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12月号  『 2017年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.106

  12月号  『 2017年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.106



 みなさん、こんにちは! いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。





さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。 いよいよ最後の追い込みといったところですかね。



 東大阪店でも12/22 ~12/24 までの3日間歳末大売り出しを開催いたしました。なかなか昔と違って月末チラシを配布したからといって爆発的に売り上げが増えるという時代は終わった! という考えは、皆様と意を同じくするところであります。



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 現在のところ、売上数値としては今歳末期 11/1~12/22 までの売上実績では、昨年対比102% 、粗利益ベースで110% と、店長不在の中で何とか満足のいく内容となっております。ただ、ギフトに関しては物理的にスタッフ不足の影響はさけられず、新規ギフト客獲得のための営業活動が出来なくて酒・食品ギフトとも昨対比92%~95% と満足のいく数値とはなっておりません。



 ただ先ほど述べましたように店長の長期離脱の中で、今年の歳末はどうなる事やらと心配しておりましたが、勝間田チーフやパートの堀井さん、そして優秀なアルバイト諸君の奮闘に支えられて今年も歳末期増収増益という具合で一年を締めくくれそうであります。



 例え方が悪いですが、『 火事場のばか力 』 と申しますか、人間というものは、危急存亡の折には今までにない潜在的なパワーが発揮され、それにより今まで以上の能力が創出され、またひとつ成長するという好循環が生まれてまいります。これがアルバイト達のすそ野まで広がると、いわゆる新しい店舗風土の進化につながってまいります。



 『 ピンチをチャンスにする 』 、今回はきれいごとに聞こえるそのようなフレーズが実体験出来たような気がいたします。現場で従事するスタッフたちの成長ぶりをつぶさに見ると頼もしく、且つ微笑ましく思えてなりません。若い者たちを教え育てることは本当にやりがいのある贅沢な責務であると感じています。





  さて、話は変わりますが、今年も12月初旬に月刊情報誌 「日経トレンディ」が、 『 2017年 ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2017年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。私たちの業界には、それほど関係するものは見当たらないようでしたが、この1年を思い起こしながら振り返り、何かの参考にしていただければと思います。







 そして、国内で発生した2017年 10大ニュース として取り上げられた事としては、中学生棋士としてプロデビューした藤井四段 ( この徒然日記6月号でもご紹介 ) の活躍ぶり、そしてまた天皇陛下の生前退位の日程が具体化し、焦点は次なる年号は何になるのか、その他不祥事としては相撲協会関係で日馬富士関の暴力事件、折角の日本人横綱が誕生し盛り上がった相撲ブームに水を差したことになってしまいました。



 明るい楽しい話題としては、つい最近一般公開となりました上野動物園のパンダ 『 シャンシャン(香香) 』 のお披露目、なんと経済効果は400億円とも言われております。今年も喜怒哀楽さまざまな出来事や事件がありました。読売新聞社提供資料から画像だけですが、下記に列記しましたので振り返っていただきたいと思います。





























 さて ドリーム東大阪店 2017年 5 大 ニュース といえば、



 まず 第一位 になるのが今年6月の「酒税法改正施行」 にともなうビール系飲料を中心とした小売価格の値上げ、結果として健全なる利益率が確保できました。このことにより、当店のみならず加盟店各位におかれましても、収益面で一息つけたのではないでしょうか。



 ただ秋ごろより、市場価格が逆戻りする地域が増えてまいり、暗雲が立ち込めてまいりました。、来年はどのように推移するか不安定要素が多々ございます。



 次に、第二位 となるのが、外販売上の向上であります。特に業務用売上が好調でこの一年昨対比141%で推移しております。昨今の諸事情で店頭販売が苦戦する中、外販売上で全体をカバーできているという状況です。キッカケとしては、この徒然日記でも再々お話ししているように、近隣の業務店販売を中心とした競合店が倒産し、そちらの料飲店さんがこちらに回ってきたということです。ラッキーなことでした。



 それをキッカケに外販を強化することに方向転換し、結果として命拾いした訳でございます。



 第三位松藤店長の長期療養のための入院であります。10月末の入院であったために、まともに歳末需要期にぶつかってしまい、管制塔を失ったエアポートのようになってしまいました。近年、店長への権限移譲を積極的に進めていたため、それが裏目に出てオペレーションがかなり混乱してしまいました。来年一月末まで、要療養のため、残ったメンバーでの業務活動となってしまいました。



 ちょうど一年前に長年従事してもらっていた段上店長の退職で不安定であった業務が安定してきた矢先での事でしたので、再度の痛手となりました。早く元気になって復帰して頑張ってもらいたいと思っております。



 第四位 は、勝間田チーフ・パート堀井さんの成長 であります。上記の理由で、各スタッフに荷重がかかってしまい、どうなる事かと思いましたが、両名とも無難に店長の穴を埋めてくれました。勝間田チーフにおいては、まだ入社一年しか経過していないのにもかかわらず店長の諸業務をこなしてくれました。パートの堀井さんは、毎日残業の連続でありながら、いやな顔も見せず快諾し、精を出してくれました。そして、ギフト支援プログラムの入力やチェック、そして包装に至るまで自発的に処理してくれました。この二ヶ月でさらに成長した二人を見て大変頼もしく思えました。





 さて、第五位 は、さらなる外的環境の悪化 であります。徒然日記の中で再三再四、店頭での交通規制の件やドラッグストアの新店出店のことなど、ボヤいてまいりましたが、更にこの度傷口に塩を塗りこむように、東大阪店の目と鼻の先に大手業務スーパーが2018年年頭に新オープンいたします。北大阪地区中心に20店舗の業務スーパーを展開している企業のようで、かなり激安な食品スーパーのようであります。



 せっかく当地区にビール系飲料の健全価格が染み渡ったにもかかわらず、再び客寄せ目玉としての商材に陥るのは必至であります。当然、スーパー万代も激安価格で対抗するものと推察します。東大阪店にとって下半期、収益向上の柱となっていたビール系飲料の収益がまたしても激減することになると思います。



 ただし、外販の部門については、業務店もありますし、一般家庭の方々についても戸口までの配達サービスを選択されておられますので、そんなに落ち込むことはないと予想しています。問題は、店頭売りです。



 ただ攻勢をかけられる激安価格については、ミートしないことに決定しました。かなり来店客数は落ち込むと思いますが、売上高よりも利益額を優先させたいと思い決断しました。間違いなく最低限の売上高は確保しなければなりませんが、利益があっての経営でありますので、無茶はしません。







 話しは変わりますが、つい先日厚生労働省から今年の日本の人口についての調査結果発表がありました。この一年で出生した新生児は、約94万人だったそうです。そして亡くなられた方は全国で134万人となっております。差し引き 一年で 約40万人の人口減少 となっております。



 日本の人口は、11年連続減少へとなっているそうです。以前にもお話ししたと思いますが、私が生まれた昭和25年は、全国で約233万人が生まれております。それに対して死亡数は約90万人です。その差、143万人の増加。日本経済が高度成長期に入っていく時期でもありました。





 近年の人口減少状況をみた時にわれわれ商売人に関わる問題として、どのように対処していくのか・・が問われていると思います。このような社会現象の状況下、どの業界においてもマーケットサイズがどんどん減少していく中、今までと同じように売上だけを追いかけていくのは、とても危険なことであるということをお気づきであると思います。



 当然利益重視といえども、利益額 = 売上高 × 利益率 である訳ですから、売上増が期待できないのであれば、この利益率をどのように高めていかなければならないか、そこがポイントとなってまいります。これからの商売のキーワードは、どのように売上を増やすのかではなく、どのように利益率を上げていくのか、その一点に尽きます!



 私は、今年もいろんな方々とお会いし、いろんな話題でお話ししてまいりました。特に東京オリンピツク後の2021年からは、今のブラジルのように国内経済がガタガタになり、一気に不況へと落ち込んでいくとお話ししたこともあります。その時のために、今からその心構えと具体的な準備をしていかなければならないとも言ってまいりました。



 ただ今の世界状況(北朝鮮問題など)やビットコイン及び株価の推移などをみても2018年後半から、一気に日本経済が下落してもおかしくない雰囲気があると思えるのです。



 そのためにも2018年、新年が明けまして定例の地区エリア会議や春の勉強会等でその準備のための知識や情報を習得していかなければなりません。 そして、今後とも皆様方には現場に基づいた忌憚のない御意見・御提案を、来る年も頂戴できますようお願い申し上げまして、本年の『徒然日記の締め』 とさせていただきたいと存じます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。