記事一覧

12月号  『 2015年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.83

  12月号  『 2015年を振り返って・・・ 』  Ⅴol.83



 みなさん、こんにちは! いよいよ今年最後の徒然日記を投稿したいと思います。

 



さて今年も残すところ、あと数日といったところですね。各店では、本日から大晦日までの予定で年末特売チラシを配布されているところも多々あると思います。いよいよ最後の追い込みといったところですかね。



 東大阪店でも12/24~12/27までの4日間歳末大売り出しのチラシ配布の予定としております。また、12/26・12/27の両日は、ガラガラ抽選会のイベントを催す事となっております。消費者の節約志向が蔓延する中で、何とかお客様の財布の紐を少しでも緩めて頂けるよう最後の年末商戦を盛り上げていきたいと思っております。

   【画像クリックで拡大表示(PDF)】



 さて今年も12/2に月刊情報誌 「日経トレンディ」が、 『 2015年 ヒット商品ベスト10 』 を発表いたしました。毎年恒例のこの発表内容は、日本全国で2015年に発売された商品やサービスを 「売れ行き」 「新規性」 「影響力」 の3つの項目で総合的に判断し、それぞれのヒットの度合いを評価し、ランキング集計したものであるらしいです。私たちの業界には、それほど関係するものは見当たらないようでしたが、この1年を思い起こしながら振り返り、何かの参考にしていただければと思います。

 

 



 そして、国内で発生した2015年 10大ニュースとして取り上げられた事としては、昨年に引き続きノーベル物理学賞に、梶田隆章・東京大宇宙線研究所長が選ばれ、また生理学・医学賞を大村智・北里大特別栄誉教授らに贈呈されました。さらには、10月号でも掲載させていただきましたラグビー日本代表の大活躍、特に五郎丸歩選手のルーティンポーズなども人気を博しました。



 そんな明るい話題とは裏腹に、やはり今年も悲しい事件や災害などもありました。イスラム過激集団ISによる日本人殺害や茨城県鬼怒川流域での堤防決壊による水害など、昨年の御嶽山噴火などによる自然災害に続いて今年も痛ましい出来事がありました。そのほか下記に掲載いたしましたので、思い起こしていただきたいと思います。

    



 さて皆様方の今年の大きな出来事としては、どの様な事がありましたでしょうか。仕事面だけでなく、人生というのは、『喜怒哀楽の繰り返し』ですよね。一年一年毎年様々な事案と直面しながら、時代が流れていくものなのですね。



 ドリーム東大阪店においては、今年の大きな出来事と言えば、2月にたばこ販売の許可が下付された事です。この時代厳しい売上低迷の中で今年の売上に約600万円ほどのプラス貢献をしてくれました。ただ、同じく2月より閉店時間を夜10時から9時に1時間短縮しましたので、その1年分の売上減とたばこ売上増とが相殺されるような形になりました。しかしながら、幸いなことに今年も粗利益率昨年対比0.5%増が実現しましたのでおそらく昨年に引き続き年間若干の増益という形で着地するようであります。

 



 またその他の出来事として、10月より新店長として松藤チーフが昇格いたしました。これは皆さまも既にご存知かと思いますが、前店長の段上君が本部の一部業務を兼任することによる新店長着任でございます。今のところ、まだまだ未熟なところが多々見受けられますが、本人のモチベーションはすこぶる高く、店長としての資質向上を今後大いに期待するものであります。肩書が本人を成長させるということもありますので・・・。

 



 そして、チェーン本部としての出来事としては、特段大きな変化がないと言ったところでしょうか。私自身ご存知のようにドリーム東大阪店専従になりましたので、2階本部の活動状況がいまいち掴めていないのが現状で、客観的に見たところ加盟店様の大事なお役立ちとしての事務局機能は無難にこなしてくれていると評価いたしております。



 ただ次なる一手のクリエイティブなところに関しては来年の重要な課題となるところだと思います。少人数での本部運営でありますので、なかなか余裕のない部分もありますが、「昨日の仕事」をこなしていくだけでなく、「明日の仕事」にチャレンジしてもらいたいと切望いたします。

  



 そのような意味でも来年早々より、西田社長を先頭に2016年春季勉強会の準備に取り掛かる予定となっております。日程と研修場所についてはすでに決定しており、平成28年3月15日(火)に新大阪駅前の新マルビル大会議室にて開催予定となっております。



 以前よりご案内のように春の勉強会の目的は、本部から加盟店様への当該年度の運動方針の発表であります。必ずや皆さま方のご期待に応えるべくご提案を出来うると確信しております。研修テーマは、当日西田社長より発表があると聞いております。 お楽しみに!



 さて、今年も、この『徒然日記』の投稿を月一回のペースで実施してまいりましたが、内容を検証してみますと毎月のテーマや表現する言葉は違いますが、一貫してお伝えし続けてきたものがあります。それは、時代の変化の中で私たちの商売のあり方を価格訴求から付加価値訴求へバランス移行をしていかなければならない!という事と基本四原則徹底の重要性でありました。



 各店の営業内容によって低価格訴求カテゴリーと付加価値訴求カテゴリーの構成が、現在8:2のお店であれば、翌年は7:3 或いは6:4に変化しているのか、6:4のお店であれば5:5に移行しているのか、ということであります。単なる願望ではなく、その為にどのような行動を起こしているのかを常に問い掛けてまいりました。

 



 激安価格にして売りやすいものをただ売っているだけで変化しようとしない体質、しかも今や激安価格とはなっていないと分かりつつも、ただ漠然とチラシを配布している現状から脱皮しなければなりません。そして早急に提案販売を強化して付加価値訴求を実践するため、その商品の特性や価値を知る勉強が必要となります。



 そして次に習得した知識を知恵に切り替えるため、失敗を恐れない様々な行動が必要となってまいります。結果として、その付加価値商品を販売促進していこうとする積極的な行動が収益性を高めることにつながっていくのです。皆さんは、すでにこのような流れとしての理屈は十分承知されていると思います。ただどのように行動を起こせばいいのか、それがなかなか見つけられないのがジレンマのところだと思います。



 年商5000万円のお店が、年商2億円のお店のやり方をマネして、果たして通用するのか、という疑問が常に付きまとうのです。だからこそ、この時点での考え方に一工夫することが重要となります。その解決策として、2億円のお店の成功事例を因数分解するのです。細かく分解していくと、物理的に自店では実施できないことがたくさん出てまいります。(実はこの分析と提案が本部の仕事となるんですけどね・・・。)



 逆に、これぐらいなら『やってみようかな』 というパーツも出てまいります。そのパーツを試行し、さらにはブランド化していくことです。例えば、店頭精米というカテゴリーを強化する目的として利益率が高いので儲かるから という発想で入ると必ず失敗します。何故なら、儲かるカテゴリーだからこそ競合する店頭精米業者が回りにたくさんおられるし、いろいろと勉強もされておられます。



 では、その業者との競合の中で一歩抜け出すためには、他業者との違いなどお客様満足度をワンランクアップさせなければなりません。それを 『自店のブランド力』 にしていくのです。キリンさんの『のどごし』を拡売するのにもその『ブランド力』が必要なのです。いわゆる自店は他店よりも勝っているという理由が必要であります。それがかつては激安価格という価値でありました。それが今や通用しない。では、『のどごし』を販促するための新しい私たちのできる価値創造とは・・・。

 



 例えば、それが配達サービスであったり、地味ではありますがスタッフの接客のあり方だったり、一生懸命考える事です。それを形にしていくことです。それが、ブランドなのです。あなたのお店の『ブランド力』って何でしょうか? 店舗も人も同じで必ず一長一短があります。



 どの店も先ほど述べました因数分解をすれば地域のお客様に支持される自店の良さが必ずあるのです。あるからこそ現在このような厳しい環境の中でも自店が存在しているのです。そこをブランド化する。東大阪店でも来年はそのことを意識して自店の店舗ブランドを育成してまいりたいと思っております。



 話しは変わりますが、昨日2020年東京オリンピックに向けての新国立競技場のA案(隈氏設計)が決定いたしました。いろいろな意味でこれからの5年間は変化の連続だと思われます。その初年の来年2016年は、前ぶれとして消費者の購買動向の潮目が変わってまいります。2017年4月には、酒類に対しての消費税率が10%へと移行いたします。結果、消費者の酒類離れがますます加速いたします。

   



 どうぞ来年こそ、むやみに売上を追いかけようとせずに価値を打ち出すことで収益性を高める経営、商売のあり方にかじを切っていただきたいと思います。全面的に本部スタッフもバックアップいたしますので何なりとご相談いただければと思います。



 最後になりますが、来る2016年も皆さまのお役にたてるよう本部スタッフ一同全力疾走でダッシュすることをお約束いたしまして、2015年の投稿をこれにて終了させていただきます。



 今年も徒然なるままに他愛無い内容で書き綴ったことと思います。それにもかかわらず、この一年ご覧いただきましたこと厚く御礼申し上げます。



 来る年も世相の流れとともに業界のお話しや消費者の動向、さらには私なりの座学について深掘りしながら語ってまいりたいと存じますので今後ともよろしくお願い申し上げます。



     それでは、みなさま良いお年を!!  そして、来年もよろしく!!