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6月号   『 青天の霹靂 (へきれき) 』    Vol.88

  6月号   『 青天の霹靂 (へきれき) 』    Vol.88





  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 

 毎日うっとうしい日々が続きますが、皆さんお元気で夏ギフト商戦頑張っておられますか! 今年の夏ギフト需要の流れや傾向としては今始まったばかりですので何とも言えませんが、東大阪店におきましては、どうも出足はいまいちのようです。



 昨年ご注文いただいたお客様が今年もご来店いただけるかどうか常に不安の中で、しかしながらお客様を信じて大いに期待感を持って業務に励んでおります。そういう意味では、ご注文のレスポンスを高めるという手法として、やはり前回お買い上げリスト(ギフト支援プログラム)の活用は、大変頼りになるシステムであると自負しております。



 先日も東大阪店のギフト顧客として最上位のお客様がご来店いただき、スイーツエモーションアソートギフトSAW-30 (半額以下ギフト) を230セットご注文いただきました。一括会社納品でありますし、また熨斗紙が外のしということで、メーカーの方で包装済み商品を調達していただきました。あとは、倉庫でひたすら熨斗紙貼りに集中して作業し、下記のようにダンボールに再納品して明日お得意様納品予定となっております。それと手提げ袋も240枚添付いたします。。

 



 お支払金額は、締めて37万円ということで、前もって即金で頂戴し大変ありがたく思っております。こちらのお客様とのギフト受注は、2年前にさかのぼります。もともと当店での個人顧客で一回の購入額もビールやワイン等々で2~3万円ぐらいお買い上げいただいておりました。



 2年前の夏に店内のギフト商品をご覧いただき、そして当店スタッフとの会話の中で、B3ギフトチラシをお見せしながら、ご案内したところ上手くご購買につながったということです。10年以上前から御ひいきにしていただいているにもかかわらず、何らかの理由で2年前のギフト購買につながったのです。

 



 残念ながら、その理由はいまだお聞きはしておりませんが、さらに親しい関係性を構築する中で今後の大いなる参考のため、どのような理由で当店ギフトを選んでいただけたのか、必ずヒアリングしたいと思っております。



 ただ、はっきりしているのは、店内外にかかわらず、育成したい商材を常に露出し、商品情報を出し続けることの大切さを改めて痛感しております。やはり情報を出し続けていれば、どこかの段階で成果につながるものと確信しております。



 なかなか今回のようなうまい話は、常日頃あるものではありませんが、大なり小なり可能性は常に継続的にあるものだと信じてギフト商戦、頑張っていただきたいと思います。皆さんの奮闘を大いに期待しております。



 



  今回なぜこのような言葉をテーマにしたかといいますと、仕事も含めて人生長く生きていますと、『 ある日突然!』 と言うような事が多々経験することがあります。ちなみに私の人生は、意外と波乱万丈なプロセスがありまして、18歳の時に母親の急死に始まりまして、様々な 『 青天の霹靂 』 を経験いたしております。



 ただその都度、その時代の周りの方々から物心とも、いろいろとお世話を頂き難関を乗り越え、今の私があると感謝いたしております。おかげさまで、その経験を基に図太くなったと申しますか、危急存亡の折でも少々のことではうろたえることなく対処できるようになってまいりました。



 その秘訣とは、やはり 『 明・元・素 』 にあるのではないかと思います。笑顔を絶やさず、常にるく気で直であれ! ということであります。3つ目の素直というところは私自身若干疑問が残りますが、何とかこのマインドで人生楽しく過ごしております。



 最近経験した 『 青天の霹靂 』 と言えば、ドリーム東大阪店前の車線規制の件です。専用駐車場がない東大阪店自身にも問題があるんですが、平成5年開業以来なんとか店頭前側道車線にお客様の車を停車していただき、お買い物をしていただいておりました。

 



 それがこの4月より、自転車専用レーンとなり、ブルーラインで塗られてしまいました。決して、停車禁止ではないんですが、やはりお客様の心情としては停め辛いものとなってしまいます。大阪府が決定したものですから、一零細商店の生活や営業権など交通安全という大きな観点からは無視されてしまうのです。



 毎年、キッチリと個人・法人とも府民税を納付し、何も世間様に悪いこともせず頑張って商いを続けているのに、『ある日突然!』 です。そのため、今年1~4月まで昨年対比100%超であった来店客数が、なんと5月、6月は85%までに減少してしまいました。何とか外販売上が昨年対比120%と健闘していますのでトータルでは100%近くまで確保しておりますが、何ともし難い辛いものがございます。



 しかしながら、泣き言など言ってられません。前回もこのコラムでお話ししましたが、人生七転び八起き、山あり谷あり、ということで次なる高みを目指していろいろと方策を打ち出してまいりたいと思っております。





 さて、東大阪店と比べられないほどスケールの違う 『 青天の霹靂 』 が先日イギリスで発生いたしました。皆さまご存じ 『 イギリスの “ EU離脱 ” 』 であります。国民投票で決定したことではありますが、僅差での離脱決定は、イギリス国内だけでなく、世界中で様々な混乱や不安を巻き起こしております。

 



 私は遠いヨーロッパ各国の社会・経済・政治のお国事情など詳しく知る由もありませんが、E U ( European Union ) (ヨーロッパ連合体 現在28ケ国) という組織の設立目的や運営状況については、漠然としてではありますが理解しているつもりです。



 最近では、シリア内戦による難民が地中海を越えて多数トルコ・ギリシャ・イタリアを経てヨーロッパに流れ込んでいるという報道を幾たびか、TVなどで聞いております。その対処策として、E U が中心となり、各国に対して難民受け入れ態勢を取っております。

 



 そんな中で新たに生じる各国の難民・移民対策に対する雇用・社会保障費等の負担増が逆に従来の国民からの不満が噴出するという日本国内では考えられないことが、陸続きのヨーロッパでは大きな社会問題として影を落としているという背景があるようです。これが今回の離脱の一因にもなっているのです。



 今後2年間の猶予の中で、具体的な離脱条件やその後の金融政策・貿易協定を少しずつ決定していくものと思われますが、間違いなく世界中が同時不況の方向へと進んでいくのは間違いないと思います。そして、我々の日本経済にとっても、輸出産業に依存している関係上、今後円高傾向が続く中、企業収益の悪化のため長期的に日本国全体が不景気風に吹き晒されてくるのは避けられない状況になると思われます。



 聞くところによりますと、例えば為替レートが 1 円高くなるだけで、あの世界のトヨタの企業収益が、なんと400億円減益になると聞いております。じわじわと国民生活へ影響し、節約志向が蔓延し、国内消費の低迷へと進んでいくものと思われます。そして私たちはそれに対して備えなければなりません。

 



 毎回同じことを申しますが、もう量を追うことはできません。だから、質を高めなければなりません。利益率を高めていかなければなりません。消費者は、安価で質の高いモノを求めます。その矛盾をどのようにクリアして顧客満足を実現させるかが、私たちの今後生き残りのための大きな課題となってまいります。



 そのためには、みんなで情報共有し、さらに英知を結集することで次なるステップへ駆けあがる事が出来るのだと思います。



 今回のイギリス離脱問題を我々ドリームチェーンの組織の在り方というものに重ね合わせたときに、各店それぞれが組織に属することで生じるメリット・デメリットを天秤にかけて、その本部・組織の必要性というものを再度考えていかなければならないと思うのです。



 今回の件で、イギリスが自国の独自性や自尊心・ナショナリズムを主張するがためにヨーロッパの中で孤立化しないよう望むと同時に、時代の変遷とともにEU本部のあり方も進化しなければなりません。それは、我々ドリームチェーンにおきましてもまったく同様でありまして、本部・加盟各店の相互信頼の下で組織運営をうまく実践していかなければなりません。



 最後に私が組織運営を好循環させるため、常々念頭に置いている言葉をご提示して今月の投稿を終えたいと思います。



 



   今月もご覧いただき誠にありがとうございました。