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12月号 『 2013年を振り返る 』        Ⅴol.59

   12月号 『 2013年を振り返る 』        Ⅴol.59



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。



 さて今年もいよいよ残り数日となりました。振り返ってみると、今年もあっという間の一年であったように思えます。私にとって毎年同じことを言っているようですが、『東奔西走』をこの20年間繰り返し続けているといった具合で、これも裏を返せば、今年も健康に恵まれ、充実した毎日を公私とも過ごすことができたという感謝の気持ちで一杯です。



 そしてまた東大阪店に目をやりますと、今年もお歳暮ギフトの受注状況も順調に推移して、ご来店いただいているお客様に本当に感謝、感謝でございます。そして、ギフト需要の可能性については、この歳末に現場で従事しながら感じることですが、まだまだ伸びしろがあると確信いたしております。

 



 さて過日、月刊情報誌 「日経トレンディ」が、『 2013年ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2013年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。

 

 上記のボードをご覧いただければお分かりのように、見事ランキング1位に輝いたのは「コンビニコーヒー」でした。手ごろな価格、品質、近所で24時間いつでも買えるという利便性が多くの消費者に支持されたようです。今年、各コンビニチェーン間では、“コンビニコーヒー戦争”元年!ともいわれております。



 この10年で、タバコはコンビニで買うという購買文化を構築したように、続いて次は、缶コーヒー同様レギュラーコーヒーも全国5万店舗のコンビニで継続的に購入するという生活習慣をすり込んでいくこの提案力の凄さに圧倒され、危機感を感じざるを得ないところです。



 現実に、コーヒーに関しては他業種に対して少なからず深刻な影響を与えているようです。先日の日経新聞に掲載されていた日本マクドナルドホールディングスの業況についての記事をご紹介します。



 2013.12.19

 「日本マクドナルドホールディングスは、19日、2013年12月期の連結純利益が

 前期比61%減の50億円になりそうだと発表した。従来予想の117億円から

 半分以下に下方修正した。

 コンビニなど他業種を含む競争激化などを背景に、

 既存店売上高が11月まで5ヵ月連続減少するなど苦戦。リストラ策の一環で  

 来期に74店舗の閉鎖を決め、関連費用を計上することも利益を押し下げる。

 同社は、今年8月にも業績見通しを引き下げており、今回が2回目となる。同じ

 年度に業績予想を2回下げるのは2005年以来8年ぶりとなる。」  

                           とありました。

 

 自由競争の厳しさと激しさと申しますか、業種業態間を超越した競争の宿命がそこにあるのです。いわゆる「ボーダーレスの時代」の真っ只中にある訳です。私どもの商売の戦い方も、コンビニとは一線を画し、前々月号でもお話ししましたように地域のお客様に対し、『唯一無二の存在』にならなければ消滅への道へと歩むことになるのです。

 

 さて、前述のヒット商品ベスト10とはいきませんが、私どもドリームチェーンの2013年の出来事ランキングとしては、何といっても出来事ベスト1は、今春から始まった『365日 年中ギフトの強化』ではないでしょうか。一年の中で、6月・7月のお中元期、11月・12月のお歳暮期の間を埋める通年ギフト商材の開発と拡売が功を奏し、全店100%に近い店舗でギフト売上は大きく昨年対比を超えております。昨対300%を超える店舗も出現しております。



 おそらく来年は、さらに高みを目指してクォリティの高いギフトショップへと向上していくものと楽しみにしております。そして、地域のお客様に便利で喜んでいただける存在へと進化してまいりましょう。

 

 次に、私個人の2013年出来事ベスト1は、『東大阪店への現場参画』となります。今年の10月より、個人のパソコンと机を東大阪店の事務所に引越しして、本部の仕事と東大阪店の業務サポートの二束のわらじを履いて約3ケ月が経過いたしました。かれこれ10年ぶりの現場となりましたが、何とか新人(シルバー人材ですが・・・)のフレッシュさで頑張っております。



 現場復帰と言っても倉庫でお歳暮ギフトを包装しているぐらいで、まだまだ臨場感を持って取組めてはいませんが、お客様との距離間が縮まった分新しい発見が見え隠れしております。言葉では、よく『現場第一主義』とはいいながらも、本当に現場に腰をすえた考えになっていたのかと言われると改めて過去の経験値だけでは推し測れない、今現在の現場の大変さを実感させてもらっています。



 これから東大阪店で体得していく新しい現場像をしっかりと頭と体に叩き込み、それをベースにまた全国の加盟店様へのアドバイスに繋げていけるよう精進していきたいと思っております。



 そういう意味でも、今年の後半に現場に再突入したことは、今後の私自身の生き方にも大きくプラスになるものと期待しております。そして、再度現場を知り、お客様を知ることでドリームチェーンの新しいサービスの創造を目指していきたいと思っております。

  

 最後になりますが、今年12月12日に恒例の『今年の漢字』決定の話題をお伝えしたいと思います。

 

 皆さまご存知のように今年の漢字は、『 輪 』 であります。大勢としては、2020年東京オリンピック誘致成果を意識したものではありますが、清水寺 森清範貫主は 「 『 輪 』 には、大勢の人が手を握りあい円滑に回転していくという意味がある。皆が譲り合い支え合って、来年も震災復興など輪のつながりに努力していきたい」と話されております。



 今年も我々酒類小売業者にとって本当に苦しい試練の年となりましたが、何とか今年も年を越せそうです。これもドリームチェーンに集う仲間の支え合いがあっての賜物と思っております。



 そこで、皆さまお気づきかどうか分かりませんが、ドリームチェーンのチェーンを和訳しますと、『 輪 』 の集合体いわゆる鎖と解釈されるのです。この組織の意味を再度確認し、来年はさらに強固な鎖に進化させていこうではありませんか!



  お互いに切磋琢磨して、
    来年も一年一所懸命に頑張っていきましょう!


                               

 それでは、2013年の投稿もこれにて終了といたします。 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



  それでは、みなさま良いお年を!!  

  そして、来年もよろしく!!         井 上