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6月号  『 捨てる神あれば、拾う神あり 』 Ⅴol.100

 6月号     『 捨てる神あれば、拾う神あり 』    Ⅴol.100



  みなさん、こんにちは! 今月の徒然日記を投稿したいと思います。



 いよいよ今月の投稿で、100回目という記念すべき6月号となりますが、前月号でもお話しさせていただいたように心身ともに余裕のない時期でもありますので、改めて繁忙期終了後にじっくりと過去100ヶ月の振り返りなどをさせていただきたいと思います。



 



 さて、この6月は改正酒税法施行から始まり、様々な商品値上げに伴う競合店情報の入手や自店の価格変更など多忙な月になりましたね。さらには、夏ギフトの準備など相も変わらず、やらなアカンことが山積していて大変タイトな月になりました。ただそんな時、常に自分に言い聞かすのが、『 忙しいということは、本当にありがたいことや、疲れたという言葉は絶対に口走ったらあかん!』 ということです。 ただ 『 あー、しんど!』 という大阪弁は使いますけどね・・・。( ビミョー)



 忙しさが空回りしているようではダメですけど、このご時世われわれの業種でバタバタしているお店って結構少ないものです。毎年、この時期になれば各店お中元ギフトの需要が発生して自然と活況を呈してまいります。これも皆様が過去において現在の酒販業界の厳しい商環境を想定して、新規カテゴリーの育成
(ギフト・お米など) に努力されてきた賜物だと思っております。



 ただギフト販売の最大手である百貨店が、慢性的なギフト売上減 を余儀なくされております。販売実績を守る既存業者と攻める新規業者、いつの世も新旧入り乱れて互いに競争しあうことで物事は、発展し高度化するものです。 先日の新聞記事を読んでおりますと、このような掲載がありました。

 



 とありました。本当にコンビニという業態は、さまざまな分野の業種を取り込んでいっているなという感想です。商店街に存在したお菓子屋さん、牛乳屋さん、本屋さん、ケーキ屋さん、酒屋さんなどなど、かつて賑わいを見せた 『 町の〇〇屋さん 』 という業種の灯がひとつひとつ消え去っていくのが寂しい限りです。



 さて、話は変わりますが、新旧交代と言えば、将棋界においても世代交代が今まさに巻き起こっているようですね。皆さまご存知の通り、藤井聡太四段(14)が中学生にもかかわらず、プロ入り28連勝(歴代一位タイ)を成し遂げております。この記事がホームページに掲載される頃には、29連勝(6/26 竜王戦一回戦)
達成ということになっているのかもしれません。30年ぶりの新記録快挙となれば、さらに将棋界の活性化となること間違いなしです。どの業界においても新しい風というものは、心地よいものです。

 



 逆に先日6月20日に日本将棋連盟で長年活躍されておられました加藤一二三九段(77) が、ファンから惜しまれながら引退されました。自称 『 将棋界のレジェンド(伝説) というネーミングで、最近テレビで引っ張りだこのプロ棋士であります。 愛称は、『 ヒフミン 』 です。

 



 このお二人の活躍で、今や将棋界はお二人の楽しいエピソードなどで話題には事欠きません。しかしながら、今からさかのぼること数か月前、今年の二月ごろに、あるプロ棋士が対局中に将棋ソフトを不正使用したと指摘された問題をめぐり、当時の会長であった谷川浩司九段が引責辞任し、日本将棋連盟のイメージが低下していた時期もありました。そして現在は、この注目度の高さ・・・。



 再三、この徒然日記でも取り上げているように、仕事もプライベートも、そして組織も会社も全ての物事には、常に山あり谷ありの変化があり、その度私たちは
『 一喜一憂 』 しながら、毎日を過ごしているのです。



 こういう私も一年前の徒然日記6月号の記事内容を振り返って見てみますと、『 青天の霹靂 』 というテーマでドリーム東大阪店の大幅な客数減の要因嘆きながら書いております。



 当時のその要因は、① 店頭前の自転車専用レーンの交通規制 ② 直近隣にドラッグストアK店の出現によるビール系売上ダウン ③長年従事していてくれた段上前店長の退職 など三重苦で、この一年何とかやりくりしてまいりました。



 いわゆる 『 谷底 』 であり、『 一憂 』 であります。一年前、八甲田山の映画じゃありませんが、『天は我々を見放した!』 と陸軍神田大尉が叫んだシーンをマネしたのを覚えております。当時、神に捨てられたと冗談でありますが、不運な東大阪店を嘆いておりました。しかしながら、今月のタイトルにあるように、1年経つとやはり
『 拾う神 』 がいるんですね。 ありがたいことです。



 今年の春から、悪いなりに何とか売上も客数も昨年対比100%に近付いてまいりました。5月は、仮需の影響もあり、利益額に関しては、1年ぶりに100%越えを達成できました。6月も順調に推移しており、今後新規業務店の取引も3店ほどあり、スタッフの士気も大いに上がっております。 

                 



 業績復活の要因としては、① 近隣競合店の廃業による新規料飲店の獲得 ② 各スタッフの成長による業務の効率化 ③ 6月の酒税法改正施行により、利益率が向上し、収益性が高まった という三重苦どころか三重楽に変化してまいりました。



 油断大敵でありますので、気を抜かずこの夏引き締めて仕事に励まなければなりませんが、この流れ、雰囲気を大事にして、しっかりとお客様のご要望にお応えできる
『 ドリーム東大阪店カラー』 を確立させていきたいと思っております。皆さまも感じておられると思いますが、本当に仕事も人生も山あり、谷ありですね。



 ここで、『 捨てる神あれば、拾う神あり 』 のフレーズですが、英訳として、このことわざの同意語が、下記のように同じくアメリカ合衆国にも諺としてあります。

 



 直訳すると、“ 一つのドアが閉まると別のドアが開く ” ということなんですが、要は嫌なことがあっても、別の新しい世界に繋がるドアが開くんだ! という人生励ましの諺です。ただ私の主観ですが、日本とアメリカのことわざの違いは、受け身的な諺と自発的な諺の差にあるように思えます。



 『拾う神あり』 という他力本願的な日本と、『自分で次なるドアを開けるんだ』 と、自ら行動をおこさなければならないという考え方の違いが読み取れます。例外もあると思いますが、『果報は寝て待て』『人事を尽くして天命を待つ』『まな板の上の鯉』『石橋をたたいて渡る』などなど日本人の国民性でもあると思いますが、立ち止まり慎重に行動し、成功を目指し挑戦する強い思いよりも失敗をしないやり方を選んでしまう傾向にあると思います。



 今回、東大阪店において、『 拾う神 』 が出現して運が向いてきたと思うのではなく、常にチャレンジ精神を忘れず、失敗を恐れず、お店の運命は働くスタッフ自らの努力で切り開いていくんだ 
という思いを持ち、お客様目線でこれからも仕事に精進してまいりたいと思っております。



 最後に、諺ではないのですが、人生訓のキャッチコピーとして私の好きなセンテンスをご紹介して今月の投稿を終えたいと思います。 



      今月もご覧いただき誠にありがとうございました。

 



≪注≫上記の意味するところをお聞きになりたい方は、ドリーム鴻池店の松本社長にお問い合わせください。 

   「走ってから、考えるタイプ」 の社長ですから・・・・。