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10月号 『 丹波・但馬地方 産地研修を終えて・・・ 』 Ⅴol.69

10月号 『 丹波・但馬地方 産地研修を終えて・・・ 』 Ⅴol.69



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 今朝、大阪では今秋初めて最低気温が10℃を下回ったという報道がありました。いよいよ秋深しと申しますか、晩秋の季節となってまいりました。そして、今年も余すところあと二ヵ月になってまいりました。





 この時期から、いよいよ我々の現場においては、『冬ギフト商戦 』 への準備で慌しくなってまいります。昨日もドリーム東大阪店では、昨年お歳暮購入者様へのDM封入が終わり、本日郵便局への発送依頼も完了致しました。既存客発送軒数は、644軒でその中でのギフト発送総個数は1574個でありました。

 

 東大阪店での昨年の冬ギフト販売実績は、個数ベースで店頭お渡しも含めて2021個で、金額ベースでは、売上額504万円・粗利益額103万円でした。今年の目標は、ちょっと強気で昨年対比120%を狙っております。



 といいますのも、今年のチェーン行動スローガンに基づいて、東大阪店では日々の営業活動の中で 『近くて便利 まちギフト』 を連呼してまいりました。連呼といえば、ちょっとオーバーかも知れませんが、本当にギフトカテゴリーに自店の今後の命運を賭けております。

 

 そんな意味でも、今年の冬ギフト商戦に取り組む気合の入れ方は例年以上のものがあります。いよいよ始まるということで、『武者震い』する思いでいっぱいです。空回りしないよう、準備の段階でやるべきことはキチッとやりきって、冬ギフト商戦に突入していきたいと思います。



 そこで、毎年この時期に必ず『徒然日記』に掲載しているデータを今回もご紹介して、私も含めて皆様方に冬ギフト対策について勉強していただきたいと思います。





  【 2014年 冬ギフト商戦のワンポンイト 】



 毎年この時期になるとアサヒビールさんが、外部コンサル会社に依頼して『今年のお歳暮傾向値』としてネット上で発表されております。「ハピ研」(青山ハッピー研究所)というんですが、今年も傾向値を調べて見ますとほぼ昨年と同じようなデータが出てまいりました。昨年のデータをベースに今年のお歳暮商戦の参考にご覧頂きたいと思います。



 まず、「この冬お歳暮を贈りますか?」という設問に対して、60.1%の方が贈答意向があることが確認されました。過去の同時期に実施した調査では、2009年では63.1%、2010年が65.0%、震災のあった一昨年は54.9%とやや意向が下がったものの、この冬は60%台までギフト需要が持ち直しつつあることが伺えるようです。



 このデータから感じ取れるのは、一昨年から本部が提唱する『絆作りマーケティング』の一環としてギフト市場においても、最近では人との絆やコミュニケーションを大事にする傾向も高まっており、身近な家族や友人へのお歳暮ギフトなどを前向きに見直す人々も少なくないようです。

 

 次に世代別についてですが、『贈る予定がある』という声は、若い20代で25.8%と低調であったものの、既婚者の増える30代で39.3%と一気に上昇。さらに40代で44.7%、50代で55.0%と世代とともに徐々に増加し、60代で69.6%70代以上ではピークの69.8%を占めています。

 何と60代以上では、10世帯に7世帯の割合でお歳暮を贈られているわけです。



 このデータから何を検証するのか、そしてどう対策を講じるのかです。我々地域密着型の商いを展開する小規模店舗の実情として、通常どうしても購入単価の低い高年齢層の顧客が中心となっております。ただ、これを逆の視点で捉えてみると、下記のデータ結果から『お歳暮ギフト』は、私どもの店舗においては、顧客(高齢世帯)ターゲットとして最適の商材となる訳です。 『近くて便利 まちギフト』 のコンセプトは、そこのところにあるのです。

 

 さて次は、一家庭あたりの平均贈答件数は、「3.62件」。ちなみに過去の平均贈答件数を振り返ってみますと、2008年が4.04件、2009年が3.96件、2010年が4.18件、2011年が3.99件であったことから、今年の贈答件数はやや減少傾向にあることがうかがえます。最も多かったのが贈り件数「2件」でした。



 やはり、虚礼廃止や節約志向のため、件数減少傾向にあるものの当チェーンにおいて着実に受注件数を増やしている店舗が数店あります。その店舗の活動内容を見てみますと、一家庭当たり一件しか受注できていない顧客に対して、若干のDM費用がかかっても必ず前回お買上リストを送付して受注件数を増やす努力をされておられます。



 ここでも、ギフト好成績店は、やはり新規客獲得活動と同時に、既存客を育てる手法を使っていると推察できます。

 

 そこでくどいようですが、私から加盟店の皆さんに『近くて便利 まちギフト』 をお奨めする理由をいくつか列記いたしたいと思います。

 



そのほか、参考にしていただきたいグラフや表を下記にご紹介しておりますのでご覧いただければ幸甚でございます。



 

 

 

         【拡大画像はここをクリック】PDFファイル



     以上、お歳暮ギフトについての豆知識情報です。 何か参考になりましたでしょうか。





 さて本題に入りまして、今月のテーマは 『丹波・但馬地方 産地研修を終えて・・・ 』 にさせていただきました。



 過日10月20日に加盟店有志の方々及び本部スタッフとで、兵庫県北部に所在する米作農家『宮垣富男さんの田んぼ』と日本酒蔵 『香住鶴 福壽蔵 』 を視察してまいりました。

 

 朝8時集合の夜9時解散のハードスケジュールでしたが、視察内容はとても濃くて充実した研修会となりました。まず、最初に訪問したのが宮垣さんの田んぼでした。あいにくの雨模様で田んぼには入らず、(すでに稲刈りも終わっていましたので・・・) 作業所での説明案内となりました。

 



 ちなみに私の場合、宮垣さんには2年前上記右側のメンバーさん(加盟店様8店舗)と訪問させていただいておりました。前回は、9月後半という事で、鎌で稲刈りしたり、みんなでコンバインを運転させていただいたりで本当にいろいろと楽しく勉強させていただきました。

 

 今回は前述のとおり作業所内で3台連なる乾燥機での玄米乾燥のあり方やこだわりについて、また堆肥場では、宮垣さん独特の土づくりのため、大学の教授との共同研究の中で、そのこだわりについて説明をしていただきました。



 私の場合、酒屋でございますので、そのお米のこだわりや付加価値について、うまく説明できませんので、米紀行「はたやす」さんの畑中氏より、先日宮垣さんでの稲刈り時の現地レポートを頂きましたので、その内容を掲載させていただきたいと思います。

 

 



 

 

 

 



  いかがでしょうか? 上記のこだわりの他にも当日いろいろと貴重なお話をしていただきました。そして、帰り際にはそのこだわりの堆肥で養生した土で育てた無農薬の『丹波の黒豆』を参加者全員にお土産として頂戴いたしました。帰宅してから、早速湯掻いてビールのおつまみで食しました。その美味いこと、最高でしたよ!!



  話は戻りまして、宮垣さんファミリーに参加者全員、研修のお礼を丁重に申し上げ、次なる目的地 『香住鶴 福壽蔵 』 へと向かいました。



 今回の投稿、少し冬ギフトの件もありましたので、長々となりました。そこで  『香住鶴 福壽蔵 』 感動の探訪記は、次回11月号にてご紹介いたしたいと思います。これまた、こだわりの酒蔵さんでして、次回はこの蔵で学んだ事やこの酒蔵訪問をキッカケに、当チェーン内で日本酒担当有志にて日本酒研究会 『日本酒倶楽部 』 を発足させましたので、その活動目的や内容についてお話ししたいと思います。



 



 最後になりますが、今回の産地研修会でお会いした宮垣さん、そして次回ご紹介する香住鶴の福本専務や松本杜氏さん達自ら生産される商品に対する熱い思いをお聞きした時、ふと頭によぎったのは、毎回のように徒然日記にてご紹介しております稲盛和夫さんの言葉でした。



 生産者であっても、われわれ小売業者であっても行き着くところはここかな・・・と思えた今回の産地研修でした。これでまた、上記の方程式の真髄へ少しでも近づけたかなと感じ入りました。



 人との出会いというものは、本当に大切で楽しいものなんですね。これを機にまた気合を入れて今年の年末商戦を頑張っていきたいと思います。

       今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。

              それでは、ごきげんよう さようなら