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11月号  『 チャンスは、貯金できない!』 Ⅴol.129

11月号   『 チャンスは、貯金できない!』  Ⅴol.129



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いやー、毎日厳しい売上数字が続きますね。消費増税のリバウンドと一言で片づけてしまえば、そうなんですけど、仕事を終えて一人で考えていると徐々にマイナス発想になり、今後この業界そしてうちの店、どうなっていくんやろ・・・とか不安になる日々であります。



 常に 『 明・元・素 』 “ 明るく、元気で、素直である(?) ” と自負している私が、このように考え込んでしまうのは私らしくないな と思い、気合いを入れ直すんですが、何かカラ元気になっているようで余計に落ち込んでしまいます。



 とは言いながら、翌日朝から晩までバタバタとして接客に追われていますと、先日まで悩んでいたことは何やったんやろ と自分自身くよくよしている時間のムダさを感じることがあります。 そんな一喜一憂の毎日の中で、今までもそしてこれからも “ 何とかなるんや!” という言葉を信じて、取り敢えずこの歳末商戦を頑張っていきたいと思います。



 さて、ドリーム東大阪店の現場におきましては、なんとか冬ギフトの受注も順調にスタートおります。 毎回同じことをコメントしておりますが、通常業務が冷え込んでいる中、あらためてギフト強化をしていて良かったなと思っております。毎回、ギフト前回お買い上げリストを片手にご来店いただけるお客様を見ておりますとやはりリピーターの有難さをつくづく思い知らされます。

 



 話しは変わりますが、先日ドリーム東大阪店エリアのヤマト運輸営業所のセンター長が来店され、ギフト配送運賃の再値上げ通告をしてきました。今夏前6月からの二度目の値上げであります。こちら側からすれば、理不尽な話でありますので、拒否しますと相手側も強気な態度で応戦。



 結局、来年2月からの値上げという事でお引き取りを願いましたが、今回本部からの ゆうパック提案 が無ければ、100%承諾しなければいけないところでした。本当に良いタイミングでの本部提案でありました。本部直営店とはいえ、今回はチェーンの一員で良かったなと安堵しています。

 



 今後の日本経済、少子高齢化による人手不足、そして人件費の高騰、結果として負の連鎖と申しますか我々小規模店舗に直撃する様々な経費増大がさらに店舗運営を圧迫してまいります。さらには昨今のキャッシュレス問題による支払手数料が、いずれ大きく経費過多により営業利益額の減少につながってまいります。



 それでなくても、売り上げ減少による粗利益額の昨対割れが続く中、各種経費の増大で、“どないせいと言うねん!” と思わず大きな声を張り上げてしまいたい気持ちであります。『 前門の虎・後門の狼 』 といったところですかね。全国の小規模小売業のみなさん、今後われわれは どうかじ取り をしていけばいいんでしょうか。悩ましいところであります。





 さて今月号は不安とボヤキから始まりました。年末商戦がいよいよ始まるこの時期に、こんな暗い話ではいけませんので、ドリーム東大阪店にとって明るい話題をひとつお話ししたいと思います。



 それは、来年創業100周年を機に4月1日から新社名・新代表者決定となる前段として、先日若い社員たちで新社名を考えていただきました。いくつか候補はありましたが、全員一致で下記の通りとなりました。

 

 



 名付け親は、勝間田チーフ (22) であります。ネットや書籍を参考にしながら、イメージを膨らませ考えたようです。次の若い世代が目標をもって頑張れる 素晴らしい社名 であると大変喜んでおります。創業100年、101年と年輪を刻むようにさらに新しい時代に向かってチャレンジしていってもらいたいと思います。



 思い起こせば、私が24歳の時に個人商店 井上酒店から、有限会社イノウエ (屋号 イノウエ酒販) に組織変更してから早や46年経過いたしました。



 当時、私はまだ独身でありまして創業者の祖父 井上辰蔵 (78) と19歳の男子社員 計3名で運営いたしておりました。母は、私が18歳の時に他界し、父は不動産業を営んでおりましたので、若くして代表取締役となり、現在に至っております。



 来年4月からは、現在店長を任しております 松藤君に代表を委譲 し、現場から徐々に身を引いていく予定にしております。現在若い社員3名とアルバイト諸君で諸業務を遂行してくれておりますので、彼らの成長を見守りながら、事業承継を実施していきたいと思います。

 



 『 名は体を表す』 と申します。この新社名 A C T に表現される 『 行 動 』 について少しお話しさせていただきたいと思います。



 私もこの歳まで長く生きてまいりました。そして、その人生の中で多くの時間を費やしたのが、仕事、酒屋業でありました。そして、その中で多くの人々との出会いがありました。そして、この業界劇的な商環境の変化の中で生き残ってきた方々と残念ながら淘汰されてしまった方々を多く見てまいりました。



 その大きな要因は、様々複合的なものがあると思います。ただ、その中でも私が強く思うのがその人の持つ 『 行動力 』 の違い であると断言できます。確かに、スキルやパッションも大事だと思いますが、全ては行動力 に帰結すると思うのです。



 かつて19世紀後半アメリカの『鉄鋼王』といわれる実業家アンドリュー・カーネギーの残した言葉に次のようなものがあります。

 



 先月号でもお話ししましたが、過日10/8に本部主催 『 秋の勉強会 』 に参加されてその後みなさんどのように 具体的な行動 に移されたでしょうか。当日、おそらく皆さんは、これからの仕事のあり方について何かを変えたい、そしてそのための参考にしたいという思いで勉強会に参加されたと思います。



 お米についての新しい知識や一生懸命美味しくて安心安全な米作りをされている農家さんの生き方、そして日々営業活動で苦心されている業者さんからの販売ノウハウを学んでも、何日かすれば、ほとんどのことを忘れ、目の前の忙しい日常の仕事のみに戻ってしまっているのではないでしょうか。



 本気でやりたいこと、やらなければならないことが見つかった時にすぐに行動できるのかどうか、そして生産者さん、業者さんから勧められたことをすぐに実行に移せるかどうか、いかがでしょうか。いま私たちに求められるのは、将来に対しての不安をとめどなく感じることではなく、『 行動力 』 というものが果たして自分自身備わっているのかどうかという事を自問自答することから、打開策は見えてくると思います。



 どうぞ、失敗を恐れず果敢にチャレンジして 『 A C T 』 していただきたいと思います。



 最後になりましたが、全国の加盟店皆さまへ、そして新星東大阪店のスタッフの皆さんへ私から贈る強いエールとして 『 相田みつを 』 さんの詩の一節をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。



      今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

 



相田みつを

にんげんだもの

出版社: 文化出版局より引用