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1月号 『 2011年をどう戦う!』


1月号 『 2011年をどう戦う!』



みなさん、こんにちは! 今年も新年を迎えて、あっという間に1ケ月が経とうとしています。このヒマな時期にあれこれとやるべきことがたくさんあるにもかかわらず、何も出来ずに時間が経過していってしまっているのではないでしょうか。

 こんなときにこそ、キチッと計画を立てて店舗・倉庫等の整理整頓や数値管理・検証、年間販促プランなど具体的に立案していただきたいと思います。 『光陰矢のごとし!』ですからね。

 さて、今月も月末ギリギリになってしまいましたが、『徒然日記』を投稿いたしたいと思います。

  今月のテーマは、『 2011年をどう戦う!』 というです。

 『 2011年をどう戦う!』 といってもどう戦うのか、間口と奥行きが広くて見当がつきませんが端的に申せば、以前からお話しているようにランチェスター戦略の中にある『弱者の戦略』をとっていかなくてはならないのは、必然です。

    



 ランチェスターの『弱者の戦略』については、長くなりますので説明は差し控えますが、過去の投稿記事で2009年5月号『選択と集中』の中で詳しく書いていますので、また見ておいて下さい。

 さて、今年の商況の動きとして、いままで以上に変化のスピードが速くなっています。景気そのものは低迷し、さらに混沌としてまいりますが、お客様の購買行動については、多様化し、また少量化していき、さらには低価格化していく訳ですから、私ども物販業者としては販売効率がどうしても悪くなってしまいます。しかしながら、その矛盾をクリアしたものが繁栄を約束されるのです。

 コンビニ業界がその際たるもので、先週発表されましたセブンアイHDグループの営業利益の90%以上がCVSセブンイレブンの利益で構成されているのも頷くところです。

 業態は違いますが、我々のビジネスモデルも時代の変化の中で進化させていかなければなりません。そこで先述のお客様購買行動を意識して販売戦略を組み立てる必要があります。

 その組み立てのヒントを来る 2/8 から全国4地区で開催する『2011 新春フォーラム』の中で学んでいただきたいと思います。半日だけのプログラムですので、物理的にどれだけ提案できるかは難しいところではありますが、新年のスタートにあたり、考え方の構築として重要な案件となりますので是非とも参加して勉強して帰って頂きたいと思います。



 さて、話しは変わりますが先ほど申し上げました『変化のスピード』なんですが、先日日経流通新聞の記事にありました『ゲーセン』のお話しをさせていただきます。



    

 上記の図表のとおり、かつて一世を風靡した『ゲームセンター』も現在衰退の一途をたどっております。原因としては、少子化、景気低迷に加え、任天堂「W i i」など家庭用ゲーム機のヒット、携帯電話の無料ゲームの普及が追い打ちをかけたことが考えられます。

 さて、携帯電話の無料ゲームの普及といえば、昨年末12月号の記事の中で少し触れておりました『GREE』が代表格となりますが、運営するグリー株式会社は、2004年に設立されたのに関わらず、何と売上高は2006年~2008年までの3年間で2600%の伸長を達成させています。現在の携帯サイトの会員数は約2000万人超ともいわれ、実に時代の移り代わりの早さを感じさせられます。

    



 また、『GREE』が、このように急成長した背景には、人間の深層心理をついた強かなマーケティング手法があるのですが、この件については後日に・・・。一例としては、ご存知のとおり最初に無料お試しから入るシステムが好評であると分析されます。この辺は、大いに我々も参考にすべきことかなと思われます。

 さて今回は、先述の衰退している『ゲーセン』の生き残り策として、どのような仕掛けを講じているのかをご紹介いたしたいと思います。

 その繁盛店は、さいたま市の大宮サティにある「ファンタジーキッズーナ」であります。イオングループの子会社で、その店は時間帯によっては入り口で“ベビーカー渋滞”が起きています。もうお分かりだと思いますが、ターゲーットは2~7歳の幼児と親。詳しくは、インターネットで閲覧されれば結構かと思いますが、あの『ゲーセン』が大変身し、職業体験やヒーローものの提案で幼児の牙城になっているのです。ターゲットを絞り込み、親ともども楽しさを徹底的に追及する。





 これこそ、『選択と集中』・『弱者の戦略』を用いて生き残りを図ろうとする知恵や工夫が功を奏したのではないでしょうか。ここに、われわれもヒントを得て、確かに衰退の一途をたどる酒販業界ですが、いままでの『酒屋』という切り口から、町の小さな物販業(地域密着店)を目指して、そして50代から70代を中心とした中高年齢層をターゲットとして食品が中心のサービス業を展開していけば、必ずそこには『顧客ニーズ』と『お年寄り満足』が得られると確信します。

 どうぞ、2011年は大きな時代の流れを肌で感じて、しっかりと勉強して実行に移す。そのようなシンプルな動きを見せて汗水流して一生懸命働くことです。

 そして、そのアクションが空回りしないように、来る2月の新春フォーラムに参加して情報収集と仲間の刺激を感じていただくようお願いいたしまして今月の徒然日記とさせていただきます。

    今月もご覧頂きましてありがとうございました。