記事一覧

1月号  『 今年もよろしくお願い申し上げます。』  Ⅴol.95

  1月号  『 今年もよろしくお願い申し上げます。』  Ⅴol.95



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さて2017年新年もあっという間に1ヶ月が過ぎようとしています。お店の方は、今年もご多聞に漏れず1月はヒマな日々が続いております。毎年のこととはいえ、お正月三ケ日を挟んでこれだけの売上格差があるのは、本当に精神的に疲れます。あの歳末期の忙しさが懐かしく思えます。



 ただ繁忙期にあれだけ精いっぱい頑張ったんだから、閑散期にはゆっくりと心身とも、はんなりと充電することも大切だなとも思います。人間やはり息を吐けば、吸うことも大切なことでもあります。 といっても、東大阪店では12月末が決算期となっておりますので、月初に在庫調べを実施して、ただいま忙しく2016年の決算書作成に励んでおります。

 



 おかげさまで、一昨年よりも売上は2.5%ほどタ゜ウンしましたが、利益率が1.1%アップしたことと経費削減の甲斐あって営業利益は増益となる見通しです。いわゆる減収増益といったところです。ただこのコラムにて再三お話ししておりますように、交通規制の関係で昨年下半期の数値が極端に劣化したため、今年の営業活動はかなりの苦戦が予想されます。 そこで “ だから、どうするんだ!”  ということなんですが、焦らず、じっくり構えて対策を講じたいと思います。その内容は、追々お話しさせていただきたいと思います。



 話は変わりますが、先日1/22に大相撲初場所が幕を閉じました。結果は、大関 稀勢の里が初優勝 という快挙を成し遂げて大いに盛り上がりました。普段から感情を表に出さない不愛想な関取ですが、さすが優勝が決まった時のインタビューで涙をキラリとひと筋流したのには、心が動かされるものがありました。

 



 また25日には、横綱に推挙され何と19年ぶりの日本人横綱誕生ということで日本中が沸きに沸いたということであります。稀勢の里関のようにどんな世界でもスポットライトを浴び、光さすものもあれば、影を落とすものがございます。何を言わんかと申しますと、大関琴奨菊の大関陥落ということでございます。相撲に関心のおありの方はご存知かと思いますが、この初場所が琴奨菊のカド番でありました。



 残念ながら5勝10敗という負け越しの結果で、大関陥落ということになりました。そこで、ここで質問です。昨年1月の初場所の優勝力士は、誰だったか?ご存知でしょうか。 まさしくその大関琴奨菊だったのです。この徒然日記でも昨年の1月号冒頭でおめでたい話題として掲載させていただきました。当時、『コトバウアー』ブームで日本中を熱くさせたものでした。

 



 勝負の世界というものは残酷なもので結果がすべての世界です。華々しい優勝から、一年後には厳しい現実が待っておりました。ただ、その後の記者会見で琴奨菊関は、「気持ちをしっかり切り替えて、今後やるべきことをやる。負けて終わりじゃないから。辞めたら終わりだから。しっかりと気持ちを立て直してやっていきたい」 と、引退はせずに関脇として3月の大阪場所10勝以上を目指して相撲を取り続ける考えを示されました。



 心の折れない強い信念そして柔和な優しい人柄と一生懸命のガブリ寄りで相撲界きっての人気者である琴奨菊関には、今後とも持ち味である 『ネバーギブアッブ』 という信条で相撲を取り続け、我々を楽しませていただきたいと強く願っております。



 そして琴奨菊同様、厳しい現実にさらされている東大阪店でも関取を見習って、笑顔でこの苦境を克服して次なる高みを目指してまいりたいと思います。これからも東大阪の地で商いをしていく中で、予想だにしない出来事が数々起きてくるとは思います。



しかしながら、自分たちの周りには、同じような環境の中で努力し、それに立ち向かい、次なるステージに立ち上がっている人々がいらっしゃることを常に意識して頑張ってまいりたいと思います。



 今回は、年初にあたり今後様々な活動を実施していく中で、その行動する前の 『 心構え 』 として琴奨菊関の思いに重ね合わせてお話しさせていただきました。お互いに物事の内容やスケールの違いはありますが、今年一年商いをする者として、この
『 心構え 』 というものをあらためて熟考していただきたいとお願い申し上げまして今月の投稿を終えたいと思います。



  今月もご覧いただき誠にありがとうございました。



   [ 追 記 ] 今年一月初旬に近畿大学 総合社会学部の学生さん ( 田中・笹部・田中各氏 ) より、下記の情報雑誌の取材を受けました。その時の記事内容が掲載されておりますので、よろしければご一読いただければと思います。