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7月号  『 動乱の2020年下半期 』  Ⅴol.137

7月号    『 動乱の2020年下半期 』    Ⅴol.137



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いゃー、やっとこさ梅雨が明ける気配となりました! 本当に今年の6月~7月は、よく雨が降りましたね。昨年も遅い梅雨明けでしたが、確か昨年の梅雨入りは 観測史上一番遅い梅雨入り ( 6/26 ) であったと思います。今年の場合、6/10 の梅雨入りから延々と2ヶ月近く 雨・雨・雨の連続でしたね。



 しかも昔の梅雨と言えば、しとしとジトジトとした柔らかい雨模様が平均的でしたが、近年の梅雨時の雨の降り方は地球温暖化が起因してか非常に激しいものがあり、線状降水帯なるものが今年もまた場所は違えども、最大級の豪雨災害を熊本県中心にもたらしてしまいました。

 



 そして被災された方々は、地域の公民館や学校の体育館などに避難されておられるのですが、今年の場合はさらにその避難所にリスクが伴っております。新型コロナウィルスに感染する可能性がある訳です。当然、3密にならぬよう自治体も予防はされてはいますが、お年寄り中心に複合被災する危険性 は否めないところであります。本当にお気の毒なことです。



 さて私たちの商売の方に目を向けてみますと、やはりコロナ禍の中で苦戦を強いられているのが現状であります。しかも今年は先述の通り、例年より 早い梅雨入り遅い梅雨明け にたたられて熱中症対策の飲料水需要が盛り上がっておりません。

 



 おそらく今後、遅ればせながら 猛暑が続く二ヶ月間 になると思われますが、お祭り自粛やグループでの飲み会自粛でレンタルサーバーの受注もイマイチ昨年通りとはいかないと思われます。本当に新型コロナウィルスの負の連鎖はどこまで続くんでしょうかね。



 先日も大阪での感染者数は、一日で155人が確認されたと報道されておりました。全国で累計の感染者数が約3万人超、死者が1000人超とさらに悪化しております。さらには世界に目を向けてみますと、全世界で感染者数が1500万人、死者数が60万人と近年における世界で起きたパンデミックや災害の中で最悪の事態となっております。しかもいまだに終息のメドがつかない状況であります。

 



 コロナを敵国と想定して戦争で例えるなら、第三次世界大戦の勃発 のようであります。新型コロナウィルスを打ち負かす新型兵器 ( ワクチン・治療薬 ) は、いつになれば承認され、効果を発揮してくれるのでしょうかね。これから何年も戦い続けていかなければならないのでしょうか。



 ちなみに1945年8月15日に終戦を迎えた第二次世界大戦 は、1939年から約6年間の歳月が経過したようです。そしてその年月の中で悲惨な殺戮が世界中で巻き起こされました。ちなみに当時の世界人口が約20数億人、そのうち2200万人の軍人、3800万人の民間人が犠牲となってしまいました。

 



 日本においては、1940年当時人口は7200万人、そのうち212万人の兵隊さん、75万人の民間人の方々が戦争の犠牲者となってしまいました。(日本の場合、ドイツ・フランス等に比べて民間人の死者が軍人より少なかったのは、本土決戦が回避できたからのようです。ただ、広島・長崎への原爆投下、沖縄の地上戦、東京・大阪空襲など痛ましい犠牲者の数は計り知れません。)



 今年ももうすぐ終戦記念日がやってまいりますが、この数字を見るだけでもいかに戦争というものが愚かで多大なる犠牲並びに悲しみと損失をもたらすものか、あらためて思い知ることが出来ます。私も含めて今の日本国民は 『 戦争を知らない子供たち 』 が大半であります。



 先人たちの苦難と忍耐、そして日本復興の並々ならぬ努力をあらためて思い知った時に、彼らが築き上げてきた平和の有難さに感謝するとともに今後二度とあの悲惨な歴史を繰り返さないよう私たち一人一人が日本の将来、社会の在り方について真剣に考えていかなければなりません。( 平和憲法9条改正なんてとんでもないことです。)



 いま新型コロナで国民は、旅行にも行けず、ドンチャン騒ぎもできず、忍耐と我慢の連続であります。しかしながら、先人たちが体験した太平洋戦争という最悪の環境下の中で忍耐強く、毎日生き延びることにのみ人生をかけてきたことを思うと今の我慢なんてどうってことないではないでしょうか。



 みんなで協力しながら、理解しあってお年寄りに迷惑をかけないようにしてこの新型コロナを打破していこうではありませんか。そのような中で 『Go to トラベル』 なんてこの時期何を考えているんだろうと驚愕でしかありません。



 いま一部の若者や自己中心の人たちの迷惑行為の中で、そしてひっ迫する医療現場をまったく理解できていない国の指導者たちのもとで未来ある日本の安全安心は期待できません。(
皆さんも同感だと思いますが、507億円も税金を使ったあのお粗末なアベノマスク、そのお金を全国の コロナ対策病院へ助成金 として回せなかったのか! 国民感情を無視した失策とその無能さに憤りを感じます。)



 草の根運動じゃありませんが、自己防衛のためにも真の思いやりや仲間同士の連帯感の中で、新型コロナ対策を身近なことから上手に実践して一歩ずつ一歩ずつこの難局を切り抜けていきましょう。必ず、陽 は昇ります。







 さて話が反戦問題にまで飛躍してしまいましたが、今月のテーマは 『 動乱の2020年下半期 』 とさせていただきました。



 先述の流れでついカッコつけて 『 動 乱』 と表現いたしました。平たくすると当たり前ですが、 乱れ動く と解釈できます。2020年これからの5ヶ月、非常に混乱する世の中になるのは必定であります。じぁ、どのように混乱していくのか・・・、であります。その答えは、具体的にはわかりません。ただ、その心構えと準備だけはしっかりしておかなければなりません。



 まずは、近々の問題として10月1日からの酒税改定があります。この件については、混乱とは申しませんが、今からどのような仮需対策を実施するかを考えておきましょう。ちなみに各カテゴリーの増減税資料を作成いたしましたので、参考にしていただきたいと思います。

 



 この表をご覧いただき、はっきりと理解できるのが、今回の増減税対策は、『新ジャンル』 対策 に絞り込めばよいという事だと思います。業務店対策もビール中心の生ダルなどは、値下がりとなる訳ですから、仮需など全く無縁のものとなります。さすれば、一般家庭で新ジャンル飲酒のお客様に対して、どうアプローチしていくのかに尽きます。



 新ジャンルは、増税額をご覧いただければお分かりのとおり、金額にして約10%の値上げとなります。特に価格に敏感 な新ジャンル飲酒のお客様が対象となりますので、そこそこの仮需は発生すると予測 されます。これから2ヶ月の準備段階の中で、本部からの情報を参考にされ、有効な販促活動を実施していただきたいと思います。





 さて問題は、バタバタとする9月後半終了後、10月に入ってからの対策であります。おそらく、日本経済全体が新型コロナの更なる悪影響を受けて本格的に不況の序章 が始まるのではと私は予想しています。いよいよ私たちが恐れる世界同時経済危機が今秋から如実化してまいります。



 先日、或る経済情報誌を見ておりましたら、次のような記事が掲載されておりました。



 



 2020年に休廃業や解散に追い込まれる企業は全国で5万件を超える可能性が高まってきた。経営者の高齢化や後継者難に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化が追い打ちとなっているため。

 十数万人の雇用が失われる恐れがあり、地域経済への打撃は甚大。自治体や金融機関も含めた対策が急務になりそうだ。

 東京商工リサーチによると、同社が現行の集計を始めた2013年以降で5万件を上回れば初めてとなる。2019年は4万3348件だったが、今年は大幅に増えるとみている。休廃業・解散とは別に倒産件数も2020年に7年ぶりに1万件に達するとの見方 がある。



 いかがでしょうか。上記のような記事を見るにつけ、これから日本経済・社会の明るい展望を期待することはできないのが実情であります。全国150万社の中小企業が今回の緊急融資などで一時的な危機は回避出来ました。 しかしながら、不況脱却の抜本的な解決策が見えてこない現在の日本経済、ただ投機的なやり取りで実体経済の伴わない株価の推移を見た時に、いずれ来る大暴落の日を想像するとゾッとします。ただその時にこそ私たちのお店のあり方・体質 が問われることになるでしょう。



 備えなければなりません。そして、こらえなければなりません。耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ぶ、その思いを心構えとして腹をくくり、そして常に頭を柔らかくして、これから始まる
『 動 乱 』 に受け身ではなく、真正面から対峙されんことを強く念じて今月の投稿を終えたいと思います。



         今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。