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12月号  『 2018年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.118

  12月号  『 2018年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.118



 みなさん、こんにちは! いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。

 



 さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。 いよいよ最後の追い込みといったところですかね。



 東大阪店でも12/28~12/30 までの3日間歳末大売り出しを開催いたします。昨年もお話ししましたが、なかなか昔と違って月末チラシを配布したからといって爆発的に売り上げが増えるという時代は終わった! という考えは、皆さま方と考えを同じくするところであります。

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 現在のところドリーム東大阪店の売上数値としては、この歳末期 11/1~12/25まで2ヶ月間の売上実績では、昨年対比103% 、粗利益ベースで108% と、順調な数値を見せておりまして、特に昨年よりも利益率がアップ (17.4%⇒17.9%) しているのが特筆されます。



 要因としては、地酒とお米、そしてやはりギフトが昨年よりも大きく伸びておりますので、粗利益率の高いカテゴリーの伸びが全体の粗利益率を押し上げているというような構図であります。年初より、体質改善目標としていたことが、この年末において如実に実現してきたことは本当にうれしい限りであります。





 さて話しは変わりますが、先日12月12日に本年も 「今年の漢字」 が京都東山の清水寺で発表されました。

 



 皆さまご存知の方もおられるかと思いますが、この行事はそもそも財団法人日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字一字の公募を日本全国より行い、その中で最も応募数の多かった漢字一字を、その年の世相を表す漢字 として毎年実施されております。原則としては12月12日の「漢字の日」の午後に京都市東山区の清水寺で発表することになっているそうです。



 そして今年の漢字は、『 災 』 ということになりました。



 決定理由としては、北海道・大阪・島根での地震、西日本豪雨、大型台風到来、記録的猛暑など、日本各地で起きた大規模な自然 「災」害により、多くの人が被「災」 されました。自助共助による防「災」・減「災」意識も高まり、スーパーボランティアの 活躍にも注目が集まりました。新元号となる来年に向けて、多くの人が「災」害を忘れないと心に刻んだ年であった、 と述べられています。まったく同感であります。



 14年前の2004年にも同じく 『 災 』 が 採用されていたそうですが、今後地球温暖化や世界の政情不安・国内での少子高齢化問題などを鑑みた時に、もっと短いサイクルでこの漢字が再度採用されるような予感がします。あまりあっては欲しくはない漢字ではありますが、これも時代の流れであります。



 さて私個人としての今年の漢字は、『 復 』 であります。その理由としては、三つほどのポイントがあります。まず一つ目は、東大阪店の業績回 『復』 ということであります。さかのぼること、5年前に東大阪店の立て直しのため、ドリーム本部事務所より東大阪店事務所に私個人の机を移動し、まず事務所の整理整頓からスタートいたしました。

 



 先月号でもお話いたしましたが、『凡事徹底』・『基本四原則の実践』 を掲げてまず当たり前のことを当たり前に出来るスタッフ育成に努めました。そして次に 業務構造の改善 であります。これは言うまでもなく、売上至上主義から利益至上主義への意識改革であります。



 5年前の東大阪店は、業績不振を極めておりました。これを払拭するためには現場スタッフ達に単なるアドバイスや経営指導では立ち直させることは不可能であると認識し、私自身がまず現場におりて率先垂範しながら 『 カイゼン 』 を遂行していかなければならない、と強く思い5年間のスパンでここまでやってまいりました。



 そして5年後の今年、何とかかつての東大阪店のように 利益体質へと 『 元 』 出来たのでありました。そして同時に私自身もこのカイゼンプロセスにおいて商売人としての感性を呼び覚まされ、再度 『 復 活 』 できたという副産物も生まれました。それまでのコンサルティング的な現場指導において、現実の主戦場 は私自身のかつての成功体験では通用しないということを痛感した5年間でもありました。時代は常に流動的であります。

 



 そういう意味でもこの 『 復 』 という漢字は、重みがあり自分なりに体感できる一文字であります。



 そして次のポイントとしては、松藤店長の 『 復 帰 』 であります。昨年の今頃は体調不良で苦しんでおりましたが、今年に入り慎重に体を気遣いながらもしっかりと店長の職責を全うしてくれました。



 体重は減量いたしましたが、脳細胞は活性化し、一人二役・三役をこなして今年の好業績の原動力となりました。間違いなく、今年一年で成長したスタッフの一人であります。



 そして三つ目は、販売スタイルの 『 復 活 』 であります。これは、このブログにおいて再三取り上げてまいりました外販の復活であります。かつて25年前にイノウエ酒販は、当時外販100%売上の2億円を全て 『 断捨離 』 し、他酒販店へ委譲して、心機一転100%店頭売りの酒DSへと業態転換いたしました。

 



 しかしながら時代は流れ、再び配達コストのかかる外販が注目されてまいりました。配達コスト増を課題としながらもこの2~3年、果敢に外販に挑んでまいりました。結果、まだまだ課題は残りますが今後のドリーム東大阪店の収益の柱となる確信が持てた一年でありました。



 そして番外編として、少し字体が変わり(部首ぎょうにんべんではないですが・・・) 『複 』 数 という意味合いも実感できた一年でした。



 その理由としては、複 数 の方々との協働の中で、仲間の大切さ、有難さをあらためて感じさせていただいたことです。例えば、①外販の強化については三木市の津田本店さんや鴻池店 ②お米については、久宝寺の三島さん ③ギフトについては和歌山の江川さんなど、多岐にわたって)
『複 』 数 の方々との関わり合いや情報収集の中で各カテゴリー毎に成果を収められたのだと感謝いたしております。



 またドリーム東大阪店で働く『複 』 数 のスタッフとのチームワークが、先述からの好業績を生みだしたと、これまた喜んでおります。よくみんな頑張ってくれております。





 さて『今年の漢字』 と同じく歳末になると話題にされるのが、『今年の十大ニュース』 であります。先日読売新聞社主催の読者が選ぶ2018年 国内十大ニュースの内容が発表されましたので、ここでご紹介いたしたいと思います。























 以上のように、2018年 10大ニュース として取り上げられた事としては、若手のスポーツ選手羽生結弦さんや大谷選手・プロテニスの大坂なおみさんの活躍がひと際目立っていたことが印象的でありました。ただ、日大アメフトの件につきましては、盛り上がったスポーツ界に水を差すような事件でありました。



 また 『 今年の漢字 』 にあるようにやはり連続して自然災害の多い一年でありました。特に6月7月関西・西日本で発生した地震や豪雨被害でわれわれの仲間である加盟店様も被災されました。本当に毎日生活している中でいつなんどき災害に遭遇するのか運命的なものを感じます。



 こうして今年も国内十大ニュースなどを取り上げ、あらためて振り返って見ますと、人生というものはいつの世になっても喜怒哀楽連続の繰り返しのようであります。ただ、気持ちのとらえ方次第では、苦しくても出来るだけたくさん楽しく思えるよう努力したいものであると日々自分自身に言い聞かしております。





 さて今年の ドリーム東大阪店 5 大 ニュース といえば、



 まず 第一位 になるのが、『年間粗利益率の向上』 となります。



 具体的には、2017年年間利益率15.8% に対して、今年は16.8% となっております。昨年6月の「酒税法改正施行」 による恩恵がこの一年間通じて享受できたのが要因であると思います。





 ただ1月 年初よりその効力(酒税法改正効果)も薄れてまいり、近隣競合店では販売価格を再び値下げし、軟化してまいりました。しかしながら、ドリーム東大阪店では当初よりその価格に対してミートせずに独自の販売価格を貫き通してまいりました。結果、一年経過して 『 吉 』 となりました。



 このような販売施策が今後とも通用するのかどうかわかりませんが、2019年も独自の 『 値決め 』 を打ち出して新しい販売戦略を模索していきたいと思っております。





 次に、第二位 となるのが、『 パート堀井氏さん 正社員へ移籍 』 であります。



 今年4月より本人に意思確認いたしましたら、快く受け入れていただき人員の安定化を推進できました。さらには、人手から人材への移行ということでスキル向上のため、いくつかの責任業務を持っていただきましたが、本人の努力の結果見事にこなし成果を出してくれました。

 

 時代は、人件費削減という観点で非正規社員を登用 しがちではありますが、これからの日本社会の将来像を見据えた時にA I や I T で片付けられない事案は山積しています。

 特に接客をともなう小売業 においてはなおさらであります。

 今後、松藤店長・勝間田チーフとスクラム組んで来たるべき時代に対応できる店づくりに邁進していただきたいと切望いたしております。





  第三位『 外販売上増の継続 』 であります。



 3年前より本格的に外販活動を実施 して以来、今年も順調に数字を稼いでおります。『 昔取った杵柄 』 といった具合で外販についてはお手の物と言いたいところですが、やはり25年間のブランクはそれなりに苦労いたしました。



 ただ、近隣競合店の新規出店tなどで店売りが芳しくない中で、外販売上の存在は大変ありがたいものとなっております。顧客密着度や価格ではない付加価値 などを勘案した時に、まだまだ伸ばせる余地は十分あると分析しております。



 そして、外販売上を伸ばした次は再度店売りの強化であります。何年か後には、必ずそのような場面が出てくると予想しています。





  第四位 は、『さらなる外的環境の悪化 』であります。



 今年2月に東大阪店から150m先に大手 『業務スーパー』 が新規オープンいたしました。その後、500m先に酒安売りの 『ジャパン』 もオープンいたしました。結果、先述の通りビール系飲料中心にプライスダウンが地域的に起こり、万代百貨店やドラッグのキリン堂などが追随して価格を引き下げてまいりました。



 案の定、店頭売上は約10%ほどダウンしてしまい、特に土日の客数が激減 いたしました。そして現在も続いております。ただ予想されたことでしたので、その分外販を強化したり、お米の拡売策を講じて何とか現在の段階で昨年全体売上より減少ではなく、
微 増 ということで健闘いたしております。

 





  さて第五位 は、『 予想外の経費増 』 であります。



 今年6月に、10年前に購入いたしました配達用軽四トラックがいよいよアウトになり、新車を買い求めました。外販強化する以上仕方のない出費であるとあきらめておりますと、続いて今度は15年前に購入したトヨタフォークリフトも使用不能になり、これまた予想外の出費となりました。トホホ・・・。

 



 せっかくの利益率アップによる増益分が全て吹っ飛んでしまい、情けない話であります。おそらく次回軽四トラック購入時には、私はこの世にいないと思いますが、スタッフの皆さん大事に車両運搬具を使ってくださいね。





 といった具合で今年も日々の泣き笑いの中で仕事に精進してまいりました。いつになったら、ゆっくりとした人生を歩めるのか ため息が出てしまいそうですが、毎日元気に働けることの有難さを感謝しながら来年も頑張りたいと思っております。



 そして来年の話になりますと、秋の消費税増税、そしてその時期までの課題として、今TVなどで連日報道されておりますキャッシュレス によるポイント還元やシステム導入問題は避けて通る事の出来ないものとなっております。



 来年より、いよいよ我々小売流通業者にとって何十年に一度の大きな変革期に突入してまいります。腹をくくって足場を固めて更には頭を柔らかくして仕事に臨まなければなりません。



 そのためにも2019年、新年が明けまして定例の地区エリア会議や春の勉強会等でその準備のための知識や情報を習得していかなければなりません。 そして、今後とも皆様方には現場に基づいた忌憚のない御意見・御提案を、来る年も頂戴できますようお願い申し上げまして、本年の 『 徒然日記の締め 』 とさせていただきたいと存じます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



    それでは、みなさま良いお年を!!  そして、来年もよろしく!!