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11月号  『 内 憂 外 患 』   Ⅴol.105

 11月号  『 内 憂 外 患 』   Ⅴol.105



    みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さて今年もいよいよ残すところ一ヶ月となってまいりました。本当に月日の経つのは早いもので、ついこの間まで “今年も残暑が厳しいな ” と話していたのが、もうすでに晩秋もようでそしてこの後冬へと突入してまいります。

 



 さて、ドリーム東大阪店の現場では、慌ただしくお歳暮ギフトの包装も佳境に入ってまいりました。年々、受注も早くなり、ピークは間違いなく12月よりも11月末に集中してまいりました。今年は、後ほど述べますが、少ない従事スタッフの中で何とか準備をして、何ら大きな問題もなく本格シーズンへと突入することが出来ました。

 



 この5日前も当店超上得意の法人様から、「デザートアラモードDM-25」 200個を受注し、順調な滑り出しを見せております。そして、パートさん、アルバイトさんも丁寧な接客とギフト包装で一生懸命頑張ってくれております。これもギフト好業績の大きな要因でもあります。

 





 ただ、居酒屋さんなど業務店につきましては、他店はどうか分かりませんが、当店の場合、不振を極めております。世の中の景気は、どうなっているんでしょうかね。株価は、どんどん値上がりしているのにね・・・。

先日もカラオケ喫茶一店とパチンコ屋さんが廃業されまして、ひと月約20万円ほどの売上減が余儀なくされました。



 それでなくても、今年の一月に〇〇新聞配達所が廃業されまして、新聞購読営業開発用の粗品としてシャディギフトを月平均15万円ほどの売り上げあったんですが、それが無くなってしまいました。年間なんと180万円です。今年、食品ギフトが苦戦した一因でもあります。 



 大口顧客に関しては、順調な時は本当に全体売上に貢献してくれますし、ありがたいまさしくロイヤルカスタマーなんですが、一度消滅するとダメージが大きい、そう考えると改めてすそ野のお客様 ( こんな言い方は大変失礼ですが・・・) の存在も無視できないのも事実であります。

 



 パレートの法則 (イタリアの経済学者の名前) に基づきますと、2対8 (にっぱち) の法則といってお店にとって上位2割のお客様が全体売上の8割を占める、そして残り8割のお客様で全体売上の2割にしかならないという統計上の理論の一つがあります。



 ビジネスにおいて、前述のように売上の8割は全顧客の2割が生み出しているので、よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である、という考え方が最近の流れとなってきています。



 ただ、そこには先ほどのパチンコ屋さんのようにリスクを背負う難しさがあります。すそ野のお客様( ロングテールとも言います) に対しての対応は、われわれの場合どうあるべきか、悩むところです。つい先日も、独居老人のおばあさん(通常はすそ野どころか売上皆無のお客様 )
がお孫さんに体を支えられて来店されました。



 目的は、お歳暮ギフトのご注文です。当店からの前回お買い上げリストをご持参され、約3万円ほどお買い上げいただきました。その後、ふと ドウシシャカタログのページを開けられ、お孫さんに
連れてきてくれたお礼にと 『 愛媛みかん 』 (5400円) をプレゼント、実に微笑ましい光景でした。ついでに家用としてもう一つ。合わせて10000円のプラス売上となりました。ロングテールのお客様でも、カテゴリーを変えれば、ロイヤルカスタマーになるという実例でした。

 



 今回の場合はたまたまでしたが、このように自店のお客様の購買可能範囲を狭く見るのではなく、様々な潜在的需要があるのだという可能性を常に模索していくのが、商売の鉄則であり、また面白さでもあると思います。



 その工夫を日々の業務活動の中で試行錯誤していく事が重要であると思います。ただ偉そうに、このように論じている割には、東大阪店の場合まだまだ努力が足りませんけどね。 有言実行、がんばります!





 さて、今月のテーマは 『 内憂外患 』 とさせていただきました。この4文字熟語をご存知の方は結構多いと思いますが、今の東大阪店の現状を表す言葉として今回のテーマとさせていただきました。



 そもそもの語源は、今から約2600年前の紀元前700年頃から約250年間の中国の歴史(春秋時代)が記された中国の歴史書『春秋』 の中で語られた言葉であります。

 








  

 『 内 憂 外 患 』 とは・・・



  国の内側にも外側にも問題や心配事がたくさんあること。

   「内憂」は内側に問題があることで国内の問題のこと。

   「外患」は外側に問題があることで外国から受ける災難や問題のこと。

  国だけではなく、組織や個人などの表現にも使われる言葉。








 ということで、何故この言葉が今の東大阪店に当てはまっているかと申しますと、外側では、昨年から近隣にドラッグストアが出現したり、店頭の交通規制なとで苦しんでまいりました。ここにきて、やっとこさ回復傾向になりかけた矢先に、また更に直近の場所に大型業務スーパーが来年2月にオープンすることになりました。外的環境がさらに悪化しそうであります。



 次に、内側においては、働くスタッフの問題として店長の長期間離脱という痛手がこの1カ月前から続いております。現在、入院加療中でありますが、今年いっぱいは戦力としては見込めない状況であります。ただ幸いにして残ったスタッフたちが店長の穴を埋めるために粉骨砕身頑張ってくれております。頼もしい限りであります。



 今回この言葉をテーマに挙げたのは、ただ東大阪店の現状の厳しさを嘆くのではなく、まったくその反対で仕事にせよ、人生やっていくにせよ、常に紆余曲折、波乱万丈の中で生きていかなければならないのが、この世の常、宿命であります。



 そして、その苦境の中で人間の真価、そのお店の存在感が試される訳です。そこのところを今月は皆さまに注視していただきたかったのです。誰もが、生きていく中で必ず体験するものですから、その時にいかに覚悟を決めてポジティブに考え、行動に移すのか、なのではないでしょうか。



 私自身も含めて、これからの東大阪店がどのようにこの逆境の中で順風満帆な姿が見せられるのかが、これからの課題となります。

 



 その課題を克服するためのベースとして不可欠なのが、『楽しみながら、仕事に励む』 ということです。焦りや苦痛感から、まともな成果は期待できません。働く仲間同士の相互依存の中で、明るくて楽しいチームワークが生まれ、それがお客様にも伝わり、お店の存在感として波及していくと確信します。



 私は、長年生き方と仕事に関してのポリシーとして常に情熱と発想・考え方を意識してここまでやってりました。70歳前にしても、いままさに東大阪店が真っただ中にある 『 内憂外患 』 を打破するためにスタッフの先頭をきって残りの人生を燃え尽きたいと思っております。



 最後になりますが、故 松下幸之助翁が生前お話しされた言葉を一つをご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。



        今月もご覧いただき、誠にありがとうございました。