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9月号   『 2015年 秋季勉強会が終わって 』

 9月号   『 2015年 秋季勉強会が終わって 』   Ⅴol.80



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 



 さて秋のシルバーウィークの連休も終わり、いよいよこれより秋深しという季節になってまいります。そして秋と言えば、やはり 『食欲の秋 』 そして 『読書の秋 』 『芸術の秋 』 といったところで、特にわれわれ商売人にとっては、年末商戦を控えてこの2ヶ月の間にどれだけ情報収集し、販促仕掛けの準備をしていくのかという 『段取りの秋 』 と言えるのではないでしょうか。



 『 備えあれば憂いなし 』 少しでも早い段階で準備怠りないようにしていただきたいと思います。



 以前にこのコラムでもご紹介させて頂いたかもしれませんが、関西地区の加盟店様のブレーンとして日々頑張っておられる若手有志で 『 日本酒倶楽部 』 というネーミングで毎月一回日本酒の勉強会を開催いたしております。日本酒のスキルアップと販促の共同企画などを立案し、実践・検証等を繰り返し、成果重視を目的として活動いたしております。

     



 また、販促や商品知識の習得以外に座学として、『 主体的に生きる 』 をテーマに仕事を通じて、互いに自他ともに成長し合うことを目指しております。具体的に言うと 『 やらされる仕事 』 から 『 自らやっていきたい仕事
』 への変貌であります。



 この勉強会での私の役割は、若い彼らに 『 商売のいろは 』 の先鞭をつける事のみです。考えて行動するのは、彼らの意思と責任感であり、そしてその中で自分自身の個性を知り、その個性を生かした何らかの能力を身につけ、その能力を持ち味にして仕事をしていく、そして自店の成長発展に寄与できるスタッフに成長していってもらいたいと願っております。

      



 そんな中、昨秋2014年お歳暮ギフトにおいて、日本酒ギフトを (金箔酒セットを中心に・・) 強化してギフトの粗利益率をさらに高めていこうということで昨年10月の勉強会で、10月から本年1月までの4ヶ月日本酒カテゴリー販促マスタープランを作成し、酒ギフト販促活動を実施いたしました。( 下記資料参照 )

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 結果として、東大阪店では松藤チーフの頑張りで、昨年11月から本年1月までの3ヶ月の酒ギフト販売実績は、売上額303万円昨年対比109%、粗利益率17.2% ⇒ 21.3% (プラス4.1%)、粗利益額64万円昨年対比135%なんと17万円の増益効果が生み出されました。

 



 その後、どの店舗におきましても、本年8月まで毎月粗利益率は、昨年を上回り増益体質へと移行いたしております。そして、その過程の中で彼ら自身が着実に成果を出し、その手応えを感じながら日本酒に取り組んでいる姿を見て、つくづく人って頑張れば確実に成長するんだなと逆に教えられております。



 先日、東大阪店段上店長の言葉に 『 何事も、真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり 』 とありましたが、しっかりと勉強して、身につけた知識を駆使して主体的に働いている彼らは、おそらく仕事に対しての満足感や充実感を感じとり、さらなる好循環で成長していってくれると信じております。



 さて、今回のテーマは、『2015年 秋季勉強会が終わって 』 とさせて頂きました。

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 上記のプログラムにありますように、今回の研修テーマは、『 伝播力・・・ 「人」にはじまり「人」に終わる 』 ということで、過日9月15日(火)に新大阪マルビル新館にて開催させていただきました。

 



 流れとして恒例ではございますが、まず松本氏からの開会の挨拶をかねた業界の流れの説明や繁盛スーパーのビデオ視聴、そして津田本店様など繁盛店の事例紹介や加盟店同士での意見交換と続き、そしてまとめとして西田社長より
『 考え方を変える4つのポイント 』 ・『 やり方を変える4つのポイント 』 について詳しく説明がありました。



 参加者からの研修後アンケートを拝見しておりますと、みなさん研修内容をよくご理解いただき、年末商戦に向けてモチベーションが上がり、やるべきことが明確になったと異口同音に書いていただいております。ただ 『 忘却の48時間 』 とあるように、何事も2~3日時間が過ぎるとテンションも考え方もやり方も希薄化してしまうのが、人間の常であります。



 今後は、10月11月の各地区エリア会議にて再度研修内容を復習しながら、来たるべき年末商戦への行動規範としていただきたいと思います。このコラムにおきましても、私から皆さまにどうしても今回の研修内容で頭に叩き込んでいだきたい資料がございます。



 それは、西田社長が最後にプレゼンいたしました資料の再プッシュであります。その資料の中から抜粋して再度ご案内いたしたいと思います。

 





 考え方を変える、やり方を変える すごくシンプルで当たり前の事の様ですが、これがなかなか難しい。固定観念もあるし、やり方を変えることに対してのリスクの恐怖もあります。でも変えなければ自店の将来はないと断言できます。あとは、変えようとする 『 本気度 』 があるかどうか。腹をくくって下さい、覚悟を持って実行してください。

 



 上記の4つのポイントを意識しながら、行動に移していきましょう! 特に ◆お客様との関係性 については、今回の研修テーマである 『 伝播力の強化 』 そのものであります。われわれ地域密着型の小規模店舗の場合、このポイントがまさしく今後生き残る生命線でありますので、お客様との会話などお店の存在感ともども常に意識して精度を上げていきましょう!

 



 考え方が変わっても、やり方が変わらなければ実際に何も変わりません。そして、そのやり方も常に試行錯誤しながら継続的に習慣化していかなければなりません。やり続ける大切さと難しさ、商売していくうえでの永遠の課題でしょう。ただ、4つのポイント全てをすぐにやろうとせずに、一つずつ一つずつ着実に実行していきましょう。

    



 東大阪店では、◆店頭・売場のイメージ については、店頭のぼりをさっそく4本からギフト用6本に増設いたしました。のぼりの効果かどうかわかりませんが、9月の食品ギフトは今のところ昨年対比159%の売上になっております。秋の研修でありました明石市のマルヤマ酒店様と同じ成果が実証されました。



 また、◆販促ツール については、新米の問合せや購買されたお客様への説明やお客様との会話を膨らませる販促ツールとして、2015年新米紹介リーフレット(下記参照)を作成して、新米販売を通じてお客様との会話を弾ませる場面作りを推進しています。(伝播力の強化)

 



 このように、秋季勉強会において自店の課題を見出して何を改善しなければならないかを浮かび上がらせることができたとしても、自店に戻って何も行動に移せなかったら何の意味もありません。逆に参加された加盟店仲間が自店に戻り、ご来店されるお客様をじっと見ながら、そして自店の店全体や各売り場を見ながら、何から手を付けていくか、あれこれ考えながら知恵を出し、具体的に改善していくことが重要となります。



 そして、創意工夫された取り組みがうまくいった場合、その結果を参考としつつ、考え方ややり方を学び共有していくことが肝要となります。例えば、冒頭ご案内いたしました東大阪店での歳末酒ギフト粗利益率アップを実現したそのプロセスを関西エリア会議で発表してもらうなど、方法はいろいろとあります。

 



 このようにある店で成功した事例を各店に拡げていくことにより、次なる結果をもたらし、その結果が更に次なる成功事例となる好循環スパイラルとなるよう切望いたしまして、今月の投稿を終えたいと思います。



     今月もご覧いただき誠にありがとうございました。