みなさん、こんにちは! さて今年のGWは、高速料金1000円キャ ンペーンで始まり、マイカー族行楽の話題で終わった感がありますね。
その分、期間中われわれの日々の売上が、微妙に影響する事になり、各加盟店Iにおいては、地域や個店の差で悲喜交々のようです。
ここで速報ですが、全国加盟店で5月第1週目の売上伸び率 NO.1 は、鶴見店の昨対117%でした。ちなみに、客数は昨対126%でした。
そんな訳で、今月の徒然日記は大阪地区の鶴見店活動事例をご紹介しながら、つれ づれなるままに書きしたためて参りたいと思います。
さて今月のテーマは、『選択と集中』というフレーズにしてみました。
みなさん、ご存知のように今の日本経済は世界同時不況という厳しい状況下にあります。
そして、日本の大企業のトップは口を揃えたように 『これからの我が社は選択と集中というキーワードでこの難局を切り抜けていきます。』 とコメントされておられます。
この 『選択と集中』 というビジネス戦略が、前月にお話しいたしましたランチェスター戦略の中の 『弱者の戦略』 ということになります。
日本を代表する大企業が弱者という事はどういうことなのか!ということですが、強者(大企業)であってもこの不況下では『弱者の戦略』 を取らなければ生き残れない時代にあるということです。
それでは、『弱者の戦略』とは、どういう戦い方なのか? いくつかの戦法があるのですが、22年前キリンビールに大敗し、低迷していたアサヒビールが断行した戦略『弱者の戦略』 の中の 『一点集中主義の法則』 をご説明したいと思います。
いわゆる強者(キリン)に勝つためには、総合的に優位に立つことは難しいので何か一つでも相手を負かしてNO.1の商品を育てていくため、会社全体で全エネルギーを商品開発に集中させたのです。そこで誕生したのが「アサヒスーパードライ」なのです。
その後の結果は、もうすでに皆さんはご存知のことと思います。
さて、われわれのチェーンにおいても規模こそ違いますが、その『一点集中主義の法則』を用いて成功している店舗があります。
それがドリーム鶴見店の「お菓子戦略」なのです。
鶴見店のお菓子担当者は、岩本香名さんというパートさんです。
昨年の春、ある会議に参加していた岩本さんは、鶴見店の売上や客数アップのため何か良い方策がないかと思案しておられました。 そこで、まず考えたのが目標とする店舗の設定でした。
そして目標として決めたのがドリーム鴻池店でした。
しかしながら、当時鶴見店と鴻池店の月間売上高の差は、ほぼ倍に近いものでした。
( 鶴見店:鴻池店=1000万円:1900万円 )
いくら彼女が頑張ろうが、その差を縮めても追い抜く事はできない・・・、それなら自分が担当する『お菓子カテゴリー』 だけでも追いついて追い抜こうと作戦を立てました。
この作戦が 『一点集中主義の法則』 なのです。
(ちなみに、この手法で織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を打ち破ったのは有名な話です。)
昨年2店の4月度お菓子売上高は、65万円:94万円と全体売上同様かなりの差はありましたが、その後この1年間で鶴見店は、お菓子に集中して知恵と努力を積み重ねられました。 (内容は、エリア会議でご紹介します。)
その結果、何と先月4月に鴻池店のお菓子売上高(100万円)を上回り、103万円の売上を達成されました。
さらに副産物として店全体の売上や他のカテゴリーの売上増も達成し、店全体に活気が戻ってまいりました。
そこで、次に火が付いたのが鴻池店で、鶴見店に今後負けてなるかと危機感をもって巻き返しを図ろうとされております。
関西地区では、鶴見店と鴻池店のお菓子売上が他店に比べてダントツの成績を出されております。
お互い良い意味でのライバル関係がこのような結果となっております。
かつての巨人軍の長島選手・王選手の関係に似ています。これをランチェスター戦略の『二眼レフの法則』と言います。
この意味は、また次回に・・・。
〔 ま と め 〕
今回の話の中で、是非とも参考にしていただきたいのは、仕事においても人生においても、いい意味でのライバルを持つ事の大切さ、そしてそこで生まれるお互いの刺激が人を成長させてくれるという事。
また、混迷する時代の中でアレコレ漠然と悩むのではなく、まずひとつずつ出来る事から着手して、そこにエネルギーを集中させて、まず得意分野を完成させていく事の重要性を学んでいただきたいと思います。
*最後に、皆さんにおたずねいたします。
あなたにとって、いま身近な存在で良きライバルを持っておられるでしょうか?
もしくは、これを機会にどなたかにイメージされるでしょうか?
もし良ければ、投稿いただければ結構かと思います。 では・・・。
〔次回、6月度は『人間力を鍛えよう』という題材で茂原店飯塚店長をご紹介いたします。〕