記事一覧

6月号 『 2020年 下半期をどう戦う?』 Ⅴol.136

6月号 『 2020年 下半期をどう戦う?』 Ⅴol.136



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 



 いよいよ今年も梅雨入りを皮切りに猛暑の夏がやってきましたね。私の場合、暑い夏と寒い冬とどちらが好きですか? と訊ねられたら、即座に 『 夏です!』 と答えてしまいます。何故なら、夏はやはり開放感があり、アウトドアという感がありますからね。



 ただ今年の場合は、コロナの関係で全て 『 自粛 』 という言葉が先行してなかなか体を動かすという事に積極的に臨むことが出来ません。これが冬季であれば、家の中で縮みこんでお餅でも焼いてTV視聴という事になるんですが、なんせアウトドア盛りの夏ですからねー、残念でたまりません。



 私の場合、仕事は業種として自粛対象になっていませんので、汗をかきかき何とか精力的に体を動かす事が出来て大変有難いことだなと喜んでおります。当然ではありますが、われわれ酒屋業は基本仕事柄、体動かしてなんぼの世界ですから、『テレワーク』 なんて夢のまた夢であります。極論を言えば、『 三 密 』 を避けるどころか強化する事 が我々の商売の生命線であると思うのです。( コロナ終息が前提となりますけどね・・・)





  話しは変わりますが、今年の夏ギフト、みなさん出足の方はいかがでしょうか。ドリーム東大阪店では、例年通りの動きを見せており、コロナ禍のもとどうなるものかと心配しておりましたが、何とかなっております。まだスタートしたばかりですので、実際のところシーズンが終了してみないと分かりませんが、何とかいい結果が残せるよう老体鞭打って頑張りたいと思います。

 



 さてこの時期、毎回同じことをお話ししておりますが、やはり前回お買い上げリストの効果 は絶大だなとつくづく思うところであります。先日も70代のおばあちゃんが、毎回近所の接骨院にお中元を一件だけ贈っていただいていたのですが、今回そのリストに約16件分の洗剤ギフト(上代 @5,000円 ) の追加 がありました。



 よくよくお聞きいたしますと、毎年親戚関係等に大阪市内の某デパートからお中元を発送されていたそうですが、コロナの関係で出かけるリスクを考慮して、今回ドリームのカタログで済ませていただけたとのことです。年末のお歳暮も引き続きドリームに発注していただけることとなりました。一件だけのお客様でも、次なる可能性 があるんだなと改めてギフトリストDM発送の重要性 を感じました。



 そしてもう一つ、嬉しいことがありました。先日、当店のスタッフである勝間田チーフが、熱中症対策と夏ギフトの新規取りのため、法人限定のポスティング をした結果、或る建設会社から新規注文がありました。内容は、伊藤園のミネラル麦茶 2 Lを週に100本、毎週の納品で10月までの期間限定配達依頼でありました。

 (クリックでPDFファイル)



 コロナ禍により業務店中心に売上低迷が続く中、今回のような小さな売上の積み重ねが次なる成長へとつながるのだと信じてコツコツ、コツコツと業務に励んでいきたいと思います。 『 着眼大局、着手小局 』 ていったところでしょうか。



 さて、そんな頑張っているスタッフ達と今年の夏も、ドリーム東大阪店恒例の 『 夏ギフト商戦決起集会 』 をお得意先の居酒屋で開催いたしました。時期が時期だけに3密を出来るだけ避けつつも、楽しい会話が弾み、あらためてドリーム東大阪店スタッフ間の
『 ワンチーム 』 を確認する事が出来ました。

 



 特にアルバイトで従事してくれている大学生の二人は、現状の授業内容についていろいろと悩んでいるようで、早く 『 オンライン授業 』 から 『 リアル授業 』 に切り替わることを切望しているとのことでした。このようなプライベートのこともいろいろ語り合えるのも、仕事を通じての 『 出会い 』 の大切さであると実感いたしました。





 相田 みつを (著) にんげんだもの 出版社: 文化出版局より



 さて今月のテーマは、『 2020年 下半期をどう戦う?』 とさせていただきました。戦うということで、何か物騒な表現でありますが、いわゆるどう対処していくのかという事であります。そして、その前に今年の夏過ぎから、世の中がコロナ禍の影響でどう変化していくのか、特に消費者の動向がどのような傾向を見せるのかを予想してみましょう。



 ここで先日日経MJ新聞に掲載された記事をご紹介したいと思います。

 



 とありました。この記事を見た時、率直な気持ちとして「やはり、きたか! 食品を扱う業者として、どうしても価格競争から脱却できないのかな・・・。」
という思いでした。人口減少の中でこのような 消耗戦を展開 していかなければならないのが、本当につらいものがあります。





 ちなみに総務省の2019年の人口統計表によりますと、昨年の出生者が全国で86万人、死亡者が137万人と差し引き約50万人、日本の人口が減少 しております。そのような状況下で自分の身を削って( 安売り路線 ) まで、売り上げを追いかけていかなければならない風潮を何とか変えていきたいと思うのは、私だけではないと思います。





 27年前に他者に先駆けて安売りの 『お酒のディスカウント』 を開業した私が言うのも何なんですが・・・。時代が変化したのだから、売り方も変化する。そうあるべきだと思い、この20数年間頑張ってきたんですが、やはり価格競争というものはなくならない、不変性のものがあります。 “ 安くて良いもの ” を求めるのは、消費者の最大のニーズなんですからね。避けようのない現実であります。





 さて、そこでその消費者の今後の消費動向についてこれまた日経MJ新聞に次のような記事がありましたので参考にご紹介したいと思います。

 

 



 また、三井住友DSアセットマネジメントの高橋泰洋シニアエコノミストは、「所得の先行きの悪化は避けられない。来年度からは、所得が減少する可能性 が高い。」 と指摘する。   とありました。



 とすれば、結果として減少する支出のあり方・選別が進むのは当然であります。次にご紹介するのは、今後、支出を抑えたいのは、どのようなジャンルですかとのアンケート結果であります。

 



 いかがでしょうか。支出を抑えるベスト10の中に私たちが取り扱うカテゴリーが3つも入っております。その他の事項は、贅沢品や不要不急のものが中心であります。酒類なんかは、贅沢品に入るんでしょうかね。そして、さすがと感じるのは、教育費がベスト10
に入っていないのが、意外でした。



 全国のお父さん、お母さん、子供のためなら、衣食を削ってでも塾の費用など何とか工面していこうというお考えなんでしょうね。スゴイです。ただ、それでも新聞・TVの報道では、全国の大学生諸君が経済的理由で学業継続か否かと苦しんでいることも紹介されております。



 という事は、どのような業種においても間違いなく消費が減少していくのは、間違いないでしょう。その典型的なものが、インバウンド需要が激減している観光・宿泊業であります。一昨日の報道で、今年5月の外国人観光入国者数 が発表されました。



 今年の場合、5月全国で僅か1700人という事で、昨年は何と220万人の人々が全世界から日本に観光目的で入国されていたという事でございます。たった一ヶ月間で、このような数字の格差があるなんて本当に信じられません。航空会社・J
R 各社、今後どないしていくのでしょうかね。他人事とは思えません。



 私たちの業界においてもこの秋からは、難題が山積しております。10月には、ビール系の増減税 があります。このような大きな動きがあるたびに業者間の優勝劣敗がはっきり してまいります。大きな仮需が発生するこの酒税変更の時期をうまく捉えたならば好転することも可能ですが、大手競合店から新ジャンル中心に 激安価格の猛威 に煽られたならば、年末に向けてかなりのダメージを受けてしまいます。



 消極的な販促は、もちろん論外でありますが、無謀な安売り競争への同調も危険であります。さて私たちどのようにして、このターニングポイントをクリア していきましょうか? みんなで 情報と知恵を共有 しながら、この難局を切り抜けていきましょう。70歳を過ぎた小生でもこの大きく変化する時代を前向きに捉えて、ワクワクとした気持ちになっています。



 どうぞ、加盟店様・本部共々この試練を真正面から受け止め、月並みではありますが、『 ピンチをチャンスに変える 』 という熱い思いと先見性をもって発想を豊かにし、創造力を強化しながら、2020年後半戦を共に戦っていく事をアピールして今月の投稿を終えたいと思います。



          今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。