5月号 『 仲間と共に脳を刺激する 』
みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を掲載いたしたいと思います。
さて、いきなりですが最近嬉しい出来事がありまして、今月号はその事をみなさんにお伝えして何かを感じていただければと思います。
その出来事とは、今月17日(月)に開催いたしました5月度愛知・岐阜エリア会議での事でした。前回4月度の会議時に、岐阜市の日乃出屋さん(市橋氏34歳)からの相談で、愛知のメンバーさん達が実施している店頭精米を自店でも実施したいという事で勉強会をいたしました。
その内容をここでご紹介すると長くなりますので割愛いたしますが、結果として市橋氏はみんなのアドバイスを聞いて店頭精米導入を決断されました。そしてスタート時からの販売業績は、なんと1日平均80kgの実績を上げられています。月間2000kgぐらいの勢いです。
たった15坪ほどの店舗でこのような数字を上げられている日乃出屋さんもすごいですが、やはりそれをサポートされた愛知の仲間たちの後押しも功を奏したと思います。その時の心情を市橋氏は5月度のエリア会議発表で以下のように語られております。
〔自店(日乃出屋)の強み10項目発表〕
①~⑧ 省略
⑨今まで売上を向上させるため具体的に何をして良いのか解らなかったが、
酒匠米匠グループに入って、みんなからお米やお菓子・飲料水・ギフトなど
どのような売場を作り販売するのかを教わり、そして1ケ月の売上高目標
をどれぐらいにして良いのか を理解できたのが、強みです。
⑩今回、精米機を導入した時もそうですが、精米機を店舗のどこに置いたら
良いのか等、同じグループの仲間である野中さんと佐橋さんが遠いところ、
わざわざ店まで来てアドバイスしていただけたのが有難かったです。
昨年の9月号徒然日記の中で、『な・か・ま』というテーマでお話しいたしました。その中で本部奥澤が語っておりました詩の巻末でこのようなフレーズがありました。
・・・・・なかま は 一緒にいると楽しい人 あなたを思ってくれる人
あなたの言葉を 聞いてくれる人 あなたのまちがいを 教えてくれる人
新しい世界に 連れて行ってくれる人 いつもあなたを 迎えてくれる人
なかま は 信じることのできる人
なかま すてきな言葉 なかま なんて すてきな言葉 ・・・・・
そしてまた、世界のHONDA創業者の本田宗一郎氏は、ある著書の中で友人や仲間の大切さについて、こう語っておられます。
*** 友情が成立する条件 ***
『 友情というものは、人間感情のなかでもっとも洗練された、そして純粋な
美しいものの一つだと私は思う。 友情を交わす仲間がいるということは
その人の人生にとって非常に大きなプラスである。 仲間意識というも
のは自分の性格や気質に無いものを持った人が出現したとき、初めて
成立するのではないかという気がする。 互いに自分に持ち合わせない
点に魅了され、吸引し合うから友情が生まれるのではなかろうか 』
本田宗一郎
今回の愛知・岐阜のメンバーの出来事は、単なる仲良しグループという範疇を超えて、お互いに信頼し、そして刺激し合える『な・か・ま』というレベルでのやりとりではなかったでしょうか。
現に市橋氏に対してアドバイスされたお米のプロ(明治時代からのお米屋さん)佐橋氏もこの素晴らしい成果を出された日乃出屋さんに逆に刺激され、気合を入れて家業に精進されておられます。
全国のドリームグループ(ベアーズ・酒匠米匠)に集った仲間たち・・・。自分たちの一生の中で何かのご縁で、こうして結び合っているわけですから、ビジネスという限られた範囲にとらわれずに人生そのものを営んでいく上での大切な、そして刺激させてもらえる存在にお互いなれるよう日々努力してまいりましょう。
やはり、たった一人だけで頑張るのは、シンドイです。
最後に12年前の朝日新聞朝刊コラム“天声人語”から、『仲間からの刺激』というものについて・・・をご紹介をして今月号の締めといたします。
朝日新聞 天声人語
「水槽のカマス」 という話がある。大きな口を持ち、小魚などをあっという間に平らげてしまう、あの魚だ。 カマスが入った水槽に透明なガラスを入れ、小魚との間を仕切る。
最初は、えさに突進するが、頭を繰り返しぶつけるうちにあきらめてしまう。ついには、ガラスを取り去っても狙おうとしなくなる。
では、本来のどう猛さを取り戻す手はあるのだろうか。
難しいことではない。なにも知らない仲間を一匹入れてみることだ。新顔が小魚に襲いかかる様子を見ているうちに、先住者のカマスも元気を取り戻す。
人間、崖っぷちに立ったときには、過去にとらわれることなく原点回帰をもう一度見直し、仲間から『脳を刺激してもらう』ことが、特効薬であるという教訓です。
以上、来月もまたお楽しみに・・・・・。