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12月号 『 2010年を振り返る!』

12月号 『 2010年を振り返る!』



  みなさん、こんにちは! いよいよ今年も余すところ、あと4日となってしまいました。

さて、遅くなりましたが今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。皆さんの現場では、歳末商戦の最後の追い込みということで、いま私が投稿している『徒然日記』は、おそらく来年になってから閲覧されることと思います。今現在の優先順位からすると当たり前のことであります。

 こういう私も先ほどまで東大阪店で包装や運びをバタバタとしておりまして、その優先業務を終えながら今パソコンに向かってキーボードをたたいている訳です。 さすがに12月号原稿は、来年に・・・という訳にはいきませんので何とか一年の締めくくりにふさわしい内容を書き込んでまいりたいと思っております。

    

 今月のテーマは、『 2010年を振り返る!』 というありきたりのテーマなんですが、今回は、今年の政治経済のベスト10ニュースといったようなあまり大局的なお話は、敢えて差し控えておきたいなと思います。

 その部分については、今年新社長に就任いたしました西田の方から、新年の挨拶を兼ねて昨年の振り返りと今年の抱負について新年早々にメッセージを配信すると思いますので楽しみにしていただきたいと思います。

 さて、私の方は2010年の世相を反映した物の考え方について振り返ってみたいと思います。難しく言うと『人間の深層心理』と申しますか、そこを探っていきますと商売をしていく上で意外と面白い傾向や現象が見えてまいります。

 話しは変わりますが、昨今年末になってまいりますとテレビや新聞での報道で今年の流行語大賞やブームとなったベスト10(食べるラー油など)が紹介されます。その全てとは言いませんが、そのいくつかを分析してみますと、まさしく『人間の深層心理』を上手くついた内容のものが多く見受けられます。

 みなさんご存知のように人間は、現存する生き物の中で唯一感情を有する動物でありまして古今東西その心理を理解し、きっちりと対応する能力の持った者が政治やビジネスさらには人間関係においても成功を収めているのが実情ではないでしょうか。

 
 では、その能力はどのようにすれば身につくのか という事でございますが、それは日々日常の中でいかに周りの人々やお客様満足を意識した業務活動を実施するのか そして継続的に・・・!

 意識が行動を作り、行動が習慣となり、

習慣が人格となり、そして人格が
運命を作る 』

という訳で、

  『毎日の意識の積み重ねが、その人の・その店の運命を決定付ける』

                                    という事です。

 ちょっと抽象的な話になってしまいましたが、『意識改革』がいかに重要であるかという事をここで最近の具体事例をご紹介いたしたいと思います。それは、10月に酒匠米匠のメンバーとして参加されました大阪の小山酒店様とのやり取りの中でのことです。

   

 本当に失礼な話ですが、小山酒店様は普通の『町の酒屋さん』といいますか、今ではジリ貧状態で活気が失せてしまった状況でありました。初めて店主の小山さん(47)にお会いした時、今のお店のおかれている現状を憂い、そして焦燥感だけが漂っておりました。

 ただ話しを重ねていく中で、ご夫婦は気づいておられないかも知れませんが、私はこのお店には、お客様に支持される『売り物』が十分に備わっていると感じました。それは、お客様との『絆作り』を大切にされているということであります。

 いわゆるポテンシャル(潜在能力)が、ありながらうまく発揮されていない・・・その原因は店主自らの商売に取り組む気持ちのあり方に起因していることでした。

 それともう一つは、『絆作り』が出来ていても本来商売人にとって不可欠な『お客様視点』になりきれていなかったという事です。例えば、キリンの「のどごし」350mlをケース2980円で販売されていました。仕入価格の問題もありますが、売り手側の都合で価格設定をされておれば、当然いくら『絆』があってもお客様は去っていきます。その他、いろいろありました。

 その後、商売に取り組む意識を『お客様視点』に180度転換され、地域へのチラシ配布などを通じて、お店のイメチェンを図り、年間2~3本しか販売できていなかった「越乃寒梅」をこの1ケ月で何と50本以上売り切られました。また、お歳暮ギフトではマルダイハムギフトをかつてのお客様が5年ぶりにお買上いただき、一軒で32セットも販売されたと報告を受けております。その他、前向きなお話が奥様からも聞こえてまいり、声のトーンまで変わってきたように思います。

 まだまだ優良店になる為には道遠しですが、何か来年に向けてのキッカケ作りが出来たのではないでしょうか。ここに、『意識改革が運命を切り開く』ゆえんがあるのではないでしょうか。小山酒店様の健闘を祈ります。そして、来年も本部として個人としてもエールを送り続けます。

     『 笑う門には福来る 』  


 是非とも、加盟店の皆さんも来年は笑顔で困難を飛び越えられる一年となりますよう祈念いたします。何故なら、笑顔を意識すると行動も前向きになりやすいからです。

      『明・元・素』  これは、人間にとって大切な素材なのです。

 さて、いま文面を読み返して気づいたことですが、冒頭に問題提議した『人間の深層心理』について何も解説できていなくて申し訳ありません。

     

 実は、『人間の深層心理』と掛け合わせて、今年最後のまとめとして最近大躍進中のモバイルサイト『GREE』に学ぶ事例をご案内したかったのですが、次回来年の新年号として解説させていただくことといたします。 おたのしみに・・!

 

 最後になりましたが、本年も皆様方には大変お世話になり、また9月の社長新旧交代時には、西田共々、心温まるお言葉を頂き本当にありがとうございました。私にとって2010年は、人生の中でのメモリアルイヤーになりました。

 ただ、それとていつまでも感傷に耽るのではなく、来年はモードを切り替え加盟店様のまさに生き残りのため、粉骨砕身頑張る所存でございます。

 どうぞ来年も本年同様よろしくご支援ご協力のほどお願い申し上げます。