11 月号 『 消費税10%まで、あと一年 』 Ⅴol.117
みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。
2018年もここにきて秋も深まり、ドリーム・酒匠米匠各店では、いよいよ歳末商戦に本格突入といったところですかね。今年の東大阪店では昨年と違い、松藤店長が最前線で頑張ってくれていますので早々と新規大口ギフト客も獲得でき、順調な滑り出しを見せております。
毎年、冬ギフトに力を入れているおかげで、この時期になると自然と歳末の慌ただしさや日々の商いに対してワクワクとした期待感を感じさせていただいております。今年もあと一ヶ月とちょっとでお正月なんですからね。あっという間の一年であったように思えます。
思い起こしてみますと、昨年の 『徒然日記』11月号 では、タイトルが 『 内憂外患 』 ということで、内外とも悲観的な事案が発生し、苦戦が予想された今年2018年でありましたが、一年経ってみますと意外と何とかなっているもんだなと驚かされます。確かに商環境はさらに厳しいものになっておりますが、変化を恐れず、チャレンジ精神を前面に出せば、何とか危機は乗り越えられるものだと実感しております。
これも東大阪店スタッフの頑張りとチームワークの成せる業であると大変喜んでおります。これといった大きな販促イベントをした訳でもなく、お客様第一主義で普段の仕事を遂行し、基本四原則を順守し、いわゆる 『 凡事徹底 』 という風土づくりをめざしてきた結果であるなと思えるのです。
奇をてらうことなく、地道にお客様と向き合って長いお付き合いをさせていただくことが古今東西共通した商人のあるべき姿であると、この年になってしみじみと感じる次第であります。
そういう意味では手前味噌になりますが、今の東大阪店スタッフの皆さんは、お客様に可愛がっていただき、一生懸命頑張っているなと思えます。営業開発能力という点ではまだまだ課題はありますが、逆に今の素材を大事にしながら、まだまだ成長できるキャパがあるということで、育て甲斐があり大変楽しみにしております。
さて話題は 『冬ギフト商戦』 に切り替えますと、冒頭でも申し上げましたように、東大阪店では11月中旬に新規法人ギフト客として2社獲得できました。発送先33件と55件です。近鉄百貨店からの前回お買い上げリストを頂戴し、その資料に基づき手配いたしました。
先方の方とお話しする中で当店でお買い上げいただいた理由のいくつかを伺うことが出来ました。まずは、やはり 『送料無料』 の件です。デパートもここにきて、発送料の件で頭を痛めているようです。特にビールギフトについては、一律送料432円徴収しているようです。そのため、われわれとしても十分価格面で対抗できる状況になっていると思えます。
次に大手は人件費高騰の中で I T 化を促進 し、ネット通販を前面に押し出しております。確かにカタログをさらにビジュアル化したり、こだわりを前面に出したりとうまく工夫がされていますが、人手を省いているため商品やギフト全般に対しての
『 相 談 』 の切り口が無いのです。まちギフトの売り物である “ 相談できる店 ” を強調することで、競合他店との違いをアピールできているのではないでしょうか。
また受注一社の担当者様とお話しする中で、この年末の忙しい中わざわざデパートまで足を運ぶのが面倒であるという理由でした。価格面でミートしてもらえるのであれば、注文のため来社してもらえ時間が節約できるのでありがたいという理由でありました。
“ 近くて便利なお店 ” ここでもまちギフトのキャッチコピーがマッチングしたのではないでしょうか。今回たまたまうまくいったので、このようにこじつけているようですが、どんどん世の中 I T ・A I 化されていく 中で人と人とのハートフルな関係性が希薄化していっているのは間違いないと思います。
だからこそ我々のような小回りの利く地域密着店の存在が見直されてくるのだと確信いたします。『 ピンチをチャンスに変える 』 月並みな言葉ですが、いつの時代になっても通用するフレーズであります。
さて毎年同じことをお話ししていますが、今年も当チェーンの 『 ギフト支援プログラムソフト 』 のおかげでギフト既存客のご注文をほぼ100%の確率で頂いております。いわゆるリピーター化しております。先日も毎回当店 NO.1 のセット数(1620円×220セット)
をご注文いただいておりますお客様が今回もご来店いただき 356,400円のお支払い、思わずかん高い声で “ まいど、おおきにー!” といったものです。
そのような中で今年の東大阪店の11月12月ギフト売上目標は、600万円 ( 昨年545万円 ) とさせていただきました。お歳暮ギフト市場が縮小し、虚礼廃止傾向の世の中で、かなり強気の数字ではありますが果敢にチャレンジして目標達成し、2019年、良い年を迎えたい と思っております。
さて来年の話となると、やはり大きな話題が 年号の変更と秋の消費税10%引き上げ となってまいります。そこで今回は、ちょっと気が早いかもしれませんが消費税増税後、日本経済はどのように推移していくのか私なりの展望をお話しさせていただきたいと思います。
※お金のカタチサイトより引用
過去、二度の増税見送りがありましたが今回はどう見ても実施されそうな様相です。安倍首相の増税前後の対策内容として、いくつか提案されておられますが、われわれにとって死活問題となる
『キャッシュレス決済時のポイント還元』 実施が現実味を帯びてまいりました。
いわゆる中小小売店で買い物や飲食などをした際、クレジットカードや電子マネーなどの利用に対し、通常付くポイントに5%分を上乗せすることを提示しております。
当初還元率2%と発表されておりましたが、11/22 にさらに5%に引き上げるとの方針 が示されました。増税後、9ヶ月間の限定ではありますが、5%の還元は消費者にとっては無視できない特典でありますので、当然のごとくクレジットカードや電子マネー、さらにはスマホペイの使用頻度が飛躍的に伸びてまいります。
その対策として我々の現場においても店頭や配達時のキャッシュレス決済対応が必要不可欠となってまいります。他業種とは違い、私たちの業種においては利益率がかなり低いため、カード決済会社に支払う手数料(現在は3.3%) がかなりの負担となり、大手との競争力の差がさらに開く結果となります。
※産経新聞ニュースHPより引用
来秋以降間違いなく、われわれ弱小小売業はこの5%ポイント還元策のため、苦境に追い込まれてまいります。それでなくとも酒類関係の税率が10%へ引き上げられ、さらにアルコール離れが加速されるという頭の痛い状況が見えている中で、今回のキャッシュレス決済問題は、生き残りのふるいをかけられる正念場であります。
この件に関しましては、DCS本部としても対応策をいろいろと検討しております。さすれば各加盟店の皆様には、いつでもアドバイスできる状態になっておりますので、何なりとお訊ねいただければと思っております。
さて一年後の秋以降、増税された中で日本経済は、どのように変遷していくのか、そして私たちの商売にどのように影響していくのか、ということについて少し述べたいと思います。
まず増税前の 酒 類 関 係 の 仮 需 は、あまり動かないと予想します。何故なら増税後、5%のポイント還元があるからです。傾向として、クレジットカードを持たない高齢者の方々は、消費量もそんなに旺盛ではありませんので、多めに買い込むことは少ないと予想されます。そして買いだめをされる大口顧客の皆さんは、クレジットカードを使用すれば増税後に買われた方が逆にお得になるからです。
増税後は、一時的に消費は落ち込むとは思いますが、過去の例からすると半年後には通常消費へと回復してまいります。それよりも翌年の東京オリンピック後、工事が終了した建設業中心に景気が急降下し、日本経済全体が厳しい不況へと向かっていくと・・・・・予想していました!
実は過去形になっているのは、先日の大阪万博の大当たり がありましたので、急遽分析を訂正 いたしました。2025年の国際博覧会が大阪の地で開催されることになりましたので、ここで東京オリンピック後のリバウンドをあまり心配する必要がなくなったと思われます。
大阪万博の経済効果は、関西圏で約2兆円と概算されております。東京オリンピックの経済効果10~20兆円には遠く及びませんが、間違いなく関西特に大阪の地は活気づくのは間違いないでしょう。
※2025日本万国博覧会誘致委員会事務局 HPより引用
さらには今年7月に国会で法案が成立した統合型リゾート施設 ( I R ) 実施法に基づき同じ夢洲で2024年開業を目指すカジノ など、ここにきて一気に大阪がにぎやかになってまいりました。おそらく関西経済活性化の起爆剤になると予想されます。
さすれば,われわれの商売にどう好影響をもたらしてくれるのか、ということでございますが、さほど貢献してくれそうにはありません。黒門市場やナンバの繁華街の皆さんは大喜びでありましょうが、われわれの現場とはあまり関係性を感じ取れませんので、逆風にはなりませんが期待できそうにはありません。
ただ大阪全体がなにか活気づくことにより、元気と勢いを貰えるような気がします。大阪と阪神タイガースとが活躍すると日本全体が明るく元気になりますからね。(笑)
しかしながら経済の活況とは裏腹に、問題はさらに物販・サービス業中心に人手不足が深刻なものとなるのは必至であると思われます。人出不足問題や雇用の安定化問題については、また来年じっくりと徒然日記でも取り上げて今後の傾向と対策を述べたいと思います。
最後になりますが、先日の日経MJ新聞に人手不足の調査結果を掲載した記事の一部をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。
今月もご覧いただき誠にありがとうございました。
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