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5月号 『  令和元年の夏商戦を予想する  』 Ⅴol.123

 5月号 『  令和元年の夏商戦を予想する  』 Ⅴol.123



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて、毎日毎日暑い日が続いておりますが、みなさん体調管理は万全でありましょうか。日中は暑い割にはこの時期、朝晩は意外と冷えますので一日寒暖の差があり、風邪をひかれる方もおられるのではないでしょうか。くれぐれもご注意を・・・。

 



 私の理解する限りでは、一年のサイクルとして3.4.5月の春季に始まり、6.7.8月の夏季、9.10.11月の秋季となり、12.1.2月の冬季という一年の季節のあり方と思っておりました。いわゆる春夏秋冬の流れであります。



 であるにもかかわらず、最近の暑さの度合いは初夏どころではなく、真夏の暑さが早くも日本列島を包み込んでおります。今後の考え方としては、3.4月が春、5.6.7.8.9月が夏と捉えるのが正しい解釈であるように思えます。いま現場の小学校では、春・夏・秋・冬をどのように教えているんでしょうかね。



 さて、話しは変わりますが、令和の時代に入り、約一ヶ月が経過いたしました。国家レベルでは、皇居参内やトランプ大統領の来日などで、各種催事が目白押しであったようですが、我々下々のレベルでは、年号が変わったからといって、さほど大きな変化もなく一ヶ月が過ぎたようであります。

 



 4月末からスタートした10連休も終わってみればそんなもので、東大阪店の売上もお客様の行楽地への旅行などで、どうなるものかと危惧いたしましたが、何とか昨対105%ぐらいの推移でありました。スタッフ達も各々それなりに休日を取って若干の連休気分を味わえたようであります。



 私くしも先日二日間お休みをいただき、『熊野三山詣で』 に出かけてまいりました。2004年にユネスコの世界遺産に登録されて初めて和歌山県の新宮界隈を散策してまいりました。現地は古代人に始まる 『熊野信仰』の地 であるようですが、形となるのは西暦70~100年ころの景行天皇の時代と言われているようであります。

 



 日本書紀など諸書には、熊野三所大神は、和歌山県新宮市の神倉山に降臨され、景行天皇が初めて宮殿を建てて鎮められたことから、この地を 「 新宮 」 と号した事が記されているようです。三山それぞれの神殿は、熊野本宮・熊野速玉大社・熊野那智大社 といわれ、別名 「甦りの宮」 とも言われ、生きる力をもう一度いただく遥かな「甦りの地」であり、「新たな出発の地」であるといわれているようです。

 



 そんなことで、古くは奈良時代より、京都や奈良より、「新宮」 へ向けて何日もかけて参拝に出かけた街道が 「 熊野古道 」 であった訳であります。今回は、さすがに大阪から徒歩で参詣することはできませんので、車でそれぞれの社殿近くまで出かけ、わずかの距離ではありますが、世界遺産の雰囲気を満喫してまいりました。

 



 熊野古道を散策する中で森林浴をいただき、十津川温泉では足湯浴、さらには白浜温泉では全身浴で、この半年間の疲れと日々の生活感の垢を落としてまいりました。いつもお話ししておりますが、『 忙 中 閑 あ り 』 ・・・ ありがたいことです。



 

  さて今月のテーマは、『令和元年の夏商戦を予想する 』 とさせていただきました。



 今年の夏も例年以上に酷暑となる気配でありますが、ドリーム東大阪店では夏に向かってまず飲料水対策として、今年も 『冷やして配達できます』 路線をアピールしていく予定です。そして、それにも増してさらには 『 熱中症にご用心!』 として、消費者の一番の関心事である 『 熱中症対策キャンペーン 』 をこれからの3ヶ月間、積極的に展開していきたいと思っております。

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 実際にもうすでにいくつかの小学校・中学校・高校から引き合いがあり、スポーツ飲料やお茶の冷やして配達が舞い込んできております。店頭でのA型カンバンの効果で、毎年新規のお客様の配達依頼が続いております。『 安いから、買う 』 のではなく、『便利だから、買う 』 というパターンであります。



 当然ながら、価格交渉もされてこられますが、店側の基本的な考えとして、『冷やす』・『配達する』・『返品O.K』・『指定の時間に・・・』 などの付加価値サービスを優先 してプライスダウンには、一切応じておりません。しかしながら、ほとんどのお客様はそのことを理解していただき、さらにはリピーター化していただいております。時代の移り変わりを肌で感じる変化するお客様模様であります。



 次にビール系に関して、発泡酒・新ジャンル系は新規近隣競合店の影響をモロに受けて厳しい状況が続いていますが、一番搾り・スーパードライの瓶・缶とも顕著な伸びを見せており、この要因としては、やはりギフト用や冷して配達サービスの対象商品であるのが主な理由のようであります。



 また『生ビールサーバー無料貸し出し』 も好評で、単価も高いし、利益率もしっかり確保できていますので、全体的にビール系が 『 儲かるカテゴリー』に変身 しつつあります。

 



 今年夏商戦が終わり、9月末の仮決算で、夏期のビール系カテゴリーの検証が楽しみであります。と言いますのも、ビール系カテゴリーの構成比が全体売上に占める割合が高いものですから、このカテゴリーの利益率アップが全体売上の利益率向上に直接つながる楽しみがあるのです。ここにおいても、飲料水カテゴリーと同様で 『安いお店 』 から 『安くて便利なお店 』 へ変貌を遂げなければならないのです。





 続きまして、『夏ギフト』 の動向でありますが、先日コンサルタント会社 ㈱ 矢野経済研究所の資料を見ておりますと、日本全体のギフト市場規模としては、年間10兆5600億円(2018年)
とあり、2019年度の予測としては、10兆6500億円と昨年対比として微 増 という予測であります。ギフト市場って伸びているんですね。



 その中で、お中元ギフトとしては、2018年 7,590億円に対して、今年2019年は7,350億円と昨年対比96.8% と 微 減 となる予想となっております。この数字を見てみますと、ギフト市場でも様々変化しており、近年言われております『父の日』ギフトなどパーソナルギフトが増え、旧来型のお中元・お歳暮・内祝・粗供養・お供などが減少しているという傾向であります。

 ㈱矢野経済研究所ホームページより引用





 ただし、旧来型ギフトの市場規模は大変大きなものがあり、減少しているとはいえ、我々にとってはそこに大きな魅力がありチャンスであるといえます。現に、東大阪店でも昨年の夏ギフトの売上実績は625万円(6~8月)と一昨年の587万円から6.5%も増えております。



 昨今、街のギフト専門店が消えていく中で、「近くて便利」・「まかせて安心」・「相談できる店」 というコンセプトでお客様にアピールしていけば必ずそこに商機が生まれます。自店の身の丈に合ったチラシ配布やA型カンバンの掲示など、情報発信力を強化しながら、夏ギフト商戦にチャレンジしていただきたいと思います。

 



 さて東大阪店では、いよいよ明日から前回お買い上げリストのDM封入作業 が始まります。「プロセス80」という言葉があります。「備えあれば憂いなし」という言葉もあります。前もっての段取りが非常に大切なこととなります。準備万端のうえ、どうぞ今年も積極果敢に夏商戦に挑まれんことを祈念いたしまして、今月の投稿を終えたいと存じます。



     今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。