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9月号 『 想定外での対処を考える 』 Vol.32

 9月号 『 想定外での対処を考える 』 Vol.32



  みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います



 本日、9/25 (日) 大阪は“天高く馬肥ゆる秋”と言わんばかりの晴天です。あちこちの小学校では運動会が催されているようで、先ほども近所の小学校に冷えた麦茶(2L)100本納品し、その際運動場を眺めておりますと子供達の歓声が聞こえ、平和な日本の一幕を垣間見て久しぶりに何かホットとした気分にさせていただきました。



 しかしながら、先週までは日本列島を数回雨台風が横断し、各地区に甚大な被害をもたらしております。先月の徒然日記で『ゲリラ豪雨』のことをお話いたしましたが、今月はゲリラどころか、メガトン級の風水害を蒙っております。本当に2011年は、歴史上に残る天災年となってしまいました。





 さて暗い話は、これ位にして楽しい話を今月もさせていただきたいと思います。まず先日9/23に近畿圏のドリーム・酒匠米匠メンバー総勢15名で、兵庫県丹波地方のお米生産者宮垣さんの田んぼに出かけ、丹波コシヒカリ新米の稲刈りをしてきました。



 



 当日は、台風一過ということで素晴らしい青空が広がり、初秋のそよ風を顔で感じ、夏の終わりの雨ガエルと秋の始まりの赤とんぼが同居する田んぼで自然に触れ合う農作業をさせていただきました。それと田んぼには、白サギが舞い降りてイトミミズなどをつついておりました。安心・安全な田んぼって、このような生き物と共生していくものなのだとつくづく感じ入りました。



 



 生産者宮垣さん(63)は、奥様とお二人の息子さん、そして娘婿・娘さんとの6名で約25haの田んぼでお米や地野菜を栽培されておられます。農法は、当然のことながら有機栽培中心で、自家製の完熟たい肥を使用され、実際に農業場内のたい肥場にも案内していただき、安全でしかも美味しいお米ができる理由をしっかりと語っていただきました。





 また美味しいお米の出来る根拠の一つとして、お米の『水分値』の話も伺いました。収穫直後のお米の含有水分値は約24~25%ということですが、それを4台の大型乾燥機でゆっくりと時間をかけて天日干しのように籾を約14%ぐらいまでに乾燥させるということでした。通常、JA農協から出荷されるお米の水分値は12~13%ということで、この1~2%の『水分値』の違いが圧倒的な旨みの違いとなってくるとのことでした。



 



 実際に、昼食時に新米の炊き立てご飯をご相伴させていただき、まさにこれこそが瑞々しいお米のことをいうのだなと感心させらました。みなさん、お客様にお米の品質を語るときには、この『水分値』の話は絶対に避けて通れませんよ! もし、詳しくお知りになりたい方は東大阪店段上チーフにお問い合わせいただければ、詳しくご説明させていただけると思います。



 さて、現地田んぼでは下記の画像の通り、皆さん思い思いの通りで鎌を片手に稲を刈っておられました。

  (最高齢参加の酒匠米匠とみかわ富川社長、その後腰痛の方は大丈夫でしたでしょうか?)



 



 また、宮垣さんから若い連中中心にコンバイン(稲刈り機)の運転操作も伝授いただき、各人交替で田んぼを一周しながら稲穂を刈り取っていました。日本全国津々浦々の田んぼで、このように若い世代の人達がコンバインを動かしている風景をいつか見れるような時代になってもらいたいと念ずる限りです。



 



 そして農作業の後は、地元のレストランで年一回の誕生日の日にしか食することが出来ないようなご馳走をいただき、ただただ恐縮する限りでした。珍しい当地の鹿肉のスペアリブまで追加で頂き本当に至れり尽くせりの稲刈りツァーとなりました。



 当日参加されたメンバーの皆さん、満足度200%の研修会でしたね。本当に、宮垣さんには、“感謝・感謝・感謝”の限りです。本当にありがとうございました。



             



 さて話は少し変わりますが、宮垣さんとの意見交換会での中で、同じ農業生産者として福島県二本松市で収穫されたお米の中に国の基準を超える放射性セシウムが含有されていたことに、すごく胸を痛めておられました。





 美味しいお米作りの前に、安心安全の『田んぼの土作り』にご自身の人生を賭けておられる生産者の方々。   国や東京電力が後日、金銭で補償されるという範疇ではない、生産者の無念・悔しさに同情されておられました。





 冒頭での台風のようにどうしようもない天災ではなく、“想定外であった”という言葉で片付けられてしまう放射能の『人災』、これは、他人事ではないと私たちも強く自覚していかなければなりません。







 『好事魔の如し』という諺がございます。私たちが長く生きていく人生の中で “こんな筈ではなかった!” と言う場面に出くわすことが多々あります。 まさしく 『想定外の場面』です。







 そこで今月の結びとして、『想定外の場面』について先日鴻池店の松本社長からメールいただきましたコメントとそこに添付されておりました『準備の人生』という文面をご紹介いたしたいと思います。少し長い文面ですが、大切なことですので是非ともご熟読いただきたいと思います。



 


  以上の内容でした。



 それでは、私たちの日々の業務にあてはめると、この『想定外の事』とは・・・?!



 極論を申し上げると、今までの商売のやり方を何も変わらず続けていくと『5年以内に店が潰れる!』という想定外の事態が、恐らく現実のものとなる! と考えておくべきだと思います。



     『 Change or Die ! 』





        今月もご覧いただきましてありがとうございました。

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