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10月号   『  視える化を推進・・・ 』    Vol.92

10月号   『  視える化を推進・・・ 』          Vol.92



  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 今月は、月末に2016年冬ギフト前回お買い上げリストDMの発送準備作業や「小規模事業者持続化補助金」申請のための各種資料作成があるため、早いめの投稿とさせていただきました。



 さて先月は、どうも気持ちがブルーになっていたこともあり、あまりプラス発想の記事内容ではありませんでしたが、今月はお天気もいよいよここにきて秋晴れの日々が続き、『 天高く馬肥ゆる秋 』 といった気分で投稿したいと思っております。



 とは言いながら、私の気持ち的にはまだ120%晴れ晴れとはいきませんが、取り敢えず年末商戦に向かって前向きに取り組んでいこうという気合だけは十分に入っております。

 



 話は変わりまして、先日些細なことですが、ふと自分の人生を象徴するような気づきがありました。 といいますのも、最近私の仕事が現場での従事が中心になってきましたので、仕事靴の傷みがひどくなり、靴を買い替えるローテーションが短くなってまいりました。



 革靴と違い、スポーツシューズですので靴底のラバーが薄っぺらになり、雨の日には若干水が浸み込むことがあり、靴を脱いで靴底を見ながら、しみじみと「ABCマート」でまた新しいのを買うか と思っておりましたら、同じ靴底でも、かかとの方はさほど傷みが少なく、薄っぺらになっているのは、つま先の方だけでした。要は、つま先に重心がかかっているということなんですね。



 本当に些細なことなんですが、これが自分の生きてきた証しだなとふと思い、改めてこの66年間慌ただしく 『 前のめり 』 で人生やってきたなという実感がありました。若いころ、以前にもお話ししましたが、ラグビーをやっていたという経験から、常に倒れるときは前に前にという習慣が身についているのかもしれません。



 良い意味では前向きに、悪い意味では落ち着きのない行動パターンで、今後残された人生、できることなら靴底全体が平均的にすり減る生き方に軌道修正していきたいと思っています。

 



 さて、今回のテーマは  『 視える化を推進・・・ 』 とさせていただきました。 皆さんご存知かと思いますが、『 視える化 』 という考え方は、世界のトヨタ 『 カイゼン 』 プログラムの重要なファクターの一つです。 最近では、小池百合子新都知事の初登庁時の記者会見の中でも使われていました。



 都庁での部署間縦割り行政から各部署横軸的な情報共有、その為の 『視える化』 の推進が、まず改革の第一歩とお話しされておりました。都庁のような大きな組織となると、他部署の仕事の内容が日常的にお互い把握されておらず、様々な弊害が生じていると語っておられます。そのためにも、業務のビジュアル化を促進して互いに情報共有し、相乗効果を生み出すことにより、都民へのサービス向上を目指すというものです。



 我々の日常の仕事においても、 『視える化』 は、非常に重要な意味を持ち常に意識しながら仕事をしなければなりません。例えば、お客様がかつて地方の温泉旅行に行った時に飲んだ地酒が美味しくて、その味が忘れられない。後日、自店に来店され、日本酒コーナーで探されていて、もし無ければそのままお店を退出される場合があります。

 



 接客スタッフがその場にいなくても上記のようなPOPが掲示されていれば、お客様は自然とスタッフにお問い合わせいただけます。これが、お客様への 『 視える化 』 なんです。その他、一般的ですが、大型店舗やパチンコ店の駐車場を思い起こしてください。駐車場スペースに白線が引いてなければ、どうなるのでしょうか。駐車場は大混乱です。ちょっと白線を引くだけで縦列駐車がスムースに実施できます。その発想を倉庫やお店・事務所に活用すれば整理整頓が自然に実行できます。これが
『 視える化 』 効果 なんです。



 ドリーム東大阪店では、この度10/1より新人社員が入社いたしました。かつて学生時代にアルバイトとして従事していた勝間田君という21歳の若者です。東大阪店では、毎年新人採用というほどの会社規模ではありませんので、業務終了後のレジ閉めや閉店方法のマニュアル書など全く用意していませんでした。全てが、口移しです。

 



 今回、これでは習得スピードが遅滞したり、さらには正確に理解できないという不備がありました。早速マニュアル作りを実施して、それに基づいて指導した結果、入社二週間で松藤店長や私がいなくてもアルバイト、パートさんに指示して店開けやレジの立ち上げ、さらには夜のレジ閉めや計算、その他閉店作業ができるようになりました。



 これも、『 視える化 』 なんです。 また来年年初より、下記の作戦名で東大阪店では中長期経営計画書の策定に取り掛かります。これも、『 視える化 』 なんです。目的は、いくつかありますが、そのうちの一つに将来の店舗ビジョンを 従事するスタッフ全員が共有することにあります。もちろん、パートさんやアルバイト諸君にも共有してもらいます。

 



 楽しく働き、そして地域のお客様に喜んでいただくことを使命として感じ取れるスタッフを育成する。そのことが今後のチャレンジ課題としていきたいと思います。そして、それを実行するのは、私ではなく将来の中核となるべき松藤店長に委譲 していきたいと思っております。



  『 Teaching is Learning !』 ということであります。松藤店長には、是非とも部下を育てながら、自らも成長していってもらいたいと願っております。彼らの成長の延長線上にドリーム東大阪店の繁栄があると信じているからです。そのためにも、この
『 視える化 』 という考え方 を店舗風土として根付かせていきたいと思っております。



 さてここで、『 トヨタ式の虎の巻 』 (若松義人著)から引用いたしまして、「3つの視点で理解する視える化」について論理的に解説したいと思います。

 



 



 てな具合で 『 虎の巻 』 では、解説されています。と言っても、漠然としているので具体的にどういうこと?! ということになりますが、例えばアルバイト諸君に仕事を教えるときに、教えたことが何度言ってもうまく出来ないって事がよくありますよね。
「何度言ったら、わかるねん!」 とむかついた時ってありません?



 まさしく、そこなんです。カイゼンすべきは、教える側・店側にあるんですね。そこのところが全然わかっていなかった。いま反省しても仕方ないんですが、この年で再度現場に復帰した機会に、そこのところを再考しながら若手育成に励みたいと思っております。



 即効力のあるマニュアル作りや経営者や会社側が目指す思想哲学の深い部分まで、『 視える化 』 を推進していきたいと思っております。今、時代は混沌としております。特に我々の業界は、流通小売業という大きな枠組みの中で 『 篩 い (ふるい) 』 にかけられております。何とかふり落とされないようしがみつけるものは何でもしがみつく。そのハングリーさでこの難局を切り抜けていきましょう。



 そのためにも、人の体と同じで健康体を維持するためにも、健全な数値を常に、『 視える化 』 していかなければなりません。些細なことからでも構いません。要は、常に物事ビジュアル化が必要であるということです。



 私でよければ、貴店の課題を 『 視える化 』 するために、いつでもご相談に応じます。遠慮なさらず、お気軽にお申し出いただければと思います。当然ながら、相談料は無料です。(笑) ただ、再々お話ししています通り、現在現場従事ですのでご希望通りの日程でお受けできないかもしれませんのでご了承いただきたいと思います。



 さあ、いよいよ 『 冬ギフト商戦 』 突入です! しっかりとお客様の消費動向を見極めて、自店の提案内容・接客サービスを 『 視える化 』 しながら、自店の 『 コ ト 』 をアピールして、実りある年末商戦にならんことを祈念いたしまして今月の投稿を終えたいと思います。



          今月もご覧いただき誠にありがとうございました。