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4月号 『 ドリームチェーン 20年の歩み 〔Ⅰ〕 』 Ⅴol.51

4月号 『 ドリームチェーン 20年の歩み 〔Ⅰ〕 』 Ⅴol.51



 みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿したいと思います。





 さて、今年もいよいよGW突入ということで、夏商戦の前哨戦であるこの10日間の『頑張り』は、一年の業績を占なう上で大変重要な意味の或るものとなります。



 おそらく既に各店のみなさんは、準備万端の上それぞれの販促活動に取組んでおられることと存じます。



 本部直営のドリーム東大阪店におきましても 、4/25から “ おかげさまで、20周年 大創業祭 ” と銘打ってイベントを交えて地域のお客様に対して謝恩セールを実施いたしております。



 西田社長を先頭に現場の若いスタッフたちが、準備に始まりセール期間中楽しそうに接客しているのを見るにつけ 「何とかこの激動の20年を乗り越えて来れたな」 という感慨が少なからずございます。



 



 思えば、平成5年4月29日に宅配100%のイノウエ酒販が、店売り100%の酒DS ドリーム東大阪店に業態変化して20年の歳月が流れたわけでございます。当初は、酒DSという業態そのものの概要がわからず船井総合研究所の中村氏にご指導いただき何とかスタートいたしました。



 当時は、東大阪市におきまして酒DS業態が初登場ということで、業界内では様々な軋轢を生み当時70年以上お付き合いのあった各問屋様から出荷ストップという事態に陥ったりして、急遽2㌧トラックを購入して県外の問屋さんに赴き、現金でビール等を仕入れていた事を思い出されます。



  『出る杭は、打たれる!』 そのものでした。 カッコ良く言えば、パイオニアの宿命でしたね。



 本当に苦労と不安の連続のスタートアップでありました。ただ、その分開店いたしますと地域のお客様がビックリするぐらいに来店され、開店当初は徹夜の毎日でありました。



 その時に、痛感したのが我々酒販小売業界のルールとお酒をお求めになられる消費者のニーズとのギャップでありました。当時、組合の酒屋仲間から、『安売り屋』と揶揄されましたが、実際のところ酒DSを開業したことで、真剣にお客様の要望されること・満足されることについて考えることが出来ました。



 来店されるお客様から、地域で商いする商人のあり方について毎日毎日教えていただいたように思えます。 また、その他に当時加盟いたしておりました全国酒DSの勉強会組織『みちのく会』(のちの日本酒販協会)のメンバーの方々にもいろいろとアドバイスをいただきました。当時の会長であられました仙台の『やまや』の山内社長にも経営者のあり様など、お酒を交えて帝王学について懇談したことも今では懐かしい思い出でございます。



 その『みちのく会』のメンバーも今では、半数以上の方々が廃業されており、『栄枯盛衰』と申しますか、いかにこの業界で生き残ることが難しいか ということを改めて考えさせられたものです。



 さて、ドリームチェーン本部のスタートといえば、東大阪店開業一年後のことです。これまた船井総合研究所の指導を受けながら、フランチャイズビジネスにチャレンジしたわけであります。当時、全国に某宅配チェーンに加盟しておりました仲間を中心に5店舗が集まりスタートし、徐々に足元を固めながら仲間集めに着手いたしました。



 最初の7年間は、市場環境もフォローの風が吹いておりましたし、そしてそれに伴いメーカー様や取引業者様のご支援をいただきながら順風満帆の業況でございました。売上高も平成13年には、チェーン全体で90億円(26店舗)の規模となり、PB商品の開発や店舗演出の向上などを積極運営いたしておりました。



          

 しかしながら、いずれ酒類販売免許の自由化やそれに伴う異業種大型店舗の参入を予測して、21世紀へと移行した2001年に 『START 21』 というスローガンのもと、大阪 中ノ島の大阪国際会議場にて全国の加盟店オーナー・店長等や多数のメーカー及び取引業者様にご参集いただき、今後のドリームチェーン販売戦略についてご披露申し上げました。

 
その際の戦略企画書( 32ぺージ )の内容については、下記にありますようにスローガンの5つのアルファベットをもじりまして今後10年間の行動キーワードとして明記いたしました。



 



 いま思いますと、この時の戦略提案が2013年この時代に何とか対応できる営業形態を形作る礎となったのではと、自負する次第です。あの時期、他チェーンにおきましては、まだまだ安さ一辺倒の戦略が通用する時代であったと思います。



 しかしながら、現在まだなお低価格志向の中で、アルコールや食品など多くのメーカーや販売業者が値下げ競争に振り回されている現況を見た時に、次の一手やあるべき姿を予見する洞察力をどう高めていくかが私どもチェーン本部の重要な課題であると認識いたしております。



 さて話しは2001年に戻しますと、先述の全国ドリーム年次大会は皆さまのご協力の下、大盛況のもと終幕いたしまして、その後2002年、2003年と新規店舗も増え、全国30店舗を越える規模となりました。



 しかし、その辺りからドリームチェーンに秋風が吹き、冬の時代が到来してまいりました。いわゆる既存店舗の昨年対比割れが全国的に現象化し、ドリーム各店の衰退が如実に表面化してまいりました。



 本部といたしましても、既存店舗の建て直しに追われ、新規店舗の勧誘はしばらくの間凍結することにいたしました。しかし、そのことによって加盟店同様、本部の収益力も低下していきチェーン全体が、シュリンクしていく非常に危うい状況となってきたのでありました。



 そこで、2005年我々のチェーンにとって、突如救世主が現れてきたのでした。



 



 それが、広島 廿日市市の中尾さんであったのです。彼との劇的な出会いがなければ、今のドリームチェーンは先細りの弱小チェーンに陥ってしまっていたのでは・・・と回顧いたします。



ほぼお察しいただいていると思いますが、『酒匠米匠チェーン』 が、ここから始まったのです。



 そこで誠に申し訳ございませんが、この彼との出会いと酒匠米匠システム構築については、次回5月号にて後半の部としてお話したいと思います。



 次月をお楽しみ・・・、それでは!! 
                        To be continued!



             今月もご覧いただきまして誠にありがとうございました。





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