みなさん、こんにちは! 毎日暑い日々が続きますが、まさに我々の店舗
では、お中元ギフト商戦の真っ只中!
みなさん気合を入れてがんばっておられると拝察いたします。
ただし、夏バテしないようしっかり水分補給してくれぐれもお体ご自愛
いただき、夏の商戦を乗り切っていただきたいと思います。
さて、今年も7月に入り早や半年が過ぎてしまいました。そこで今月の『徒然日記』は、ちょうど1年の折り返しにあたって、この6ケ月の業界の流れを振り返ってみたいと思います。
そこで、今年の初めにメールにて、皆さまへの新年ご挨拶メッセージの中で、下記の5項目の内容で本年1年の予想と傾向をお話しさせていただいていたと思います。
〔新年の挨拶メール〕
『 新年明けましておめでとうございます。
・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・
さて、ここで2009年のお客様の買い物動向について予想してみますと
① 雇用の悪化、消費の低迷、先行き不安で購買意欲が縮こまってくる
② 1円でも食品は安いところで買いたい。
しかしながら『良品・安価』が大前提
③ 食品大手小売業もなりふり構わず
「他店が安ければ価格を下げます」戦略
④ 買い物が、とにかく 『実質本位』 となり、
ぜいたくで余分な物は買わない
⑤ 安心・安全な商品やスタッフ、
情報提供が常にあるお店で買い物する
・・・・・・』
上記内容が「予想通り」と申しますか、ズバリその通りになってしまいました。
残念ながら、たった半年間で日本経済が良くなる筈もなく、①の雇用の悪化もさらに深刻さを増しております。
最近の株価の動向に見られるように企業も若干の回復傾向が見られますが、それも『派遣切り』などに見られる人件費を中心とした経費の圧縮にて持ち応えているという状態です。本来の業績の回復から来るものではないといえるでしょう。
そのような状況下、消費が低迷し ④にあるように、消費者は『不要・不急』のものは、買わなくなり ②のように食品を中心とした生活必需品などの商品を少しでも安いところで買おうとする傾向が出てきております。
最近、食品スーパーで激安298円の昼弁当がバカ売れという現象もこのような背景があるからです。
また、③にあるように食品大手小売業(イオンやイトーヨーカ堂など)は、積極的に低価格化へ走りディスカウント店を増店しております。
ただ、さすがに大手といっても収益性の悪化は避けられず次なる課題を模索しているという状態です。
そのような状況下で、大手が強化しようとしているのは、PB商品の開発と構成比の拡大という流れになっております。
例えば我々の取扱商品でいえば、この夏の需要期と消費者の第三ビールへの移行増というタイミングで、第三ビールをサントリーが製造メーカーとなり、イトーヨーカ堂(セブンイレブン他も)では、『ザ・ブリュー』 そしてイオングループでは『麦の薫り』というPB商品を発売し、しかも通常価格100円という激安感であります。
そして予想ではありますが、おそらくその価格でも利益率は20%以上は確保しているものと思われます。
このように、大手小売業は次々と消費者の求める低価格と
品質の満足度を高めながら生き残りを図ってきております。
他業種では、ユニクロや靴のABCマート、家具のニトリなども
同じコンセプトで好業績を残しております。
よそのお店の話は、もういい! それでは、このような環境の中で私たちの店舗では、どのように戦っていけばよいのか!? という切実な問題となってきます。
はっきり言って、『特効薬』という答えはありません。しかしながら、世界を見ても過去の歴史から見ても必ずしも力のあるもの大規模なものが生き残っているわけではありません。現実に地元の消費者の支持を得て小さくても生き残っている店舗は日本全国数多くあります。
常にお客様のニーズをその日々の業務の足元の中で見つけ出し、それを具現化することが今私たちに課せられた問題であると認識しなければなりません。その認識することからから『カイゼン』は始まります。
先の話になりますが、今年も来る 9/15・16 に秋季一泊研修が大阪にて開催されます。今年の厳しい商環境下でのセミナーですので、我々本部のスタッフとしても万全の体制でより具体的な中身の濃い勉強会にしてまいりたいと思っております。
そして、更に厳しく激変する小売業界の中で、ドリームチェーンの皆さまが何とか勝ち残れる対策をご提案し、上記の ⑤の項目に値するお店を目指して、共にチャレンジしながら進化を遂げてまいりたいと思っております。
最後に、これから下半期において、常に念頭に置きながら仕事をしていかなければならない「3つのポイント」をご提示して今月のお話を終わりたいと思います。
①基本四原則の徹底(フレンドリー・クリンニネス・品揃え・鮮度管理)
・当たり前のことですが、この基本が各店なかなか実施できていない。
・過去の例から見ても愛想の悪い店、不潔で掃除のできていない店等々、
江戸時代から存続できている店舗はありません!
②ドリーム本部が提唱する商品戦略に対して疑問をもたず、取りあえずやってみる。
・本部の提案する低価格販売とこだわり販売のミックス販売を強化する。
・これも当たり前のことですが、問題は時代の流れに沿ってその二つの販売バランスを常に変化させることです。
③今年上半期に実施してきました『総合情報力の強化』を更に進化させる。
・商品情報に始まり、生活提案情報などお客様とお店をつなぐレール、それが『情報提供』となります。
・情報なき店舗は、間違いなく時代から取り残されていきます。 お客様から見放されていきます。『情報提供』の消滅は、お店の死を意味します。
*今月号は、少し抽象的な内容になってしまいましたが忙しい時期でもありますので、サラッと読んでいただいて、その後は秋の一泊研修やエリア会議にて大いに意見を戦わせていきましょう!