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謹賀新年

みなさま新年明けましておめでとうございます。
       

       旧年中はドリーム本部に対しまして多大なるご協力
       ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
       本年も昨年同様、何卒宜しくお願い申し上げます。
        


さて昨年一年を振り返りますと、日本経済は平成20年9月のリーマンショックを引き摺ったスタートとなり、新興国の目の見張る復興とは裏腹に日本においては、閉塞感に萎縮したまま一年が経過したように思えます。
 特に私ども酒類業界におきましては、昨年下半期の更なる需要低下とデフレ化の影響をまともに受け、かつてない未曾有の厳しい年末商戦となってしまったのではないでしょうか。

 また、一昨年を思い起こしますとその時の世相を表す言葉として『変』という漢字であったかと思いますが、その後果たして世の中どう『変』化したのでしょうか。 アメリカ合衆国新大統領としてバラク・オバマ氏が就任してほぼ一年。昨年の夏には、民主党鳩山政権が誕生して約4ケ月が経過しました。
『Change』を掲げた両者の変革が、政治・経済・社会・私達の身の回りなど、果たしてどれだけ変化し、良くなったのでしょうか。

 おそらく私も含めて皆さんが感じられているのは、まったく改善できていないという現状ではないでしょうか。あらためて変革というものが困難を極めるものであるのか!を痛感いたします。 また、このような厳しい時代に合わせて、私共のお店もまたどのように『カイゼン』し、進化できているのか!というと前者と同じくまだまだ問題は山積しているように思えます。

 そこで年初にあたり、今年私たちがこれから実践すべき事として大切なことは、この低迷する状況の中で『自分の店のあり方』を真剣に中長期ビジョンとして掲げることであると思います。難しく考えず、全国の仲間やその成功事例を参考にしながら「自分のお店は、こんなお店にしたいんだ!」という強い想いとメッセージを具現化し、自店内にそして地域のお客様に発信し続けることだと思います。

      その事が、今年本部が加盟店様にご提案する 
        2010年 行動スローガン
『 お客様に必要とされる超地域密着店を目指そう!』
   に一歩でも近づく取組みだと、声を大にして申し上げたいと思います。

そして、来る 2/9 開催予定(関西地区)の 2010 新春フォーラムでは
『超地域密着店』のあり方を因数分解して具体的に戦術としてお客様に対してどのように接し、提案していくのかを皆さんと共に討論して参りたいと思っております。
 なお、後日新春フォーラムのご案内はさせていただく予定でございます。
 
さて、ここで例年のごとく 2010年のお客様の買い物動向 について
予想してみますと

 ① 昨年に引き続き、雇用の悪化、所得の減少、先行き不安でさらに
   節約志向が進み、購買意欲が縮こまっていく。 ただし、昨年来
   家庭内消費が進み、『イエナカ需要』が今後も高まる予想である
   ので、あとはどのような販促仕掛けを講じるのか。

 ② 消費者心理として『安価・近い・少量・良品』がキーワードで、
   間違いなく客単価は下降傾向になっていく。ただし、近場での
   買い物が増加するため小商圏の我々にとっては有利かも・・・。

 ③ 食品大手小売業を中心に、高粗利率が確保できる低価格PB商品
   に対しての取り組みが拡大。さらに消費者が違和感なく御買い得
   PB商品を買い求める流れとなる。

 ④ 買い物が、とにかく『実質本位』となり、不要・不急な商品は買
わない。 まとめ買いの風潮は少なくなり、例えば、玄米工房の
   『とりおきくん』システムは、ちょっと厳しいかも・・・。
   対策としては、小分けアイテムを増やし買い上げ点数を高める。

 ⑤ 安心・安全・信頼のおけるお店、及び相談できるスタッフや情報
   提供が常にあるお店で買い物される。昨年からお伝えしているよ
   うにお客様の購買意思発生から購買行動までの購買決定時間が長
   くなってので、常にお買い得情報や商品情報を提供し続ける。
                  ⇒ 総合情報力の強化の継続

 以上、その他にもキーワードはあると思いますが、上記のような流れの中で今年もドリーム・酒匠米匠チェーンの加盟各店が、地域のお客様満足を向上していかなければならないと強く思うものであります。

 本部といたしましても、2月の新春フォーラムにおいて皆様方へ2010年経営のあり方として、①情報戦略 ②販促及び商品戦略 ③人材育成戦略 を三つの柱としてご提案し、加盟店満足の向上を促進して参りたいと存じます。

 さて話しは変わりますが、年頭にあたりまして毎年「今年の四文字熟語」をご提示いたしておりますが、今年の言葉は『和魂洋才』といたしました。
                     (昨年は『先憂後楽』でした)

 
 昨年の12月号『徒然日記』にて予告いたしておりましたが、これは、明治初期に慶應義塾創始者の福澤諭吉が当時文明開化という美名の下、西洋かぶれになっていた書生たちに警鐘を鳴らす意味で発した言葉です。
 この四文字は、現在の我々の商売においても戒めの言葉として大変重要な意味を持ちます。詳しくは、1月の各地区エリア会議で、時間があれば意見交換させていただく予定ですので、もしお時間があるようでしたらそれまでにHPでその意味するところを調べておいていただきたいと思います。
 
 最後になりましたが、本年は私たちにとって今までかつてない厳しい一年になることは間違いないと断言できます。それに対処するため本部といたしまして今こそ骨身を惜しまず『粉骨砕身』の努力をいたす所存でございます。
 更には、このような時代であるがゆえに『笑顔と対話』を欠かさない本部であり続けたいと思うものであります。

 どうぞ、今後とも皆様方の真摯なご意見並びにご指摘を賜わりますようお願い申し上げるとともに、加盟店様のご繁栄ご多幸を祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。   
                           合 掌

          株式会社 ドリームクリエイトシステムズ 社員一同