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10月号 『 総選挙後の日本経済の流れについて 』 Ⅴol.104

10月号 『 総選挙後の日本経済の流れについて 』    Ⅴol.104 



 みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 さてこの時期、“ 天高く馬肥ゆる秋 ” と申しますが、どうしてどうして、そんな悠長なことを言っているどころではなく、例年以上に長雨が続いたり、先日の台風21号といい、自然災害などで相変わらず気候変動の多い今年の秋であります。

 



 ただ、やはり秋と言えば、「行楽の秋」 「食欲の秋」 「読書の秋」 など、われわれ働く人間にとって一年の中であの猛暑の夏が終わり、ほっとする一番穏やかで落ち着いた季節ではないでしょうか。春同様、自然を楽しむということでは、最適の時候であります。

 



 私も10月下旬から11月初旬にかけての冬ギフト商戦の準備が一段落しましたら、久しぶりに京都にいる息子夫婦を訪ねてみようかと思っております。秋の京都の花鳥風月には、癒されますからね。また近くに古民家風の旨いそば屋があるらしく、一緒に出掛けて秋の味覚をご馳走してもらうことになっております。

 



 とは言うものの、いま現場ではそんな柔いことを言ってる場合ではなく、臨場感たっぷりの東大阪店に話しを移しますと、この一週間お店では残り二ヶ月の商戦準備で大わらわです。プロセス80「備えあれば憂いなし」 と言うように、この時期の準備のあり方が今年の年末商戦の良し悪しを決定づけるものがあります。



 そういう意味では、毎年この時期同じことを言っていると思いますが、冬ギフトに関して本部から提供される『ギフト支援プログラム』 ソフトの有難さを実感しております。このソフトが誕生して今では約20年が経過しております。当時プログラムソフト作成にあたって、ドリーム加盟店有志メンバー10店舗にて費用を分担してソフト作成会社へ発注したのを覚えております。

 





 総費用は、あの当時で確か100万円をこえていたと思います。各店約10万円ほどを拠出して頂きました。まだまだドリーム各店がしっかり儲かっていた時代でしたからね。その後、幾度となくバージョンアップを繰り返しながら、現在に至っております。



 現在では、酒匠米匠のメンバーも参加されて約24店舗の方々が活用されていると聞いております。今年からは、クラウド対応の新プログラムにバージョンアップされ、より現場での作業効率アップと用紙の経費節減など加盟店ファーストの目線で提供されております。



 特に、ヤマト便においてのB2クラウド対応については、送料契約の減額要素にもなっており、先日東大阪店担当のヤマト集荷スタッフが、「ドリームさん、今年のお歳暮ギフトB2対応でなかったら、一個当たり50円さらに値上げさせてもらいますよ!」 と頭ごなしのコメントを言い放ってまいりました。



 その時の強気の姿勢にムカッときましたが、冷静に考えるとこのギフトプログラムを活用していて本当に良かったなと思いました。20年経過しても、色あせないギフト支援プログラムは、時代と共にしっかりとお客様のニーズや利便性に寄与出来ているんだなとつくづくと感じさせてもらいました。



 現ユーザー様も、そしてこれから活用されるであろう加盟店様も、このソフトを中核としたトータル的なドリームチェーンギフトパッケージ をさらに進化させていただきたいと願っております。





 さて今回のテーマは、『 総選挙後の日本経済の流れについて』 とさせていただきました。先日10月22日(日)に開票されました衆議院選挙について、今月はお話しさせていただきたいと思います。選挙結果としては、皆様ご存知のように、翌日から各報道機関で
『自民党圧勝』 という記事や放映がなされておりました。

 



 どちらかというと政治の話には疎い方なんですが、敢えて今回テーマにさせて頂いたのは、今回の選挙後における日本経済の動きについて注目したかったからであります。例えば、選挙結果に呼応して二週間前から高騰しておりました株価が、さらに値上りいたしております。(21,820円 10/25現在) 毎日のように、日経平均の連騰記録が更新されております。



 原因としては、様々な要素が考えられますが、今回の自民党圧勝を受けて2年後の消費税増税が、ほぼ確実視されたのも一つのファクターとなっていると思います。ただ、間接税であるがゆえに、低所得者である人々にとってはさらに増税感が増してまいります。今回の株価高騰の恩恵を受けて、海外からの投資家・また国内の個人投資家そして大企業の収益はさらに向上するのは間違いありません。



 そして、日本経済の活性化に寄与する流れである と安倍首相は、力説しております。本当にそうなんだろうかと疑問を持たざるを得ない。かつて日本が1970年代高度成長期において、国民一億総中流意識が叫ばれた時代から見ると、今の日本で本当に中流意識を持たれている方は、どれぐらいおられるのだろうか。



 今回の株価の値上がりにおいて、日本の国を底辺から支えておられる方々が本当に豊かにシフトチェンジできているのであろうか、幸福度を感じておられるのであろうか、一部の投資家やお金持ちの人々が景気の良い話や生活をされているだけではないだろうかと思うのです。



 先日、国連発表の世界「幸福度ランキング」 において日本は第51位でありました。日本は、先進国の中では最下位であります。ちなみに、第一位は北欧のノルウェーであります。北欧三国は、社会保障施策が充実しており、いわゆる落ちこぼれ組が皆無と聞いております。いわゆる貧富の差が少ないということです。



 それに比べて、日本においては年々貧富の差が開いていく模様であります。当然のことながら、貧しい方々がお年寄り中心に増加していく傾向にあるとされております。



 ここで、ある数式をご覧いただきたいと思います。

 



 この数字は、何を意味しているのか、お分かりになるでしょうか。この数字こそが、この地球上でまさに現実に存在する社会現象であるのです。

 



 その解説については、いつものようにウィキペディアから引用してお話ししたいと思います。



 ウィキペディア参照





 いかがでしようか。ケタが大きすぎて実際には、ピンとこないのが実情でしょうね。ハッキリ言えるのは、ビルゲイツの子供に生まれたかった!! と自分自身67歳になった今でも思います。ちなみに彼は今年で61歳なんですけどね。



 ちなみに、もう一つこの時代の世相を反映した数字をご紹介したいと思います。それは、厚生労働省が今年8月に発表した生活保護受給者の数です。その数は、全国で213万人ということで、10年前の150万人から何と63万人も増加しているのです。特に高齢者が多く、全体の52.8%と深刻な数字になっております。

この数字は、今後さらに増え続ける模様だといわれております。



 日本経済は、本当に景気がいいんだろうか、そしてそのような時代の流れの中で我々商売人は、どのようにお客様と接していかなければならないのか、単なるお金儲け、そして足し算引き算の中で商いを続けていくのではなく、弱者であるお年寄りをいかに大切にして日々精進していく事が、まさしくこれから地域に根差す商売人に問われていることではないでしょうか。



 世の中、どうであろうとも、少なくとも自分自身の中であきらめることなく、人間とはどうあるべきかと自問自答しながら、周りの人々と接してまいりたいと思っております。



 今回の選挙結果を見るにつけ、本当にこれで良いのか、そして2020年東京オリンピツク後の日本が、かつて開催された今のブラジルの経済状況に陥らないことを切に願って今月の投稿を終えたいと思います。



今月もご覧いただき誠にありがとうございました。