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3月号  自店の『 強み 』 と 『 弱み 』

  3月号  自店の『 強み 』 と 『 弱み 』

 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を掲載いたしたいと思います。
昨今、寒暖の差が大きくて体調不良の方もおいでじゃないでしょうか。三寒四温とはよく言ったもので、これから春雨も重なって日に日に春めいてくるんでしょうね。
 桜前線もこれから日本列島を約一ヶ月以上かかって南九州から北海道へと駆け上がっていき、そして我々が心待ちしていた暑い季節となってまいります。

  
                    日本気象協会発表 桜前線より

 2010年に入り季節も経済も冬の時代、しかしながらこの3ヵ月の間に皆さんしっかりと今年の商いへの心構えや知識を充電してこられたと思います。ここで一気に攻勢を掛けて (ただし、出来るだけ経費をかけずに・・・) 自店の活性化を図っていきましょう! 

 そして、今年の活性化のキーワードは 『 細分化 』 でしたよね。 ガンバリましょう!

 さて今月のテーマは、自店の『 強み 』 と 『 弱み 』にいたしました。このフレーズは、昨年12月に加盟されました滋賀県の「しくマルハチ様」のスタッフ会議でのテーマを引用させていただきました。珠玖様(しくさま)では、今月25日(木)に店舗リニューアル大売出しを開催される予定となっております。

 その準備に際して、パート・アルバイトさんを集めて打合せ会議を開き、みんなで「しくマルハチ店」の『強み』と『弱み』をピックアップされたようです。そこで出てきた内容をメールで頂きました。その全部をご紹介すると紙面が足りませんのでその一部(報告メール最終部分)、店長からのスタッフに対してのコメントをご紹介したいと思います。

珠玖店長コメントから:
 「売上が、かなり厳しくなっています。その中で自店を振り返る事が大事。皆で意見を出すと、これだけの問題点が出てきます。確かに弱みをカイゼンする事も大事ですが、強みを生かしていく事も同時に大切なことです。そしてその両方をスタッフ全員で共有し確認しあう事が急務です。

 もう一つが商品を買って頂いて、言葉だけで「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」ではなく、このような厳しい状況の中、数あるお店がありながらご来店いただいた事に感謝の気持ちを込めて「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」を言う事が大事です。

 そのように考えることによって店の中だけでなく、駐車場ですれ違う時も大きな声で「いらっしゃいませ」と言えるし、店の中でもお客様の目を見て言える様になる。そのようなことがお客様に商品を勧めることよりも、まず先に一番大切な事です。」

 何か商人(あきんど)の原点をあらためて考えさせられるコメントであると思います。というよりも人生のあり方というものを感じざるをえないと思います。

 そこで、前回2月号の徒然日記でご紹介いたしました京セラ名誉会長 稲盛和夫氏がある講演会でおっしゃっていた一部で、「人格の方程式」についてご紹介したいと思います。


   「人格の方程式」 京セラ名誉会長・稲盛和夫

「 世間には高い能力を備えながら、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません。

私が身を置く経営の世界にあっても、自分さえ儲かればいいという自己中心の考えから、不祥事を引き起こし、没落を遂げていく人がいます。

いずれも経営の才に富んだ人たちの行為で、なぜと首をひねりたくもなりますが、古来「才子、才に倒れる」といわれるとおり、才覚にあふれた人はついそれを過信して、あらぬ方向へと進みがちなものです。
 
そうした人は、たとえその才を活かし一度は成功しても、才覚だけに頼ることで失敗への道を歩むことになります。才覚が人並みはずれたものであればあるほど、それを正しい方向に導く羅針盤が必要となります。

その指針となるものが、理念や思想であり、また哲学なのです。

そういった哲学が不足し、人格が未熟であれば、いくら才に恵まれていても、せっかくの高い能力を正しい方向に活かしていくことができず、道を誤ってしまいます。

これは企業リーダーに限ったことでなく、私たちの人生にも共通していえることです。
 
この人格というものは、「性格+哲学」という式で表せると、私は考えています。

人間がうまれながらにもっている性格と、その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、人格というものは成り立っている。

つまり、性格という先天性のものに、哲学という後天性のものをつけ加えていくことにより、私たちの人格は陶冶されていくわけです。

言い換えれば、哲学という根っこをしっかりと張らなければ、人格という木の根を太く、まっすぐに成長させることはできないのです。」

   

  以上の内容は、少し今月のテーマと合致しないものがあるかも知れませんが、自店の『 強み 』 と 『 弱み 』を考えるときにベースとなるのが、お客様満足・お客様目線(理念・思想)であるという事を意識していかなければならないと思います。

 話は変わりますが、私はいま「各地区エリア会議」の中で「京滋・愛知・岐阜地区」を担当しています。今月の会議にて「しくマルハチ様」の自店の『 強み 』 と 『 弱み 』レポートを活用して、これから毎月各店交代で自店の『 強み 』 と 『 弱み 』を発表することとなりました。

 今年の行動テーマであります『細分化』から、自店を『 強み 』と『 弱み 』に二分化して問題点をより深めて、改善を具現化していこうという考えであります。

 ちなみに、その発表に対して参加他店舗の方々から御意見をいただいて、さらに発表店の『カイゼン』につなげていけるようにと思っております。

 他地区・他店におかれましても、是非とも自店を因数分解され、売上・利益低下の原因を探り、そして仲間の英知とパワーを相互依存する中で『次なる一手』を見つけ出していただきたいと思っております。

 当然のことではありますが、我々本部もその中核にあって加盟店の皆さまに『次なる一手』をご提案し続けるよう精進してまいりたいと思います。

 最後になりますが、全国の加盟店の皆さまが、自店の『 強み 』 と 『 弱み 』をリストアップされ何かのヒントをそこで発見され次なる『カイゼン』に結び付けられるよう期待いたしまして今月の『徒然日記』を終わりたいと思います。

〔PS〕 「京滋・愛知・岐阜地区」の発表内容など、参考になることがあれば積極的にこのブログにて御紹介してまいりたいと思います。
       また、今朝方、京都の野村屋さんから、おもしろいメールをいただきました。
     人間力:宝塚歌劇団の「ブスの25箇条」という内容で、ぜひとも来月号で紹介させていただきたいと思います。