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2月号  『 木の根っこ 』

みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記、掲載が大変遅れまして申し訳ありません。 先週まで、3地区にて2010年全国新春フォーラム開催ということでバタバタしておりまして本当にすみません。 でも間違いなく言い訳になってしまっていますよね。  以後気をつけます!

 さて今回のテーマは、その新春フォーラムがらみで 『 木の根っこ 』にしてみました。
この言葉につきましては、かつてドリームの創生期に開催しておりました『わかもの塾』にて度々お話ししてきましたが、その意味するところが先日の新春フォーラムで視聴して頂きました研修ビデオの中で同じ内容が紹介されておりました。

新春フォーラムに参加された方々は、ご存じだと思いますが研修ビデオのタイトルは 『 安さより、人を売れ!』 でした。
そこには、福岡市の人情スーパー「ダイキョー バリュー 弥永店」のスタッフの方々の奮戦記が紹介されていました。  その内容紹介が終わった後、コメンテーターの居酒屋ワタミ渡邊美樹会長が 「このビデオを見て、他業者が早速テクニックとして、ダイキョーのスタッフの方々の接客や店舗システムをマネしても、長年培った企業理念が育って無ければ恐らく途中で頓挫するであろう」と語られておられました。

いわゆる「お客様を大切にする」という 店舗理念があってこそ、あの「貸し傘システム」がお客様に喜ばれ満足して頂くことにつながる!という事だと思います。
とりもなおさず、その店舗理念が 『 木の根っこ 』ということなのです。


ここで、一年ぶりに 「相田みつを」 さんのお言葉をお借りし

今年の3月で、私もいよいよ60歳の大台に突入いたします。若いころ、自分自身が60歳になる姿などまったく想像できなかったのですが、とうとう還暦になってしまいます。 ただ私だけじゃなくて、いずれ皆さんも必ず、その時が来るんですけどね。

 そこで年のせいか最近 『 木の根っこ 』 の意味することの大切さと身につける難しさが、しみじみと感じられるようになってきました。若いころは、木に咲く花や実になる果実などを求めて、がむしゃらに働いてきました。(遊びもガムシャラでしたけど・・・) 

 とてもじゃないですが、目に見えない根っこの大切さなど感じたこともありませんでした。いわゆる「生意気な時代」でした。(今もなお、生意気な人間かも知れませんが・・・) 確かに年と共に気づくことってありますよね。 でも、若いころにちょっとでも早くその意味が理解できて、そして理念実現に向けてアグレッシブに行動していく、・・・大切なことだと思います。

 人生は、リセットできません。そして、後戻りもできません。 だから、皆さんには早く気づいて売上や利益よりも先に『お客様満足』という『根っこ』をベースにして仕事をしていただきたく思うんです。よく言う、売上や利益は、必ず後からついてきます。 今思うと私自身、長年商売していて本当にそう思います。

 そこで、私が語るのも何なんですが・・・、若いころに早く気づいて仕事されていた方がおられます。
その方は、京セラ名誉会長 稲盛和夫氏です。 最近の時事では、日本航空再建の鍵として「白羽の矢」を立てられ、先日会長に就任されました事は記憶に新しいと思います。今年で御年78歳です。

 皆さんご存知の方も多いと思いますが、稲盛氏は今から30年程前からボランティアとして若手経営者向けの 座学 (根っこの勉強) を目的とした経営塾『盛和塾』を主宰されております。

主旨としては、今後の日本を担う若手経営者の育成ということですが、経営者でなくとも働く私たちそれぞれが心に期すべきこととして『稲盛経営12ケ条』として後進に残されております。

 今月は、その『稲盛経営12ケ条』を結びのメッセージとして全国の加盟店オーナー・店長・チーフ・社員・パート・アルバイトさんへご紹介して『徒然日記』を終わりにしたいと思います。
 それでは、今月もよろしく! 

 (今月号の感想があれば、またコメント欄に投稿してみて下さい。)

『稲盛経営12ヵ条』
1.  事業の目的、意義を明確にする
    公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。

2.   具体的な目標を立てる
    立てた目標は常に社員と共有する。

3.   強烈な願望を心に抱く
    潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと。

4.   誰にも負けない努力をする
    地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける。

5.   売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
    入るを量って、出ずるを制する。利益を追うのではない。利益は後からついてくる。

6.   値決めは経営
    値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは一点である。

7.   経営は強い意志で決まる
    経営には岩をもうがつ強い意志が必要。

8.   燃える闘魂
    経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要。

9.   勇気をもって事に当たる
    卑怯な振る舞いがあってはならない。

10.   常に創造的な仕事をする
    今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。
  創意工夫を重ねる。

11.   思いやりの心で誠実に
    商いには相手がある。相手を含めて、ハッピーであること。皆が喜ぶこと。

12.   常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で
                             創業者 稲盛和夫 参照