記事一覧

9 月号 『 時代は、キャッシュレス決済へ 』 Ⅴol.115

9 月号 『 時代は、キャッシュレス決済へ 』 Ⅴol.115



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿いたしたいと思います。



 さて今月も自然災害の件からお伝えしていきたいと思います。6月の大阪北部地震・7月の西日本豪雨災害に続き、今月4日には、台風21号が大阪を直撃し、大変な被害をもたらしました。ドリーム東大阪店でも表看板は飛んでいくし、ファサードのネオン管も数多く割れてしまいました。そして建物の屋根一部が破損するなど被害を被りました。

 



 幸いなことに、店内や商品に被害はなく、台風通過後は営業再開でき、深刻な事態には至りませんでした。ただ地域によっては甚大な被害にあわれた方、また命を落とされた方々など、大阪では近年遭遇しなかった最大級の台風災害でありました。



 6月号でもお話ししましたが、地球温暖化の関係で日本列島も徐々に亜熱帯地域 となりつつあります。そして毎年、夏につけ、冬につけ、大規模な自然災害が当たり前のように来襲してまいります。本当に困ったものであります。





 そして困ったものの一つに、また意味合いが違いますが、少子高齢化の問題があります。先日、敬老の日に掲載された新聞記事の一部をご紹介したいと思います。



  高齢者人口 3557万人で過去最多

  総人口比は
28.1% に (2018年・敬老の日)



 総務省統計局は2018年9月16日、翌日の9月17日に敬老の日を迎えるにあたり、各種統計から見た日本の高齢者動向をまとめたレポートを発表した。その内容によれば日本の65歳以上(高齢者)の人口 は2018年9月15日時点で3557万人となり、総人口比は28.1% となることが分かった。総人口に占める割合が1/4 を超えたのは2013年から継続して6年目連続となり、前年からさらに人口・割合ともに数字を上乗せし、過去最高となった。

 

 ↑高齢者人口推移 1947年-2016年 

  (出典:ガベージニュース 旧Garbagenews.com)



 とありました。今の日本、道を歩いていると4人のうち1人は、私のような65歳以上の高齢者であります。さらには、昨年の出生者数は、94万人で戦後最小の数値となっており、逆に死亡者数は134万人と戦後最高を記録いたしました。 差引、日本の人口は昨年だけで 40万人減少 したということです。 



 この人口動向の差は、今後さらに開いていくという傾向にありますので、日本国内の総消費量は毎年激減していくのは必至であります。特に青少年の数は年々減少している訳ですから、その世代を対象としたビジネスは、ますます苦境に立たされる ということであります。例えば、教育関係の学習塾や私立高校・大学など、緊急かつ的確な戦略立案が求められるのではないでしょうか。



 逆に、お年寄りはどんどん増えてくる訳ですから 高齢者市場 というのは、大変面白いマーケットゾーンとなりうると思います。現実にドリーム東大阪店でも先日『敬老の日』 に或る地元自治会 から、お祝用として新米2kg入り 180セットのご注文を頂戴いたしました。

 



 ひとつひとつ、米袋に商品シールやのし紙など張り付けたりと大変手間がかかるのですが、その手間が他店にはできないということで、堂々と高粗利益を頂いて納品 させていただきました。5年前に新規取引となったのですが、今では毎年地元のお年寄りが大変楽しみ にされているとのことで、取引業者としてもやりがいのある事案 の一つであります。その後、他の自治会でも一件商談が成立いたしております。



 人口減少に伴い総消費量が縮小していく中、ターゲットをはっきりと見定めること、そしてそこでのお客様ニーズを的確に把握していき、顧客満足の実現を達成すれば、小さなマーケットサイズであってもしっかり粗利益が確保でき、自ずから道は開けると思います。そして皆さんと共に、それを考え実践していく事がドリーム本部及びドリーム東大阪店の使命であると思っております。 共にガンバリましょう。





 さて今回のテーマは、『 時代は、キャッシュレス決済へ 』 とさせていただきました。



先日、新聞の記事にあのローソンが、セブン銀行に続いて銀行業務を開始したとありました。

 



 ローソン銀行が、本日(9月10日)発足しました。一般向けサービスは10月15日に開始予定。WEBサイトも本日よりオープンしています。  



サービス開始当初は、個人・法人向けの預金口座(普通・定期)に加え、インターネットバンキングを提供。ローソンでの買い物がお得になるクレジットカードも来年1月をめどに発行します。
 



またキャッシュレス決済にも注力 します。ローソン銀行の山下雅史社長は 『 キャッシュレスは、クレジットカード・QRなどいろいろな仕組みが乱立している 』 として 『 私達はもう少し根本に立ち戻り、ローソンATMから引き継いだ90を超える金融機関とのネットワークを通じて、新しい決済の仕組みを提供 したい 』 と語ります。



肝心の中身については 『 フロントで " なんたらPAY " を始めるかもしれないが、それよりも根本(銀行口座やATM)でキャッシュレスを支えるサービスを提供していきたい 』 とコメント。 『 例えば、お客様のスマホアプリに銀行口座を登録するだけで決済ができたら便利 』(山下社長) などと説明します。 また、小売店の決済手数料の負担軽減にもチャレンジするといいます。

 

 (出典:Oath Japan ニュースのページへ



 とありました。ローソンが銀行を始めても私たちとどう関係するのか、ということではありますが、最近店頭レジに立っているとお客様から 「 ドリームさんは、JCB・VISAカード使えるのん?」 ということが再三あります。特にお買上単価の高いお客様ほど聞かれることが多いです。



 カード決済対応したいのはやまやまなんですが、なんせ 決済手数料が2~3% 取られます。薄利な商売をしているわれわれとしては、かなり苦しいものがあります。ただ今後のお客様お買物動向としては、クレジット決済が増える傾向で、しかも最終的にはスマホでキャッシュレス決済が出来るという流れであります。



 そこで諸外国のキャッシュレス(カード決済)に関する決済比率を調べてみますと、なんと先進国である日本がかなりの遅れをとっているのがわかります。 お隣の韓国では、100人中85人の方々がカードで決済しているのにもかかわらず、日本ではたったの17人という具合です。

 



 立ち遅れている理由としては、お買物は常に現金主義という国民性なのかなと思えますが、販売業者側から見ると、やはり先刻述べましたように決済手数料が高くてなかなか導入しにくいものがあります。そのため、中小の小売業者中心に取扱店が少なく、消費者も積極的にカードを使おうとしないのではないかと思います。



 ただ今後日本においては、東京オリンピックに向けてますますキャッシュレス社会へと拍車 がかかっていく事が予想され、さらに加速度的にキャッシュレスの時代に突入してくると考えられます。すでに、そのキャッシュレス先進国の韓国では、スターバックスコーヒーが次のような取り組みを実施しています。

 

 スターバックスコーヒーコリアが、ソウルを中心に現金決済を原則受け付けない店舗 を100店舗体制で始めた。クレジットカードやスマートフォンなどによる電子決済を奨励し、韓国でも今後懸念される人手不足に備える。ソウル市が主導して年内にも始まるスマホ決済普及の取り組みを先取りする形になる。



 ということで、レジ横では、配布ちらしに「現金のない売場運営・現金所持の煩わしさからの解放・決済の簡便化迅速化」と明記されており、現金買いのお客様はお断り しているようであります。さらには、ソウル市がすすめるスマホ決済を全面的に押し出しているようです。



 韓国の場合、まだまだ中国 ( スマホ決済・アリペイ・月間利用者数 5億人 ) と違いクレジットカードでの決済が多いようで、将来に向けてキャッシュレスからカードレスをさらに促進しているようであります。特にソウル市周辺では、スマホ決済を主導する市の名前を取って韓国メディアは、『 ソウルペイ 』 と呼んでいるようです。



 その内容の一部として、一般的に売上高の1~3%とされる手数料をゼロ とし、小売店が負担をかけずにスマホ決済を導入できるようにしていくようです。



 そして、いよいよ日本においても遅ればせながら、大手金融機関が動いてまいりました。先日のドリーム定例オーナー会議にも資料として提出いたしましたが、りそな銀行が取引先の中小小売・流通事業者向けに決済端末を無償で貸与することになりました。しかも事業者が払う3%程度の手数料を低く抑え、支払期日も短縮するとのことです。

 



 どうでしょうか。われわれ小規模店舗では無理だと思われてきたキャッシュレス決済、時代はどんどん進化していっております。手数料が限りなくゼロに近づいてくれば、ドリームチェーンにおいても積極導入が可能となってまいります。



 導入するか、しないか の選択を悩んでいる場合ではありません。このスタイルが、これからの消費者の買い物スタイルであるし、ニーズであるのです。あと10年もすれば、財布やカードケース不要の時代がやってまいります。ルイ・ヴィトンでは、財布が売れなくなって、高級スマホケースを売り出すことになるでしょうね(笑)



 私の存命中に実現するかどうかわかりませんが、われわれドリームチェーンにおきましてもいずれ全店キャッシュレスの時代がやってくるのは間違いありません。ただし、それまで店が潰れんよう頑張らんといかんですけどね(笑)



 ということで、私自身まだまだ I T 関係は、不勉強でついていけていないところが多々ありますが、出来るだけ皆さまの情報とご指導を頂ける中で、ダイナミックに変化していく
流通業界の先読みと深掘り をできるよう頑張ってまいりたいと思います。

 



 最後になりますが、来月早々に 『 ローソンスマホペイ 』 の公式アプリをダウンロードして来たるべきキャッシュレス時代 に備えて、老体鞭打ち(?)チャレンジすることを皆さまに申し上げて今月の投稿を終えたいと存じます。



     今月もご覧いただき誠にありがとうございました。