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7月号  あらためて原点回帰 現場第一主義!!   Ⅴol.66

7月号  あらためて原点回帰 現場第一主義!!   Ⅴol.66



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 今年の夏も全国で梅雨明けし、いよいよ夏本番といったところですね。これから秋雨前線が南下する9月下旬まで猛暑の続く毎日と思われます。毎年同じことを言ってると思いますが、ビールや飲料水を販売する我々にとっては、この暑さは大いに切望するところです。 ただし、熱中症は要注意です。

 みなさん水分補給などお体ご自愛いただきご商売にご精進いただきたいと思います。



 

 

 さて、先日日経流通新聞の記事で2014年上半期のビール系飲料の成績内容が発表されておりました。



  「 上半期ビール系飲料、出荷量最低! 豪雨響き6月6.5%減! 

   ビール大手5社が発表した1~6月のビール系飲料の課税済み出荷量は

   前年同期比1.2%減の1億9685万ケース(大瓶20本換算)だった。

   前年割れは2年連続で、1992年統計開始以来、1~6月としては

   過去最低を更新した。

   6月の出荷量が天候不順などで大きく落ち込み、割安な第三のビールなどが

   苦戦したのが響いた。・・・・  ( 後 略 )  」



                     とありました。



 今年の場合、天候不順という事もありましたが、今後消費志向の多様化や人口減少の経緯から見て長期的に消費量の微減は毎年避けられない環境下にあります。

 「じゃ、これから我々はどのように商売していくんだ?!」 という事になるんですが、その答えは皆さんもうすでにご理解いただけていると思います。

 

     『 酒屋からの脱皮 低粗利益路線からの脱皮 』 であります。



 ただし勘違いしないことは、ビール系飲料を低価格販売しながら酒屋の概念を払拭することが大事であるという事です。パラダイム(発想)の転換が必須となってきます。粗利益ミックスの考え方が重要となります。

 そこのところは、前月号でご案内いたしましたように、本年9月9日の2014年秋季勉強会でしっかりと学んでいただきたいと思います。



 

    ここをクリックでPDFファイルにてご確認頂けます



さて今月号のテーマは、『あらためて原点回帰 現場第一主義!!』 とさせていただきました。



 ちょっと仰々しいフレーズになっておりますが、敢えてあらためて・・・とあるのは、すでに皆さまご承知の通り昨年の10月より私の業務デスクを一階のドリーム東大阪店に移動させております。特に、この6月からはほとんど東大阪店の現場業務に従事しております。





 64歳にして、あらためて現場に入り、若いスタッフたちと毎日楽しく仕事をさせて頂いております。今後向こう6年間、70歳まで健康に留意して、また現場の連中の足手まといにならぬよう気を付けて働き続けていきたいと思っております。



 そして、この歳にして現場に回帰した理由は下記の通りです。





  2020年まで、現場の仕事に従事する目的は、3つです。





   ① 今後2020年に向かって大きく変遷していく流通小売業界の中で、

     あらためて現場からの視点でドリーム・酒匠米匠チェーンの生き残り策の

     模索とあるべき姿確立のため・・・



   ② 長年直営店舗でありながら、コアな部分からの人材育成や現場指導を

      怠っていたため東大阪店の売上低迷が続き、今後抜本的な経営改革が

      必要となるため・・・



   ③ これは私的な理由ですが、ドリーム東大阪店の前身であるイノウエ酒販、

      さらには創業時(1920年『酒舗 うめや』)から、

      記念すべき100周年をクリアし、101年目からの新しい後継者を

      育成し、バトンタッチしていくため・・・




以上の事由にて、ドリーム東大阪店の現場で日々精進してまいりたいと思っております。



  



 さて話は変わりますが、この度現場に入っていろいろと気づかされることが、多々あります。最近、配達もちょくちょく実施しております。先日、軽トラで三軒ほど配達を終えて店舗に帰ってきたところ、回収空瓶が全くありませんでした。20数年前配達をバリバリやっていた頃は、ガラス瓶の空容器が結構ありました。キリンレモンや三ツ矢サイダーの30本入りの瓶ケースなど。



 今や、紙パック製品や缶製品が中心で空容器の回収が不要となっています。些細な事なんですが、こんなことにも気づかされることがあるんです。という事は、大きな潮流として空容器の回収が無ければネットショップで私どもの商品はさらに取扱いが可能となってまいります。



 イノベーション(技術革新)が、商流や生活・文化のあり方まで変えていくのです。これが『進化』と言うのではないでしょうか。進化に対して、われわれ退化しないよう何とかお客様をしっかりと見続けて付加価値を創造していかなければなりません。



 話を東大阪店の仕事に戻しまして、配達以外に私の現在の主たる業務は、夏ギフトの包装です。頑張って包装していますよ! その作業の中にも様々な気づきがあります。宅急便用紙の添付間違いやのし紙の内容の確認など・・・お客様のクレームが来る可能性のある失敗事項が、そこに潜んでいます。



  



 こんな時に、『トヨタのカイゼン』意識 が非常に役立ちます。ここで、その内容をご説明すると長々となりますので、また機会があれば定期開催の『ギフト勉強会』の中で、『カイゼン』の重要性と具体的な手法について、ギフトという切り口でお話ししてみたいと思います。

           〔EX〕お持ち帰りと発送の包装パターンの違いなど



 





 さて東大阪店では、『着眼大局 着手小局』 の考えで、取りあえず小さなカイゼンに着手したり、段上店長や松藤チーフの法人営業やポスティング、レジでのギフト提案一声かけ運動など様々な努力の結果、今年の夏ギフトの途中経過は下記のような数値内容となりました。



 

     拡大版はここをクリック



 まだまだ、和歌山のシバモリさんや江川さんのレベルには、追いつけませんが上記にあるように、利益額ベースで昨年対比121.6%は、立派なもんだと自負しております。そこで、自慢げにドリーム鴻池店さんに上記のデータを送付しましたところ、下記のような昨年対比表が返送されてまいりました。



 

     拡大版はここをクリック



 内容を拝見して、嬉しいような、負けて悔しいような 『上には上がいる』 もんだなと、これまたちょっとした感動を覚えました。昨年302万円の売上が、今年は400万円 何と利益額ベースでは昨年対比142%なんですからね。さらに驚くべきは、売上を昨対132%と伸ばしつつ、全体の粗利率を1.5%増やされております。



 鴻池店の松本社長のギフト強化の決断は、和歌山県の酒匠米匠シバモリさんの店舗訪問からスタートしています。柴森店長のお話や店舗内のギフト展開事例を参考にしながら、今年5月にレイアウト変更を実施して夏ギフト期に備えた訳です。



 



 トヨタのカイゼンの中で、『 まねから入って、まねから出よう 』 というフレーズがあります。我々チェーン仲間の良いところは、お互いの成果やノウハウを共有できることです。ただし、最初はまねからスタートしてもその次は自店のオリジナルを交えて新しいジャンルへと進化させることにあります。



 鴻池店の次なる課題とは、どのようなものなのでしょうか? その答えは、今現在ご来店いただいているお客様の心理や行動パターンを観察することで、自ずからアクションプランが出来上がってまいります。それが、『気づきの大切さ』 なのです。それが 『 現場第一主義 』 の真骨頂なのです。



 しっかりと店舗内に人的アンテナを張り巡らせて、お客様の購買心理を読み取ることが大事な要件となります。



 最後になりますが、そのように感度の良いアンテナを持つことで、気づきとカイゼンを繰り返し、自由闊達な雰囲気を醸成していき、今まで業績不振の理由を不毛な価格競争や商品のせいにせず、気づきから来る革新的なサービスや付加価値を創造することで、案外見つけられなかった売上や利益を見出すことが出来るのではないか という事を提言いたしまして、今月の投稿を終えたいと存じます。



 

           今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。



PS.先日から 高知の新米 武市さんの南国育ちの出荷が始まりました。

   試食をしましたが しっかりしたもちもち感もあり ほんのり甘みもあっておいしく頂きました。

   高知県からお米を届けてくださる高生連さんからコメ便りが届きました。

   高知のお米が順調に育っていると報告です。

   詳細は 下記よりご確認ください。



      高生連からのコメ便り5号はココをクリック