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5月号   『  指導者のあるべき姿とは・・?!  』   Ⅴol.111

5月号   『  指導者のあるべき姿とは・・?!  』   Ⅴol.111



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さて東大阪店の売り場では、先日夏ギフトを大陳いたしまして、いよいよお中元シーズンへ突入というところであります。店頭では夏ギフトA型カンバンや夏ギフトのぼりを間口いっぱいに掲示して店前を通行されるお客様や車に対してお中元ギフト購入を.アピールしております。

 



 また毎年必須であります夏ギフト前回お買い上げリストDMの袋詰め(約600軒) の真っ最中でありまして、6月に入りすぐに発送予定としております。今年のDMには、先日オーナー会議にて久宝寺店より提案されました生ビールサーバー無料貸し出し案内チラシや各種イベント対応の“冷やして配達します!” の案内チラシを同封してプラスαの売上増を狙っております。(以下、参照)

 





 前月号でもお話いたしましたが、東大阪店周辺におきましても時代の流れと申しますか、近隣人口が減少しているのにもかかわらず、この3~4年の間にお酒・飲料水・お米・食品等を当店よりもさらに安価で販売する大型競合店が7 店舗 出店してきております。店頭客数は激減し、店売りに関しては深刻さを増しております。

  

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 そこで店頭売上の減少をカバーするための対策として、販売戦略の軌道修正を実施して店売りから外販を強化し、売上構成比全体の割合を早く50:50にしていきたいと思っております。将来的には、外販(業務用・一般家庭用)の割合を70%に引き上げていく予定にしております。



 また商品戦略としては、従来通りの路線で粗利益率の高いギフトや店頭精米・地酒・ワイン等専門性の高い商品の構成比を引き上げてまいりたいと思っております。そのためにも今夏のギフト販促は重要な意味を持ちますので、しっかりと既存客のリピート化と新規客の開拓を促進し、売上増を目指していきたいと思っております。具体的な方策は、失敗談も含めて次月号でお話ししたいと思います。





 さて、今月のテーマは 『 指導者のあるべき姿とは・・?!』 とさせていただきました。



 このタイトルをなぜ今月号のテーマとさせていただいたかと申しますと、もうすでに皆さまお察しの通り、学生アメリカンフットボール [ アメフト悪質タックル ] の一件について、お話ししたかったからです。



 皆さん、ご存知か分かりませんが、私は独身で20代のころ、小学校からの友人たちと共に『若鷲クラブ』 という名称のラグビーチームを結成していました。メンバーは全員社会人で、働きながら毎週一回練習し、月一回のペースで対外試合などをいくつかこなしておりました。チームキャプテンは、天理大ラグビー部OB藤本君でありました。約3年ほど活動して、各人25~30歳の間に結婚や転勤などの問題でやむなく解散いたしましたが、あれから40年以上経過した今でも交友関係は続いております。



 当時、男のスポーツとしては、自慢じゃないですがやっぱりラグビーでありました。1970年代、大学日本一を決める国立競技場において早慶戦、早明戦に至っては6万人以上の観客 が詰めかけたものでした。そして、80年代に入ると平尾・大八木選手を中心とした同志社大学が大学日本一3連覇を果たすなど大いに日本国内を沸かせたものでした。

 



 当時、日本においてはサッカーなどはどちらかと言うとマイナースポーツでしかありませんでした。ましてやアメフトに至っては、本当に影が薄い競技でありました。今考えると人気薄の原因としては、米国中心の競技であったので日本でのプレーの歴史が浅い、そしてあのような激しいスポーツですので、ケガや事故を防止するため複雑なルールがあり、一般の人から見るとなかなかゲームの流れが理解できない、その面白さが見えてこないということであったと思います。



 ラグビーをしていた私自身も、常にゲームの流れが中断してしまうアメフトの楽しみ方を当時まったく理解できなかったし、失礼かもしれませんが日本では馴染まないスポーツであると思っておりました。ただ22年前、長女が関西学院大に入学し、その1年後にたまたま関学アメフトのQB(クォーターバック)の選手とお付き合いをしたのをキッカケに競技場に足を運んだのが観戦のスタートでした。



 その後、ラグビー同様アメフトの面白さ、さらに奥の深さがクセになり、立命館大との定期戦や12月の甲子園ボールなど幾度となく観戦に出かけております。さらに毎年9月から始まるNHK BS放送で、米国 NFLのアメフトなどは、毎回夜中の2時3時まで目を擦りながら観戦しております。



 そのアメフトファンを失望させるような事件が起きたのが、今回の一件でありました。連日、テレビや新聞・週刊誌などで詳細が報道されておりますが、本当に情けない限りであります。スポーツを愛するものとして今回の件は、悲痛な思いと共に前のめりになるような怒り がこみあげてまいります。

 



 今回の事件での感想など、ここで長々とお話ししても、すればするほど何かむなしい思いになりますので、あえて申し上げません。この腹立たしい情けない思いは、皆さまが感じられておられることと、まったく同じであります。



 ただ、今回の日大の宮川選手の謝罪会見をご覧になっていた相手側の関学 鳥内監督のコメントが同じスポーツに携わる本来の監督のあるべき言葉として印象的でありました。

 



 「・・・(中略)・・・・今回の彼の行為そのものは許されることではないが、(日大の選手は)勇気を出して真実を語ってくれたことには敬意を表したい。立派な態度だった



 そして被害者選手のお父さんが、『・・(前略)・・・日大前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません。酷すぎます。親の立場で我が息子と重ねると宮川君は、加害者ではありますが、指導者2人に対して、怒りで体の震えが止まりません。・・・(後略)・・・・』
とSNSでコメントされております。



 被害者側の関係者が、宮川選手を寛大にその行為を許され、身内であるべき日大の監督・コーチが自己保身に走り、宮川選手をかばうことなく言い訳を繰り返す・・・、スポーツマンシップに劣る言動であります。宮川くんのみならず、日大アメフト部の選手たちがこのような指導者の下でまともな人格形成がなされる訳がない。勝つためには手段を選ばない、勝利至上主義で、しかも往生際が悪く、情けない!



 本来スポーツの世界では、プロ・アマチュアに関わらず、指導者とその門下生たちの 美 談 は、昔より数多く生まれております。今回のような師弟関係の中で指導者の人間性・資質の悪さを問われる事は、そんなにあるものではありません。そういう意味では、スポーツは特に学生時代の経験はその後の人生を豊かにし、社会に出ても忍耐力と協調性、そしてチャレンジする気力を養うための重要な人生哲学を学ぶ行為そのものなのです。

 





 話しは変わりますが、今回の件は政治やビジネスの世界でもまったく同じことが言えると思います。現在、国会で安倍総理の関連事案で論戦がなされておりますが、どうも釈然としないことが多すぎます。あのようなやり取りを見るにつけ、若者の政治不信が募り、無関心層が増えているという社会現象となっております。指導者とは、どうあるべきか、私欲が無く、清廉潔白が求められる ところであります。



 我々商いにおいても、同じであります。私自身も常に自問自答しながら、自分の商売のあり方が果たして『金儲け至上主義 』 になっていないか、若いスタッフ達やお客様に対して横柄な態度になっていないか、そして何よりも驕りや慢心になっていないかをチェックしております。



 そんなことを68歳の今頃になって気づくようでは情けない限りでありますが、いま思えば若いころ勢いのある時は、『 三方よし 』 という発想 は、まったく無く自分さえ良ければという意識が強かったように思います。ただ人間だれしも過去にさかのぼり、やり直しということはできませんので、その後大事なことは気づいたときに自分の人生・生き方・やり方を軌道修正すれば良いのです。

 



 さて最後になりますが、スポーツの世界でそのお手本と言われ、私が尊敬してやまないお二人の指導者をご紹介させていただきたいと思います。



 その方は、かつてラグビー界で活躍されてTVドラマにもなった伏見工業高元ラグビー部監督山口良治氏とその教え子で現役当時心技体とも 「 ミスターラグビー」 とまで言われ、53歳の若さで他界されました元神戸製鋼ラグビー部監督平尾誠二氏であります。



 私は、このお二人の指導者としての素晴らしさをつぶさに見続けた時に、ラグビーやスポーツ全体から学ぶ 『あるべき姿』を提示されたような気がいたしました。これから私は、残された人生を生きるにあたり、常にあるべき姿を模索しながら、ある時は若い連中たちに 『 商売人の価値として、金儲け以外の価値を語れる指導者 』 になれるよう日々精進してまいりたいと思っております。



 結びといたしまして、お二人の共著であります 「気づかせて動かす 」 の中から、平尾誠二氏の言葉をご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。

 

 



      今月もご覧いただき誠にありがとうございました。