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12月号  『 今年の漢字 』

みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。
さて今年のお歳暮商戦も大阪地区においてはピークを過ぎ、途中経過
としては、各店悲喜こもごものようです。全体的に感じますところ、やはり
現状の経済状況が反映され、法人様中心に厳しい状況です。
 残り、半月死に物狂いで何としても昨対比100%は、死守したいところ
です。お客様の購買意欲を低下させる様々なマイナス要素はありますが、
しっかりとお客様を見据えて、ひとつひとつクリアしていきましょう。

 それでは、今月のテーマ 『 今年の漢字 』 についてお話しを進めて参り
ましょう。 今回も繁忙期ということもあり、サラッと読み流していただければと思います。
 さて毎年、12月のこの時期にその年の世相を漢字一文字で表す年末恒例の「今年の漢字」が「新」に決まりました。今夏の総選挙による「新」政権スタートや「新」型インフルエンザの流行、イチローらスポーツ界での「新」記録樹立が理由に挙げられました。


 また私が思うところグローバル的にみて、やはり国家間での「新」勢力の台頭も特筆されるのではないでしょうか。言うまでもなく「新」勢力とは、BRIC’s (ブリックス) ブラジル〔〕ロシア〔〕インド〔〕中国〔〕の4ヶ国のことです。特に中国(China)の躍進ぶりは目を見張るものがあり、今年8月の北京オリンピックや10月の新中国建国60周年記念パレードなど、その国力を誇示するに余りある1年であったように思います。また、来年は世界でのGDP(国内総生産)【平たく言えば、経済成長率】も日本を抜いて、おそらく米国に次ぐ世界第2位に躍り出ると言われております。

 いま不況の真っ只中にある日本が、来年何とか復調できるかどうか、実は隣国中国にどれだけ関わり合いができるかどうかと言い切れる時代に入ってきております。キリン社とサントリー社との合併も全てとは言いませんが、実は中国市場への進出を睨んでの事案であると思います。

 少し、話しが大きくなってしまいましたが、それではこの現実を踏まえて弱小の我々小規模店舗は来年どのように活動していけばいいのか?ということになりますが、それが問題となってきます。

 まさか中国に進出できるわけでもなく、また地元地域での消費拡大が図れるわけでもなく (秋季研修で申し上げたように日本の人口が減少してきているわけですから・・・)、本当に難問山積といったところでございます。

 今年最後の『徒然日記』を締めくくるにあたって、「難問山積」 で終わってしまうと何か空虚感だけが残ってしまいますので少し前向きに考えて私なりに今年を振り返り、そして来年に望みを期して、つきなみな言葉ですが次の言葉を全国の加盟店の皆さんにご提示したいと思います。

      『温故知新』 (おんこちしん)  


孔子(紀元前551~479)の論語の中での言葉ですが、『 事 故きを温ねて
新しきを知れば もって士たるべし 』 ⇒ 言葉の意味としては、「過去の歴
史を深く追求することによって、現代の新しい認識を深めていく態度、これ
は人の上に立つ人の資格である」

 若干の言葉の解釈は違いますが、我々の商売のあり方について、今年の漢字の『新』についつい目がいきがちですが、いまの苦境を脱するために『新』を取り入れる前に過去の事例をどう分析し活用していくのか!ということが大変重要であると考えます。ここに来年の我がチェーンにおける業務活動のベースのヒントが存在すると思われます。 『原点回帰』 これがテーマとなります。
 
 同意語として、『和魂洋才』 という言葉があります。明治初期、慶應義塾創始者の福澤諭吉翁が当時の書生たちによく使われた言葉で、これまた深い意味がありここで説明したいのですが、あまり長くなると静波店の「やよい姫」からまたクレームが来そうですので、この辺で今月号は終わりたいと思います。続きは、新年1月2日の新年号にてお伝えする予定とします。

 さて、今年もいよいよ残すところあと半月となりました。各地区の加盟店さんからの情報では、パート・アルバイトさんが、「新」型インフルエンザにかかってしまい現場が混乱してしまったこともあるようです。各スタッフ皆さんの疲労も心身ともにピークになっておられると思いますが、どうぞお体ご自愛いただき年末商戦を “腹から声を出して元気に!” 戦っていただきたいと祈念いたします。

 最後になりましたが、今年一年公私共に加盟店の皆様方には大変お世話になり有難うございました。皆様方におかれましては、まだまだ不十分な本部ではございますが、どうぞ本年同様来る年も変わらぬご厚情並びにご支援を賜りますようお願い申し上げまして、本年12月号『徒然日記』の締めとさせていただきたいと思います。 ありがとうございました!