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8月号 『 お中元ギフト商戦を終えて・・・ 』 Vol.31

8月号 『 お中元ギフト商戦を終えて・・・ 』 Vol.31





みなさん、こんにちは! 今月も徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて大阪では、毎日天候不順の日々が続いております。たしか昨年の今頃は残暑厳しく降雨ゼロ新記録が更新されたほど、うだるような暑さが続いておりました。それに引き換え今年は蒸し暑さだけは例年通りですが、日本列島全体が前線に覆われ、何か落ち込んだ日本社会に対して暗い影をさらに投げかけているように思えます。 



 無理やりな、こじつけかもわかりませんが、夏の雨ひとつをとっても、昔は『夕立ち』といって何か風情があって「はんなり」とした表現がされ、空高く入道雲がもくもくと舞い上がり、かたやどこまでも青く澄んだ空がそこにあったように思えます。



 



 しかし今はどうでしょうか。夏の雨といえば『ゲリラ豪雨』といわれ、何か危なっかしい定番用語となり、殺伐とした表現となっております。ただ単なる気象の変化といってしまえばそれだけなんですが、これも大げさな言い方をすれば、近年自然と人間社会との関係性の『ひずみ』からきたものではないでしょうか。



 自然 vs 人間  人間 vs 人間   お客様 vs 我々販売業者



 じっくり考えてみると、今の世相として上記のそれぞれにひずみから来るギスギス感を感じてしまうのは、私だけではないように思えます。お互いがお互いを理解し、相手を思いやる気持ちを持って接しているのだろうか。私は、そのあらゆる場面に人間の自己中心的なエゴが常に存在しているのではないかと思っています。今こそ、真剣にそれぞれの関係性の健全化に一人一人が努力していかなければならないと痛感する次第です。



 そうすれば、必ずや自然界が、まわりの人々が、そしてお客様が私たちに 『 癒 し 』と『 充足感 』 をご褒美として与えて下さるものだと信じております。



 じゃ、関係性の健全化ってどういうことなのか?!ということですが、そのヒントとなるのが6月号の徒然日記で申し上げた 『 絆づくり 』 であると思います。6月号の中で、『 出 会 い 』 は偶然であっても、『 絆 』 は必然性であると申し上げました。そうです 『 絆づくり 』 には、出会いから始まるお付き合いの中で、双方が相手を思いやる努力をしていかなければならないのです。



 



 人と人との長いお付き合いの中で、時には相手に対して疑心暗鬼になり、その結果無意味な被害者意識を持つことになり、そして自己防衛本能が働き、相手との良好な関係性を壊してしまうという、すごく悲しい結果となってしまうのです。



 しかしながら、その壊れていくプロセスの中でお互いに努力して相互理解を深めれば、さらに 『 強 い 絆 』 となっていくものだと思います。



   自然 vs 人間   人間 vs 人間   お客様 vs 我々販売業者



           全ての関係性でも、同じことが言えるのです。



  毎日の業務活動の中で、お客様との 『 絆づくり 』 を意識してお仕事されていますか?



         



 ここで話しはガラリと変わりますが、来る9月13日~14日におきましてチェーン恒例の秋季店長一泊研修を大阪の地で開催いたします。



2011年の研修テーマは



    『 お客様との絆を育む仕組みづくりとは・・・?!』 です。



 



 今回のテーマの中にも『絆づくり』というキーワードが出てまいりますが、これを我々の日々の業務の中に落とし込んで、体系的に、そして具体的な機能性を持って『お客様との絆づくり』を構築していこうというのが今回の研修でございます。加盟店の皆様方には、何かとご多用とは存じますが万障お繰り合わせの上ご参加賜りますようお願い申し上げます。



 



 さて、前段で長々と申し上げてまいりましたが、8月号のテーマは『 お中元ギフト商戦を終えて・・・ 』とさせていただきました。



 2011年お中元商戦の検証については、例年の如く本部より各加盟店様にアンケートをすでに送付いたしまして現在集計いたしております。



 本部からの正式なアンケートデータ結果に関しましては、後日皆様方にお伝えすることといたしまして私の方からは、関西地区の数店の数値を拾い上げましてその分析を簡単に報告させていただきたいと思います。



 全体的に売上げ成果としては、全店なかなか健闘されておりまして各地区でお客様より『町の小さなギフトショップ』としての位置づけが構築されてきたように思えます。お分かりの通り、私どものチェーンは、シャディさんのようにギフト商材を主として営業いたしておりません。しかしながら、今後の生き残り策としてギフト商材を重要カテゴリーとして位置づけて販売努力いたしております。



 その成果が年々順調に売上高や利益額に反映されてきております。その一端を今回のお中元ギフト数値に基づいてお話いたしたいと思います。



 下記にありますグラフと表は、ご覧頂いてお分かりだと思いますが、和歌山のえがわ店様と大阪の各店との比較を図式化いたしております。



 

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 数値報告としましては、毎回同じ繰り返しとなりますが和歌山のえがわ店様が群を抜いて突出いたしております。お中元期だけでも、すでに売上高は1000万円を越えており、5年前実績の260%増になっております。



 また、ギフト粗利額は他店に比べても全体粗利額に対して1/4以上の構成比(27.9%)を占めておりまして、特に鴻池店の3倍以上の粗利額をはじき出しております。ちなみに、えがわ店と鴻池店の全体月間売上高は同等で、なおかつ来店客数は鴻池店の方が上回っております。



 しかしながらギフト売上は、えがわ店さんの方が3倍になっている。ここにギフト販促のノウハウが存在しているのです。しかも、えがわ店さんの粗利益率は19.7% と、どの店よりも高い数値になっております。これは、今までの商売の常識として、売上高と粗利益率とは反比例するものですが、えがわ店さんの場合どちらも伸びている。ここにも、ギフトカテゴリーの販促の面白さがあると思われます。



 そこで、えがわ店さんの販促ノウハウとは・・?! ということなんですが、なかなかこの紙面の中では説明できませんので、先述の秋季一泊研修での中でお話しいたしたいと存じます。当然のことながら、当日は江川氏も参加されますので楽しみにして頂きたいと思います。



 さて、最後になりましたが、年末のお歳暮商戦に向けてギフト市場に関連するデータをご紹介いたしたいと思います。何かの参考にしていただければと思います。



 

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 〔図①〕にあるのは、国内総ギフト市場の規模をバブルチャート図にて表しております。私たちが今現在ギフト強化に取り組んでおりますお中元・お歳暮のマーケットサイズは合算して約1兆円となります。総マーケットサイズは14兆円となりますので、まだまだ横に拡げていけば市場スペースは、たっぷりあります。

 横に拡げる手法は、えがわ店さんから学べば十分習得できます。



 

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 〔 図.② 〕にあるのは、お歳暮ギフト購入ルート(横軸)と年代別(縦軸)との割合を示しております。グラフの字が小さいため見づらいと思いますが、ここでは各購入ルートにおいても の年代がギフト購入の主役であるということです。



 私どもの店舗に来店される中心顧客年代は、50代・60代・70代となっております。このような状況を踏まえましてもギフトカテゴリーは、まさしく私どもの店舗に来店されるお客様にピッタリと符合してまいります。そこに、我々ドリームチェーンがギフトカテゴリーを強化する意味があるのです。



   しかしながら、各加盟店様のギフトに対しての取り組みは、かなりの温度差があります。



 ギフトを強化できない理由、強化しようとしない理由、事情をそれぞれ聞いておりましたら確かに理解することも多々あります。しかしながら、江川さんから聞くとそれはかつて江川さんがギフトで壁にぶつかったときの事情とほぼ同じようなものです。



   あとは、自分自身がそこでどう考え、問題解決していくのか!であると思います。



 その積み重ねが、最終的にはあなたのお店の将来の浮沈に繋がっていくのだという事をお伝えして今月の徒然日記を終えたいと思います。



  今月もご覧頂きまして誠に有難うございました。