記事一覧

6月号  『  配達します! は、付加価値?? 』   Ⅴol.112

  6月号  『  配達します! は、付加価値?? 』   Ⅴol.112



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 いやー、本当にビックリしましたよ! 6月18日、朝8時前に震度4の地震発生。震源地の高槻市では、震度6という未曽有の揺れで大変な被害となりました。幸いにして、東大阪店では店舗・倉庫での商品破損はなく、ほぼ被害はありませんでした。

 



 思い起こせば、23年前に発生した阪神淡路大震災では、東大阪店においても大変な被害を被り、泣く泣くの思いで店舗や倉庫を掃除したのをいまだにしっかりと覚えております。確か、被害額も100万円ほどにのぼり、スタッフみんなで嘆いたものです。



 ただ店舗の倒壊は免れ、何よりもケガもなく、みんなの命が助かったのが、当時不幸中の幸いと安堵したものでした。生きててさえいれば、人間は必ず復活するDNAを持つ生き物 だと思っています。現に、被災された阪神地区の方々は今現在逞しく復興を遂げ、普段の生活を取り戻されております。



 われわれドリームチェーン加盟店の仲間においても、北大阪中心に今回の地震で被災されましたことには、心よりお見舞い申し上げます。同じ大阪地区でありながら、運不運というものが現実に或るものだ とつくづく思い知らされました。ただ東大阪地区においても、上町及び生駒断層帯という地層の真ん中に位置しているため、いつか店舗倒壊という憂き目にあうことも予想されます。

 



 徒然日記の二年前4月号Vol.86で、熊本地震についてコメントしたのを思い出されます。

         



 そのコメントの中で、熊本地方の地震ということではなく、『 明日は、我が身かな 』 という思いで常に備えなければならないとお話ししておりましたが、まさしくその通りとなってしまいました。今回の地震で、ブロック塀が倒壊し、その下敷きになり命を落とされた小学生の女の子。本当に痛ましいことになってしまいました。



 私にも同じ年頃の孫がいますので、他人事とは思えず家族の方々の心痛を察すると何とも言えないものがあります。人の幸せと不幸せというものは、本当に紙一重だなと感じざるを得ません。今回の天災で犠牲になられました方々、及びその親族の方々には衷心よりご冥福とお悔やみ申し上げます。







 さて、話しはガラリと仕事関係に移しまして夏ギフト商戦最前線ということで、東大阪店での活動内容を報告させていただきたいと思います。東大阪店では、5月下旬よりドリーム本部から提案されましたスケジュールカレンダーを基に今年の夏ギフト準備を進めてまいりました。



 同時に定性的準備??(モチベーションアップ)として、6/15 (地震前です) 閉店後お得意先の焼き肉店で 『 夏ギフト拡売決起集会 』 と銘打って食事会を開きました。バイト諸君も全員参加していただき、大いに盛り上がりました。

 



 ただ決起集会と言いながらも仕事の話は全く会話の中に出てこず、バイト君たちの彼女についてや、その他たわいもない話で終始いたしました。まあ飲み会というものは、こんなもので要するに楽しく盛り上がればそれで良し!ということであります。



 手前味噌になりますが、今の東大阪店のスタッフたちは松藤店長中心に仲が良く、コミニュケーションもうまくとれており、お客様からの接客評価も高く、しかも社員・バイト君全員よく働く! 好循環で毎日の仕事に取り組んでもらっています。本当にありがたいことです。



 さてドリーム東大阪店では、今夏のギフト販促として特段目新しいことは実施しておりません。既存客のリピート化を促すため前回お買い上げリストのDM発送及び上位顧客への訪問、そして新規客獲得のためにギフトB3ちらしのポスティングやギフト未購入客への店頭レジでのチラシ配布など毎年のルーティーンワークに沿って活動しています。



 売場演出においても、そうめん各種とハム・調味料セットを中心としたゾーンと冷し菓子や飲料水を中心としたゾーン、そして定番のビールギフトコーナーと3ヵ所に分けて見やすく展開しております。あとは、焼酎・日本酒コーナーでの定番ギフトセットも外せないところです。

 



 話しは変わりますが、ここにきて焼酎・日本酒売場でのギフト提案の認知度が高まってきたのか、6/17 (日) の父の日ギフトは、期間中例年の1.5倍(約40セット)ほど販売し、久しぶりに店頭来店客が増加し、結構活気がありました。そんな意味でも、ギフトというカテゴリーは我々にとっては絶対に外せない商材であります。







 さて今月のテーマは、『 配達します! は、付加価値?? 』 とさせていただきました。この徒然日記でも毎回お話しさせていただいているように、ドリーム東大阪店では来たるべき時代の生き残りのため、外販を強化していこうということになっております。



 その理由としては、今後酒類を中心とした 『 店頭販売 』 はドラッグチェーンや食品スーパーなどのドミナント化出店により、さらに苦境に追い込まれることが予想されます。イノベーションがさらに進化していく中、大手小売業はさらに密度の濃いサービス提供を実施しております。



 はっきり言って、『 店売りでは、もう到底太刀打ちできない 』 ということであります。そこで考えられることがかつて町の酒屋さんが実施していた配達サービスの復活 ということになります。確かに時代は、高齢化社会に入り、その流れは今後20数年続くであろうと思われます。結果、宅配ニーズがさらに高まるのは必至であります。



 そういう意味では、配達サービスの可能性は有望であります。そこに消費者に支持される価値が存在するからです。だから、外販を強化するのです。ただ、そこには越えなければならない2つのポイントがあると思えるのです。



 1つ目は、宅配コストの問題です。果たして店頭価格の商品を同価格で玄関先までお届けすることで、しっかりとした利益額が確保できるのか、ということであります。配達料の有無が問題となってきます。



 2つ目は、将来的にニーズが高まるのであれば、これまた大手小売業が 『 トヨタのカイゼン 』 をひっさげて儲かる宅配ビジネスを構築 していく事になります。いわゆる大手競合店がすぐに参入してくるということです。そこで、われわれがそれに対応できる新しい宅配の付加価値を創造し、お客様に提案できるかということになります。

 



 現に先日自宅のポストに下記の内容の宅配提案チラシが入っておりました。先月、東大阪店の近くにオープンいたしました食品スーパー ライフ のチラシであります。皮肉にもライフの配達可能地域が、東大阪店が2年前から進めていました配達エリアとまったく同じでありました。そして、即日配達も可能であります。



◆表

 画像クリックでPDFファイルが開きます



◆裏



 画像クリックでPDFファイルが開きます





 今回、このチラシ内容をみた時にもうすでに時代のステージ は、一段階上に上ってきたなと思わされました。従来から、店頭売り中心に進めてきたドリームチェーンが、コストのかかる配達サービスが是か非か論議している間に大手小売業は、当たり前のようにデビューしてきたのです。



 いまや、配達します! は、付加価値になりえないのです。消費者にとって配達サービスは、もう当たり前のことになってきたのです。私たちが、コストがかかって儲からないから、どうこうという問題ではなく、もう配達サービスは避けられないものとなっております。



 だからこそ、われわれ零細店だからこそ可能なさらに細分化された宅配サービスの付加価値を構築し、地域のお客様にその違いをアピール していかなければなりません。



 じゃ、どのような内容が考えられるのか、ということで私自身いま現在いくつかの提案はありますが、是非ともこの内容については、ドリームチェーンとして今秋の勉強会の研修テーマとしてみんなで研究し、創造し、視える化していただきたいと願っております。



 今回、自宅でこの宅配チラシをみた時に、何故かまったく不安にもならず、ライフも手間のかかる宅配にチャレンジせざるをえない状況であるんだなと冷静に分析しておりました。アマゾンも宅配を前提としたフレッシュ野菜や総菜販売に取り組んでおります。  本当に時代が大きく動いております。

 



 ということを、やせ我慢ではなく、本音でみなさまにアピールして今月の投稿を終えたいと思います。



 今月もご覧いただき誠にありがとうございました。