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12月号  『 2014年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.71

12月号  『 2014年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.71

みなさん、こんにちは!いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。




 さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。いよいよ最後の追い込みといったところですかね。



 東大阪店でも12/25~12/28までの4日間歳末大売り出しのチラシ配布の予定としております。また、12/25・12/26の両日は、ガラガラ抽選会のイベントを催す予定となっております。消費者の節約志向が蔓延する中で、何とかお客様の財布の紐を少しでも緩めて頂けるよう盛り上げていきたいと思っております。



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 さて12/3に月刊情報誌 「日経トレンディ」が、 『 2014年 ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2014年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。私たちの業界には、それほど関係するものは見当たらないようでしたが、この1年を思い起こしながら振り返り参考にしていただきたいと思います。





 そして、国内外で発生した2014年 10大ニュースとして取り上げられた事としては、4月の消費税8%スタートから始まり、STAP細胞論文の改ざんや広島の土砂災害や御嶽山の噴火によって多数の犠牲者が出た事、ノーベル物理学賞に青色LEDを開発された3人の日本人教授が受賞したことなど、悲喜交々な事がございました。


 


 また、政治の世界においては、年末の衆議院解散に伴う国政選挙実施、アベノミクスの評価賛否両論、私の危惧する安倍内閣による集団的自衛権の限定容認、そしてお笑いなのは政務活動費を巡る兵庫県議による号泣会見など、政治家に対しての不信感が募る1年であったと思います。

 


 さらには、スポーツ界においては、冬季オリンピックでのレジェンド葛西紀明さんの銀メダルやフィギュアスケートの羽生結弦さんの不慮のケガを克服してのファイナル優勝、世界4大大会のひとつ全米テニスで錦織圭さんが準優勝、また楽天の田中投手が移籍先のヤンキースで活躍したことが挙げられるでしょう。


 


 そして、芸能関係では、高倉健さんと菅原文太さんの逝去がショックでした。特に高倉健さんについては、生前NHKのドキュメンタリーで特集が組まれたときにカミさんと二人でテレビを見ながら、高倉さんの人生ドラマ・その生き様に感動したものでした。人間として軽薄な私が、寡黙で重厚な高倉さんに憧れもしました。スゴイ人は、やっぱり凄いなーと感じさせて頂いた昭和・平成の時代を生き抜いた偉人でした。心からお二人のご冥福をお祈り申しあげます。





 さて、ドリーム・酒匠米匠チェーンの10大ニュースと言えばちょっと大げさですが、今年もいくつかの出来事がありました。何といっても今年の話題NO.1は、『まちギフト』のパッケージスタートといったところでしょう。ご存知、名付け親は和歌山の江川さんです。



 今春の勉強会で、『近くて便利まちギフト』 『まかせて安心 まちギフト』 をご披露させていただきました。あれから約10ケ月。何とチェーン全体でのギフト売上高は、昨年対比140%という成果が出ております。詳しくは、2015年の各地区エリア会議にて分析及び報告させていただく予定となっております。

 


 そして、恒例の2015年春季勉強会は3月17日に新大阪駅前の新マルビル大会議室にて開催することに決定いたしました。本部スタツフ一同、準備万端のうえ実りある研修会にしてまいりたいと思っております。




 また、過日の本部会議にて2015年の行動スローガン及び春季勉強会のテーマが下記の内容にて決定いたしました。

 

 

 今回のスローガン及びテーマ決定の背景には、本年各店の皆様が拡売されました『まちギフト』を強化するに当たり、越えなければならないいくつかのハードルが見えてきたことにあります。その部分を来年は更に具現化することを努力目標にされ、次なる時代への生き残り策としていただきたいと思っております。

 例えば、自店の健康診断をご自身で実施できるように数値の洗い出しと分析・検証を明確にすることです。特段難しく考えることではなく、ごくシンプルに売上高や利益額を弾き出し、その数値を昨年対比や他店対比することにより、何が良くて何が悪いのか、その原因を見つけ出し、そして今後どのようなカイゼンを成さねばならないのかを知る必要があります。




 ここで、ひとつ問題を投げかけてみましょう。先月号でも、ご案内しましたように現在ドリーム東大阪店では、冬ギフト販売実績が順調に推移しております。11/1~12/20までの冬ギフト売上額 昨年対比120%、粗利益額では130%となっております。これから、お年賀ギフトの需要となりますがおそらく同じような推移だと思われます。しかしながら、2014年全体のカテゴリー構成はどうだったでしょうか。そこで今年初めの1/1~12/20までの約1年間のPOSデータの一部を下記の表にまとめてみました。

 

 果たして、上記の数値構成配分は、健全な数値であるのかどうか?売上高全体の50%を占める『低価格系酒類カテゴリー』の利益貢献度は、全体の20%でしかありません。残り半分を占める他のカテゴリーで全体の80%の利益を創出しているのです。

 

 決して『低価格系酒類カテゴリー』 に旨味がないとは申しません。 『薄利多売』 という特質を持つこのカテゴリーが来店及び宅配の客数を呼び込んでいる訳ですから、重要なカテゴリーであるのには間違いありません。ただ、大手の競合店がひしめくこの時代に、このカテゴリーと他のカテゴリーとの販売割合が重要なファクターとなってくるのです。



  2015年は、どのカテゴリーをどのような目標数値として業務活動していくのか、把握する必要があるのです。そのような定量的な目標設定の中で来年は、もう一歩前に進み、数値を意識することが急務であると思います。そして、それを形にしていく事で必ずお店の財務内容は改善されていきます。




 詳しくは、3/17 (火) の春季勉強会にて学んでいただきたいと思います。



 さて、私の今年の出来事ベスト1 は、『東大阪店現場従事』 と言えます。この件に関しては、今年の各月徒然日記でも度々ご紹介いたしておりますが、原点回帰という観点からもこの選択は本当に正しかったと実感いたしております。



 確かに体力的にきつい部分もありますが、私の仕事及び人生において『現場に始まり、現場にて帰結する!』 という信念で今後とも頑張ってまいりたいと思っております。そして、全国の現場仲間と共に来たるべき時代のあるべき店舗像をこれからも模索してまいりたいと思っております。



 さて、あと10日ほど致しますと新年恒例の 『箱根駅伝』 が開催されます。毎年テレビで学生諸君の頑張りに、そしてその筋書きの無いドラマに感動させられます。なぜなら、そこにはたくさんの人々の人生の縮図があるからです。


 



 仲間とのタスキをつないでいく連帯感、辛い上り坂でのあきらめない気持ち、良い意味での勝ち負けにこだわる負けん気根性、沿道で彼らに声援を送る人々など、全てが人生のあり方そのものであると思うのです。



 そして、近ごろ年を取った私が近年その中で彼らから教えられる大事なことが一つあります。



 それは、『下り坂の走法』 です。今後、私個人のみならず日本の社会・経済が間違いなく『ダウン・トレンド化』していく事は避けられないでしょう。原因は、国際競争力の低下や人口減少など様々な要件はあります。しかしながら、、これから大事なことは『右下がり』 という事実を真摯に受け止めて、それに対してどのように対処していくのかという覚悟なのです。



 かつて、2009年の三月号の徒然日記で五木寛之さんの『人間の覚悟』 でご紹介させていただきました『下山の哲学』 をまさしく今学ばなければなりません。(2009.3月ココをクリック) ・・・ずいぶん昔の徒然日記です!!(^_^;)

 


 酒類業界も右下がり、個人消費も右下がり、株価もそのうちにリバウンドして右下がり、増税による実質所得も右下がり、全てが右下がりの時代に突入していく訳です。2014年最後のコメントが右下がりの話をして暗い雰囲気となりましたが、問題はここからです。



 そこで、箱根駅伝の『下り坂の走法』 なのです。地球の重力にまかせてただ漠然と下っていくのではなく、全力疾走で走り抜ける。しかも、ガムシャラに走るのではなく、計算されたピッチ走法で駆け抜けていくのです。そして、その先にある目標へ到達するために走り続けるのです。


 

 私もそうありたい!残りの人生を単なるやりがいという自己満足的な仕事観で現場従事するのでなく、次なる新しい創出感のあるものを成し遂げていきたいと思っております。それが、全国の加盟店様や自社の社員たちに恩返しできる最後の仕事であると自分に言い聞かせ、自分自身を鼓舞しております。



 最後になりますが、来る2015年も皆さまのお役にたてるよう全力疾走でダッシュすることをお約束いたしまして、2014年の投稿をこれにて終了させていただきます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



  それでは、みなさま良いお年を!!そして、来年もよろしく!!

  ごきげんよう さようなら