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11月号  『 ギフトに強い店になろう!』

みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。
さて各店現場では11月後半に入り、お歳暮ギフトの準備というよりもいよいよ戦闘モード開始といったところだと思います。 ただ今年のお歳暮商戦は更に厳しい内容になると予想されるのが辛いところです。

 そこで今月のテーマは、『 ギフトに強い店になろう! 』 という内容にしてみました。

このテーマは、来年1年間通してのチェーン全体の重要課題として捉えております。
 詳しくは、来年2月の 2010 新春フォーラムの中で提案してまいりたいと思いますが、ここでは少し近年におけるギフト市場の動向などをお話ししたいと思います。

まず 私が全国の加盟店様の日々の活動状況を拝見させていただく中で強く感じることは、『ギフトに強いお店』 = 『地域密着型の優良店』という傾向値というか、公式が見えてまいります。

そこには、地域に根ざす商店として必須不可欠な『信頼・安心・便利・楽しさ』というキーワードが、『ギフト』販促にも必要とされているからです。端的にいえば、自店が今後とも地域になくてはならぬお店を目指そうとするならば、本気で『ギフト』カテゴリーを伸ばしていかなければなりません。それも年間365日通じて贈答品を購買していただけるお店を意識して目指していくべきだと思います。

 当チェーンでは、近年までお中元・お歳暮中心のギフト戦略でしたが、和歌山のえがわ店さんの成功事例などを参考にさせていただいて、本年はパーソナルギフトを意識した提案をさせていただいております。まだまだ質も量も不十分な提案でありますが、試行錯誤を重ねる中で将来的に各店舗様においての重要な販売の柱になるよう研鑽してまいりたいと思います。


 ここで、花王くらし研究所の『暮らしの科学レポート』の中から
近年における贈り物実態と意識研究について少し参考になることを
お話したいと思います。

まず日本全体のギフトマーケットの規模は、再々お話しいたしておりますが年間14兆円の規模となります。そのうち、お歳暮は約6000億円、お中元は約5000億円という割合です。ここで別表(1)をご覧いただくとお分かりだと思いますが、意外にも「お歳暮・お中元」は、贈り物第5位という結果になっております。

最近の傾向として、「身近な相手に、さりげない贈り物」という感性で若者中心に活発化しており、ギフト市場は決して縮小しておりません。ただ、私たちが扱っている「お歳暮・お中元」については、ご存知のように年々減少傾向にあります。

 そこで着目すべきは、第1位の「普段のやりとり」というジャンルで、例えば「ちょっとした手土産」「お供え・粗供養」「お祝い・内祝」「お見舞い」などなど日常生活をしていくうえで必ず発生するギフトへのアプローチであると思われます。 また、第2位から第10位までのイベントやパーソナルギフトなどマーケットは、たっぷりと存在しております。

 そしてまた「お歳暮・お中元」ギフトについて、世代全体でみると第5位ではありますが、年代別に見ると50代・60代の世代では第2位にランクしております。やはり年配の方々中心に親戚や地元の医療関係者などへ毎年定期的に贈られております。 ということは、50代・60代中心の客層である私どもの店舗では、今後とも更に「お歳暮・お中元」ギフトを販売強化していくことが重要となっております。

 次にギフト商品についての実態としては、別表(2)(3)にみられるように年々食品ギフトが伸びてきており、特に産直ギフトが急増しているのが伺えます。また、別表(2)での第1位であります商品券については、やはり贈られて欲しいけれど贈るとなるとお歳暮としては、相応しくないのか別表(3)では、ランクインしておりません。

 なお今期お歳暮商品として、本部が新規客獲得のため強く推奨しておりますハム・ソーセージ類は酒類よりも上位にランクされております。この辺の傾向も参考にしながら、ハムギフトの強化を推進していただきたいと思います。

 今回の「徒然日記」は、ギフトに終始しましたがお伝えしたいとことは、冒頭申し上げましたように『ギフトに強いお店』を実現することが、今後地域での生き残りを実現することであると再度申し上げたいと思います。その為にも『信頼・安心・便利・楽しさ』を提供できるスタッフ作りが緊急課題になってまいります。

 11月度エリア会議にてご提案いたしました『ギフトセルフチェック』シートを活用されてお客様に信頼されるスタッフを忙しい時期ではありますが、手間を惜しまず指導育成していただきたいと切望いたします。最後に、今年は新型インフルエンザが猛威を振るっております。どうぞお体ご自愛いただき年末商戦を頑張って頂きたいと思います。ご健闘を祈念いたします。