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9月号  『 One For All, All For One 』  Ⅴol.127

9月号   『 One For All, All For One 』  Ⅴol.127



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。

 



 さて冒頭から今月も先月同様自然災害のニュースについてお話を進めていかなければならないのが残念でなりません。なかなか明るい話題が見つけられなかった9月でしたので、申し訳ありませんが先日千葉県を中心とした台風15号の爪痕について語りたいと思います。



 新聞記事から引用しますと、経済産業省は13日、台風15号による「停電被害対策本部」を設置し、千葉県を中心に 電柱2千本が倒壊や損傷したとの推計を示した。昨年、大規模な停電を近畿地方で引き起こした台風21号と比べても、深刻な被害が発生していると分析した。

 対策本部では、本部長である菅原一秀経産相が各局長に対し、「東京電力や自治体と連携した停電復旧や燃料供給を行う」ことなどを指示した。

 台風15号については、昨年の21号よりも最大瞬間風速が強く、地域は狭いが被害は深刻だと説明。その上で、大規模な電柱の倒壊などの影響により、今後の停電復旧には一定の期間が必要になるとの認識を示している。



 とありました。われわれの仲間である 『 ベアーズ木更津店 』 では、かなり大きな被害にあわれ、今もなお営業できずに困っておられるとのことです。店頭の電動シャッターは大きくまくり上げられ、夜も戸締りが出来ない状態が続いているそうです。(9/20
現在)



 修理のため、業者に電話しても常に話し中状態で、すでに一週間以上経過しているにもかかわらず、倉庫側のシャッターも同様に大破したままの状態であるようです。今のところ、深夜の盗難にはあってないようですが、セキュリティの問題においても頭を抱えているとのことです。





 自然災害について先日ある書籍を読んでいますと次のような内容が書かれておりました。





 中小企業庁がまとめた「平成28年度版中小企業白書」によると、自然災害の被害額を集計 し、世界全体を100%とすると、日本の被害総額は世界全体の約17%にのぼるそうです。日本の国土面積は、世界のわずか0.25%しかないのにもかかわらず、極端に多くの災害被害を受けています。日本が「自然災害の多い国」といわれる所以はここにあるのです。       とありました。



 本当に毎年毎期矢継ぎ早にやってくる自然災害。私たちもいつ受難するかもわかりません。常にその準備、及び心構えをしておかなければなりません。今回の千葉災害については、ライフラインとしての
『 水 』 だけではなく、『 電気 』 の確保がいかに大事かが問われることとなりました。



 千葉地区の方々には電気の回復と共に、一刻も早い復旧・復興が待たれるところであります。木更津店の林オーナーはじめスタッフの皆さん、そして千葉県内を中心にこの度被災されました皆さまには心よりお見舞い申し上げます。



 



 さて話しは変わりまして、いよいよ10月1日より消費税率が10 %に引き上げられます。現場では、プライスカードの張り替えやPOSレジのソフト組み換えなど具体的な作業が待ったなしで実施されております。



我々自身の利益率が2%向上するのであればモチベーションも上がりますが、まったく恩恵もなく手間や諸費用ばかりを被って 『 百害あって一利なし 』 とは、まさしく今回の増税ではないかと不満がたまる毎日であります。



 さらには、かぶさるように、経済産業省は「キャッシュレス・消費者還元事業」を10月1日からスタートいたします。皆さまご存知の通り、消費者がお買い物の際キャッシュレス決済(クレジットカードやデビットカード、各種電子マネー、QRコード決済など)を行うと、5%あるいは2%の還元 が受けられるというものであります。



 最近では、政府が景気冷え込み対策の広報活動として、盛んにTVコマーシャルでアピールいたしております。またスマホ決済各社を中心に様々なキャンペーンを展開し、消費者のキャッシュレス活用を喚起いたしております。

 



 例えば、『ペイペイ』では政府の5%ポイント還元とは別に、自社企画として10/1~11/30 まで、さらに5%のポイント還元を実施いたします。政府企画と合わせて10%の還元 となる訳ですから、これは消費者にとって大きな魅力になる訳です。



 ジワジワとそのお得感が来年の6月まで約9ケ月間の中で浸透し、政府の狙い通り一気にキャッシュレス化が促進するのではないでしょうか。



 そこで問題は、キャッシュレス対応や軽減税率対応などが出来ない零細小売店は、どうなっていくんだろうという心配です。真面目にコツコツと地元のお客様と信頼関係を構築し、地道にご商売をされている方々が費用の面や操作性の煩わしさを懸念して対応されないことにより、徐々に消費者から見放されることになり、間違いなく苦境に追い込れることになるでしょう。



 年々増え続けるお年寄りや地域に根差した弱小小売店への 『 弱者切り捨て』 、こんなことで今の日本の国良いんでしょうかね?!今月のテーマといたしました『 One For All, All For One 』 の精神を日本国の国策に反映されるような世の中になってもらいたいと強く願うものであります。





 さて、今月のテーマを上記に選んだのは、みなさんご存知の通り 『 ラグビーワールドカップ日本2019 』 が9/21に始まったのを題材に何か皆さんにお伝えしたいなと思い、『 一人はみんなのために、みんなは一人のために 』 という合言葉にいたしました。

 



 みなさんご存知の方もおられますが、この言葉は本来ラグビー用語ではなく、いまから170年前に執筆されたフランスのアレクサンドル・デュマの人気小説
「三銃士」 の中で使われていたフレーズなんですね。その言葉があまりにもセンセーショナルであったため、ラグビーの世界でも使われるようになったようです。

 



 また、言葉の意味も若干解釈が違い、「一人はみんなのために、みんなは一つの目的 のために」 とラグビーの場合は意味するものらしいです。「一つの目的・・・」とは、という事ですがそれはまさしく 『 トライ 』 であり 『 勝利 』 という事であると思います。



 この合言葉にまつわるエピソードは、今まで世界各国多種多様なところで人々の感動の場面として生まれ、そしてこれからも一つの歴史に残る出来事として様々生まれてくると思います。私も若いころ仲間と共に試合に臨む中で体感した仲間意識、そして相手チームとの
『 ノーサイド 』 後の飲み会でお互いに熱く語り合った時間を今も懐かしく思えます。その内容をご紹介すれば、長々となりますので、またの機会にして今回は、『One Team Japan 』 のキャプテン、リーチマイケルさん(31) についてお話ししたいと思います。

 



 最近、TV報道でも度々ご紹介されているので、詳しくお伝えすることは不要だと思いますが、簡単に彼のプロフィールを述べますと、ニュージーランド出身の彼は、15歳の時にラグビーの交換留学生として来日し、札幌山の手高校に入学いたしました。



 その後、東海大学に進み、卒業後社会人ラグビーの東芝ブレイブルーパスに加入し、その後日本国籍を取得し、あの2015年にイングランドで開催された前回ラグビーワールドカップにキャプテンとして出場いたしました。当時、南アフリカ共和国戦での奇跡的な大逆転勝利は、あまりにも有名であります。



 私も4年前、テレビの前で夜中であるにもかかわらず、大きな声で叫び涙したものでした。あの感動から早や4年。そして引き続き、キャプテンシーを発揮しているリーチマイケルさんが、国際試合の前に必ず行われる国歌吹奏時に大きな声を出して
『君が代』を斉唱 している姿を見て、外人さんであるにもかかわらず、なぜそんなに一生懸命声を張り上げ歌うのか、何か違和感を感じておりました。



 そして、今回リーチマイケルさんのTV特集でその謎が解けました。



 答えは、宮崎県日向市の或る神社にある 『 さざれ石 』 にあるのでした。

 



 そこで、その関係性を解く産経新聞社の記事をご紹介したいと思います。



    『 ラグビー日本代表が 「さざれ石」 の前で君が代 』



 ラグビー日本代表は17日、宮崎市での強化合宿を打ち上げた後、宮崎県日向市の大御神社を訪れ、日本最大級の『さざれ石』を見学した。



 「さざれ石」が歌われている君が代への理解を深め、海外出身選手も多いチームの結束強化を図る目的で、リーチ・マイケル主将(東芝)が発案した。



 大御神社の新名光明宮司がワールドカップ(W杯、9月開幕)を控える選手らを前に、「一人一人の選手が大きな巌となれば、必勝の道が開かれると信じている」と君が代の歌詞になぞらえて激励。



 選手らは「さざれ石」の前で君が代を歌い、リーチ主将が玉串を奉納後、祈祷(きとう)を受けた。日本代表は歴史的3勝を挙げた2015年W杯前にも同神社を訪れている。

とありました。



 いかがでしょうか。生粋の日本人である私自身が国歌の意味も理解せず、ただ何か卒業式やその他行事の時に国歌斉唱していたのが恥ずかしい限りであります。 『 君が代 』 といえば、時代によってさまざまな解釈がされるもので、戦前・戦中・戦後を通じて何か天皇を崇拝する歌のような感覚 があり、まったく本来の意味を知ろうとしていなかったのは事実です。



 でも、リーチマイケルさんが教えてくれたように、『 君 が 代 』 = 『 One For All, All For One 』 と、考え方はラグビーとまったく同じであると気づかされました。そして、同じ考え方といえば、われわれドリーム・酒匠米匠チェーンにおきましても、『 さざれ石 』 (本部・加盟店)と 『 巌 』 (生き残り) として比喩するならば、何かすべてが同じスピリットに帰結するように思います。



 これからもドリーム・酒匠米匠チェーンとして、同じ目的をもって、皆さんと共に強い集合体となり、一枚岩となってこれからの厳しい商環境の中で 『 ナイス トライ!』 を重ねていけるよう共に頑張っていきましょう。



 最後になりましたが、先述の 『 君が代 』 の現代語訳 としてふさわしい解説をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。



     今月もご覧いただきまして、誠にありがとうございました。



 



【 P.S 】 ちなみに『君が代』の歌詞は、さかのぼること平安時代の古今和歌集に収録されていた和歌(五七五七七)が元となっているそうです。。そしてこの歌は西暦905年の時点で「詠み人知らず」となっています。

また日本の法律で正式に国歌と決定されたのは、意外にも20年前の1999年(平成11年)であります。

でもルーツは平安時代でありますので、意味がイマイチ理解できなかったのは仕方ないですね。

そう考えると、リーチマイケルさんスゴイ勉強家で、なおかつ真の日本人ですね。感服しました。