全でありましょうか。日中は暑い割にはこの時期、朝晩は意外と冷えますので一日寒暖の差があり、風邪をひかれる方もおられるのではないでしょうか。くれぐれもご注意を・・・。

 



 私の理解する限りでは、一年のサイクルとして3.4.5月の春季に始まり、6.7.8月の夏季、9.10.11月の秋季となり、12.1.2月の冬季という一年の季節のあり方と思っておりました。いわゆる春夏秋冬の流れであります。



 であるにもかかわらず、最近の暑さの度合いは初夏どころではなく、真夏の暑さが早くも日本列島を包み込んでおります。今後の考え方としては、3.4月が春、5.6.7.8.9月が夏と捉えるのが正しい解釈であるように思えます。いま現場の小学校では、春・夏・秋・冬をどのように教えているんでしょうかね。



 さて、話しは変わりますが、令和の時代に入り、約一ヶ月が経過いたしました。国家レベルでは、皇居参内やトランプ大統領の来日などで、各種催事が目白押しであったようですが、我々下々のレベルでは、年号が変わったからといって、さほど大きな変化もなく一ヶ月が過ぎたようであります。

 



 4月末からスタートした10連休も終わってみればそんなもので、東大阪店の売上もお客様の行楽地への旅行などで、どうなるものかと危惧いたしましたが、何とか昨対105%ぐらいの推移でありました。スタッフ達も各々それなりに休日を取って若干の連休気分を味わえたようであります。



 私くしも先日二日間お休みをいただき、『熊野三山詣で』 に出かけてまいりました。2004年にユネスコの世界遺産に登録されて初めて和歌山県の新宮界隈を散策してまいりました。現地は古代人に始まる 『熊野信仰』の地 であるようですが、形となるのは西暦70~100年ころの景行天皇の時代と言われているようであります。

 



 日本書紀など諸書には、熊野三所大神は、和歌山県新宮市の神倉山に降臨され、景行天皇が初めて宮殿を建てて鎮められたことから、この地を 「 新宮 」 と号した事が記されているようです。三山それぞれの神殿は、熊野本宮・熊野速玉大社・熊野那智大社 といわれ、別名 「甦りの宮」 とも言われ、生きる力をもう一度いただく遥かな「甦りの地」であり、「新たな出発の地」であるといわれているようです。

 



 そんなことで、古くは奈良時代より、京都や奈良より、「新宮」 へ向けて何日もかけて参拝に出かけた街道が 「 熊野古道 」 であった訳であります。今回は、さすがに大阪から徒歩で参詣することはできませんので、車でそれぞれの社殿近くまで出かけ、わずかの距離ではありますが、世界遺産の雰囲気を満喫してまいりました。

 



 熊野古道を散策する中で森林浴をいただき、十津川温泉では足湯浴、さらには白浜温泉では全身浴で、この半年間の疲れと日々の生活感の垢を落としてまいりました。いつもお話ししておりますが、『 忙 中 閑 あ り 』 ・・・ ありがたいことです。



 

  さて今月のテーマは、『令和元年の夏商戦を予想する 』 とさせていただきました。



 今年の夏も例年以上に酷暑となる気配でありますが、ドリーム東大阪店では夏に向かってまず飲料水対策として、今年も 『冷やして配達できます』 路線をアピールしていく予定です。そして、それにも増してさらには 『 熱中症にご用心!』 として、消費者の一番の関心事である 『 熱中症対策キャンペーン 』 をこれからの3ヶ月間、積極的に展開していきたいと思っております。

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 実際にもうすでにいくつかの小学校・中学校・高校から引き合いがあり、スポーツ飲料やお茶の冷やして配達が舞い込んできております。店頭でのA型カンバンの効果で、毎年新規のお客様の配達依頼が続いております。『 安いから、買う 』 のではなく、『便利だから、買う 』 というパターンであります。



 当然ながら、価格交渉もされてこられますが、店側の基本的な考えとして、『冷やす』・『配達する』・『返品O.K』・『指定の時間に・・・』 などの付加価値サービスを優先 してプライスダウンには、一切応じておりません。しかしながら、ほとんどのお客様はそのことを理解していただき、さらにはリピーター化していただいております。時代の移り変わりを肌で感じる変化するお客様模様であります。



 次にビール系に関して、発泡酒・新ジャンル系は新規近隣競合店の影響をモロに受けて厳しい状況が続いていますが、一番搾り・スーパードライの瓶・缶とも顕著な伸びを見せており、この要因としては、やはりギフト用や冷して配達サービスの対象商品であるのが主な理由のようであります。



 また『生ビールサーバー無料貸し出し』 も好評で、単価も高いし、利益率もしっかり確保できていますので、全体的にビール系が 『 儲かるカテゴリー』に変身 しつつあります。

 



 今年夏商戦が終わり、9月末の仮決算で、夏期のビール系カテゴリーの検証が楽しみであります。と言いますのも、ビール系カテゴリーの構成比が全体売上に占める割合が高いものですから、このカテゴリーの利益率アップが全体売上の利益率向上に直接つながる楽しみがあるのです。ここにおいても、飲料水カテゴリーと同様で 『安いお店 』 から 『安くて便利なお店 』 へ変貌を遂げなければならないのです。





 続きまして、『夏ギフト』 の動向でありますが、先日コンサルタント会社 ㈱ 矢野経済研究所の資料を見ておりますと、日本全体のギフト市場規模としては、年間10兆5600億円(2018年)
とあり、2019年度の予測としては、10兆6500億円と昨年対比として微 増 という予測であります。ギフト市場って伸びているんですね。



 その中で、お中元ギフトとしては、2018年 7,590億円に対して、今年2019年は7,350億円と昨年対比96.8% と 微 減 となる予想となっております。この数字を見てみますと、ギフト市場でも様々変化しており、近年言われております『父の日』ギフトなどパーソナルギフトが増え、旧来型のお中元・お歳暮・内祝・粗供養・お供などが減少しているという傾向であります。

 ㈱矢野経済研究所ホームページより引用





 ただし、旧来型ギフトの市場規模は大変大きなものがあり、減少しているとはいえ、我々にとってはそこに大きな魅力がありチャンスであるといえます。現に、東大阪店でも昨年の夏ギフトの売上実績は625万円(6~8月)と一昨年の587万円から6.5%も増えております。



 昨今、街のギフト専門店が消えていく中で、「近くて便利」・「まかせて安心」・「相談できる店」 というコンセプトでお客様にアピールしていけば必ずそこに商機が生まれます。自店の身の丈に合ったチラシ配布やA型カンバンの掲示など、情報発信力を強化しながら、夏ギフト商戦にチャレンジしていただきたいと思います。

 



 さて東大阪店では、いよいよ明日から前回お買い上げリストのDM封入作業 が始まります。「プロセス80」という言葉があります。「備えあれば憂いなし」という言葉もあります。前もっての段取りが非常に大切なこととなります。準備万端のうえ、どうぞ今年も積極果敢に夏商戦に挑まれんことを祈念いたしまして、今月の投稿を終えたいと存じます。



     今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

4月号     『  平成時代を振り返る  』   Ⅴol.122

4月号     『  平成時代を振り返る  』   Ⅴol.122



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて世間では、街並みの風景も桜の花が散り、お次は藤の花やバラの花、さらにはチューリップが満開となる季節に移り変わってまいりました。10年ほど前、この時期に北陸地区の加盟店様への出張時に砺波市のチューリプ公園に立ち寄り、100万本以上のチューリップ畑に感動したのを今も鮮明に覚えております。

 



 自然界と言うのは正直なもので、季節が巡り巡っても、うっかり忘れもなく毎年同じようにわれわれ人間に感動と癒しを与えてくれます。同時に昨年の熊本地震や大阪の暴風雨など自然の脅威と恐ろしさも容赦なく振りかざしてまいります。



 そのような避けて通れない自然の良し悪しを懐深く受け止めて、人の営みが繰り返されているんだなとつくづくこの季節の変わり目に思うところであります。



 さて話しは変わりますが、いよいよ平成も残り数日のみとなりました。T V や新聞でも連日報道合戦を行っておりますが、この徒然日記でもこの30年余りを端折って、その振り返りに思いを寄せてお話しさせていただきたいと思っております。



思い起こせば、かれこれ30年の歳月となりますと、余りにもたくさんの事がありすぎて書ききれないのですが、今回は『 平成時代=ドリーム誕生時代 』 という事で仕事関係を中心にお話しいたしたいと思います。

 



 さて1989年 平成元年は、私は働き盛りの39歳でありました。正直申しますと、どちらかと言うと遊び盛りと言った方が正確だったかもわかりません。とにもかくにも、仕事も遊びもエネルギッシュに活動していた時代でありました。



 当時、屋号はイノウエ酒販という事で、店舗立地が悪く、業態も100%宅配専門のお店でありました。一日の来店客数は、僅か3~5人ぐらいで、逆に配達件数は配送車が3台ありましたので、一日40~50件ぐらいはあったと記憶しています。社員は、番頭格の川口君とその他男性社員2名、女性事務員1名といった布陣でありました。



 その時代は、全国的にまだ酒DSが蔓延していませんでしたので、定価格でお酒が販売することが出来ておりました。当時年商が約2億円、粗利益率が21.0%ほどでしたので、人件費を中心に経費を差っ引いても十分に営業利益は確保されておりました。



 にもかかわらず、平成3年に多額の借金をして店舗移転 し、酒DSに業態変更しようとしたのか という事でございますが、当時われわれの酒販業界にも時代の流れと申しますか、大きな変革期に突入していたのを自分なりに予兆 した と今となれば思い起こすことができます。

 



 当時、『とまとコール』 という宅配酒販店のチェーン組織 ( 約450店舗 ) に加盟しており、その組織のまとめ役として活動していた立場から、再々関東地区のメンバーと情報交換会のため上京しておりました。その中で目の当たりにしたのが、東京市場での酒DSの台頭 でありました。



 その規模と迫力とに圧倒され、カルチャーショックを体感しながら帰阪したものでした。その後、コンサルティング会社の 『船井総合研究所』主催の全国酒DS視察セミナーに幾度か参加しながら、来たるべき酒販業界の変革構図を知るため情報収集してまいりました。

 



 そして、いよいよ店舗開業候補地については、当時今西社長(現ドリーム長田本店) からご提案をいただき、41歳の厄年に開業の決断をしたという経緯があります。そして、その1年半後の平成5年4月24日(土)にオープン という運びとなりました。



 いつもお話ししておりますが、今西氏同様私の30代から40代にかけての人との出会いというのは凄まじいものがあり、初めてお会いする一人一人の方々にパワーとヒントを頂いてまいりました。あれから現在に至るまで激動の時代を乗り切り、今があるのは全てお会いした方々のおかげであると心より感謝いたしております。



 そして、オープン後平成6年ごろから、かつての酒屋仲間 『 とまとコール 』 の関東のメンバーから酒DSにチャレンジしてみたいという要望が寄せられ、その相談にのっていく中で、船井総研から酒DSの 『フランチャイズビジネス( FC ) 』 をスタートしてみてはいかがですか と提案され、その後ビジネスモデルを考察し、構築していったのが、今のドリーム本部誕生の流れであります。

 



 今考えてみますと、このFCビジネスによって全国に地元で頑張る元気な酒屋さん仲間が組織化され、現在に至っております。もし、ドリーム東大阪店が単独店として2
~ 3店舗の支店展開を事業化していたならば恐らく今の東大阪店は倒産していたと推測できます。その理由の一つとして、個の力には限界 があるからなんです。



 当時、船井総研には高額な指導料を支払いましたが、やはりその値打ちはあり、その提案によって自分自身の運命も開かれたように思えます。この平成時代において、自分がやり遂げたことは、様々な出会いやプロセスの中で、仕事も人生も仲間づくりに東奔西走しながら一生懸命活動してきたことにあると思います。そして、それが今につながったと思っております。



 かつては仲間に頼られ、今では仲間に助けられ、仲間に頼っている自分があります。そのためにも、今の私に出来る 恩返しとは何か と問いかけると、数日後からスタートする 『 令和の時代 』 になった時に、我々の業界がこれからどのように変遷し、そして我々はその移り変わりに対して、どのように対処していくのかを私自身の立場で皆さまに一石を投じて議論していく事だと思っております。



 かつて30年前に次なる時代の兆しを予見する、いわゆる 『 予兆 』 したように、今のそしてこれからの時流をどのように受け止めて分析し、 『 令和の時代 』 のお客様に対処していくのか、そして変革を遂げていくのかが新元号に変わるこの時期だからこそ、真剣に考えなければならない課題であると自分自身に言い聞かしております。



 そのためにも、常に 『 現場第一主義 』 を貫き、お客様目線で物事を判断し、何よりも自分ひとりの非力さを痛感することにより、全国の仲間の存在とバイイングパワーを活用しながら、常に議論や情報交換を交えることで、自然とあるべき姿がカタチになってくるのではないかと確信いたしております。



 そして、今後30年先のある時に『 令和の時代 』 を振り返り、あの時がターニングポイントだったなと思える時が必ずあります。(その時、すでに私はあの世の人になっていますけどね) その思えた時に必ず登場し、浮かんでくるのが、その事象に影響を与えた
『 出会いの人 』 であることに気付かされます。



 さあ、皆さんはこれからの仕事、人生の中でどのような人々と出会いがあるのでしょうかね。そんなことを考えるとワクワクしませんか。常に私は、それを人生の楽しみと考えています。これからも老若男女、いろんな方々との出会いを大切にしていく中で、仕事・人生の活路が見いだされ元気がみなぎってくるものと大いに期待いたしております。



 さあ、いよいよやってまいります『 令和の時代 』 、どのような楽しい事、 どのような苦しい事が待ち構えているんでしょうかね。今後の行動のあり方として、はっきりしているのは、常に 『 耳の情報収集力 』 ・ 『 口の情報発信力 』 を強化 し、常に時代の変化を予見し、先手を打てるよう努力していかなければならない事であると思います。



 ということで、いよいよスタートする 『 令和の時代 』 、私もあと5年は長生きしたいと思いますので、それまでみなさん今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。



 



 最後になりましたが、去り行く 『 平成の時代 』 を先日天皇陛下がご在位30年式典でのお言葉の中で、日本国の平和について述べられた一文をご紹介いたしたいと思います。



 「・・・・(前略)・・・・・ 平成の三十年間、日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において はじめて戦争を経験せぬ時代 を持ちました・・・( 後略 ) 」 と述べられました。



 明治・大正・昭和と各時代においては、忌まわしい不幸な戦争という出来事があり、そして平成は大変な自然災害の連続でありましたが、国内において戦争やテロによる犠牲者のない平和な時代であったと総括しながら、平成の時代に感謝と共に別れを告げ、今月の投稿を終えたいと思います。



         今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

3 月号 『 幸せの物差しって何だろう ?!』 Ⅴol.121

  3 月号 『 幸せの物差しって何だろう ?!』 Ⅴol.121



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて今年も桜前線が日本列島を北上しようとしております。毎年のことですが、ご参考に気象庁発表の2019年開花前線をご覧いただきたいと思います。 



 



 大阪地区では、3月26日に開花し、4月2日ごろが満開を迎えるとの予想が出ております。そんな具合で今年はどんなお花見スポットに出かけようかなと思案しております。



 昨年は、家内と一緒に京都南禅寺から銀閣寺までの 『 哲学の道 』 を散策してまいりましたが、あいにく桜の花が散った後の “葉ざくら”見物 となってしまいました。みなさんご存知だと思いますが、桜の木は特異でありまして、葉っぱと花は同時に混在せず、花が散ってから葉っぱが顔を出すといった具合であります。



 そのような性質を持つものですから、満開の桜は花のみでありますので、なおさら美しくダイナミックであるのだなと思います。そして、さらにはひまわりのように太陽に向かって花が咲くのではなく、地面に向かって花開くため、鑑賞には最適な優秀樹木なんですね。



 それともう一つ意外なのは、桜の木は実はバラ科であるというのをご存知でしたか? そして、そして私の大好きなイチゴも実はバラ科の植物なんですよ。草なのにね・・・。



 と言う訳で、今年はタイミングを合わせて満開時の4月2日ごろに出かけてみたいと思っております。行先は、久しぶりに遠出して、姫路城の桜と庭園巡り をしたいと思います。

 

 



 ちょっと贅沢ですが、日帰りで新幹線に乗って出かけてみようと思っています。実は、今月の16日に我が家から徒歩も含めてわずか30分で新大阪駅に到着できるJ R おおさか東線が全面開通 いたしまして、初乗車を兼ねて新大阪駅まで向かい、そして姫路まで・・・という行程であります。

 



 今までは、乗り換えしながら新大阪駅まで遠回りして1時間ほどかかっていたのが直通で30分、そして新幹線で姫路まで30分ということで、わずか一時間で我が家から姫路に着くのですから、本当に便利な世の中になったものだと感心しております。そして、お楽しみの昼食は、名物の 「あなご飯 御膳」 を食して春爛漫を満喫してまいりたいと思います。 



 とはいうものの、仕事の方に話しを移しますと、そんな 呑気なことを言ってられない厳しい現状 でありますが、若いスタッフ達も一生懸命頑張ってくれていますし、人間頑張っていれば、人生何とかなるように思います。 というよりもそう思うようにしています。 いや そうなってほしいなと思うんですけどね・・・。



 だんだんと弱気になってトーンダウンしていますが、間違いなく何とかなるんです。高望みをしなければ、人生捨てたものではなく、楽しく生きていけるもんなんですね。自分自身の気持ちの持ち方次第だと思いますよ。
『幸せは自分の心が決めるもの!』 再々登場してまいります相田みつを さんの魂のメッセージです。



 さて先日のNHKのニュースで、『世界幸福度ランキング』2019年版 が報道されておりました。



 以下、その報道内容を転載いたしましたので、ご覧ください。

 



  「幸福度」日本は58位に後退  「自由度」「寛大さ」評価低く



 世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした国連の報告書がまとまり、日本は去年より4つ順位を下げて58位でした。 G7=主要7か国の中で最も低く、台湾や韓国を下回りました。



 国連は7年前から、1人当たりのGDP=国内総生産や健康に生きられる年数、社会の自由度などを数値化し、世界の国や地域の「幸福度」をランキング にしています。  



20日に発表されたbsd の報告書によりますと、フィンランドが2年連続で1位 になったほか、2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占めました。  



このほかイギリスが15位、アメリカが19位でした。  



日本は去年より順位を4つ下げて58位でした。  



 長寿国だけあって「健康に生きられる年数」 は、2位 だったものの、「社会の自由度」や「他者への寛大さ」を 評価する数値が低く、主要7か国では最下位でした。  



アジアでは、25位の台湾、34位のシンガポール、54位の韓国などを下回りました。



このほか中国が93位となり、「幸福度」 は、1人当たりのGDP=国内総生産、健康に生きられる年数、社会の自由度、他者への寛大さ、社会的支援、⑥政府やビジネスにおける腐敗のなさ、などを数値化したもので、国連は、過去3年間のデータをもとに150以上の国や地域ごとにランキングしています。



 という事らしいです。今月のテーマにある 『 幸せの物差し 』 に当てはめてみると、上記の6つの要件で 『幸福度』を表現 するとこうなるようです。 このランキングから、自分なりに考察してみると、今の日本においては、確かに長寿大国 と言われております。



 しかしながら、本当に高齢者の方々が 『寿』 で幸せに生活を暮しておられるのかというと疑問符を付けざるを得ないと思います。 大切なことは、人はどれだけ生きれたかではなく、どのように生きたか という事が最も問われる事ではないでしょうか。



 これまでの日本の発展を支えてこられたお年寄りに対して本当に優しい国であるのか、さらにはこれからの日本を背負って立つ若い学生たちが奨学金返済苦で就職活動に追われる毎日、このような状況を鑑みると本当に今の日本に
『 幸せ感 』 は、存在するのだろうか? 

 



 確かに、『幸せは自分の心が決めるもの 』 には、間違いありませんが、一人一人が より幸せになれる根本的な環境づくり が今の世の中、求められているのではないでしょうか。



 政治家の先生方、自己保身に走るのではなく、本当に国民一人一人の幸せのために奔走していただきますようお願いいたしますよ。そのために我々高い税金を支払って毎日苦労しながら働いているんですからね。



 とはいうものの、私たち経営者も政治家と同じく、今現場で働く社員やパート・アルバイトさんのやりがいや満足感 に対して、どれだけ叶えてあげられているのか、そしてどれだけそのために努力しているのか、問われるところであります。



 自分自身にそう投げかけた時に、まだまだ努力不足は否めないところです。そのためにも、自らが先頭に立って明るく楽しい職場づくり、そして若いスタッフたちのスキル向上のため積極的にアドバイスをしながら、お互いに 『 幸せ感 』 を味わえる職場環境にまい進してまいりたいと思います。



 さて最後になりましたが、今回の幸福度ランキング第1位のフィンランドの国民よりも今のところ(?) 世界一幸せ者の男をご紹介いたしまして今月の投稿を終えたいと思います。

 



  今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

2月号    『 あれから 10年経ちました!』    Ⅴol.120

 2月号    『 あれから 10年経ちました!』    Ⅴol.120



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いきなりですが、なんとまあ 『徒然日記』 のブログを毎月寄稿して120号、10年の歳月が経過いたしました。10年ひと昔と申しますが、本当に時代の移り変わりをつぶさに見た時、私にとって激動の・・・と言うよりも充実した時間の流れであったように思えます。



 その証拠に今現在もこうして毎月自分勝手ながら、『徒然日記』 に投稿させていただけているのですから・・・。そして老年期に突入しながらも毎月寄稿するプレッシャーと高揚感両面を併せ持ちながら皆さまにご覧いただいている有難さを感じております。その感謝の気持ちをいつまでも忘れずに、これからも書きしたためてまいりたいと思っております。

  



 さて、10年ぶりにスタート時の2月号 『人の出会いを大切に!』 を読み返してみますと、あらためて私の人生は『人との出会い』 の中で様々なドラマが繰りひろげられてきたように思えます。ちょっとオーバーかもしれませんが、十代、二十代、三十代・・・・とそれぞれの年代でいろいろな方々とめぐり逢い、喜怒哀楽を共有させていただき、そして成長させていただいたと感謝いたしております。



 昔、ある方がおっしゃった言葉で「井上さん、人というものは確かに少年期から学校に行き教育を受けて成長していきます。そして社会人になっても本を読んだり、社内研修そして外部セミナーなどスキルを伸ばす場面は多々あります。しかし、人間として本当に成長できるのは、人との出会いの中でスタートしていくのですよ。」と言われたことがあります。



 確かに、あの人のようになりたいという思いで、しっかり勉強したり、あの先生が好きだから何故か英語の教科が好きになり、成績が向上したりする時期がありました。逆にあの先生とは、波長が合わないから、その理由で勉強をしなくなったりとか・・・。



 特にスポーツ選手の方々などは、目標とするアスリートに出会うことで一気にレベルアップすることを美談としてよく耳にします。やはり、人との出会いの中で人間は成長できるんですね。

 



 そして、ドリームにおいてもこの10年の間に新規加盟店様との『出会い』35回 もありました。人数にいたしますと、オーナー様・奥様・従業員様等を加えますと、100名以上の方々との新しい出会いがありました。そして、いまもなおお付き合いが続いております。



 以前と違い、私自身東大阪店の現場で従事しているため、なかなか皆さまとお会いできる頻度は少なくなりましたが、加盟店様からは何かにつけて電話で経営についての相談など、ご連絡を頂いたりして私自身の存在を僅かでも認めていただいているようで、本当にありがたいことです。



 さて、この10年で私どものお店を取り巻く商業環境もガラッと変わってまいりました。10年前と違い、お店の周りを見渡してみますと、残念なが ら『町の酒屋さん』 は、ほとんど壊滅状態にあります。そして、かつては元気のあった酒量販店も倒産・廃業と厳しい状況に追い込まれております。他人事とは思えません。



 代わりに、この10年でコスモスやスギ薬局・ウェルシアなど全国系ドラッグチェーンが、地域にドミナント展開をして我々酒販業界のみならず、食品スーパーなどにも多大な影響を及ぼしております。また、ビジネス全業界の社会現象として、先月号でもお話いたしましたように少子高齢化がこの10年でさらに加速し、『人手不足』 が深刻な様相を呈しております。

 



 また、この10年で 『 人の心 』 も変化 してきております。ちょっとマクロ的に見て国際政治に目をやりますと、みなさまご存知の通り、アメリカのトランプ大統領の 『アメリカンファースト』 に代表されるように世界各国の国民意識の潮流として 『 ナショナリズムが台頭 』 してきております。(例えば、自国第一主義など・・・)



 『米中貿易摩擦』や『日韓における諸問題』、またヨーロッパEUにおける『フランスとイタリアの対立』など、各国が様々な要因において友好関係が崩れ、ギクシャクした関係となっております。



 私自身難しいことは知る由もないですが、かつてドイツのヒトラーの忌まわしい時代があったように、自国の内政において国民の不満や反発を回避するため、時の施政者は国外に仮想敵国を作り、そこへその不満エネルギーをすり替えていくという手法を今日まで世界で繰り返されてまいりました。

 



 逆に衣食足りなければ余裕が無いため、マナーや人に対しての思いやりなどやってられない! という事でしょうか。いまの世の中、世界同時不況とまではいきませんが、間違いなく景気は後退してきています。



 そんな中で、国内において失業率の問題(フランスや韓国の若者は深刻です) や地域経済の低迷などで各国、経済的余裕が全くありません。国と国との間で、お互い生き残りのため必死であります。そのため貿易問題等においては、自国利益のため火花を散らし合うのは当然のことと思われます。



 でも結局は、それぞれが 『目には目を!』 という考えで対立していけば、事態は悪化するばかりでそこには平和的な解決はあり得ません。進化も進歩もないのです。衣食が足りなくても、相互理解の中で知恵を出し合い次なるステージへと高めていかなければならないのです。



 



 相田みつをさんのように各国首脳がそのように考え行動してくれれば良いんでしょうが、事はそんな単純なものではないことは重々承知しております。国と国との駆け引きの中で、間合いを考え、あるタイミングで手打ち式をする といったところでしょうか。しかしながら、結果最終的にツケが回ってくるのが、常に弱者切り捨て であります。



 過去の歴史から見れば明らかですが、常に時代が大きく変わる時は社会的弱者やマイノリティが犠牲となっているのです。指導者の良し悪しで国民の幸福感が大きく左右されてくるんですね。そして、そんなヒドイ指導者の一人が前述のトランプ大統領ではないかな と私は思っております。



 ところが、そのトランプ大統領を先日日本の安倍首相は、何と彼を 『ノーベル平和賞 』 に推薦 したというのですから、ビックリ仰天で本当に情けない話です。

 



 かつての受賞者であります 『 マザー・テレサさん 』 『 ネルソン・マンデラ氏 』 たちがあの世で聞いてビックリしているのではないでしょうか。安倍首相が推薦しても、100%選出されることはないでしょうが、日米首脳の感覚と我々国民の感覚とのズレは、間違いなく否めないでしょう。





 さて、話しは少し硬い話になってしまいましたが、今回10年目という節目において、皆さまにご紹介したい諺というか、格言についてお話ししたいと思います。以前にもご案内したこともあると思いますが、それは下記にあります
『 人間万事塞翁が馬 』 という言葉です。もうすでにご存知の方も多数おられると思いますが、もし良ければ再度読み返していただければ有難いと思います。

  ココをクリック(PDFファイル)



 いかがでしょうか。同じような意味では、「苦あれば、楽あり」や「山あり谷あり」、「捨てる神あれば拾う神あり」などなど、同意語はたくさんありますが、大事なことはこの言葉を常に前向きに捉えて他力本願的に受け身にならないことだと思います。



 先日、お気の毒なことに水泳選手の池江璃花子さんやタレントの堀ちえみさんの報道をみなさんお聞きになったことと思います。本人にとっては 『 青天の霹靂 』 といったところでしょうか、大変なショックだったとお察しいたします。しかしながら、彼女たちのブログでのコメントを見た時に、本当にお二人の精神力の強さを感じ取れました。

 



 さすがだなと思いながら、上記の 『 塞翁が馬 』 のフレーズが頭に浮かび、必ず彼女らは病気を克服して再登場し、さらにバージョンアップした活躍をされるだろうと確信いたしました。本当に人生っていろいろな場面に遭遇するものですね。





 さて話は変わりますが、私のこの10年は、冒頭 充実した時間の流れ と申しましたが、中身を細分化すると決して楽観的に進行したものではなかったです。いま振り返ると、おそらく八割以上が苦しい時間であったように思います。



 ただ当時苦しいと思わなかったのは、そして苦しいと思えなかったのは、やはり周りの人々の協力と支えというものが物心共に頂戴できたからだと思えるのです。仲間の有難さ、そしてその仲間との出会い、それを思うと私にも拾ってくれる神さまが居たんだなとつくづく思います。



 それともう一つは、何か苦しい辛い時があった時、 『 塞翁が馬 』 の言葉を自分自身に発してまいりました。今は苦しいが必ず笑える時が来ると信じて・・・。そして発するその言葉には、 『 力 』 があります。その力がその言葉に更に反響して強い言葉に進化していきます。ある時、その言葉は、『 言 霊 』 となるのです。



 皆さん方にもこれからの長い人生において、楽しいことや、そして苦しい辛い事が、必ず繰り返しやってまいります。そんな時に自分自身を鼓舞する、励ます言葉を一つでも持っておられたら、その言葉があなたを救ってくれるかもしれません。そんな言葉に早く巡り合って自分自身の生きざまをたまには立ち止まって確認していただきたいと思います。



 ちなみに今の私の 『 座右の銘 』 は、昨年2月にスケート選手の小平奈緒さんから頂いたマハトマ・ガンディーの言葉であります。それまでは、33歳から20年間、福沢諭吉翁の 『 和魂洋才 』 でありました。そして15年前から 『 塞翁が馬 』 でありました。それが、70歳を前にして彼女から発せられた言葉にガツンときまして、この言葉を棺桶まで持参しようと決意いたしました。

 



 この『徒然日記』 にも度々ご紹介しているフレーズでありますが、本当に 『 力 』 が伝わってくる言葉であります。この言葉が、いずれ私にとって 『 言 霊 』 へと昇華 できるよう、何年かかるか分かりませんが努力して自分の人生訓にしていきたいと思っております。





 最後になりますが、先日各店のチーフクラスのメンバーが毎月集う 『モチベーション会議 』 におきまして、和歌山えがわ店の森本チーフが、自分の 『 座右の銘 』 として発表していただいた言葉をご紹介したいと思います。それは、

 



 漫画 「 こちら葛飾区亀有公園前派出所 」 の主人公 両津勘吉 が放った言葉らしいです。素晴らしい言葉じゃないですか! いつかこの言葉が森本くんにとっての 『 言 霊 』 になるのを楽しみにしています。



 そして、この森本くんの言葉とまったく同じ内容のものを南アフリカ共和国で27年間に及ぶ獄中生活のあと釈放された時、10万人の国民の前で熱弁されましたネルソン・マンデラ大統領 (先述のノーベル平和賞) の言葉をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。



       今月もご覧いただき誠にありがとうございました。



 

1 月号  『 本年もよろしくお願い申し上げます!』 Ⅴol.119

 1 月号    『 本年もよろしくお願い申し上げます!』    Ⅴol.119





 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 それにしても毎年のことですが、相変わらず毎日寒い日が続きますね。お店の売上も厳しいこともあって、二重の寒さ感が身に沁みます。とは言うものの、日本海側にお住いの方々からすれば大阪の地は本当に恵まれた環境下にあるなとTVニュースを見るたびに思うところであります。

 





 さて当たり前のことですが、一月の東大阪店の営業状況は何とも言えない閉塞感が漂っております。ヒマな時期とはわかりつつもスタッフ達とかわす言葉もまず最初に 「今日もまたヒマやなー 」 から始まります。そのような状況でありましたので、時間をタップリ使って、お店や倉庫・事務所においては整理整頓を実践し、綺麗にスッキリしたものとなっております。(でも、お客さんは来ませんけどね・・・)



 また、2018年度の業績の総括として数値検証を1月に入ってしっかりと算出してまいりましたので、何やかやと充実した1月であったように思えます。2018年度の簡単な業績発表としては、100点満点とはいきませんがかなりの高得点で締めくくれた1年であったように思います。粗利益率0.8%増 がその主たる要因であります。



 働くスタッフのみんなには、2018年の流れを引き続き今年も絶やさずして、さらに向上心をもって日々の業務に精進していってもらいたいと願っております。というように、この度の表現の仕方として何か人ごと的でありますが、これには理由がありまして今年の私のいくつかの課題の一つとして、『 東大阪店 現場からの撤退 』 があります。



 来年2020年を新しいドリーム元年として、今年よりその準備のため徐々に東大阪店からイノウエカラーを消していく作業に入っていきたいと計画しております。以前にもお話ししましたが、来年ドリーム東大阪店は創業100周年を迎えます。大正9年に大阪市内で初代井上辰蔵が創業して戦前・戦中・戦後と激動の時代を酒屋業ひと筋で駆け抜けてまいりました。

 





 酒 舗 『 うめや 』 (祖母の井上梅乃から命名) から井上酒店、イノウエ酒販そして25年前にドリーム東大阪店へと何とか三代目として、かろうじて酒屋を潰さずにやってこれました。ただ四代目の長男は、すでに別業種に従事しておりますので、今後同族経営から第三者経営と移行していかなければなりません。



 今から、9年前に60歳を期してドリーム本部代表については、みなさまご存知の通り西田氏に事業継承いたしました。次は来年の70歳にして現場の東大阪店を次世代スタッフに継承していく予定としております。「老兵は死なず、されど去り行くのみ」 とかつてマッカーサー元帥が言ったようですね。



 私の場合は去りはしませんが、いつまでも私のような年寄りが現場でウロウロするようではロクな店舗・会社になりません。ただ、~イズム いわゆるアイデンティティだけは、次世代の人たちには理解し、継承していってもらいたいと強く願っております。



 話しは急にガラッと変わりますが、先日今もなお話題になっておりますクィーンの『ボヘミアン・ラプソディ』 を鑑賞してきましたよ。皆さまご存知のフレディ・マーキュリーの激動の半生を描いた伝記映画であります。

 





 見終わってから、年甲斐もなく涙してしばらく席を立てずにおりました。本部木学君から一度は見てきてくださいよと言われて物見うさんで行ったのですが、どうしてどうして私の感動映画ベスト10 に入るほど素晴らしい映画でありました。この映画に出会わせていただいて木学君にはお礼を言いたいと思います。



 私の音楽ジャンルには、ハードロッカー クィーンは正直入っておりませんでした。どうも波長が違うというのか、ビートルズとは違う印象がありました。しかしながら、この映画を見てフレディの音楽に対してのポリシィというか、そのアイデンティティーの持ち方 が最高で、その熱い思いに共感し、感動させられました。



 例えば、映画のワンシーンで、フレディと大物プロデューサーとの激しい口論のやり取りがありました。その中で、自分たちの音楽の世界観を絶対に譲らない、妥協しない姿にクィーンの凄さがあり、だから
『ボヘミアン・ラプソディ』 なんだなと思わされました。



 人生、仕事をしていく中で、音楽においても酒屋をしていくにおいてもアイデンティティーが絶対不可欠なんだと改めて気づかされました。いわゆる自分自身の~イズムを持ち続けることの大切さであります。組織の上に立つ人間には必ずそ下部にいる人たちの道しるべとなるべき 『 合言葉・合言霊 』 が不可欠となります。それを全員で共有できることにより、組織が更に飛躍していくのです。



 我々の商売でも同じで、地域のお客様に対して自分お店はこのような思いで、このような形で、そしてこのような付加価値でお役に立ちたいんですよと熱い思いで訴求していかなければならないと思います。いわゆるお客様からの共感を得るための
『ブランディングの構築 』 が今こそ必要となってまいりました。



 ドリーム・酒匠米匠チェーンのお客様に対してのブランドストーリーは、どのようなものであるのか、そしてそこに働く奥さんやバイト・パートさんがそのブランドをどのように理解されているか、そしてお客様にどのようにお伝えできているのかが、いま物が売れなくなった時代であるからこそ、形にして拡散・伝播していかなければならないと思います。



 ちょっと難しい表現になりましたが、いわゆる地域で最安値のお店ですよと言う 『ブランディング』 は、いまはもう通用しないという事なんです。じぁ、何を自店は売り物にするんですか?という事を追い求めて形にしていってもらいたいと思います。



 さて前置きがかなり長くなりましたが、今月号は『人手不足の問題』 についてお話ししたいと思います。昨年の11月号・12月号にもお話ししましたが、改めて2019年初頭にあたり今日本全国で深刻な問題になっているのが、『人手不足 』 なのです。



 先日の 日経MJ新聞 にこのような記事が掲載されておりました。

 





 とありました。「うちの店は、お母ちゃんと二人で営業しているから、人手不足なんか関係ないよ!」 とおっしゃる加盟店様もおられると思いますが、そうはドッコイ、そのことが私たちの商売のあり方について大いに影響してくることをこれからお話ししたいと思います。



 ちなみに現況の労働条件状況をみるために、求人誌 「タウンワーク 」 のHPで、私たちの身近にある業種のパート・アルバイト募集の時間給を調べてみました。大阪府下全業種平均では、1,065円/時 でありました。

 





 最低賃金法に基づいて、その年の各都道府県別最低賃金を厚生労働省が発表する訳ですが、昨年10月に大阪府では、最低賃金936円 となりました。上記の内容を見てもいよいよ我々の業種においても1000円の大台は目の前に迫っております。今月に入って、ドリーム鴻池店では時給1000円で募集をかけているのですが、いまだに応募はないそうです。本当に厳しい時代となりました。



 先月号でもお話ししましたが、昨年大阪万博が2025年開催と決定し、大阪市此花区の夢洲に各国の様々なパピリオンが建設されるのですが、この建設ラッシュに人手は確保されるんでしょうか? 仮にされたとしても、建設業に人手が取られ、他の業種に影響を及ぼし、人材というよりも人手そのものがひっ迫してくるのではないでしょうか。



 関西地区において、大阪万博で世の中が活況を呈するのは大歓迎でありますが、現実に深刻な人手不足という社会現象が起きるのは間違いないと思われます。何か矛盾しているようですが、経済が活性化する裏で
『人手不足倒産 』 が発生し、仮に倒産しなくても人件費高騰のため、我々中小の零細企業が危機に追い込まれていくことが大いに予想されます。

  拡大版はここをクリック(PDFファイル)





 その対策として、我々のような小売業の現場では、自分の命をすり減らすような過度な価格競争は避けていかなければなりません。人件費中心に経費が増大していくわけですから、粗利益率も高めていかなければならないのです。これが日本政府の提唱するデフレからの脱却 なのです。



 しかしながら、日本小売業のプライスリーダーでありますイオングループ が消費者ニーズに寄り添うという考えで、低価格路線を変えようとしないところに変革の難しさがあるのです。そして、そのような背景の中で、私たちの生き残りのあり方の一つとして、取り組むべきことは、『 外販の強化 』 なのです。



 かつてセブンイレブンが、地域の食品スーパーが、宅配事業の強化を標榜していましたが、今やそのような気配は全くありません。何故なら、セブンイレブンの店内では、レジ係の人手不足が悩みの種だからです。配達に人手をまわす余裕なんてありません。スーパーにおいても然り。



 ただ進行する高齢化社会は、今後さらに日本において大きな問題になるのは必定であります。あらゆる分野での宅配ビジネスは大いに可能性 が見えてまいります。間違いなく、そこに大きなビジネスチャンスが存在します。それもお年寄りを対象とした領域であります。パソコンのやスマホが使えない消費者、そこにはアマゾンが入りこむ余地は少ないのです。

 



 あと10年間は、地域密着型の泥臭い宅配ビジネスは通用する と思います。パパママストアにおいても、即日配達可能という売り物があるのですから、お父ちゃんが今の売上に一日10件の配達をプラスすれば、何とか飯は食っていけます。小さいなりにお父ちゃんの配達という売り物の機動力があるのです。大手業務用酒販店のように配達社員が10人いることが機動力だけではありません。一人でもなんとかやっていけます。配達することがこれからの時代、お客様にとっての大事な付加価値 となりえるのです。



 あとは、1日10件の配達を求める近隣の弱小料飲店や高齢の一般消費者へどうアプローチしていくかです。それをみんなで考えていきましょう。しっかり利益のとれる商売をこれからみんなで構築していきましょう。常に次なるステージをサーチしながら、大手が入り込めない領域で勝負していきましょう。



 そのためにも、毎月各地区で開催されるエリア会議、そして来る3月12日(火) に毎年新大阪で開催される春季勉強会 に参加されて、自店の今年のあるべき姿を見つけていただきますようお願い申し上げまして、今月の投稿を終えたいと思います。 



     今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

12月号  『 2018年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.118

  12月号  『 2018年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.118



 みなさん、こんにちは! いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。

 



 さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。 いよいよ最後の追い込みといったところですかね。



 東大阪店でも12/28~12/30 までの3日間歳末大売り出しを開催いたします。昨年もお話ししましたが、なかなか昔と違って月末チラシを配布したからといって爆発的に売り上げが増えるという時代は終わった! という考えは、皆さま方と考えを同じくするところであります。

  ココをクリック(PDFファイルが開きます)



 現在のところドリーム東大阪店の売上数値としては、この歳末期 11/1~12/25まで2ヶ月間の売上実績では、昨年対比103% 、粗利益ベースで108% と、順調な数値を見せておりまして、特に昨年よりも利益率がアップ (17.4%⇒17.9%) しているのが特筆されます。



 要因としては、地酒とお米、そしてやはりギフトが昨年よりも大きく伸びておりますので、粗利益率の高いカテゴリーの伸びが全体の粗利益率を押し上げているというような構図であります。年初より、体質改善目標としていたことが、この年末において如実に実現してきたことは本当にうれしい限りであります。





 さて話しは変わりますが、先日12月12日に本年も 「今年の漢字」 が京都東山の清水寺で発表されました。

 



 皆さまご存知の方もおられるかと思いますが、この行事はそもそも財団法人日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字一字の公募を日本全国より行い、その中で最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字 として毎年実施されております。原則としては12月12日の「漢字の日」の午後に京都市東山区の清水寺で発表することになっているそうです。



 そして今年の漢字は、『 災 』 ということになりました。



 決定理由としては、北海道・大阪・島根での地震、西日本豪雨、大型台風到来、記録的猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然 「災」害により、多くの人が被「災」 されました。自助共助による防「災」・減「災」意識も高まり、スーパーボランティアの 活躍にも注目が集まりました。新元号となる来年に向けて、多くの人が「災」害を忘れないと心に刻んだ年であった、 と述べられています。まったく同感であります。



 14年前の2004年にも同じく 『 災 』 が 採用されていたそうですが、今後地球温暖化や世界の政情不安・国内での少子高齢化問題などを鑑みた時に、もっと短いサイクルでこの漢字が再度採用されるような予感がします。あまりあっては欲しくはない漢字ではありますが、これも時代の流れであります。



 さて私個人としての今年の漢字は、『 復 』 であります。その理由としては、三つほどのポイントがあります。まず一つ目は、東大阪店の業績回 『復』 ということであります。さかのぼること、5年前に東大阪店の立て直しのため、ドリーム本部事務所より東大阪店事務所に私個人の机を移動し、まず事務所の整理整頓からスタートいたしました。

 



 先月号でもお話いたしましたが、『凡事徹底』・『基本四原則の実践』 を掲げてまず当たり前のことを当たり前に出来るスタッフ育成に努めました。そして次に 業務構造の改善 であります。これは言うまでもなく、売上至上主義から利益至上主義への意識改革であります。



 5年前の東大阪店は、業績不振を極めておりました。これを払拭するためには現場スタッフ達に単なるアドバイスや経営指導では立ち直させることは不可能であると認識し、私自身がまず現場におりて率先垂範しながら 『 カイゼン 』 を遂行していかなければならない、と強く思い5年間のスパンでここまでやってまいりました。



 そして5年後の今年、何とかかつての東大阪店のように 利益体質へと 『 元 』 出来たのでありました。そして同時に私自身もこのカイゼンプロセスにおいて商売人としての感性を呼び覚まされ、再度 『 復 活 』 できたという副産物も生まれました。それまでのコンサルティング的な現場指導において、現実の主戦場 は私自身のかつての成功体験では通用しないということを痛感した5年間でもありました。時代は常に流動的であります。

 



 そういう意味でもこの 『 復 』 という漢字は、重みがあり自分なりに体感できる一文字であります。



 そして次のポイントとしては、松藤店長の 『 復 帰 』 であります。昨年の今頃は体調不良で苦しんでおりましたが、今年に入り慎重に体を気遣いながらもしっかりと店長の職責を全うしてくれました。



 体重は減量いたしましたが、脳細胞は活性化し、一人二役・三役をこなして今年の好業績の原動力となりました。間違いなく、今年一年で成長したスタッフの一人であります。



 そして三つ目は、販売スタイルの 『 復 活 』 であります。これは、このブログにおいて再三取り上げてまいりました外販の復活であります。かつて25年前にイノウエ酒販は、当時外販100%売上の2億円を全て 『 断捨離 』 し、他酒販店へ委譲して、心機一転100%店頭売りの酒DSへと業態転換いたしました。

 



 しかしながら時代は流れ、再び配達コストのかかる外販が注目されてまいりました。配達コスト増を課題としながらもこの2~3年、果敢に外販に挑んでまいりました。結果、まだまだ課題は残りますが今後のドリーム東大阪店の収益の柱となる確信が持てた一年でありました。



 そして番外編として、少し字体が変わり(部首ぎょうにんべんではないですが・・・) 『複 』 数 という意味合いも実感できた一年でした。



 その理由としては、複 数 の方々との協働の中で、仲間の大切さ、有難さをあらためて感じさせていただいたことです。例えば、①外販の強化については三木市の津田本店さんや鴻池店 ②お米については、久宝寺の三島さん ③ギフトについては和歌山の江川さんなど、多岐にわたって)
『複 』 数 の方々との関わり合いや情報収集の中で各カテゴリー毎に成果を収められたのだと感謝いたしております。



 またドリーム東大阪店で働く『複 』 数 のスタッフとのチームワークが、先述からの好業績を生みだしたと、これまた喜んでおります。よくみんな頑張ってくれております。





 さて『今年の漢字』 と同じく歳末になると話題にされるのが、『今年の十大ニュース』 であります。先日読売新聞社主催の読者が選ぶ2018年 国内十大ニュースの内容が発表されましたので、ここでご紹介いたしたいと思います。























 以上のように、2018年 10大ニュース として取り上げられた事としては、若手のスポーツ選手羽生結弦さんや大谷選手・プロテニスの大坂なおみさんの活躍がひと際目立っていたことが印象的でありました。ただ、日大アメフトの件につきましては、盛り上がったスポーツ界に水を差すような事件でありました。



 また 『 今年の漢字 』 にあるようにやはり連続して自然災害の多い一年でありました。特に6月7月関西・西日本で発生した地震や豪雨被害でわれわれの仲間である加盟店様も被災されました。本当に毎日生活している中でいつなんどき災害に遭遇するのか運命的なものを感じます。



 こうして今年も国内十大ニュースなどを取り上げ、あらためて振り返って見ますと、人生というものはいつの世になっても喜怒哀楽連続の繰り返しのようであります。ただ、気持ちのとらえ方次第では、苦しくても出来るだけたくさん楽しく思えるよう努力したいものであると日々自分自身に言い聞かしております。





 さて今年の ドリーム東大阪店 5 大 ニュース といえば、



 まず 第一位 になるのが、『年間粗利益率の向上』 となります。



 具体的には、2017年年間利益率15.8% に対して、今年は16.8% となっております。昨年6月の「酒税法改正施行」 による恩恵がこの一年間通じて享受できたのが要因であると思います。





 ただ1月 年初よりその効力(酒税法改正効果)も薄れてまいり、近隣競合店では販売価格を再び値下げし、軟化してまいりました。しかしながら、ドリーム東大阪店では当初よりその価格に対してミートせずに独自の販売価格を貫き通してまいりました。結果、一年経過して 『 吉 』 となりました。



 このような販売施策が今後とも通用するのかどうかわかりませんが、2019年も独自の 『 値決め 』 を打ち出して新しい販売戦略を模索していきたいと思っております。





 次に、第二位 となるのが、『 パート堀井氏さん 正社員へ移籍 』 であります。



 今年4月より本人に意思確認いたしましたら、快く受け入れていただき人員の安定化を推進できました。さらには、人手から人材への移行ということでスキル向上のため、いくつかの責任業務を持っていただきましたが、本人の努力の結果見事にこなし成果を出してくれました。

 

 時代は、人件費削減という観点で非正規社員を登用 しがちではありますが、これからの日本社会の将来像を見据えた時にA I や I T で片付けられない事案は山積しています。

 特に接客をともなう小売業 においてはなおさらであります。

 今後、松藤店長・勝間田チーフとスクラム組んで来たるべき時代に対応できる店づくりに邁進していただきたいと切望いたしております。





  第三位『 外販売上増の継続 』 であります。



 3年前より本格的に外販活動を実施 して以来、今年も順調に数字を稼いでおります。『 昔取った杵柄 』 といった具合で外販についてはお手の物と言いたいところですが、やはり25年間のブランクはそれなりに苦労いたしました。



 ただ、近隣競合店の新規出店tなどで店売りが芳しくない中で、外販売上の存在は大変ありがたいものとなっております。顧客密着度や価格ではない付加価値 などを勘案した時に、まだまだ伸ばせる余地は十分あると分析しております。



 そして、外販売上を伸ばした次は再度店売りの強化であります。何年か後には、必ずそのような場面が出てくると予想しています。





  第四位 は、『さらなる外的環境の悪化 』であります。



 今年2月に東大阪店から150m先に大手 『業務スーパー』 が新規オープンいたしました。その後、500m先に酒安売りの 『ジャパン』 もオープンいたしました。結果、先述の通りビール系飲料中心にプライスダウンが地域的に起こり、万代百貨店やドラッグのキリン堂などが追随して価格を引き下げてまいりました。



 案の定、店頭売上は約10%ほどダウンしてしまい、特に土日の客数が激減 いたしました。そして現在も続いております。ただ予想されたことでしたので、その分外販を強化したり、お米の拡売策を講じて何とか現在の段階で昨年全体売上より減少ではなく、
微 増 ということで健闘いたしております。

 





  さて第五位 は、『 予想外の経費増 』 であります。



 今年6月に、10年前に購入いたしました配達用軽四トラックがいよいよアウトになり、新車を買い求めました。外販強化する以上仕方のない出費であるとあきらめておりますと、続いて今度は15年前に購入したトヨタフォークリフトも使用不能になり、これまた予想外の出費となりました。トホホ・・・。

 



 せっかくの利益率アップによる増益分が全て吹っ飛んでしまい、情けない話であります。おそらく次回軽四トラック購入時には、私はこの世にいないと思いますが、スタッフの皆さん大事に車両運搬具を使ってくださいね。





 といった具合で今年も日々の泣き笑いの中で仕事に精進してまいりました。いつになったら、ゆっくりとした人生を歩めるのか ため息が出てしまいそうですが、毎日元気に働けることの有難さを感謝しながら来年も頑張りたいと思っております。



 そして来年の話になりますと、秋の消費税増税、そしてその時期までの課題として、今TVなどで連日報道されておりますキャッシュレス によるポイント還元やシステム導入問題は避けて通る事の出来ないものとなっております。



 来年より、いよいよ我々小売流通業者にとって何十年に一度の大きな変革期に突入してまいります。腹をくくって足場を固めて更には頭を柔らかくして仕事に臨まなければなりません。



 そのためにも2019年、新年が明けまして定例の地区エリア会議や春の勉強会等でその準備のための知識や情報を習得していかなければなりません。 そして、今後とも皆様方には現場に基づいた忌憚のない御意見・御提案を、来る年も頂戴できますようお願い申し上げまして、本年の 『 徒然日記の締め 』 とさせていただきたいと存じます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



    それでは、みなさま良いお年を!!  そして、来年もよろしく!!

 

11 月号    『 消費税10%まで、あと一年 』    Ⅴol.117

11 月号    『 消費税10%まで、あと一年 』    Ⅴol.117



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 



 2018年もここにきて秋も深まり、ドリーム・酒匠米匠各店では、いよいよ歳末商戦に本格突入といったところですかね。今年の東大阪店では昨年と違い、松藤店長が最前線で頑張ってくれていますので早々と新規大口ギフト客も獲得でき、順調な滑り出しを見せております。



 毎年、冬ギフトに力を入れているおかげで、この時期になると自然と歳末の慌ただしさや日々の商いに対してワクワクとした期待感を感じさせていただいております。今年もあと一ヶ月とちょっとでお正月なんですからね。あっという間の一年であったように思えます。



 思い起こしてみますと、昨年の 『徒然日記』11月号 では、タイトルが 『 内憂外患 』 ということで、内外とも悲観的な事案が発生し、苦戦が予想された今年2018年でありましたが、一年経ってみますと意外と何とかなっているもんだなと驚かされます。確かに商環境はさらに厳しいものになっておりますが、変化を恐れず、チャレンジ精神を前面に出せば、何とか危機は乗り越えられるものだと実感しております。



 これも東大阪店スタッフの頑張りとチームワークの成せる業であると大変喜んでおります。これといった大きな販促イベントをした訳でもなく、お客様第一主義で普段の仕事を遂行し、基本四原則を順守し、いわゆる 『 凡事徹底 』 という風土づくりをめざしてきた結果であるなと思えるのです。

 



 奇をてらうことなく、地道にお客様と向き合って長いお付き合いをさせていただくことが古今東西共通した商人のあるべき姿であると、この年になってしみじみと感じる次第であります。



 そういう意味では手前味噌になりますが、今の東大阪店スタッフの皆さんは、お客様に可愛がっていただき、一生懸命頑張っているなと思えます。営業開発能力という点ではまだまだ課題はありますが、逆に今の素材を大事にしながら、まだまだ成長できるキャパがあるということで、育て甲斐があり大変楽しみにしております。





 さて話題は 『冬ギフト商戦』 に切り替えますと、冒頭でも申し上げましたように、東大阪店では11月中旬に新規法人ギフト客として2社獲得できました。発送先33件と55件です。近鉄百貨店からの前回お買い上げリストを頂戴し、その資料に基づき手配いたしました。



 先方の方とお話しする中で当店でお買い上げいただいた理由のいくつかを伺うことが出来ました。まずは、やはり 『送料無料』 の件です。デパートもここにきて、発送料の件で頭を痛めているようです。特にビールギフトについては、一律送料432円徴収しているようです。そのため、われわれとしても十分価格面で対抗できる状況になっていると思えます。



 次に大手は人件費高騰の中で I T 化を促進 し、ネット通販を前面に押し出しております。確かにカタログをさらにビジュアル化したり、こだわりを前面に出したりとうまく工夫がされていますが、人手を省いているため商品やギフト全般に対しての
『 相 談 』 の切り口が無いのです。まちギフトの売り物である “ 相談できる店 ” を強調することで、競合他店との違いをアピールできているのではないでしょうか。



 また受注一社の担当者様とお話しする中で、この年末の忙しい中わざわざデパートまで足を運ぶのが面倒であるという理由でした。価格面でミートしてもらえるのであれば、注文のため来社してもらえ時間が節約できるのでありがたいという理由でありました。

 



 “ 近くて便利なお店 ” ここでもまちギフトのキャッチコピーがマッチングしたのではないでしょうか。今回たまたまうまくいったので、このようにこじつけているようですが、どんどん世の中 I T ・A I 化されていく 中で人と人とのハートフルな関係性が希薄化していっているのは間違いないと思います。



 だからこそ我々のような小回りの利く地域密着店の存在が見直されてくるのだと確信いたします。『 ピンチをチャンスに変える 』 月並みな言葉ですが、いつの時代になっても通用するフレーズであります。



 さて毎年同じことをお話ししていますが、今年も当チェーンの 『 ギフト支援プログラムソフト 』 のおかげでギフト既存客のご注文をほぼ100%の確率で頂いております。いわゆるリピーター化しております。先日も毎回当店 NO.1 のセット数(1620円×220セット)
をご注文いただいておりますお客様が今回もご来店いただき 356,400円のお支払い、思わずかん高い声で “ まいど、おおきにー!” といったものです。

 



 そのような中で今年の東大阪店の11月12月ギフト売上目標は、600万円 ( 昨年545万円 ) とさせていただきました。お歳暮ギフト市場が縮小し、虚礼廃止傾向の世の中で、かなり強気の数字ではありますが果敢にチャレンジして目標達成し、2019年、良い年を迎えたい と思っております。





 さて来年の話となると、やはり大きな話題が 年号の変更と秋の消費税10%引き上げ となってまいります。そこで今回は、ちょっと気が早いかもしれませんが消費税増税後、日本経済はどのように推移していくのか私なりの展望をお話しさせていただきたいと思います。

 

               ※お金のカタチサイトより引用



 過去、二度の増税見送りがありましたが今回はどう見ても実施されそうな様相です。安倍首相の増税前後の対策内容として、いくつか提案されておられますが、われわれにとって死活問題となる
『キャッシュレス決済時のポイント還元』 実施が現実味を帯びてまいりました。



 いわゆる中小小売店で買い物や飲食などをした際、クレジットカードや電子マネーなどの利用に対し、通常付くポイントに5%分を上乗せすることを提示しております。



 当初還元率2%と発表されておりましたが、11/22 にさらに5%に引き上げるとの方針 が示されました。増税後、9ヶ月間の限定ではありますが、5%の還元は消費者にとっては無視できない特典でありますので、当然のごとくクレジットカードや電子マネー、さらにはスマホペイの使用頻度が飛躍的に伸びてまいります。



 その対策として我々の現場においても店頭や配達時のキャッシュレス決済対応が必要不可欠となってまいります。他業種とは違い、私たちの業種においては利益率がかなり低いため、カード決済会社に支払う手数料(現在は3.3%) がかなりの負担となり、大手との競争力の差がさらに開く結果となります。

 

              ※産経新聞ニュースHPより引用



 来秋以降間違いなく、われわれ弱小小売業はこの5%ポイント還元策のため、苦境に追い込まれてまいります。それでなくとも酒類関係の税率が10%へ引き上げられ、さらにアルコール離れが加速されるという頭の痛い状況が見えている中で、今回のキャッシュレス決済問題は、生き残りのふるいをかけられる正念場であります。



 この件に関しましては、DCS本部としても対応策をいろいろと検討しております。さすれば各加盟店の皆様には、いつでもアドバイスできる状態になっておりますので、何なりとお訊ねいただければと思っております。





 さて一年後の秋以降、増税された中で日本経済は、どのように変遷していくのか、そして私たちの商売にどのように影響していくのか、ということについて少し述べたいと思います。



 まず増税前の 酒 類 関 係 の 仮 需 は、あまり動かないと予想します。何故なら増税後、5%のポイント還元があるからです。傾向として、クレジットカードを持たない高齢者の方々は、消費量もそんなに旺盛ではありませんので、多めに買い込むことは少ないと予想されます。そして買いだめをされる大口顧客の皆さんは、クレジットカードを使用すれば増税後に買われた方が逆にお得になるからです。



 増税後は、一時的に消費は落ち込むとは思いますが、過去の例からすると半年後には通常消費へと回復してまいります。それよりも翌年の東京オリンピック後、工事が終了した建設業中心に景気が急降下し、日本経済全体が厳しい不況へと向かっていくと・・・・・予想していました!



 実は過去形になっているのは、先日の大阪万博の大当たり がありましたので、急遽分析を訂正 いたしました。2025年の国際博覧会が大阪の地で開催されることになりましたので、ここで東京オリンピック後のリバウンドをあまり心配する必要がなくなったと思われます。

 



 大阪万博の経済効果は、関西圏で約2兆円と概算されております。東京オリンピックの経済効果10~20兆円には遠く及びませんが、間違いなく関西特に大阪の地は活気づくのは間違いないでしょう。

 

          ※2025日本万国博覧会誘致委員会事務局 HPより引用



 さらには今年7月に国会で法案が成立した統合型リゾート施設 ( I R ) 実施法に基づき同じ夢洲で2024年開業を目指すカジノ など、ここにきて一気に大阪がにぎやかになってまいりました。おそらく関西経済活性化の起爆剤になると予想されます。



 さすれば,われわれの商売にどう好影響をもたらしてくれるのか、ということでございますが、さほど貢献してくれそうにはありません。黒門市場やナンバの繁華街の皆さんは大喜びでありましょうが、われわれの現場とはあまり関係性を感じ取れませんので、逆風にはなりませんが期待できそうにはありません。



 ただ大阪全体がなにか活気づくことにより、元気と勢いを貰えるような気がします。大阪と阪神タイガースとが活躍すると日本全体が明るく元気になりますからね。(笑)



 しかしながら経済の活況とは裏腹に、問題はさらに物販・サービス業中心に人手不足が深刻なものとなるのは必至であると思われます。人出不足問題や雇用の安定化問題については、また来年じっくりと徒然日記でも取り上げて今後の傾向と対策を述べたいと思います。



 最後になりますが、先日の日経MJ新聞に人手不足の調査結果を掲載した記事の一部をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。



                今月もご覧いただき誠にありがとうございました。



 

 

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