8 月号 『 晴 耕 雨 讀 』 Ⅴol.114
みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。
さて冒頭いきなりですが、残暑お見舞い申し上げます! って、時期として正式にいつまでこのフレーズを使えるのか ご存知でしょうか?
そこで、いつもの通りウィキペディアで調べてみました。 次の通りでした。
暑中お見舞い・・・梅雨明けの7月7日~8月6日まで。 残暑お見舞い・・・8月7日~9月6日まで。 暑中お見舞いからの流れとして暦のうえで二十四節気における「小暑(7月7日頃)」を過ぎた梅雨明けから、「大暑の終わりの日(2018年は8月6日/立秋の前日にあたる)」
まで、とされています。
ということで、残暑お見舞いは、立秋(8月7日)を過ぎてから9月初旬までの期間を指すようです。ただ地球温暖化の影響で毎年酷暑の続く時代ですので、私からの提案として
[ 7/7 ~ 8/6 ] を 猛暑お見舞い として、[ 8/7 ~ 9/6 ] を 暑中お見舞い そして [ 9/7 ~ 10/6 ] を 残暑お見舞い にしてはどうかな と思います。
いかがでしょうか。それだけ今年の7月8月は、暑かったですね! 酒類及び非酒類飲料を扱う我々としては、暑いに越したことはないんですが、『 過ぎたるは猶及ばざるが如し 』 というように何事も程ほどが肝心ではなかろうかと思うところであります。
猛暑ゆえ、かえって来店動機を減少させたり、スポーツ飲料を中心に品切れをおこし、お客様のご要望にお応えできなくなり店舗イメージを悪くさせてしまうという現象も起きてしまいました。ましてや今年は特に猛暑からくる自然災害が多く発生 してしまい、日本国内において高校野球以外に明るい話題のない夏 になってしまったのではないかなと思う次第です。
さて毎年徒然日記8月号では、ドリーム東大阪店の夏商戦総括として簡単な成績発表をさせて頂いております。今回も 6/1 ~ 8/25 までの約3ヶ月の昨年対比を報告させていただきます。総売上としては昨対比100.45%、粗利益額は100.07%ということで、ほぼ横ばいでありました。
酒ギフトは売上昨対105.58%、食品ギフトは100.50%ということで何とか昨年の数値をクリアすることが出来ました。特にお盆・帰省ギフトとして食品ギフトが昨年の1.5倍ほど動いたのが特徴的でした。ただ、この半年で近隣競合店(業務スーパーやライフ・ジャパンなど)が新規オープンする中で、3ヶ月の来店客数は何と昨対比85% と15%もダウンするという深刻な状況になっています。
何とか外販強化(一般家庭・業務用) と お米・ギフトカテゴリーの健闘で全体売上・利益額は、昨年並みに維持できていますが、早急に店売り既存顧客の離反下げ止まり を図っていきたいと思っております。ただむやみに利益率を下げるような施策は取らないようにしていますが・・・。難しいですねー、そんなに世の中甘くないですしね。まあ、コツコツとお客様の動向をしっかりと見極めて
『モノからコトへ 』 の提案を模索していきたいと思います。なぜなら、これからの時代、そこに利益の根源が潜んでいる と思われるからです。
さて本題に入りまして、今月のタイトルは 『 晴 耕 雨 讀 』 とさせていただきました。先日、新規飛び込みのお客様から、「 セイコーウドク、置いたはる?!」 と聞かれまして、「ありますよ (^^♪」 とお応えしましたら、一本購入していただきました。
お客様が帰られてから、棚に残っているもう一本の焼酎を前に出すときに表ラベルに漢詩が面々と書かれているのに改めて気づきました。よくよく見ると裏ラベルには、その漢詩の意味を解説されており、その内容を見ると
“ なるほど! ” と思わせていただく 納得のいく商品名 だなと感心いたしました。
鹿児島県南九州市の佐多宗二商店の芋焼酎 としての代表銘柄で、米焼酎を若干ブレンド して飲みやすくされているイッピンですが、そもそもなぜこの四文字を品名にしたのか 知りたくなったのですが、佐多社長に電話して聞くわけにもいかず、私なりにこの四文字の意味を調べてみました。
その意味とは漢字の通り、晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意で、世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと となっております。語源などを調べてみますと、『 四面楚歌 』 などで代表される古く中国の史書の故事からくるものではなく、明治時代に日本人文学者が漢詩を詠んだところからきているようです。
総体的な意味合いとしては、晩年悠々自適にのんびりと人生を楽しむということであろうと思いますが、無理やり我々仕事する現場に照らしてみると、まずは汗水流して現場の仕事 をしっかりこなして、空いた時間は頭を使って生産性の高い仕事内容 にするため勉強しなさいよ と解釈してみてはどうかと思いました。
さらには、朝から晩まで無計画で、一生懸命汗を流すだけではダメですよ。確かにそれは、間違いなく仕事の基本ではあるけれど、お客様満足を前提 とした働く内容になっているのか、本来のあるべき利益を確保して未来永劫存続できる経営内容 になっているのか、そして何よりも仕事していて満足感があるのか ということも探求しなければならないですよ と拡大解釈してみました。
その二つの行為がバランスよく相まって仕事も人生も大成するのではないかと思います。
さて先日21日に愛知・岐阜のエリア会議があり、現地で酒匠米匠 日乃出屋さんの市橋氏と最近の営業状況をお聞きしてまいりました。日乃出屋さんは、今から10年前の平成20年にご縁があり、加盟していただきました。当時の年商は、5500万円でした。従事者はご両親と本人とで約20%の粗利益率を確保されていましたので、当時から健全な業務内容でありました。
その後、結婚され父親にもなり毎日精進して頑張ってこられ、昨年の年商は8500万円にまで伸ばされました。そして今年も1~7月で昨年よりも1100万円上乗せされ、いよいよ今年は大台の1億円に到達する勢いであります。
今回、会議が始まる前にいろいろとお話しする中で、「井上さん、おかげさまで売上は順調なんですが、私自身何か仕事における達成感というものが感じられないんですよ!」 と相談を持ち掛けられました。よくよく聞いてみると、問題は8500万円の売上の中身・質でありました。
いわゆる売上至上主義 でこの10年やってこられ、粗利益額も当然いくらかの増益となっております。ただ、粗利益率は極端に下げることになり、増収の割には増益感が無い。今年もガムシャラに休日返上で頑張ってこられ、盆休みも営業。若奥様と子供さんは、青森の実家へ二人きりで帰郷、という具合です。
近年、屋外でのイベント会社と提携して屋台に設置する生ビールや冷し飲料などを広域的に供給されているのが現状で、特に休日配達・設置が多く、26台あるビールサーバーもフル回転です。さらには、メーカーからの依頼でビジネスホテルや行楽地に設置している自動販売機のベンダー作業 も10台以上引き受けられて、一人で走り回っておられます。
そこで、その現状を 『 晴 耕 雨 讀 』 と 『 晴 耕 雨 耕 』 との違いを日乃出屋さんにお話しさせていただきました。フランクリン・コビー氏の 『 7 つ の 習 慣 』 からの引用で、 『第一領域の仕事 』 と 『 第二領域の仕事 』 の違い についてもお話しさせていただきました。 ( この領域の話は、徒然日記でも再々ご紹介しております。)
拡大版はココをクリック(PDFファイル)
確かに40歳台前半の若さであるがゆえに、猪突猛進で働く姿勢 は本当に頼もしくて素晴らしい事であります。頭でっかちになることなく、フットワークを存分に活かして家族のために頑張っている、その姿にエールを送りたいと思います。だからこそ、その次は彼に備えられた営業力・人間力を多用して粗利益率を高める営業内容へとシフトチェンジ していけば、何年か先には自ずから 『 達 成 感 』 や 『仕事する楽しさ 』 というものを感じてもらえると信じます。
そういう意味でも、今回9月9日に新大阪で開催される本部主催 秋 の 勉 強 会 に参加されるということですので、是非ともその際に生産性を高める仕事とは?!を学んで感じて 次なるキッカケ作り と、していただきたいと思っております。いつの年になっても、学ぶという姿勢は本当に大事であると強く思います。
私も9月9日(日) に勝間田チーフ共に参加して、一現場人として原点に返り、本部からの提案をしっかりと勉強して地域のお客様に満足してもらえる店作りのヒントを見つけて帰りたいと思っております。
今回、焼酎 『 晴 耕 雨 讀 』 をお買い上げいただいたお客様には本当に感謝しております。日頃の商いの中でふと仕事のあり方・人生のあり方などをあらためて考えさせられたものでした。これからも日々土を耕す基本姿勢を怠ることなく、そして土を耕すだけでなく、自分の心の内面を有機肥料で耕すという気持ちで仕事に邁進していきたいと思っております。
また皆様方におかれましても、日乃出屋さん同様仕事についてのご相談等がありましたら、何なりとご連絡いただきますようお願い申し上げまして今月の投稿を終えたいと存じます。
今月もご覧いただき誠にありがとうございました。