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2月号 『 新春勉強会から学ぶもの・・・ 』 Vol.37

2月号 『 新春勉強会から学ぶもの・・・ 』  Vol.37



    みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



  さて今年の2月は、各地で豪雪被害が頻繁に発生し、かつてない規模の雪害年となりました。しかしながら、ここにきて3月の声を聞きますと何かしら明るい日差しが差し込むようで、『早く、春よ来い!』 と叫びたくなるところですね。

  

 ただ先日来マスコミ等で報道されているように日本経済の行く末は、さらに暗雲立ち込めると申しますか、暗い話が未だに先行しているようです。ご存知のように松下電器産業株式会社あらためパナソニックが、過去最大の7800億円の赤字に膨らむと発表されました。テレビ事業不振や円高が響いたようですが、パナソニックに限らず、電機業界の苦境が一段と鮮明になってきたと思えます。

  

 また、2月27日に半導体メモリー世界第3位のエルピーダメモリが東京地裁に会社更生法の適用を申請しました。負債総額は、4480億円でした。ちなみにエルピーダメモリは、あの日立製作所とNECの半導体事業部門の統合により設立された日本の産業を支える代表的な企業体でした。かつて世界シェアの50%を獲得していた日本の強みが、ひとつ世界から消えてしまったのです。



 昨年の東日本大震災に始まり、欧州各国の金融不安定化、それに起因する円高、またそのような事態に対して的確に対処できない政治家たち、これからの日本は更に国際競争力を失っていくと思われます。情けないことですが、以前お話ししましたように坂道を転がり落ちる運命が、これからの日本社会に待ち受けていると覚悟すべきであると思います。



 そのような劣悪な経済環境の中で、私たちは歯を食いしばって、どうしてもどうしても頑張っていかなければなりません。





 では、どのように頑張っていくのか? ということになる訳ですが、この答え今回の『新春勉強会』の中で提案された内容であると再度申し上げたいと思います。

 

   ポイントは、たった二つです。



 一つ目は、お客様との『絆作り』のため、様々な試行錯誤をかさねること。このためには、常にお客様目線で日々の仕事に傾注すること、そしてお客様の動向を見極める洞察力を養うことに尽きます。結果として、今年のチェーンスローガンである『お客様に深く近づこう!』の意味することが、はっきりと見えてくると確信いたします。

  

 そして、二つ目は『外売り』と『店売り』のバランスをうまく加味して、大手流通小売業者が参入しづらい地域密着型で小回りのきく便利店を実現することにあると思います。そして、そのターゲットとするお客様は、地域の料飲店・法人顧客・一般消費者(特に高齢者中心)となり、そして自店の強み、その売り物は取扱商品にプラスした付加価値サービスの内容であります。例えば、宅配サービスや商品知識を習得したスタッフからの食育提案など質の向上を目指さなければなりません。

   

 上記の二つのポイントをみんなで知恵を出し合い、具体的にビジュアル化して、実行していく。その繰り返しが、この混迷する商環境の中で自店が生き残るプロセスであると思います。当然のことながら、ドリーム本部として全面的に支援してまいりますが、やはり自分自身の内面からにじみ出る情熱やハングリーさが不可欠であると申し上げます。



 今回の新春勉強会での西田社長のまとめの中で、皆様に申し上げた言葉としてこのようなフレーズがあったと思います。

 

 上記の三つのフレーズを毎日お経のように声を出して唱えるか、トイレの壁に貼っておくか、いろいろ工夫しながら意識するだけで自店の将来や自分自身の生き方が変化していくと思います。一度、ダメでもともとですので事務所などにでも張り出してみてください。



 最後になりましたが、最近時間が空いたときに読んでいる本があります。皆さんご存知の『カンブリア宮殿』での対談の内容を紹介されております。その本のまえがきの中で、村上龍氏は登場する経営者の方々を評してこのようにおっしゃっておられます。「消費不況といわれる中、彼らは一様に、小さな店、小さな展開からはじめ、考え抜くことで、爆発的に事業を拡大した。彼らの言葉には力があり、どんな評論家よりも正確に現実を表現する。」  もし良ければ、お買い求めいただき読んでいただければと思います。

 

 そして、彼らの仕事に取り組む基本的な考え方をこのような言葉で表現されておられました。とても大切なフレーズでしたので大きく表現いたしまして、今月の徒然日記を終わりたいと思います。

 

       今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。